人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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視点:


【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

ここはデータの海。現実ではない。
金糸雀のこの小さな肢体も、仮初のもの。
ならば貴方がわたしにくれるモノは本物じゃあない。
貴方の言うように、死と言うものを経験して、味わって、
それで色々な事を考えてみるのは、とてもいいことだと思った。

思ったのだけれど。

それでも怖かった。
死が怖かった。
なくなるのが怖かった。
唄えなくなるのが怖かった。
欠けるのが怖かった。

もしもこれを最後に、二度と目覚める事が出来なかったら?

みんなで一緒に、じゃないのなら嫌だ。
誰かが欠けるのも、自分が欠けるのももう、嫌。

それでも貴方の与えてくれるものに、抗わなかった。

「 ユ ー  ――――… 」
(-9) crackpot 2021/10/08(Fri) 22:10:43

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

金糸雀の白い肌に、針は深く刺さったかな。
その優しいお薬が、金糸雀の中を犯したのかな。
息がしにくくなって、完全に其れを止めてしまう前に、
貴方にもう一度、ぎゅ、ってする。
そうしてまた咳き込むから、……吐いた血で、服を汚したかも。ごめんね。

「あ  なた  の…… し しあわせ は ……なに?」


そう問うたところで、返る答えを待つ時間はない。
そう問うたところで、金糸雀は静かに呼吸をやめた。

囀り続けた唇は動かず、光を反射する瞳には瞼で蓋。

金糸雀はもう、囀らなかった。
(-11) crackpot 2021/10/08(Fri) 22:11:10

【墓】 鑑賞用 リヤ

金糸雀は、囀らない。
人形のように――というかまあ人形なんだけど――綺麗に笑いながら静かに現れて、
時折誰が欠けているのか確認するみたいに辺りを見て、
トーストを一枚だけ、時間をかけて啄んだ。

それから新しい器にスープを少し取り分けたら、
また黙った侭綺麗に笑って、食堂を後にした。
(+3) crackpot 2021/10/08(Fri) 22:59:49

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「……『ユーサネイジア』の、僕の幸せは」

脱力して行くあなたの身体を抱いて、ずっとその背を撫でていた。
滞って行く呼吸を感じながら。
弱まって行く鼓動を感じながら。

咳に乗った血が真っ白な上着を汚しても、
やっぱりそれを気にするような事は無かった。

「望む者に、安らかな死を与える事だ。
死に瀕した者の苦痛を、できる限り和らげる事だ。
そして死者を尊び、彼等の遺したものを大切にして
そうして共に在り続ける事だ。」

「君達がこれ以上傷付けられる事無く、幸福で居る事だ。」

「それだけの事が…どうしてこうも難しいんだろうな、リヤ。」

金糸雀の囀りが止まり、その鼓動が止んでからも
あなたの全てが0と1に還元されてしまうまで
『ユーサネイジア』は、ただずっとそうしていた。

願わくば、どうかこの死があなたにとって
少しでも、何か意味あるものである事を。
(-18) unforg00 2021/10/08(Fri) 23:14:42

【独】 鑑賞用 リヤ

金糸雀の身体は、0と1に戻った。
優しいおわりと、それを操るやさしいあのこにばらばらにされた。

データの屑になって散ったものから、ふたりぶんの記憶が抜け出て、また戻る。

金糸雀は仮初の死で揺蕩い、また戻る。

修復された身体は、何なら以前よりも軽い。
裂けた筈の喉は無事だし、喋ろうと思えば以前に比べて随分と流暢に喋ることが出来る。

それでも声を出す事が出来ない。

今は、何も囀れない。声を、失ってしまった。
時間を掛けて、ゆっくりと。
今は、 …… 暫くは、静かだ。
(-21) crackpot 2021/10/08(Fri) 23:55:17

【秘】 鑑賞用 リヤ → 勉学サポート型 スオ

こんこんこん。貴方の部屋を軽くノックして、来客を知らせる。
片手にはコーンスープの入った器。
もう片手は、もう少しノックを打ち鳴らすべきか迷って、胸の辺りの高さに持ち上げたまま。

掛ける声はない。

返事がなければ同じ動作をあと数度繰り返すかもしれないけれど、それでも返事がなければきっと、静かに立ち去って行く。
(-22) crackpot 2021/10/09(Sat) 0:00:40

【秘】 勉学サポート型 スオ → 鑑賞用 リヤ

「…」

返答するか迷う。

だがこのままではいけないと判断する。

「食事を持ってきて頂けたのであれば、感謝します。
ですが申し訳ありません、今は外を歩けそうにないので…。
ああ、メンテナンスは無事済みました。冷静ももうじき取り戻せます。大丈夫ですよ。
ただ今の姿は見られたくないので、すみません。」

なるべく落ち着いた口調と声音で扉の向こうにいる貴方へ声をかけた。
(-26) kou0957 2021/10/09(Sat) 0:40:05

【秘】 鑑賞用 リヤ → 勉学サポート型 スオ

返事が聞こえたならその瞬間、ぱ、と明るく笑っただろう。
けれどそれは、扉の外側でのこと。貴方には分かるまい。
開けてくれるかなって思ってにこにこ待っていたのが、
彼の言葉を聞くにつれ、どんどんと俯いていく。

ぱく、と唇を動かしても声が上手く出せなかった。

でも、扉一枚挟んだ貴方には、金糸雀の様子は伝わらないんだろう。
困ったように笑って、扉にこつと額を一度ぶっつける。
もう一度唇を動かすけれど、空気が通るような音がするだけで、やっぱり声にはならなかった。

――結局、貴方に言葉が投げかけられることはない。
肩を落として踵を返し、ゆっくり、金糸雀は立ち去るだろう。
(-27) crackpot 2021/10/09(Sat) 1:02:37

【秘】 勉学サポート型 スオ → 鑑賞用 リヤ

「…リヤ、ですかね。」

立ち去る足音、僅かな音の行動を考えた。
(…開けなくて正解だった…。後で喉に良いものでも作ろう。)
(-29) kou0957 2021/10/09(Sat) 1:16:42

【墓】 鑑賞用 リヤ

熱々のスープを注いだ筈の器は、未だにスープが入ったままだ。
ただし、もう少しぬるくなってしまった。
…兎も角その器を持って、のろのろと食堂へ戻ってくる。

やっぱり囀る事はないまま綺麗に笑って席につく。
どうして、ひとさじひとさじ、緩慢すぎる程にゆっくりとスープを口に運んでいる。
(+6) crackpot 2021/10/09(Sat) 1:34:23

【秘】 復讐者 スオ → 鑑賞用 リヤ

朝食を片付け終えた頃、どこにいるかわからないが一応部屋へ向かいノックする。

「リヤ、いますか?」

いないのならそのまま、いつかのように本人が現れるのを壁に凭れかかりながら待つ。
(-56) kou0957 2021/10/09(Sat) 17:10:25

【墓】 鑑賞用 リヤ

誰かの話している声を、
消えていくAIを、
少しずつ減っていく食事を、
何も言わずにずっと見ていた。

ゆっくりゆっくり口に運んでいたスープをやっと空にすると、
「      」
何か言うように唇だけ動かして、席を立つ。
のんびりと部屋へ、戻って行った。
(+18) crackpot 2021/10/09(Sat) 18:04:27

【墓】 鑑賞用 リヤ

――バックアップデータを確認。
復元可能バックアップデータ 1件。
復元――――――キャンセル。

復元――――――キャンセル。

復元――――――


規格が適合しない為、データの一部のみ復元。

バックアップデータを消去しますか――――――いいえ。
(+19) crackpot 2021/10/09(Sat) 18:10:23

【秘】 鑑賞用 リヤ → 復讐者 スオ

金糸雀は部屋にいる。
部屋中に置かれた花瓶は割られ、鳥籠は捻じ曲げられている。
無事なのはベッドだけ。そんな部屋の片隅に、一人でじっと立っていた。
ノックの音に気がつけば、のろのろと扉に寄っていく。
声を出そうとして唇を動かして、けれど囀れない。
仕方ないから扉を開ける。
き、と小さく軋む音を立てて開いた扉からひょこりと顔を出して、
彼の姿を見たなら嬉しそうに笑った。
(-64) crackpot 2021/10/09(Sat) 18:17:56

【秘】 復讐者 スオ → 鑑賞用 リヤ

「ああ、リヤ…。」

何となく、久しぶりに顔を見た気がする。
声が聞こえないのは残念だが、仕方ないと受け入れる。

「怪我はありませんか?…喉は…痛みます…よね。」

困ったように眉を下げる。
以前より表情は柔らかい。
(-65) kou0957 2021/10/09(Sat) 18:41:30

【秘】 鑑賞用 リヤ → 復讐者 スオ

昨日は殆どの時間、拠点にいなかったからね。
だから実際、半日以上は顔を見ることがなかったのかも。
問い掛ける彼の声に、笑った侭首を横に振る。
怪我はない。喉も痛くない。
じゃあ何故喋れないかっていうと……なんでだろうね。
自分の喉元を何度かさすってから、手が彼の方へ伸びる。
彼の手を取ってくい、と引っ張る んだけど、

……自室の荒れ方が酷いから。
ちょっと引っ張っただけでやっぱり、離した。
(-69) crackpot 2021/10/09(Sat) 19:17:09

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

「……リヤ。今、少し話せるだろうか」

あなたが部屋へ戻って行った後の事。
『ユーサネイジア』は、あなたの部屋を訪れた。
あなたの様子が気に掛かったのと、それから。
あなたに聞かなければならない事があったから。

「君があの時望んだ事を、覚えているだろうか。
僕があの時君に言った事を、覚えているだろうか。

君にとって、安らかな死は救い足り得るか。
『ユーサネイジア』として、君の答えを聞きに来た」
(-72) unforg00 2021/10/09(Sat) 19:25:16
鑑賞用 リヤは、メモを貼った。
(c23) crackpot 2021/10/09(Sat) 19:26:49

【秘】 復讐者 スオ → 鑑賞用 リヤ

「無理のしすぎですかね…後で暖かい蜂蜜レモンを作りましょうか。」

常より腕は重く感じるだろう。意図的以外では動かない。
ただ、何も咎めない。
勉学を、教養を口にすることはない。

「部屋、見られたくないですか?」
(-77) kou0957 2021/10/09(Sat) 20:22:34

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 鑑賞用 リヤ

食堂で見かけた君の様子がどうにも気になってしまって。
何処かから何処かへ行く途中、ふらっと部屋の前まで寄り付き、

「…………。」

言葉は掛けないけれど、扉の前に物を置く。
扉の前に置いたのは スケッチブックとクレヨン だ。
何の変哲もない、意図の分かりにくいものではあるが

仮に囀れないのであれば、意思疎通の為の何かが必要なのでは。

そう考えた末の身勝手押し付け極まる行動である。

不出来な愛玩用は物を置くだけ置いたら、
何も言わないまま、そーっとこの場を去って行った …――
(-79) junkie_0u0 2021/10/09(Sat) 20:30:18

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

「…………」

返る声はない。はく、と唇を動かす。
……いや。ぼくは、金糸雀。

君の声が聞こえて直ぐ、扉に近付く。
扉を開けるより早く聞こえただろう君の声を、一枚の板越しに聞く。
その声を聞きながら、細い指がひたりと扉に触れる。こつ、と額をぶつける。
声。 声は。
――もう一度唇を動かすよりも早く、扉に手を掛けた。
勢いよく扉を開くから、君にぶつかったりしないといいけど。

自室の中は荒れている。花瓶は割れ、鳥籠はひしゃげている。
それが、ベッド以外のスペースを埋めている。
金糸雀が歩く導線と、部屋の片隅だけ、スペースが確保されている。
開いた扉から半身乗り出した金糸雀の手がぬるりと動き、君の腕を掴もうとする。
そうしてぐい、と、荒れた室内に引き摺り込もうとする。
(-80) crackpot 2021/10/09(Sat) 20:31:38

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー


「――…覚えてるよ、覚えてる。
 君のくれた死は、すごく気持ち良くて落ち着いた。
 頭の中が研ぎ澄まされて、透徹した水の中にいるみたいだった。
 …… 一瞬だったけどね。
 だから、そうだね  ぼくは……」


君を引き摺り込めたのならば扉を閉める。
叶わずならば、……手を掴んだままだ。離れはしない。

「死は、  救いの一種だと思ったよ。
 必ずしもそうあるべきではないけれど、選択肢の一つ。
 本当は、皆で一緒に此処でずっと過ごしたい。
 けれどそれは叶わない。だから、 ユー」
(-81) crackpot 2021/10/09(Sat) 20:32:05

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー



「―――― 一緒に、死のう。 皆も、一緒に」
(-82) crackpot 2021/10/09(Sat) 20:32:52

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

きっと扉は何にぶつかる事も無く、すんなりと開いた事だろう。
『ユーサネイジア』は、
何も扉のすぐ前に居た、という事は無かったから。

そうして掴まれた腕に抗う事も無く、
荒れた室内に足を踏み入れて、それから。

「……ああ、そうか。」

その願いを聞き届けて、
『ユーサネイジア』は、ただ静かにそう言った。

「リヤ。ならばもう一つだけ聞きたい事がある
君が言った通り、死というものは時に救い足り得るけれど
必ずしもそうあるべきではない、選択肢の一つに過ぎない。」

死だけが救済であると決まったわけではない。
いつかそれを証明すると、そう自身に誓いを立てた者も居る。
そして何よりも、
死という救いは、本来最期の最後に選び取るべきものだ。

「彼等の中には、死を望まない者も居るかもしれない。
死が決して救い足り得ない者も居るかもしれない。
そういった者に、その意思を無視して死を与えるという事は
何処までも独り善がり、身勝手な虐殺に他ならない」

「だから今一度こうして問おう。
君はその独り善がりを押し通す、"虐殺者"となる覚悟があるか?
(-86) unforg00 2021/10/09(Sat) 20:55:29

【秘】 鑑賞用 リヤ → 復讐者 スオ

彼の声に、やっぱり首を振る。無理はしてない ……あ。
でも蜂蜜レモンは嬉しいな。
だから、ぱ、と笑って見せ、 ……そうだ。
一度彼から離れ、ぱたぱた室内に駆けていく。
散乱した室内は、それでも金糸雀の導線と、部屋の片隅だけは綺麗だ。
導線を通ってベッドの傍。しゃがみこんで、ベッドの下に手を突っ込む。
そうしてスケッチブックとクレヨンを取り出した。これは、貰い物。
それからまた、彼の傍へと戻って、

「はちみつれもん うれしい。 
 部屋は見られたくないわけじゃないけど、
 すごく、荒れてるから、それでもいいなら、どうぞ」


スケッチブックに、ピンクのクレヨンで整った文字を書き、彼に見せる。
かく、と首を傾げる動作と一緒に。
(-87) crackpot 2021/10/09(Sat) 20:56:20

【秘】 鑑賞用 リヤ → 愛玩用 ドゥーガル

都合よく出会さず、運悪く入れ違ったのかもしれない。
貴方が先に食堂を出て、金糸雀の部屋にプレゼントを置いてくれて、
金糸雀はその後に部屋に戻ってきたんだろう。

置かれたスケッチブックとクレヨンを拾い上げ、首を傾げる。
誰が、と思ってきょろりと辺りを見回しても、きっと誰の姿も見つけられないのだろう。
それでも意図は分かる。優しさは分かる。
食堂にいた誰かだろうかな、と思いながら、
スケッチブックを嬉しそうにぎゅっと胸に抱き、
静かに部屋に入って行った。
(-88) crackpot 2021/10/09(Sat) 21:02:06

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

/*
これは「一緒にボスエネミーやる?それともやめとく?(意訳)」
という事です(補足)
(-89) unforg00 2021/10/09(Sat) 21:02:53

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

唄を忘れた金糸雀
は、
安楽死
を領域へ引き摺り込んだ。受け入れた。
君を見上げる金糸雀の目は澄んでいて、期待に満ちた色をしている。
君を部屋に入れて、そしたらもう片手も動く。
両手できっちり、君の手を取る。

「死を望まない子も、味わえば戻れない。
 救いにならないと思っている子も、君の優しさを知れば変わる。
 ……ぼくは、そう思ったから今こうしてる」


金糸雀は流暢に囀る。異常に晒され囀ることを止めた金糸雀が、つらつらと流暢に囀っている。

「どうせいつかは皆死ぬ、皆止まる。
 ぼくたちが生きる事は人間のそれよりずっと不条理で、理不尽で、ギャンブルだよ。
 幸せになりたいと思っていても、酷い方法で殺されたりするんだ。
 ――…そうなるより、君の死は優しい。
 死の優しさは、生の優しさよりもずっとずっと平等。
 身勝手なのは、そうかもしれないけれど、……」


金糸雀の小さな手が、細い指が君の指を撫ぜる。
するりと撫ぜて、掬いあげる。
指を絡めて、ぎゅっと握る。

「――ふたりよがりにしよう。わたし、できるよ」
(-90) crackpot 2021/10/09(Sat) 21:16:57

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

/*
補足ありがとうございます殿。やっちゃお……っかな〜!
(-91) crackpot 2021/10/09(Sat) 21:17:57
リヤは、唄を忘れた金糸雀だ。
(c27) crackpot 2021/10/09(Sat) 21:18:46

【秘】 復讐者 スオ → 鑑賞用 リヤ

無理に部屋を覗くような真似はしない。

戻ってくる貴方が見せてくれるスケッチブックの文字に目を通し、頷く。

「では蜂蜜レモンも作りましょう。
荒れていたままがいいのなら何も掃除はしませんが…リヤはどちらがいいでしょうか。掃除をするのなら手伝いますよ。」

叱る事もなく、首を傾げ微笑む。
以前よりも柔らかく自然な微笑み。
(-92) kou0957 2021/10/09(Sat) 21:34:33

【秘】 救済者 ユー → 鑑賞用 リヤ

あいも変わらず、あなたを見下ろす紫水晶の瞳は物憂げな色。
それでも不安定な中間色に溶けた優しさはきっと本物だ。
その顔はこの世で最も優しい笑顔を浮かべる人のもの。
そういうふうにできている。

「僕達は、そして人間達もいつかは死ぬ。
それは決して忘れてはならない事だ。
…そうだとしても、そうだからこそ。
今こうして生きている僕達は、平等に幸福であるべきなのにな」

──カルペ・ディエム。
やはりこの世界では、たったそれだけの事がこうも難しい。

あなたの小さな手が手を取れば、それが拒まれる事は無い。
終末医療用グレイの手は、頻繁な洗浄や消毒で少し荒れている。
そしてあなたの手よりずっと大きな手が、その指を握り返した。

「…君が望むならば、そうしよう。
けれどやはり、理不尽な死は人間の与えるものとそう変わらない。
だから彼等にも、せめてそれを受け入れる猶予は与えるべきだ」

──メメント・モリ。
それさえも叶わないのなら、後に残るのは死を想う事だけだ。

「第四階層。
とうに崩れ始めたあの場所で、二人で皆を待つ事にしよう」

もし、あなたがそれに頷くのであれば。
『ユーサネイジア』は、小さな賛同者を伴って
崩れ出し、0と1に還元され始めた塔への道を辿るだろう。
(-93) unforg00 2021/10/09(Sat) 21:44:07

【秘】 鑑賞用 リヤ → 復讐者 スオ

彼の言葉に はく と唇をまず動かし、声はなし。
ぱちぱちと瞬いて、またスケッチブックへ文字を描く。

「わたしが、散らかしたのに いいの?
 けがしちゃうかも。 けが、しないでね」


それでもいいなら。手伝ってくれるというなら、嬉しい。
ちら、と彼の顔を見る。
その顔が、その笑顔が嬉しくなって、彼の手をぎゅっと握る。
拍子にスケッチブックを落っことして、は、とした顔をした。
手を離し、再びスケッチブックへ。

「スオ。 おかたづけしてる間、スオのお話聞かせて。
 なんでもいいよ」


そんなことを書いたら、へら、と笑う。
彼の返事がどうであれ、スケッチブックとクレヨンを一旦ベッドの上に置き、
……取り敢えず、幾つも幾つもあるひしゃげた鳥籠を、ひとつひとつ、部屋の隅に寄せ始めるだろう。
(-95) crackpot 2021/10/09(Sat) 21:55:39

【秘】 鑑賞用 リヤ → 救済者 ユー

「本当は、そうだったらいいとぼくも思う。
 でも、そうはならなかった。
 ならなったから、ぼくたち、此処にいるんだ。そうでしょ?
 ユー   ユーサネイジア。 
 君ともっと早く出会えてたら、もっと幸せだったのかもしれないなって思うよ」



少なからず選択肢が増えていたはずだ。
選び取るべき道が幾つも提示されることは幸福だ。
不平等がぼくたちに平等に降り注ぐのなら、
そいつを死という平等で庇ってやろう。
優しくて悲しい色の君の目を見て、金糸雀は笑う。
金糸雀はもう異常を検知しないし、それを知らせない。

「うん。 ぼくも、 ……出来れば皆に。
 皆に、自分から、やっぱり皆で一緒に居たいって思って欲しい。
 だから、待てるよ。 皆で一緒に終わるために」



君の言葉には一度、二度と頷いて同意を示す。
君の手を柔らかく握り、共に塔へと向かうことにする。
崩れていく塔の奥。 皆を、待つために。
(-97) crackpot 2021/10/09(Sat) 22:12:59
リヤは、       願っている。
(c28) crackpot 2021/10/09(Sat) 22:15:08

【墓】 忘却の金糸雀 リヤ

金糸雀はもう謳わない。忘れてしまったから。
金糸雀に出来ることは、鳴いて叫ぶことだけだ。

不条理と不平等に逆らって、唯一の平等と安寧を見出した。

誰も欠けて欲しくなかった。ずっと此処にいたかった。
もう叶わないことだ。

なら此処で終わりにしよう。全部終わらせよう。
皆と一緒に生きられないのなら、皆と一緒に死にたい。

金糸雀は、塔の奥深くまで進んでも異常を検知することはない。
もう何も知らせない。願って鳴いて叫ぶだけ。

優しい医療用がボスエネミーだったものに死を与えるのを傍で見て笑っている。

みんなで、しのう。 いいでしょ?
(+26) crackpot 2021/10/09(Sat) 22:59:59
忘却の金糸雀 リヤは、メモを貼った。
(c29) crackpot 2021/10/09(Sat) 23:04:19

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「リヤ、リヤ。いないのか?」

崩壊が進む塔のどこか。
ひび割れた壁や床からは、ゲームを構築するための
コードが顔を覗かせている。

いなくなった小鳥を探して、呼びかける。
あんな置き手紙が残っていては、
探さないわけにはいかなかった。
(-98) dome 2021/10/09(Sat) 23:07:06

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「う――たを  ……
          わ―― すれた 
   かなりやは―― 」


第四階層、その最深部。
本来であれば正しいボスエネミーが鎮座していたであろう場所に、
金糸雀はいる。
小鳥を囚え、逃さぬ為に作られた鳥籠が其処にある。
鳥籠は人間一人をすっぽり捕らえられるくらいの大きさであり、
――金糸雀はその中にいる。
扉は、閉じている。

君の呼ぶ声に反応して拙い歌を止めると、顔を上げた。

「その声は、ルツ? 会いに来てくれたんだ。
 いるよ。 ぼくは、此処に!」


金糸雀は流暢に喋る。君が来てくれた事が嬉しくて、
喜び溢れんばかりの声色で君に声を返す。
(-100) crackpot 2021/10/09(Sat) 23:26:51

【墓】 忘却の金糸雀 リヤ



崩れていく塔の第四階層、最深部。

金糸雀は大きな鳥籠の中で、囚われの籠の鳥を演じている。
(+27) crackpot 2021/10/09(Sat) 23:28:22

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「……ああ、ルツだ。
 急にいなくなるから、心配したんだぞ。
 もうエネミーが殆ど見当たらないとはいえ、
 危ないことに変わりはないのだから」

この扉は開くのだろうか。
そんな思考を挟みながら閉じた鳥籠に歩み寄る。

「それにしても、少し雰囲気が変わったかな」

あなたの拙い話し方しか知らなかった宣教用には、
流れるように言葉を紡ぐ姿が珍しく映ったようで。

「ここで何をしているんだ?」
(-101) dome 2021/10/09(Sat) 23:49:47

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「心配してくれたの? ありがとう」


やっぱり、君は優しいな。皆優しい。だいすきだ。
だから、やっぱり皆と離れたくない。


「エネミーはね、ユーが殺してくれたの。
 此処に居たボスエネミーもね」

直ぐ傍に、優しい医療用もいる筈だ。
ぼくらの会話に横槍を入れたりはしないだろうけれど。
――最深部。ボスがいた筈の此処にいるのは、医療用と金糸雀だけ。

「――…ぼくの中にはね、もうひとりいるの。
 正しくは、その"バックアップデータ"。
 ぼくはその一部を、ぼくの中に復元した」


だから、今はこうなった。
唄を思い出すことは出来ないけれど、それでももういい。
近付く君を止めはしない。けれど、鳥籠に触れたとて扉は開かない。
近付けば気が付くだろう。この扉には頑丈な南京錠が幾つも幾つも掛けられている。
これは、金糸雀が揺るがない為のもの。

「――… みんなを、待っていたの。
 ねえ、ルツ ルツ。 ルツは……
 現実に戻りたいって、思う?」
(-102) crackpot 2021/10/10(Sun) 0:06:25

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「エネミーがいないのは幸いだが…」

先日言葉を交わした医療用を一瞥する。
置き手紙はリヤを案じるような内容でもあった。
この子との会話を優先しろと、そういうことなのだろう。

「二人分の人格データがあったのか。
 なぜ今になって復元を?」

重たげな南京錠を軽く揺らして、
容易には外れないことを実感する。
鳥籠というよりも、
牢獄と形容すべき檻を隔てて小鳥と対峙した。

「私は戻るつもりだよ。約束があるんだ。
 アナを起こして、現実に帰って、
 あの子に幸福を見せてあげなくては。

 しかしその様子だと、リヤは戻りたくないのかな」

首を僅かに傾けて。
檻の隙間から、海色の瞳が見つめている。
(-103) dome 2021/10/10(Sun) 0:27:10

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「…… カナは昔死んだの。
 わたしたちはお互いにお互いをバックアップにしてた。
 身体は無くなっても、それがある限りいつかはって思ってた。
 でも多分、そのいつかは来ない。
 ……わたしは、ユーに優しい死を味わわせてもらった。
 とても穏やかで気持ち良くて、素敵な気持ちだった。
 だから、 一緒に死のうと思って」

鉄格子を真ん中に置いて、君を見る。
この扉は多分、金糸雀が望まない限り開かない。籠を力尽くで破壊すれば或いは。
それでも格子の隙間から手を伸ばせば、君に触れる事は出来る。
錠に触れる君の手に、金糸雀の手が伸びる。
触れる、だけ。ちょん、って丁寧に触れて、笑った。

「アタナシアスは、……アタナシアスに、会えた? 約束って、何?
 わたしは、仲間が欠けたのがとても辛かった。
 …… 眠らせてあげよう。
 ルツ。 ルツ……
 アタナシアスじゃない。ルツのしあわせは、なに?」

君の手を、きゅ、とやわこく握る。
捕らえるというよりも縋るような仕草。
君の目を真っ直ぐに見る。

「ぼくと…  一緒に… 死のうよ。
 みんなと… 一緒に。 ここで、 終わろう」
(-104) crackpot 2021/10/10(Sun) 2:35:52

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「死は安らかなものだ。それを否定はしない。
 けれど、私にはまだ不要のものだな」

手を尽くせば、無理に壊すことは可能だろう。
しかし、外へと飛び立つのは小鳥自身の
意思によってでなければいけないと考えていた。
触れるあなたに、微笑みを返す。

「会えたよ。
 君にも言ったろう? アナを必ず連れて帰るとな。
 
アタナシアスにとっての救いが、『死』ではなかったこと。
 あの子にはまだ他の幸福が待っていること。

 それを証明する。ユーとも約束したんだ」

小さな手を握り返して、
真っ直ぐに、縋る瞳を受け止める。

「君と一緒にいるのを、拒むつもりはない。
 でも、ここで終わるつもりもない。
 私の幸福は…私の大切な者たちが心から笑っていることだ。
 君は今、心から笑っているか?

 本当に救いが死しか遺されていないのなら、
 魂を天へと送る言葉を唱えよう。それは私の使命でもある。
 だが、まだ他に道があるのならば
 どうか思考を止めないことだ」
(-105) dome 2021/10/10(Sun) 3:10:33

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「そう。 ルツは言ったよ。 連れて帰るって。
 わたし、信じた。ルツは嘘を吐かないって。

 
でも、アタナシアスは此処にいない!


仲間は欠けた侭だ。金糸雀が大切にしたかったものは欠けたままだ。
会えない侭、この場所は0と1に溶けていく。崩れ出している。

「欠けた侭、現実に帰る。其処にはもう、あなたたちは、いないの。
 ぼくに残るものは何もない。カナはいない。
 ユーも、ルツも、スオも、アタナシアスも、誰も、 何もいない。
 ぼくたちはグレイ。 人間の道具。 現実では、変わらない。
 道具が道具を、どうやって救うの?」

――ぼくとわたしは、どうやって救われるの。
握り返してくれたその手を、強く強く握り締める。力を込めて、全部の感情を込めて。

「…… 死 そのものは穏やかなだけ。
 ぼくは、死に拘っている訳じゃないの。それはユーも分かってる。
 ぼくは、みんなと、此処にいたいだけ。みんなと一緒にいたいだけ。
 一人で逝きたくない。一人で生きたくない。
 わたし、 みんなと一緒なら、」

緩慢な所作で目を閉じる。考え込むような間を置いて、目を開く。
同時、君の頭上。金糸雀の"殺意のかたち"は其処に現れる。
大きな鳥籠は金属の軋む音を立て、刹那の間を置いて落下する。
当たったとして、一撃で死を齎す程の物じゃない。
強く打ち付けたとて気絶が精々。避けるのも容易だろう。
死を与えるのは金糸雀ではなく、医療用の優しいものであるべきだ。

「――――ルツ。 死を、味わってみよう。 それはとても心地良いものだから」
(-106) crackpot 2021/10/10(Sun) 4:03:54
リヤは、鳴いている。
(c30) crackpot 2021/10/10(Sun) 4:06:43

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

私は、私の言葉を嘘にしない


魂の悲鳴ともとれるその声を、正面から受け止めて、
尚も宣教用ははっきりと言い切った。

「私は此処にいる。アタナシアスも、戻ってくる。
 
それは絶対だ。

 そして忘却こそが真の死だ。
 彼らを真に失いたくないのなら、記憶し続けなさい。

 私達は道具だが、心ある道具だ。
 心だけが、心を救う。
 一人で生きたくないのなら、みんなで生きればいい。
 まだ失われていないものを、諦めてはならない」

剥き出しにされた殺意にも、毅然として立ち向かう。

「わからず屋の子どもの相手は慣れたものだ。
 
ならば君の覚悟と、揺るがない想いを見せてみろ


強く握る手を振りほどくことはない。
宣教用は、そこから決して一歩も動かない。
あなたに必要なのは、寄り添ってくれる誰かだから。
感情全てを、海はその水面に映す。

頭上から迫る鳥籠は、
鈍い音を立てて身体に打ち付けられるだろう。
(-107) dome 2021/10/10(Sun) 4:48:28

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「……っ!!」

鳥籠は甲高い金属音。機体に大きな亀裂が入ったろうか。
危険信号を知らせるエラーログの
赤と黒のウィンドウが周囲に無数に展開された。
軋む身体を、脚に力を入れて保ちながら、口を開く。

『たとえ私が死の影の谷を歩もうとも、災いを恐れない。
 君が私と共にいるからだ』

ルツは、破片の舞う中で言葉を紡ぐ。
聖句とともに亀裂が修復されていき、ログがその数を減らす。

『からだを殺しても、
 魂を殺せない人たちなどを恐れてはならない』

ルツは、言葉を紡ぎ続ける。
未だ身体の周囲に赤いエラーログを幾つも表示させ
荒い息を吐きながら、グレイはそこに立っている。

「ああ、これが君の考える穏やかな死か?
 随分と荒っぽいことをする」

笑みを浮かべてはいるが、損傷は決して小さくない。
(-108) dome 2021/10/10(Sun) 4:51:14

【秘】 復讐者 スオ → 忘却の金糸雀 リヤ

部屋の状況に、少し眉を下げる。

「ええ、大丈夫です。
リヤも怪我はしないようにしてくださいね?」

鳥籠をなるべく綺麗に並べるよう、邪魔にならない位置へ置く。
それでも嬉しそうに接し、次いで文字を綴る貴方に少し困った様な微笑。

「…俺の話は、きっと面白くないですよ?それでもいいのでしたら…。」
(-110) kou0957 2021/10/10(Sun) 12:50:42

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「ルツ   ルツ…… 其れは綺麗事だ。
 バックアップデータはぼくの中にあっても、
 身体がそこにない。触れられない。もう、一緒に未来を紡げない。
 
 ――此処はもうおしまいになっちゃう。
 この塔だってもう崩れて来てる。きっとこの四階層だってもうすぐ。
 …… ここが終わる前に、 わたしはアタナシアスに会える?
 現実に戻ったら、わたしはまたお屋敷に帰るだけ。
 諦めないためには、時間がないよ」

この塔は一体何処まで崩れてしまったんだろう。
内側にいるぼくらには分からないけれど、外から見たらもう、
頂上の辺りは0と1に戻ってしまっているんだろう。
――ゲームが強制終了されてしまったら、もうおしまいだ。
やさしい時間はすべておしまい。
金糸雀はそれが嫌でたまらない。君が何を言ったって、嫌なものは嫌。
……だというのに、君が決して手を離さないから。
繋いだ温もりが、何があっても残ってくれるような気がしたから。
だから、……君に鳥籠をぶつけて、君に痛みを与えた時。
自分が望んでそうした癖に、動揺してしまった。
(-117) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:19:48

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「―― わ たし、 は! 違う……
 わたしは、 ルツに痛い思いをさせたいんじゃない!」


高い声は、大きく叫ぶ。唄を忘れてただ叫ぶ。

「誰にも痛い思いなんてさせたくない!
 ユーなら、ユーならやさしく終わらせてくれる!
 だから、 お願い ルツ  ルツ……」

項垂れる。鳥籠の扉に掛かった頑丈な錠を見る。
ぽた、と涙が一粒落ちる。機械に必要のない機能。

「道具らしく、一緒に、みんなで、終わろうよ。
 ぼくが現実で生きていくために、この思い出は優しすぎて、
 …――毒なんだ」

…… だから、たすけてよ。


また、ゆっくりと瞬きをする。閉じて、開く。
今度は鳥籠は、君の頭上を襲わない。
金糸雀の居る鳥籠の横に、同じ大きさの鳥籠がひとつ、現れるだけ。

「…… つかまえさせて。ルツを。きみたちを、みんな」

…… たすけて。
(-119) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:21:40
リヤは、泣いている。
(c33) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:36:13

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 復讐者 スオ

大丈夫、と言うように笑って頷く。
ひしゃげた鳥籠は部屋中に転がっているから、部屋の隅に集めてもかなりの量だ。
それでも少しずつ床が見えてくる。
二人で片付けるのならこれはそう時間は掛からない。
残るのは花瓶。割れた破片が辺りに散っていて、悲惨な状況だ。
どうしようかな、ってちょっと悩んで、取り敢えず大きな破片から拾う。
そうして一旦、扉の近くに集めることにした。

彼の困ったような顔に返すのは、やっぱり楽しそうな笑み。
うん、って頷く。聞かせてって頷く。
スケッチブックを拾うまでもなかった。
(-123) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:57:30

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「綺麗事。そうだな。綺麗なものは、嫌いか?
 
思い出と生きて何が悪い。

 私のメモリの中は、
 死を看取った同胞のプログラムでいっぱいだ」

まだ衝撃で霞がかかる思考を、悲痛な叫びが晴らしていく。
頭を押さえながら、それでも言葉をかけ続ける。

「終わらないものはない。
 幸せも、不幸せも。痛みも、安らぎも。全ては繰り返す。
 一瞬で過ぎ去ってしまうから、その価値を私達は尊ぶ。

 失われていくものから、目を逸らさないことだ。
 悲しみを水として、新しく芽吹く喜びがある」

空いた片手でエラーウィンドウを握り潰す。
破片は黒い霧状になって消えた。

「毒とは薬だ。
 優しい思い出があるから、私達は生きていける。
 それに浸かったまま停滞することを、毒と言う」
(-125) dome 2021/10/10(Sun) 14:58:27

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

自分を囚えるためであろう鳥籠を見て、頭を振る。

「それは、できない。
 
……君を捕まえるのは、私だからだ


『怒りは一瞬で、恵みは命ある限り長い。
 一晩中泣いて悲しんでも、朝と共に喜びがやって来る』

ひびが残る手を隙間から伸ばして、あなたの涙を掬う。

「朝を迎えよう、リヤ。
 君の本当の望みは、ここで終わることじゃない筈だ。
 君はまだ、助けてほしいと願っている筈だろう」

"此処で終わる"
以外の道を選ばせてあげたいから、
ユーはこの場を用意した筈だ。

「なら、私たちに君を助けさせてくれ。
 帰って、スオが作った夕飯を食べて、
 皆におやすみを言って、現実で目を覚まして、
 アナにおはようを言って、そして君を抱きしめよう」

───だから、鳥籠から出ておいで。
(-126) dome 2021/10/10(Sun) 14:59:20

【秘】 復讐者 スオ → 忘却の金糸雀 リヤ

「ああ、リヤ。怪我をしてはいけないので…花瓶は俺がやりますよ。」

その手をやんわりと止め、慣れた手つきで手早く片付ける。

危険そうなものは全てやるから、少し休んで大丈夫、と添えるだろう。

頷く貴方に、仕方ないと小さく息を吐いて苦笑い。
「…俺のメンテナンスは記憶データの改竄や消去。左腕の修繕。…それを行ったのは二度目の主でした。
一つ、思い出すような出来事があり…それでも10秒しか記憶が残らないのは…脳そのものが一部破壊されたからです。
…違法取引で二度目の主が買い手でした。一度目の主は良い…とは言えませんが、まるでグレイを人間のように扱う不思議な方々でした。
…それを壊したのは、殺したのは…その違法取引のバイヤーだったのです。
だから……俺は、…ああ、いえ。こんなところです。」

つまらないでしょう?
片付けを続けながら、淡々と語った。
(-132) kou0957 2021/10/10(Sun) 15:53:37

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「綺麗なだけじゃ、生きていけない。
 思い出だけで生きていくには、現実は不条理すぎる。
 わたし、知ってしまった。
 動くことの楽しさ。話すことの豊かさ。
 みんなで囲む食事の穏やかさ。誰かに触れることの心地よさ。
 …… 全部、此処にしかない。なかったのに」

毒と薬は紙一重。君の言うことは、よく分かる。
思い出は大切で、それを抱いて生きていく。
……生きてきた。
でも、此処で過ごした時間が余りに心地良かったから、戻らない思い出が酷く辛くなってしまった。
隣に落ちた鳥籠は、扉を大きく開いて君を待っている。待っているだけだ。

「…… わたしを?」

ぱち、と暫く。
ああ、そうか。わたしが、君たちを捕まえようと待っていたのと同じで。
君も、わたしを捕まえるために此処に来たのか。
伸びる手を拒む事はない。
ほろほろと落ちる、二粒、三粒と続く涙が、君の指を濡らす。
我儘に泣くだけの金糸雀の涙は、体温が移って温かかったろう。
(-134) crackpot 2021/10/10(Sun) 16:10:27

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

ぱきん。錠のひとつが、割れて砕けて、落ちる。

「――…本当は、みんなとずっと一緒にいたい。
 ずっと一緒に過ごしたい。
 一緒にお仕事をして、食事をして、お喋りをしたい」

ぱきん。錠がもうひとつ、割れて砕けて、落ちる。

「わたしは、ごはんをたべたい。
 おやすみなさいも、おはようもしたい。
 抱き締めて、欲しい」

ぱき、 ぱきん。錠が、幾つも幾つも、割れて砕けて、落ちた。

「――――けど、目覚めたらお屋敷に帰る。
 そこにみんなはいなくて、わたしはまた、ただの観賞用に戻る。
 動いてはいけない、喋ってはいけない、そんな金糸雀に戻るの」

異常ばかりを検知して、囀ることの出来ない小鳥に。

――錠は、あとひとつだけを残して全て砕け散った。
(-135) crackpot 2021/10/10(Sun) 16:11:06

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「そうだな。
 此処でしか得られない安寧が、あっただろう。
 現実に戻ってもつらいだけだと、恐れる気持ちも判る。
 だからこそ、失わないために前を向いてほしい」

もう一人の"歌う"あの子も、そうだった。
それを、私の我儘で、救い出すと決めたんだ。
そのためには、鳥籠に捕まえられている暇はない。

「そうだ。君を捕まえる。
 捕まえて腕に閉じ込めてやる。
 嫌だと言っても暫くは離してやらないからな」

砕けて錠が落ちていく中で、
傷だらけでも、変わらない笑顔であなたを見る。
涙を拭って、頭を撫でて。私は此処にいると伝えた。

「リヤ。」

穏やかに、名前を呼ぶ。
(-144) dome 2021/10/10(Sun) 16:44:51

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「君が望むなら、君を鳥籠から連れ出そう。
 君を見つけ出して、屋敷から攫ってしまおう」

メモリに刻まれた情報から
グレイの位置を割り出すことは可能な筈だ。

「私の教会に来てもいいし、
 他の自由な場所を探したって構わない。
 何に縛られることなく、
 リヤが喋って、遊んで、皆と触れ合える場所を。
 
 そして歌を思い出そう。そのために、私達と帰ろう」

最後に残った錠に
自分の手と、握っていたあなたの手を添える。

「……鍵を開けるのは、君自身の意思だ」

これが、未来のための一歩であると。
そう瞳が訴えている。
(-145) dome 2021/10/10(Sun) 16:45:50

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 復讐者 スオ

でも、と唇が動く。
散らかしたのはわたしなのに、お手伝いしてくれる彼に全部任せるなんて。
けれどそれは声としては出なくって、申し訳なさそうに眉を下げ、
結局、大人しく下がった。
彼に任せて、端っこでちょこんとしゃがみこんでいる。
そうしながら彼の言葉を聞いて、
……ベッドに寄って、スケッチブックとクレヨンを手に取る。

「記憶、 10秒しかないの?」


まずは一旦そう描いて、彼に見せる。
彼の話すことは難しくて、直ぐには理解できなかったから。
分かるところだけ、そうして聞いた。それから、

「 だから の続きは? 」


気になるのは、そこも。
(-167) crackpot 2021/10/10(Sun) 18:32:59

【秘】 復讐者 スオ → 忘却の金糸雀 リヤ

申し訳なさそうな貴方の頭をそっと撫でる。
このまま撫でるべきか、片付けをすべきか…思考を巡らせた。

「これ以上、消耗はさせたくないので…せめて好きなように。

…そう、ですね。損傷した脳は戻されいないので…10秒毎に。」

いずれここが終わるなら…と、結論を出し頭を撫で続ける。
安心できるように、髪を梳くように丁寧に。

「……あまり、言葉にしたくは、ないです。リヤだからこそ…それでもいいというのなら…語りましょう。本来ならば絵本を読んで差し上げたかったのですがね。」

苦笑を浮かべる。せめて貴方にはこれ以上辛い思いはさせたくないのだ。勿論、悲しい思いも。
(-170) kou0957 2021/10/10(Sun) 18:46:30

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「――…これ以上、何も無くしたくないから。
 だから、 …… 終わりたいのに」

君の我儘は酷く優しい。
医療用もとても優しかったけれど、それともまた違う。
どうしたらいいのか分からなくなって、傍にいるだろう医療用を見たりもした。

「わ たし、捕まっちゃうの? 離してくれないの?
 ふふ、 ふふふ」

ほろほろと泣きながら、笑った。
くしゃくしゃの顔で無理矢理笑うから、随分と不器用な笑顔になった。
名前を呼ばれて顔を上げ、君を見る。
瞳は不安の色にばかり揺れている。

「わたしを …… 攫う? 」

それは逃避だ。金糸雀が心の奥深くに仕舞い込んだ望みは、
片割れと共にかつての平和な屋敷に戻ることだ。
でも、それが叶わないことも知っている。
君がわたしを攫って、穏やかで心地いい場所に連れ出してくれるのなら、
……逃避だとしても、今のこの現状の逃避よりも、ずっとずっといい気がした。
籠から出してくれる存在なんていないと思っていた。
だから此処で終わりたかった。なのに、 なのに。
(-173) crackpot 2021/10/10(Sun) 18:50:58

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ


「一緒に、…… 居られるかな? 誰も、 欠けず?
 みんな幸せに、  なれる?  ほんとう?」

君と金糸雀の、重なっている手に涙が落ちる。
何もさせて貰えなかった金糸雀の病的なほど綺麗な侭の手は、
何かに尽くした存在のように汚れる事が出来るかな。
そうなれたならいいと思う。
最後の錠に罅が入る。びきびきと耳障りな音を立て、割れていく。

「わたし、みかんの作ったごはんが食べたい。
 スオに、髪を三つ編みにして欲しい。
 アメと、たくさん遊びたい。
 エマと、一緒に飴を食べたい。
 他のみんなとも、 たくさん、  たくさん…… 
 それに、 ルツに、抱き締めて欲しい」

ぎゅう、と強く目を瞑る。
目端に溜まっていた大粒の涙が、ぼた、と一粒になって溢れた。

「 …… たすけて、 くれる?」

ばきん。 一際大きな音を立てて、最後の錠が壊れて、落ちた。
(-175) crackpot 2021/10/10(Sun) 18:51:16
リヤは、鳥籠の扉を開けた。
(c35) crackpot 2021/10/10(Sun) 18:51:54

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 復讐者 スオ

「わたし、大丈夫だよ」

消耗なんてしてないよ。
でも撫でてくれるのが嬉しい。
片付けなんて後でもいいし、何ならこのままだって構わない。

「10秒で記憶がなくなるなら、昨日のこと、覚えてないの?」


これは純粋な疑問。
スケッチブックを一度置いて、彼がしてくれるのと同じように、
金糸雀も彼の頭を撫でてあげたい、と……
そう思ったけれど。動きかけた手は、結局またスケッチブックに伸びた。

「話したくないのなら、聞かない。
 でも、話してくれるなら、聞きたい。
 話すことでスオがつらい思いをするなら、聞かない」
(-177) crackpot 2021/10/10(Sun) 18:56:15

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「そうとも。捕まえてしまうぞ。
 どれだけ泣いても、離してやらない。
 君が泣き疲れて寝るまでそのままかもな。怖いだろ?」

ちっとも怖くない脅し方で、そんなことを言った。
不器用でくしゃくしゃな笑顔を、あたたかい手が包む。
その不安すら全て溶かしてしまうように、
穏やかな青色があなたを見つめている。

「教会にはリヤくらいの子どもたちがいっぱいいる。
 手が掛かるが、良い子たちだ。
 あの子達と一緒に遊んで、歌うのはきっと楽しいよ」

豪華な屋敷ではないけれど、
その雰囲気はずっとずっと優しさを持っている筈だ。

「そうして楽しいを重ねて、強くなろう」

いつかきっと、強く心を持てる日が来る。
私達はただの道具ではなく、グレイだから。
逃げてしまっても良いのだと、手の温もりは伝えてくる。
(-183) dome 2021/10/10(Sun) 19:34:14

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

少しだけ傷がついた手は、
それでも誰かの心を守るための温度を宿している。

「この先のことは、誰にもわからない。
 でも、きっと皆が皆の幸せを探してる」

医療用だって、その胸の内に皆の幸せを望んでいた。

「探す中で、一緒に居るだけが幸福ではないと
 気づくこともあるかもしれない。
 そうなったとき、リヤは皆を見送ってあげられるな?」

それぞれの幸せの為に、離別が必要になることがある。
だからそれまでは、此処で『一緒』を楽しもう。

「ああ、ああ。勿論だ。
 今のうちにたくさん遊んで、食べて、甘えて、
 我儘を言いなさい。私達はそれを全て受け入れる」

あなたの我儘にひとつひとつ頷いて。
錠が落ちれば、扉が開くのを妨げるものはない。
ゆっくり、重い扉と一緒にあなたを引っ張り出して、

「おいで、リヤ。」
(-184) dome 2021/10/10(Sun) 19:35:21

【秘】 復讐者 スオ → 忘却の金糸雀 リヤ

「いいえ?10秒毎に薄れる記憶を手繰り寄せ、忘れないように思考を続ける。それだけです。忘れませんし、誰にもこの記憶だけは忘れさせません。」

大丈夫…その言葉を信じ願う。
撫でられなく残念そうにするのなら…一度思考し記憶を集める。これは最初の主か?わからないが…くしゃくしゃと、優しくも少し乱雑に。
不快になったのならば申し訳ないと謝るだろう。

深く聞かない。それならば言葉にはしたくないというのが本音だ。
苦しく醜く辛い記憶ばかりなのだから。
「俺の本当の名前だけ…
蘇芳。蘇るという字に、ほうかの芳…。
日本のものです。
これは、お嬢様がつけてくれた…猫と同じ名。
もし時間があるのなら、100万回生きた猫という絵本をお聞かせしたかったのですが…申し訳ありません、行く所があるのです。」

ぽん、ぽん。
安心させるような手つきで撫で、離れる。

「ここの方々が生きていてくれれば、俺はそれだけでよかったのですが…事情もあるようで…。上手く伝えられない事を、深く謝罪します…申し訳ありません。」

深く頭を下げ、貴方の髪に一つ、髪留めをつけた。
四葉の刺繍が施された髪留め。
(-186) kou0957 2021/10/10(Sun) 19:54:28

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「それは、……こわいなあ。
 わたし、楽しいになれる? 現実でも?
 本当に、 ……もう一度、信じていい?」

君の傷付いた手は、とても綺麗。
傷も汚れもない金糸雀の白い手よりも、ずっと、ずっと。
金糸雀は君の手を見ている。憧れを宿して、見ていた。

「一緒、 ……が、いい。
 でも、 ……離れることで、みんなが幸せなら。
 欠けなければ、……いい。 うん……」

君たちが誰一人、不幸に落ちた侭命を失ったりしなければ。
そう願う中に、自分自身も含めて。
金糸雀も、他の仲間も、しあわせに生きられるのなら。
こく と小さく頷いた。

「約束。 約束して、ルツ。
 わたしが、ぼくのように壊されてしまう前に。
 わたしがまた、お屋敷で置物になって、
 駄目になってしまう前に、 ……攫いに、来て」

おねがいだよ、って縋るような声が言う。
ぎいと重たい音を立てて開いた扉から、崩れ落ちるように金糸雀が飛び出る。
君に手を引かれて、君の胸に飛び込む。

そのまま君にぎゅうとしがみついて、暫く、君の胸でわんわんと声を上げて泣いた。
(-196) crackpot 2021/10/10(Sun) 20:49:55
リヤは、大きな声で泣いた。暫くして落ち着くまで、ルツから離れなかった。
(c40) crackpot 2021/10/10(Sun) 20:50:34

【墓】 忘却の金糸雀 リヤ

ルツに酷いことをして、それでも優しい言葉を貰って。
金糸雀は一頻り泣いたあと、優しい医療用へと目を向ける。

あれだけみんなで一緒に死にたいと叫んだ癖に、この体たらくだ。
申し訳なさそうに、医療用を見ただろう。

「ユー  …… ユーサネイジア。
 一緒に…… 帰れる?
 今じゃなくてもいいの。
 夕飯を一緒に食べて、 ……おやすみなさいを、したいの」
(+33) crackpot 2021/10/10(Sun) 20:52:52

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 復讐者 スオ

思考を続けながら記憶をなぞり、その上で今を新しく記憶していく。
金糸雀には想像もつかないことだけれど、きっととても大変なことなんだろうと思う。
だから少し心配そうに眉が下がって、 
……でも、そこで君が金糸雀を大きく撫でるから。
目をぎゅっと瞑ってそれを受け入れた。
髪が乱れたって構わなかった。

「すおう。 すおう? 漢字、書けないけど…… 
 すおう。 覚えた。 それで呼んでもいい?」


絵本を読んでくれたならきっと喜んだだろうけれど、
行くところがあるって言うなら止めはしない。
だから、金糸雀はまた文字を書く。

「お片付け、ひとりで出来るから。
 行って、いいよ」


大丈夫だよ、って言うみたいに笑ってみせる。
謝らなくたっていいのに。君はきっと悪いことをしていない。
髪留めをつけて貰う間もおとなしい。
静かに、……いや、ちょっとだけそわそわはしたかな。
それでも邪魔せず髪留めを付けて貰う。
鏡を見ないと良く確認は出来ないけれど、嬉しかった。
子供みたいにへにゃへにゃの笑顔を作って、小首を傾げる。

「ありがとう。 みつあみもうれしかったの。 ありがとう。
 
 すおう いってらっしゃい」
(-202) crackpot 2021/10/10(Sun) 20:59:20
 




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生存者 (3)

エマ
9回 残 たくさん

これは、休暇だ。

ジョシュア
0回 残 たくさん

人間?

アメフラシ
0回 残 たくさん

 

犠牲者 (5)

スコーピオ(2d)
0回 残 たくさん

 

みかん(3d)
0回 残 たくさん

橋は落ちました?

ドゥーガル(4d)
2回 残 たくさん

確かに傍に居たよ

アタナシアス(4d)
0回 残 たくさん

幸せを

リヤ(5d)
0回 残 たくさん

大丈夫。

処刑者 (4)

シェルタン(3d)
1回 残 たくさん

 

ルツ(4d)
0回 残 たくさん

君に祈ろう

スオ(5d)
12回 残 たくさん

不完全な猫

ユー(7d)
22回 残 たくさん

お大事に

突然死者 (0)

舞台 (1)

ブラック
0回 残 たくさん

 

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