人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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「…………ひとつ、」

震える身体はそのままに。
人差し指を掲げ口に当て。
重く、少女は声を紡ごう。

「…………、どうしたら死ぬか? という質問に答えよう」
「身体の強さは普通の人間に等しい、殴られ蹴られすれば、
 普通の人間同等のダメージを受ける…………、のだが」

「兎は……、ニアは 
炎では死なない
 んだ」

「炎に焼かれ、死に、新たに蘇る。そういう種の"生き残り"だ」▽

「…………、嗚呼、でも今は……、
 その力さえも封じられているのだろうか?

 炎に包まれ死ねるのならば……兎は本望なのだが。

 いや、なんだ…………、二度手間になって
 手を煩わせる訳には、……いかないと、思ってな」

「……、ならば、最早なんでもいい」▽

「―――― 
この兎の息の根を止めてくれ


無表情のまま。
されど、挑発とも取れる目線を周囲に向ける。

赤色の
が揺れ動く。

目が合えば。
焼けるような猛烈な熱さを
心臓
に抱くかもしれない。

嗚呼、奴隷として産まれ、生きたこの身。
罰と痛みを科せられ、与えられる事など、

「…………ふ、」

造作もない事だよ。

【人】 気分屋 ルヴァ

「今日は参加すると言ったね。どれがいいかな……」

武器を眺めている。順番を気にする人ではないだろう。
(21) 2021/10/09(Sat) 22:17:55

【人】 不覊奔放 ナフ

男は柘榴色の双眸を、真っ赤な瞳に向けた。
それで何が起こるのか、既に知っていながらだ。それでも真っ直ぐに見据えて。

「……あッ、はァ!」

心臓に広がる熱。前よりもずっと強いじゃないか。
軽やかに笑った。

誰か行くのだろうか。行かぬならこの男が足を踏み出すまでだ。
(22) 2021/10/09(Sat) 22:21:46
手元が狂って湯呑みがぐにゃってなった。

赤の瞳を向け続ける。燃やしはしない、ただの挑発だ。

ナフは、燃えないならば目を逸らすことは決してない。
(a5) 2021/10/09(Sat) 22:27:01

【人】 墓守 トラヴィス

トラヴィスは、呆れながら席についた。
呆れながらマスカットティーを飲んだ。

「……あっつ」

熱かった。
……彼女はこの熱さを心地良いと思う人間なのだろうか?
生憎、その感覚には遠いようだ。
(23) 2021/10/09(Sat) 22:29:31

【人】 環境破壊 イクリール

概ね狙い通りに突き刺せたナイフを見て、ニアの反応を見て。
視線を合わせて……未知の感覚に笑う。
彼女は今まで出会ったことのない、新しくて……
いい食材になってくれそうだ!


「……ふ、どうやら私が構う必要はあまりなさそうで。
約束ついでに私の分もよろしく」
もう一本出しかけていたナイフを仕舞い、アンタレスの肩を叩いて後ろに下がる。
(24) 2021/10/09(Sat) 22:31:15

【人】 中堅看守 アンタレス

燃えるようなその熱より、目を逸らすことはない。
選んだ理由は、確かに男の中にあるのだから。

...ただ、反射とも言える行動で自身の足元に氷の花を咲かせた。
それは特に、誰かへ危害を加えるものでは無い。

防衛本能か、何か。
(25) 2021/10/09(Sat) 22:32:39

【人】 知情意 アマノ

何が起こるか知らぬまま赤色の瞳を見た男は、その猛烈な熱さに咄嗟に息を飲みながら胸を押さえる。
それから、それでも、見据えたままで一つ頷いて。

「……興味深いなB-128。なら小手調べと行こうか、君が弱ってしまうより前に」

投票していない男はそれでも、興味故に処刑対象一匹の兎に一撃を入れる。
先日ミンの腕を破壊した時と同様に急激に距離を詰めるような形で、されど先日よりも近い距離から。
先日と同等の拳を今度は腹部に叩き込む。その結果どうなるのかはお察しの通り、だが……まだ死ねはしないだろう。
この場の誰もがまだそれを望みはしないのだから。
(26) 2021/10/09(Sat) 22:33:13
アンタレスは、肩を叩かれて眉を寄せた。...君は、本当に。
(a6) 2021/10/09(Sat) 22:34:45

アマノは、氷の花に一度視線を向けてから、処刑室の壁に寄りかかった。観戦の姿勢。
(a7) 2021/10/09(Sat) 22:36:30

赤の双眸がアマノを捉え続ける。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

一瞬の内に距離を詰められ、拳を受けた細身の少女の身体は。

踏みとどまる事はできない。
姿勢を崩して倒れ込む。咳き込む。赤を吐く。

それでも。

真っ直ぐと、炎のような 
 を見開き続ける。

明かりに照らされて黒檀が
に揺れた。
……熱を感じる前に、黒檀は伏せられる。

能力も役割も似ているのかもしれない、と。
ふと思う事はあれど今この場においては関係のない事だ。

票を入れたひとりとして、ナイフを持って近づいて首のあたりにぐい、と差し込む。
放っておけば出血死するだろう傷。
けれどきっと、血が抜けきる前に誰かがニアの息の根を止めるだろう。

声を上げない。

赤の双眸がキンウを捉え始める。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

動かない体にその刃はいとも簡単に傷を残していく。
赤が溢れて、溢れて、溢れて、

それでも。

真っ直ぐと、炎のような 
 を見開き続ける。

顔を歪ませない。

無人の喫煙所で煙草吸ってド派手にむせた。

ルヴァは、次に行ってもいいかな、と武器を選び終わった為に問いかけた。
(a8) 2021/10/09(Sat) 22:50:50

メサは、まだ動かない。
(a9) 2021/10/09(Sat) 22:52:23

ナフは、いいよ、と頷いた。 じゃあ俺その次にしよ。
(a10) 2021/10/09(Sat) 22:54:19

ルヴァに視線を向けた。挑発か、合図か、そのどちらもか。

【人】 気分屋 ルヴァ

少年は別に彼女に票を入れてはいない。但し少年は自分の気紛れを忘れることはない。

「じゃあ、やっぱり知っているこれで。」
一人で選んだのはどこの国でもあるような拳銃。操作方法は知っているようで袖を捲っては正確な手付きで装置を外しながら、近寄る。

熱い。


正面に捉えた視線から熱を感じる。心臓が燃えたと認識しそうだ。しかし同時にそれは感覚であると認識している。だからそれを全く悟らせず。効いていないかのごとく。
のんびりと近づいて。少年の目の前の的はどんどん大きくなるが彼は止まらず。

そして自分が膝をついてまで、少女の左脚に向かう。間違いなくそこを狙いたいがために。両手を伸ばしてぴったりと、その悪そうな左脚に、一発。

反動
。ひっくり返る程ではない。

宇宙的に一般的な口径の一般的な拳銃だ。密着して撃つことを想定されていであろう威力は、肉を動脈を割いて、骨まで響かせて、どの国でも聴ける大きな音と共に拳銃直ぐ側の二人を
紅く
した。

それで少年の番は終わった。

それでもまだ即座に死ぬことは無いのだろう。脚に生命に関わる重要な臓腑があることは普通ないのだから。
(27) 2021/10/09(Sat) 22:58:55
赤の双眸がルヴァを捉え始める。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

拳銃。その兵器の構造はよく知っている。
身に受ければどうなるのかも、知っている。

倒れたままの動かない少女の身体。
パァン!と爆ぜる。撃ち抜かれる。

左脚は再び、鉄砲玉によって手折られた。

それでも。

真っ直ぐと、炎のような 
 を見開き続ける。

左脚を手折られた幼い日の記憶、追想。

【人】 不覊奔放 ナフ

「ニア、」

軽やかに、処刑者の前へ。食事用ナイフの傷も腹に受けた打撃のことも首に刺さるナイフも真っ赤に弾けた左脚のことも気に留めず、その身体をひょいと抱き上げた。

抱き上げたまま。勢いをつけて走る。処刑室の壁を蹴る。蹴り上げて数歩目。
初日より、僅かに高い天井付近の位置まで、うさぎと共に跳び上がる。

「見てみ」

呟いた。その瞬間から落下を始めーーー…
あなたを頭から床に叩き落とした。 まだ。まだ死なないだろう。この程度じゃきっと。色んな傷は悪化するだろうけど。
(28) 2021/10/09(Sat) 23:13:50
赤の双眸がナフを捉え始める。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

少女の身体は軽々と持ち上がる。
寒さ
に震える身体はそのままに。
表情も歪ませぬまま、声も出さぬまま。

全ての重力を共にした浮遊、その天井で――――

落下、落下、落下。

頭を強く打ち付ける音が響く。
脳が揺れる感覚に吐き気を催す。
口から零れるは赤、赤、赤、

それでも。

顔を上げ。

真っ直ぐと、炎のような 
 を再び、見開いた。

無表情のままに。

アマノは、他に誰かやるのか、といった様子で視線を巡らせた。
(a11) 2021/10/09(Sat) 23:47:37

視線を周囲へと向けた。次は誰だ、と。

メサは、紅玉と、視線が合う。
(a12) 2021/10/09(Sat) 23:51:58

メサを見据え続ける。

【人】 模範囚 メサ

「……………、」
ゆっくりと立ち上がり、もう一度。
焼くような瞳をじ、と見据え。兎の眼前にまで歩み寄る。

要領は、前回と同じく。
しかし致命とならない肩口を掴み、
握る。

ゴキャ、
と鈍い破砕音。
続いてそこから伸びる腕、構成する骨の一つ一つを丹念に潰していく。
ゴキャ、
メコ、
バキ、

次いで、反対側の腕へと差し掛かるところ。
(29) 2021/10/10(Sun) 0:09:12
メサは、処刑の最中。嗚咽を漏らしながら、膝をついた。
(a13) 2021/10/10(Sun) 0:12:28

メサは、処刑を途中でやめ、後ろへと下がっていく。
(a14) 2021/10/10(Sun) 0:16:18

【人】 墓守 トラヴィス

「……ばかだね」

低い位置に蹲る姿を見下ろして、
冷たく、自身も信じていないような声色を落とした。

「命に貴賎なんてないのに」
(30) 2021/10/10(Sun) 0:19:42

【人】 気分屋 ルヴァ

置いた人形を抱え直して、メサを見下ろす。
『あーちゃん』に血がつくことは気にしていないようだが。

「大丈夫?」
ただ、ただ心配そうな顔でそう聞いた。
(31) 2021/10/10(Sun) 0:23:47
赤の双眸がメサを捉え続ける。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

その兎は決して目を逸らさない。
声を上げない。顔を歪ませない。

砕かれた骨が肉を抉る。突き刺す痛みと鈍い痛み。
音が鳴る。音が鳴る。音が鳴る。声は――――

アマノは、彼らを見守るだけだ。
(a15) 2021/10/10(Sun) 0:27:17

響く足音の後、処刑室の扉が唐突に開かれる。

現れた青年の表情は酷く青白く、急いでいたのか肩で荒く呼吸をしている。

その場に居る誰にも何も言わず、何かを言われたとしても応えることは無く、部屋の中にある拳銃の方に真っ直ぐ歩んでいき、その内の一つ手に取る。
この部屋にあるものの中で、一番、手慣れた武器だ。

兎の死を悲しんでくれる優しいキミへ。
終わったらまた沢山、遊ぼうと。
今は言えない事を許して欲しい。

真っ直ぐと、炎のような 
 を再び、見開いた。

アマノは、やってきた男の姿を見て、名を呼ぶように口を動かした。音にはしない。
(a16) 2021/10/10(Sun) 0:30:38

【人】 環境破壊 イクリール

「おいおいおい……彼女まだ死んでないじゃないか?
何で放り出すかね?いいところで」
メサへと野次を飛ばす。

「ま、なら……さっきの1発だけじゃとてもとても参加したとも言えないものな?私が……」
ニアへ近づこうとして。

「……へぇ?」
乱入者を見て、足を止める。
(32) 2021/10/10(Sun) 0:30:45
そのまま兎の元へと、既に赤く身を染めている己の先輩の元へと歩み寄って。
銃口を、彼女の頭に。致命傷となるであろう場所に、正しく突き付ける。

きっとその時に目が合い、あなたの瞳から
焼けつく様な色
を覚えただろうか。


引き金を人差し指に掛けて、――発砲した。


赤い、赤い、花が咲く。

ミズガネを見据える。一度も向けられずにいた、赤の瞳のままで。

ニアから目を逸らさなかった。

赤の双眸がミズガネを捉え始める。
その 
不死兎
 は抵抗をしない。

目を見開く。
あなたの良く知る紅水晶ではない、赤をあなたへと向ける。

真っ直ぐと見開き続けていた炎のような 
 は――――

銃の音。頭が爆ぜる音。

それを最期に

赤は閉じられ

は消えた。

その 
不死兎
 "二度目の処刑"は果たされた。

無意味な死を受け入れようか。
生き返る死を受け入れようか。

いつか 
大っ嫌いなこの世界の全てを燃やす
 その日を夢見て。

その 
不死兎
 今は眠りに就こうか。

 『嗚呼、炎がニアを救ってくれた。』

      『嗚呼、炎はニアを救わなかった。』

全部、大っ嫌いだ。故に

全部、燃やしたい。

少女が動かなくなったのを確認すると、使用した拳銃を乱暴に投げ捨てる。
床に落ちて、甲高い音が鳴る。

「……にが、何が、無礼講だ……何が、ゲームだ……」


叛逆者はそのまま、誰にも何も見向きをすることは無く、処刑室を後にして何処かへと走り去っていった。

【人】 不覊奔放 ナフ

「………」

全部見ていた。最後の最後まで見て、その場の有様も見て。
全員の反応も、ちゃんと見て。

「……終わったなァ」

酷くあっけらかんと声に出した。
(33) 2021/10/10(Sun) 0:45:36
 




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