人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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視点:


【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「そうか。面白い話ではないが、……つまらない話でもないよ」

 立ち上がり、ベッド脇のビデオカメラへと近寄る。
 背を向けたまま、言葉を投げた。

「叶うといいな」

 社交辞令、常套句。どう取っても構わない。
 振り向くと、三脚から外したそれを差し出す。

「上からの伝言だ。これに撮影してこい、と」

 さほど重くも大きくもない、撮影機器。少年が受け取ったなら、床の上着を拾い、それから頭にぽんと手を置いて。
 おつかれ。そう言い残して、部屋の奥、隣室へ繋がる扉の向こうへと姿を消すことだろう。
(-2) 榛 2021/09/27(Mon) 21:37:23

【独】 4432 貴戸 高志

「俺は好きにしてるし、好きに生きる。」

「オレは、好きに生きるよ」

+++
しんどすぎん?
(-3) もちぱい 2021/09/27(Mon) 21:48:17

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 
――――男が手ずから渡したビデオカメラ。

その内蔵メモリ、メモリーカード。
どちらにも、動画の一つも保存されてはいなかった。
(-4) 榛 2021/09/27(Mon) 21:52:52
貴戸 高志は、とある日、とある時間帯、不思議そうに頭に手を置いていたとかなんとか。
(c0) もちぱい 2021/09/27(Mon) 22:37:01

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

貴方が普川に頼まれて腹を殴り、他の者たちが集まり、それぞれ思惑を抱えてその場を後にしてからの話。

食堂で夕飯を済ませた少年は貴方の部屋を訪れた。

「黒塚。いるか?」

大きくも小さくもなく、極めてシンプルなノックを数回。貴方の部屋にぴしりと背筋を伸ばして佇んでいた。
(-9) もちぱい 2021/09/27(Mon) 22:52:35
貴戸 高志は、静かに席に戻っている。けれど、目の前の少年にかける言葉はない。止めることはしない。
(c14) もちぱい 2021/09/27(Mon) 23:37:19

貴戸 高志は、迷彩リョウを、ただ応援するだけだ。
(c15) もちぱい 2021/09/27(Mon) 23:37:44

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 はい、と扉越しの声があって、すぐに廊下と室内を隔てるそれは開かれた。

「います。……ああ、高志」

 開けた先に佇む姿を見て、硬い語調を崩す。
 どうした、と続ける様子は、傍目には日頃のものと変わりがない。
(-26) 榛 2021/09/28(Tue) 1:15:58

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

貴方を見やる少年もまた同じようにいつも通りだ。
堂々とした佇まいを保ちながら唇を開く。

「唐突にすまないな。いくつか用件があって来た。
まず一つは迷彩が使っている布団を貸してほしい。俺と暁の部屋に泊まりにくることになったんだ。
お前の手を煩わせる訳にはいかないから、もし可能なら部屋にお邪魔したい。どうだろうか」
(-31) もちぱい 2021/09/28(Tue) 1:54:25

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


前日。
食堂での会話の後。

別行動をして、夜。
貴方が布団を抱えて部屋に戻った頃。

扉を開けた貴方に飛び付こうとして、
手元を見て、ぐっと堪えるルームメイトが居た。


「……………さんきゅ。
 俺が言い出したのに、任せて悪い。
 迷彩は……まだ戻ってない。」
(-32) osatou 2021/09/28(Tue) 1:54:54

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

見慣れた部屋に見慣れない布団を一式。何事もなくどさっと置いてから貴方へと爪先を揃えて向き合った。

「構わない。それに少し人と話す用事があったからな、そのついでだ。
迷彩は……そうか。まあ疲れて眠くなったらやって来るだろう」

そこまで言い終えると、一歩距離を置いて貴方の頭を撫でようと手を伸ばした。
少年の頭の中には未だ、貴方と迷彩少年のやりとりがぼんやりと残り続けている。

「……」

何か言おうと唇を薄く開くこと数回。結局、震えることはなかった。
拒まれないのなら、そのままそっと頭を撫で続けるだろう。
(-34) もちぱい 2021/09/28(Tue) 2:05:59

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

『素崎先輩

唐突な連絡すみません。もしよろしければお話がしたいのですが、今お時間はあるでしょうか?
問題ないようでしたら手間をおかけしますが、食堂までお越しいただけると幸いです』

5日目のどこか。丁寧な文章が綴られた連絡が貴方に届くだろう。
(-36) もちぱい 2021/09/28(Tue) 2:15:17

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方の両手が自由になったならば
その手が頭上に降りてきたならば

ぐ、と悲しげに表情を歪ませて、
貴方に強く抱きついた。

情事のそれよりも力を込めて貴方の肩へ顔を埋めれば
「暫く、こうしてて良いか」と小さく告げる。


「無力だな、って、思ってさ。
 そりゃあ特に何もないし、凄い使える異能も無いから
 当たり前なんだけどさ……。
 ……ごめん、迷彩が戻るまで、撫でて欲しい……。」
(-37) osatou 2021/09/28(Tue) 2:18:10

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「……?」

手紙を受け取り首を傾げ。
このような呼び出しを受けるのは初めてである。
特に予定もなく、何か用事もあるようなので断る理由もない。
すぐにあなたの待つ食堂へと向かうだろう。
(-38) eve_1224 2021/09/28(Tue) 2:22:37

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

優しく抱きしめ返す。「ああ、勿論」と返答した。
フードごとそっと頭を撫でて、もう片方の手は背中へ。とん、とん、とゆったりした間隔で労るように貴方に触れる。

「……お前が納得するには、お前の傷を本当に癒すには、望んでいる結果しか無いとは思うが。それでも俺は言葉を紡ごう。例えそれが気休めにすらならないとしても」

頭を傾けて、貴方の頭に何度か擦り寄った。

「本当に無力なのか?迷彩の死ぬ決断を変えられなかったから、お前の行動は全て無駄だというのか?

……俺はそうは思わない。
俺はきっとお前よりも迷彩を理解していない。俺は彼の事情を聞いていない。
だがな。あいつは紛れてしまうことが、いないフリをされることが、無かったことにされる事が、たまらなく嫌なことだけは知っている」

子守唄のようにそれは穏やかに紡がれる。

「己を見てくれて、寄り添ってくれて、温かな気持ちをくれたお前の行動は決して無駄ではないと俺は信じている。
…………そうじゃなければ、取り繕うのが上手いわけではない迷彩が傷付いた後『ありがとね。うれしい』なんて照れるように笑えるようにならない筈だ」

(-40) もちぱい 2021/09/28(Tue) 2:49:59

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「何か一芸が無い?便利な異能が無い?
暁、お前の目では見えない良さがあるようだから俺が代わりに伝えよう。

お前の武器はその心、その言葉、その行動力だ。
人に寄り添い、人の痛みを汲み取り、見えない心をまっすぐ言葉にして胸の奥まで届けてくれる。
誰でも持てるわけではない、たまらなく眩しい武器を持っていると俺は思う。

だから……俺の好きな奴のこと、あまり悪く言わないでくれ」

言葉はそこで途切れた。
その後、少しだけ抱きしめる力が強まるだろう。
(-41) もちぱい 2021/09/28(Tue) 2:51:19

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

「ああ、素崎先輩」

貴方の姿を認めると、はきはきと名前を呼びながら堂々とした足取りで歩み寄るだろう。
そんな調子はいつも通りではあるのだが、普段と違うのは白を基調とした上着の代わりにエプロンを着用している点だった。

「すみません突然。ご足労おかけします。実は素崎先輩にお願いしたいことがありまして。
……その、料理の味見なのですが」

仏頂面のままそう切り出した。ただ、声は恐る恐ると言った様子が滲み出ている。
(-42) もちぱい 2021/09/28(Tue) 2:56:47

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方と触れ合う箇所が、じわりと暖かい。
強く抱きしめて、擦り寄って、今はとにかく貴方を感じたい。

「………きっと俺は、
 迷彩が生き続けたとしても
 その選択を押し付けた事を、後悔する。」

貴方に全ては語らない。なのに慰めて欲しい。
卑怯だ、と、自虐。

「無かった事になんて、させない。
 迷彩は確かに………、
 望まれて、産まれて、愛されて、…………ッ」


……貴方の声が、紡がれる言葉が、
温度が、等間隔の優しい振動が心地良い。

じわりと貴方の肩口を濡らして、そっと瞳を伏せた。

(-44) osatou 2021/09/28(Tue) 3:47:18

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「…………、」

自分の良さ。
つらつらと言葉にされると、ちょっと気恥ずかしい。

「うん………、うん。」

それでも、貴方が伝えてくれるのならば、結局嬉しさの方が勝る。

「………好きだ、高志、
 好きになって、良かった。」

どうにもままならない世界の中でも
貴方が側に居てくれるから、なんとか前を向けそうだった。

「ごめん、……ありがとう。
 ありがと、……好き、っ好きだ、好きッ…………!」


ぽた、ぽた、と紫色を揺らして、
貴方の優しさに、ひたすら甘えた。
(-45) osatou 2021/09/28(Tue) 3:48:40

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

貴方の全てを受け止める。

自分が自分じゃなかったのなら、もっと傷を癒せるような言葉をかけることが出来たのだろうか。納得できるような言葉を見つけることが出来たのだろうか。
人を真に思いやることなどせず、身勝手に己の為だけ生き続けてきたツケが返ってきている。

無力なのは、自分の方だ。

「……ああ。無かったことにしないでくれ。二人でちゃんと迷彩を見続けよう。
俺の知らない真実も、迷彩が望まれ生まれ愛されたことも、見続けて憶え、存在を証明してくれ。

真実はただそこに在るだけだ。それ自体は存在を主張してくれない。見ようとしなければこの世から亡くなってしまうし、そうでなくとも人の意思によって呆気なく嘘とデマで汚され姿を消してしまうから」

自ら嘘で真実を汚し、この場所に飛び込んできた人間はそう告げた。

(-46) もちぱい 2021/09/28(Tue) 4:18:27

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

自分は迷彩と約束したことがある。
だから、貴方の胸に傷をつける事実や迷彩少年自体をどうにかする事など出来ない。

それでも許されるのならば。
自分は貴方にいくらでも寄り添おう。自分が与えられるものは全て貴方に贈ろう。

「俺もお前が好きだ、暁」

まるで肩口を通り抜けて心の底に無色透明な貴方の悲しみが落ちてきたかのよう。
支えるようにしっかり抱いて、力強く、けれど穏やかに言い切った。

小豆色の瞳は、何より大切な存在あなただけを映して微笑んだ。


「お前のお陰で救われた。

…………俺を好きになってくれてありがとう、暁」
(-47) もちぱい 2021/09/28(Tue) 4:19:20

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方が貴方だから。
貴方が受け止めてくれるから。

傷を癒すような言葉も、納得できる言葉も、
貴方が居るのならば、いらない。

「………うん、うん、
 辛いなぁっ、つらいよ……、
 人が死ぬなんて、
 どうしても、慣れないなあ……。」

自分が覚えていることで、彼らは──W家族Wは報われただろうか。
探偵として関わってきた人々の意志は、この胸にあるだろうか。
迷彩が生きた証を、持ち続けられるだろうか。
真実をそのままに、掲げて生きられるだろうか。

そうあれたら良い、と絵空事を描いて、
貴方の輪郭だけを感じた。


「……救えた、のなら、
 それは、嬉しいこと……だなあ、」


そうして、ひとしきり感情を吐露して、二人きりの時間を堪能してから
夜の帷が降り切る頃この部屋に、小さなルームメイトを加えたのだった。
(-48) osatou 2021/09/28(Tue) 4:44:14

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「……? 料理の味見」

思わず復唱してしまった。
まさか、そういう用事だとは思わなかったものだから。

「別にいいけど……」

何故自分なんだろうかと思いながら、エプロン姿のあなたを見た。
その姿を見れば確かに料理をしていたんだろうというのは理解できた。

「何を作ってたんだ……?」

頼まれれば気になるのは否めない。
キッチンの方に目を向けながらあなたに問うだろう。
(-49) eve_1224 2021/09/28(Tue) 7:47:08

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「そうか。……どうぞ」

 内履きを脱いで、畳へ上がる。
 壁際に寄せられた布団一式のうち、小さな方が少年の使用していたものだ。そう示した。

「で? あといくら用件がある」
(-55) 榛 2021/09/28(Tue) 11:32:28

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+11 >>+13 闇谷 迷彩

「暁は寝起きがあまり良くなくてな。俺が起こしてもあまり効果が無い。俺も水風船でもやるべきだろうか……」

小さな少年との会話に興じ、どれだけ夜更かししようとも規則正しくしっかり早起きするのがこの貴戸高志という人間である。
例外は一件あったけど。

腰痛を抱えているルームメイトを時折心配そうに見やりながらも普段通り姿を現した。

「ああ。そのように布団を並べて寝ているが、それがどうかしたか?」
(+15) もちぱい 2021/09/28(Tue) 15:10:41

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

「ありがとうございます。公平にきっぱりと、そして不足なくコメントをしてくれる人……と考えて、素崎先輩が適任かなと思いましたので」

自分のルームメイトなどは恐らく不味くても気を遣って言葉を選びそうな気もするし、黒塚などは言葉が足りない評価が返ってきそうだと判断した。
そんなこんなで考えて……冷静にしっかりジャッジしてくれそうなのは貴方だとたどり着いたようだ。
なお、実は先輩がシュールストレミングにより苦しんでいたことを知っていたので慰めの意味も兼ねていたのだが、それは口が裂けても言えない……と思っていたとかなんとか。嫌な事件でしたね……


「作っていたのは和菓子です。早速お持ちしますね」

そう言うや否や厨房に引っ込み、すぐに一つの皿を手にしてやって来た。
もちもちの白く丸っこいフォルム。そう、大福だ。それもみかん大福である。
齧った場合、白あんと蜜柑がごろっと入っていることに気がつくだろう。

「先輩、お手数をおかけしますがよろしくお願いします」

貴方の前に緑茶と一緒に差し出して、ぴしりと姿勢正しく待機した。

味は……数値にするなら恐らく(91)1d100+30(レシピ補正)くらい。
(-66) もちぱい 2021/09/28(Tue) 15:52:47

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

お邪魔します、と一声かけてから上履きを脱ぐ。ぴしりと揃えてから部屋へと足を踏み入れる。
壁際に寄せられた布団一式の状態を確認しつつ、続いて投げられた言葉を受け取ってさらりと返した。

「二つだろうか。どちらも簡単な質問だ。
まず一つ。お前と肌を重ねた時。事に及んだ部屋にはビデオカメラがあり、俺はそれを渡されたが……お前との性交渉の映像は録画されていなかった。
あれはいったいどういうことだ?他にも隠しカメラがあるとは思うが……何故そんな真似をした」
(-67) もちぱい 2021/09/28(Tue) 15:57:03

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+16 >>+17 朝食堂

机に突っ伏したルームメイトを見ると自然な動作で頭を一度だけぽふんと撫でて終わった。
腰痛が悪化している闇谷の方に寝相悪ボーイの被害が集中していたかもしれないが、こちらに来ていても涼しい顔で何も言わずに好きにさせていたことだろう。

「そうかもしれないな。
家族……そうか、家族はこんなことをするのか……」


自分もまた記憶を探るが、今のように布団をくっ付け始めたのはいつ頃だったかまるで思い出せない。それくらい、当たり前のこととして馴染んでいた。

「迷彩の布団か。ああ、お前の部屋から持ってきた。よくなかっただろうか」
(+18) もちぱい 2021/09/28(Tue) 16:30:54

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「コメント……」

和菓子を取りにいく背中を見つめながら呟いた。
自分に一体何を期待してるんだろうか、と。
確かに忖度とかそういう事を考えず客観的に考える傾向にはあるが、料理に詳しいわけではない。

まさかシュールストレミング事件を知っているのはつゆ程も知らない。
とても嫌な事件だった、二度と開けたくない缶詰だ。

「これは……大福?」

普通の大福にしては大きめのそれ。
中になにか入ってるんだろうというのは容易に想像がついた。
甘いものは割と好きなので、ありがたいと思いつつ。
手を合わせて大福を一口かじりついた。

「………蜜柑、すごく美味しいと思う。
 いちご大福は食べたことあるけど、蜜柑は初めてだ、こんなに合うとは思わなかった」

蜜柑の甘酸っぱさと白あんの甘さが上手く調和されていて美味しい。
むしろこれはプロ並みなのではないか?
贔屓目なしにそう思えた。
(-70) eve_1224 2021/09/28(Tue) 16:49:15

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

少年は変わらず仏頂面ではあったが、貴方の言葉を聞いて安堵したように息を吐きだした。

「俺もいちご大福であれば馴染みありましたが、みかん大福は初めてで。人に教えてもらったんです。
お口にあったようでよかった」

向かいに座り、用意しておいた自分の緑茶を一口啜って落ち着いた。そのまま貴方を見守っている。
(-72) もちぱい 2021/09/28(Tue) 17:01:48

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「ああ……録画ボタンを押し忘れた」

 それだけだよ。その言葉の真偽を確かめる術は無いはずだ。
 ささくれた畳の上、立ち話の先を促す。

「もう一つは?」
(-77) 榛 2021/09/28(Tue) 19:28:24

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「うん、美味しい」

大きいので一口というわけにいかずもちもちもぐもぐ食べている。

「けど……何故和菓子だったんだ?
 家が和菓子屋かなにか……?」

とりあえずで挑戦するようなメニューでもないだろうと少し気になった。
(-79) eve_1224 2021/09/28(Tue) 19:49:13

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+22 朝食堂

「黒塚か。たしかに部屋にいた。だがあいつとは何もなかったから安心してくれ。
元々黒塚とは少し話す用事があったからな、布団を取りに行かなかったとしてもいずれ会って話すことにはしていただろうよ」

大丈夫、と言わんばかりに頷いて「気を遣ってくれてありがとう」と返した。
貴方が無力さを噛み締めていたとしても、決してそうではないと言うように。その気持ちだけで十分嬉しいのだと伝えるように。
(+31) もちぱい 2021/09/29(Wed) 9:08:28

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「……。そうか」

目の前の男はそんなうっかりさんだっただろうか。
録画ボタンを押し忘れたと聞いて眉を顰めるも、確かめようがない。ただそれだけ呟いてその話題はそれきりとなった。

「もう一つは少し前の話だ。普川先輩を殴ったことについて。
俺はお前が普川先輩を殴ったことについて言いたいことはない。頼まれただけらしいからな。
俺が言いたいのはタイミングと場所だ。暴力は基本的に周りから良い顔をされる行為ではない。公の場で行って、それが他人に見られでもしたら。話が大事になるぞ。今回のように」

そこまで淀みなく話し、一拍おいてから。

「……お前にとっては、気にするようなことではないか?」
(-105) もちぱい 2021/09/29(Wed) 9:21:16

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

仏頂面が少しだけ緩んだ。もちもちもぐもぐしている様子をなんとなく嬉しそうな空気のまま見守っている。

「ああ、ルームメイトが好きなんです。みかん大福。
最近あいつにお菓子を作ってもらってばかりいたので、今度はお礼に俺から作ろうかなと思って。

あと和菓子を手作りするのは珍しいことかもしれませんが……ほら……
最近出どころの分からない料理を口にするのが躊躇われて……」


ポップコーンにヌガーにと、どこかの榊くんによる発情スイーツに全て引っかかった人間はちょっと遠い目をした。
(-106) もちぱい 2021/09/29(Wed) 9:30:32

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「ルームメイト? ………闇谷か」

なるほど、あの男大福が好きなのか。とぼんやり顔を思い浮かべた。

「あぁ……あの誰が置いたかわからないポップコーン……」

未だに榊が作ったものだと知るものは居ない(恐らく)
かといって食堂で何かもらおうにも、たまに変なのを出してくるから困る。
それなら自分でと思うのは致し方ないことだろう。

「俺は料理は苦手だから、自分で作れるのはすごいと思う。
 レシピを見てもそのとおり出来た試しがないから」

レシピを1度見れば覚えてしまうほど、頭の出来は良くても手先は知識についてこない。
つまるところ不器用なのだった。
(-107) eve_1224 2021/09/29(Wed) 11:00:51

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

「はい。暁はああ見えて和食が好きなので」

意外ですよねと付け加える。ファッションは中学生の子が喜びそうな感じだが、おばあちゃん子なので和食派らしいのだ。

「料理が苦手?なるほどそうでしたか。
確かに知識として把握するのと実際に動かすのとでは勝手が違いますからね。
でも苦手なことは無理にやらなくてもよろしいかと。人には得手不得手がありますから」

貴方が聡明であることは風の噂で聞いていたかもしれない。そうでないかもしれないが。
その為、ちょっと意外だなといった様子で目を丸くさせていた。
(-110) もちぱい 2021/09/29(Wed) 14:22:33

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+33 朝食堂

「本当か?それなら俺と暁の分珈琲を淹れてもらおうか。頼んだぞ、迷彩」

料理の手伝いを申し出たら過去のクッキングバトルを思い出してハラハラしてしまっていただろうが、珈琲を淹れるだけならば問題ないだろうと判断した。
それにあんまり断っても傷つけてしまうなと思ったので。

ということで普川とのコーヒー事件を知らないまま貴方に飲み物を全て託し、少年は料理に取り掛かった。

しばらくしてカリカリに焼いたトーストに、じゃがいもや玉ねぎ、ベーコンを混ぜ込んだスパニッシュオムレツ、一口噛めばパリッと弾力ある歯応えと共に肉汁が溢れる焼き立てソーセージが用意されるだろう。ヨーグルトも取り分けて小皿に用意されているので、トースト同様好きなジャムをかけて食べよう。

こちらはレシピさえあれば問題なく作れる男だが、一方迷彩少年のコーヒーチャレンジは……?
(+36) もちぱい 2021/09/29(Wed) 14:39:52
貴戸 高志は、料理を運び終えた後そっと闇谷の肩を叩いて起こそうとする。
(c21) もちぱい 2021/09/29(Wed) 15:09:44

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+40 朝食堂

「おはよう」

未だに夢の中に揺蕩う貴方を見て目を細める。ルームメイトを見る目にしてはとてもとても優しげなそれ。

……だったのだが。

「それはスパニッシュオムレツといって、そうだな洋風の卵焼きかもしれん。具が沢山入った卵焼きだ。
……ところでどうした暁。気管にでも入ったのか?」

心配なのが半分、いったい何をしたんだというのが半分。
首を傾げながら自分に用意された37%粉入りコーヒーを一口。

(+42) もちぱい 2021/09/29(Wed) 16:37:07

【墓】 4432 貴戸 高志

「……?」

首を傾げる。
もう二口。

「…………???」

更に首を傾げる。
なんか……自分の知ってる珈琲とちょっと違う……。

たまらず迷彩に視線を送った。
(+43) もちぱい 2021/09/29(Wed) 16:38:23

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「へぇ……確かに意外」

ハンバーグとかカレーとか、お子様メニューが好きそうなのに、と思いつつ。

「勉強は考えるだけでいいから。
 手先を動かすのは……苦手かな。裁縫とかもだめ、工作とかも下手かな……」

とはいえ学校で殆どしたこともなく、もっぱら家で母親とやっていた。
下手なことで怒られたことはなく、むしろ母はにこにこ笑って「これくらいで当然よ」と言ってたのが思い出深かった。
(-131) eve_1224 2021/09/29(Wed) 21:07:52

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

意外だったのか、表情こそ変わらないが瞬きを繰り返している。

「ふむ……素崎先輩とはきちんと話をする機会がなかなかありませんでしたから、思慮深い一面以外を聞けたのは僥倖でしたね。機会がこんな狂った企画の中でなかったら尚よかったのですが」

でもこんな機会でもなければじっくり話すこともなかっただろうか、と考えると複雑な気持ちである。
(-156) もちぱい 2021/09/30(Thu) 3:29:23

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

これはゲーム内日付でいうと五日目の、どこかものすごーーーく平和な時間帯の一幕である。


『暁へ

暇な時間はあるだろうか。
少し食べてみてほしいものがある、自室に来てくれると嬉しい』

たったそれだけが綴られた連絡が貴方の端末に届くだろう。
(-157) もちぱい 2021/09/30(Thu) 3:32:37

【墓】 4432 貴戸 高志

>>朝食堂メンツたち

通りすがりの役職:パン屋さんがやってきたのを見かけるや否や>>+46

「榊ッ!!やっと話す機会が巡ってきたようだなお前には一度言いたいことがあるんだよくもあんなもの作ってばら撒いておきながらしれっと今も俺たちに差し入れするなど面の皮が厚いにも程が云々……」


ガタン!と椅子を揺らして立ち上がりかけ、食ってかかろうとしたものの。
すぐ隣で咽せたルームメイト>>+48の姿を見るとそちらに意識が瞬時に向いてしまった。とんとんと背中を叩いて心配しつつ厨房に行く姿を見送ったことだろう。

その間に迷彩が持ってきた砂糖と牛乳をありがたく頂戴し、37%粉コーヒーにたっぷり入れた。
普段よりも遥かにまろやかに仕上げた後、意を決して飲み進めていく。いつもよりほんのちょっと眉間に皺が寄っている。

「……迷彩、俺ほどでなくても、今より格段に美味く淹れられる方法を教えるから……いつか一緒に作ろう…………」

と口の中をじゃりじゃりにしつつ、同じようになんとか食べ進めたそうな。

「俺も普段の朝は和食が多かったから、カフェで食べるような洋食は少し新鮮だ。
悪くなかった。これもコーヒーを淹れてくれた迷彩のおかげかもしれないな。ありがとう」
(+54) もちぱい 2021/09/30(Thu) 3:47:32

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


これはとても平和な時間帯。
貴方からの連絡を受けて、自室へと戻った。

「ただいま?
 どうした貴戸、
 
食べ切れない量の飯でも作ったのか……?


なんだなんだと比較的早いタイミングで
ドアを開けて帰ってくるだろう。
(-158) osatou 2021/09/30(Thu) 7:29:57

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「おかえり暁。

ご飯はちゃんと食べ切れる量用意するべきだ。勿体ないぞ。
……いや、そんな事を言っている場合ではなく。食べてほしいのはお菓子だ。少し待っていてくれ」

帰ってきた貴方を捉えると、すぐに用意していたものを取り出した。ついでに緑茶も二人分用意する。

「食べてほしいのはこれだ」

差し出されたものはもちもちの白いまんまるフォルムをした物体。齧るとごろっと入ったみかんと白あんが姿を現すそれは、そう、みかん大福である。
数値にするなら美味しさは91くらいあるぞ。媚薬は特に入っていない。
(-159) もちぱい 2021/09/30(Thu) 11:58:52

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「いやそれはそうなんだが
 食べて欲しいって聞いてそういう用事かと……。」

今朝は大変でしたね。
ほわりと漂う茶葉の青っぽい香り。
普段は珈琲を好む貴方にしては珍しいな、と
準備をする姿を視線で追った。


「こ、これは……!!!」


差し出されるまんまる。
ほんのりと内側から覗く淡いオレンジ色。
食堂でも探してはいたが、特に用意される事はなかったシロモノ。

みかん大福……!?

 どうしてここに……まさか手作り……?」

そわそわとお茶を頂いたり、大福をじーっと見つめたり、
貴方に熱い眼差しを向けたりと、好物を前にした子供らしく全身で喜んでいる。

「貴戸っ、
 食べても……良いのか……!?」
(-160) osatou 2021/09/30(Thu) 12:17:44

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「そうだ。レシピを見ながら作って、素崎先輩に味見をしてもらった。悪く無い評価をいただいたから、一応は食べられるはずだ。それでも職人の腕と比べたら劣るだろうが……」

子供らしい仕草が珍しかったのか、お茶を啜る手を止めて目を丸くさせた後すぐに微笑んだ。

「勿論だ。お前に食べてほしくて作ったのだから」
(-161) もちぱい 2021/09/30(Thu) 12:34:09

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+55 >>+56 朝食堂

闇谷に視線を向けられるとこくりと頷いた。迷彩、お前もこの苦みの良さに気付く日が来るはずだ…………。

「和食か。それは楽しみだな。迷彩、お前にも期待しているぞ」

仏頂面こそ変わらないが、穏やかに夕飯へと想いを馳せた。馳せたのだが、すぐに現実へと引き戻された。デザートのヨーグルトを食べ進めていた手も止まる。

「?どうして許可がいるんだ迷彩。いつでもいくらでも、好きなだけ俺たちの部屋で寝ればいいだろう」

な、と闇谷へ視線を送る。此方も貴方が今晩も夜を共にすると思い込んでいた。
(+57) もちぱい 2021/09/30(Thu) 12:43:37

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「そっ、そうか………嬉しいな………。
 好きな物覚えててくれて、作って貰えるなんて
 夢にも思わなかった………。」

いただきます、と正座して
待ち切れないと言わんばかりに齧り付く。
ぎゅうひに歯を立てれば、白餡と果汁がいっぱいに溢れてきて、


「…………!」

破顔。

「………………!」


天才か、と貴方を見た。
それはもうとんでもなく嬉しそうにぱくぱく齧る。
久々の好物を前にしてテンションが上がらない訳がない。

「………
美味い!!

 大福屋さんになれるぞ、貴戸。
 今すぐに出店すべきだ……!」

あっという間に平らげて、
ぺろりと唇まで舐めた。
(-162) osatou 2021/09/30(Thu) 12:59:21

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「ここ最近お前にお菓子を作ってもらってばかりいるだろう?だから俺もたまには暁に作ってやりたいと思って」

嬉しそうに笑顔を咲かせる貴方を見て、つられるように目を細めた。

「……。……可愛いとは、こういう事を言うのだろうな」

みるみるうちに貴方の胃に収まっていく様子を見ながらお茶をのんびり飲み進める。なんて贅沢で穏やかな時間なのだろう。最高の癒し時間だ。

「いや、大福屋は遠慮しておく。俺は暁に作ることができればそれでいいからな」

舌が唇を舐める仕草には未だどきりと胸が跳ねることがあるものの、それでも目を逸らさずに完食したのを見届けた。たいへん満足感のある時間だった。
(-163) もちぱい 2021/09/30(Thu) 13:09:55

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「ご馳走様でした。
 いや、俺は………、」

貴方に褒められたのが嬉しくて作っていただけなのだが。
ちょっと気恥ずかしくて口を噤んだ。

「……ありがと、
 その、良かったら……
 また俺の為だけに作ってくれ。」

満足感に包まれていたが、
はっと気付く。



「………お前の分は?」

もう食べたのだろうか。
(-165) osatou 2021/09/30(Thu) 13:34:23

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「お粗末様でした。喜んでくれて何より。望んでくれるならまた作ろう」

お茶をさらに一口。こくりと喉を鳴らしたところで手が止まった。

「俺の分?……。
………………用意し忘れていたな……」

考えていませんでした。貴方に食べてもらうことしか頭になかったらしい。
(-166) もちぱい 2021/09/30(Thu) 13:45:49

【墓】 4432 貴戸 高志

>>+58 >>+59 朝食堂

ぱたぱたと厨房へ駆け込み、そしてわざわざ返事をしに来た後、ばたばたと小走りで去っていった目まぐるしい動きをする貴方をぽかんと目で追いかけていた。

「いや……変なことは言っていないと思うが。
……迷彩も迷彩で色々考えていることがあるんだろうきっと。そういうお年頃なのかもしれないな」

なんてのんびり考えた。喋ってる本人と迷彩少年は3歳しか違わないんですけれども……。
もさもさ食べるルームメイトの隣で「ああ、迷彩が元気だと俺もほっとする」なんて呟き、未だ粉がかすかに残るコーヒーを飲んで楽しんだのだった。
(+60) もちぱい 2021/09/30(Thu) 14:00:41

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「毎日望む。」


毎日は望むな。

「こんなに美味いみかん大福を
 食べずに過ごせると…………?」

想い人の手作り補正が掛かっているが
それを加味せずともかなりの出来栄えだった。
作った本人が味を知らないと言うのも何か勿体ない話だ。


「きど」

そっと唇同士をくっ付けて
ちらちらと舌を押し付ける。
食べたばかりなので、きっとみかん味のキスだ。

満足すれば、離す。

「ごちそうさま。」
(-167) osatou 2021/09/30(Thu) 14:05:51

【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁

「では毎日作ろう」


毎日は作るな。

「そこまで褒められると面映い心持ちになってくるな。
でもやはり専門の店の方が……、……ん」

柔らかな感触が伝わってくる。健気な舌を薄く口を開いて招き、戯れるように唇で食んで応えようとする。
は、とかすかに乱れた呼吸と共に濡れた己の唇を舌でもう一度なぞった。

「……よく食べました」

もう一度貴方の分だけ用意したら、またこうしてくれるだろうか。
悪い事を覚えてしまったなと思いつつ、ほんの僅かに熱を帯びた笑みを貴方に向けるのだった。
(-168) もちぱい 2021/09/30(Thu) 14:19:13

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「貴戸が作ってくれた物だから
 毎日食べたいと思うんだけど。」

しれっと惚気てそっぽを向く。
やりたくてやったのだが、恥ずかしいものは恥ずかしい。

貴方の考えに気付くこともなく
そうして平和な時間が流れていった。
(-169) osatou 2021/09/30(Thu) 16:47:22

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「……いや、」

 懐かしさすら覚える言葉の羅列だった。
 “保護”されてすぐの頃に、そういうことを言う人間もいた。
 ……うまくやれるようになって、久しく聞かないものだらけだった。
 
こいつも、あれらと同じで。
理解者の顔をするのが上手いんだなと思った。


「そうだな。『暴力は、よくない』。気をつけよう」

 わざわざ人目につかないところでやってはいよいよ、いじめに類するものの形を為す気がしたけども。
 あるかも分からない次に、そこまで思考を割く気が起きなかった。
(-173) 榛 2021/09/30(Thu) 23:05:52

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

もぐもぐと食べきったあとは、もらった緑茶をゆっくりと啜っている。
どうやら少し猫舌らしく、眉間にシワを寄せたりしている。

「そうだな……こういう企画中だからこそ自由が与えられてるとも言うが。
 俺も、あまり話したことの無かった人と話す機会が持てているといえば、そうだ」

それが多少面倒に感じることもあるが、得られたものもある。
企画は本当に、褒められたものではない狂ったものだけれど。
性行為をしなければならない事以外は悪いものでもないと思うから始末に悪い。
(-179) eve_1224 2021/10/01(Fri) 1:31:35

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「?誰もそんな事は言っていない」

首を傾げた。

「別にそれが頼んだ人……今回でいえば普川先輩だが。必要なものならいいんじゃないか?別に暴力そのものを否定しているわけではない。俺は好まないがな。
俺がよくないと言ったのは他の人に見つかって事が大きくなる事だ。面倒だろう、色々と」

双方の合意の上ならいじめにならないのではないか、そう結論に至った少年はそこまで言い切り、すぐにもう一度口を開いた。

「……黒塚。その『暴力はよくない』という言葉がすぐに出てくるのなら。あの時も暴力を振るうことなどなかったんじゃないか?

それでも頼まれて殴ったとは……よほど先輩に切実に頼まれたのか。
或いは……お前、自分で考えて行動することはあまり得意ではないのか?」
(-186) もちぱい 2021/10/01(Fri) 5:22:46

【独】 4432 貴戸 高志

迷彩リョウについてようやく色々繋がった気がして和崎お前……ってなってるよ
(-187) もちぱい 2021/10/01(Fri) 5:26:11

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗

「本当に、こういう機会でなければ……」

ため息が止まらない。
けれど、物は考えようだとゆるく頭を振って切り替える。

「でも話したきっかけが狂った企画によるものであっても、そこで結ばれた縁はなくなりませんから。
この企画が終わってもまたよろしければお話しましょう、素崎先輩」

仏頂面こそ崩れないが、穏やかな声色でそう告げて貴方がお茶を飲み終わるのを待つだろう。
(-188) もちぱい 2021/10/01(Fri) 5:45:37

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

ずず。
ゆっくりお茶を飲み終わると、ふぅ……と大きく息をついた。

あなたのため息とは違い、美味しかったという意味のものだ。

「あぁ、そうだね。
 機会さえあればいつでも」

同室でもなければなかなか会話すらままならない自分たちにいつその機会が訪れるかはわからないが、その言葉は本心だ。

「貴戸は……この企画の責務は果たしているのか?
 どこにでもカメラは配置してあるのはわかってるんだろう」

マイクの性能が如何程かは知らないが、こういう会話も聞かれているかもしれないのに。
(-207) eve_1224 2021/10/01(Fri) 15:24:34

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 首を傾げてみせる。少年のとは反対向きに。

「事が大きくなる程度には好まない人間が多いんだろう?」

 それは、暴力がよくないと言うことと何が違うのだろう。結論までの道筋が少し、長いだけじゃないか。

「……そう見えるのならそうなんじゃないか」

 吐き出す息に混じった呟き。
考えたさ。
幸いにもマイクに拾われなかったそれは、草臥れたようにも響いた。
(-208) 榛 2021/10/01(Fri) 15:45:14

【秘】 4432 貴戸 高志 → 4274 素崎 真斗


「ええ、まあ。一応は果たしています。報酬は欲しいですから。カメラから逃れられないのはもう致し方ありません。それはこの少年院に来た時点で受け入れるしかない」

湯呑みを持っていた手にほんの少し力がこもる。覚悟はしていても、受け入れるとは言い難い企画だ。

「聞きにくいことを尋ねますが、その、素崎先輩はどうなんですか?」
(-209) もちぱい 2021/10/01(Fri) 16:02:41

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「それはそうかもしれないが……え?」

貴方の唇が震えた気がしたが、その音を上手く拾い上げることは叶わず。
掴み損ねた無念と貴方の物言いに少年は寂しげに眉を寄せるだけとなった。

「……随分他人任せな言い方をする。俺はお前のことについて聞きたいだけなんだがな」

そう呟いて、迷彩少年の分の布団を抱えるだろう。
(-210) もちぱい 2021/10/01(Fri) 16:16:23

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 布団を抱え、腕の塞がった少年に手を伸ばし、その前髪をさらりと指ではらう。小豆色に映る黒い影は目を細めた。

 
――何故、お前は見えるものだけを信じようとしない?
他人の物差しで測られ続ける生き物の、
ただしさから外れてしまえば先が無いコピーの、
醜悪な
中身を知ろうだなんて最悪な真似をしてくれるな。


 目を細めただけだった。

 そうして。男のものと比べれば一回り二回り、小さな布団の主が――あの少年が、大切にしていたものがもし、この部屋に取り残されていたのなら。それを抱えられた布団の上に乗せただろう。
 
とっくに男のいないうちに持ち出されているかもしれないし、
そんなもの、そもそもこんな場所にありはしないのかもしれないけれども。
(-215) 榛 2021/10/01(Fri) 16:55:12

【秘】 4274 素崎 真斗 → 4432 貴戸 高志

「なるほど。
 狂ってると思っていても報酬はほしいと思ってるんだ」

まぁそれは自分もそうだけれど。
目の前のあなたほど不満を述べていたいだけで。

「…………まぁ、それはね。
 でもあまり自信はないな……ヤってるやつはもう半数以上と致してそうだし」

……と、人数は少ないということだけを述べた。
(-217) eve_1224 2021/10/01(Fri) 17:40:35
 




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