人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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「だから『お誘い』は、いつでも。
 あたしももっと、あなたのこと知りたいから。
 どうでもいいことをお話しましょう」

「……茶飲み友達して、ね?」

ゲイザーは大人になって、少しだけ悪戯ができるようになった。

『えっ!? オレこいつと茶飲むのなんかゼッタイイヤだぜ。
 あとジュースがいい!』

あまのじゃくの騒々しい一声と共に、ゲイザーは通信を切る。
きっと、この通信を使うのは最後になるという予感があった。
だって、普通に顔を合わせればいいのだから。 ⇒

日の光が降り注ぐ、中庭に隣接した通路で、
ゲイザーとリーパーは”そのあと”の話をしていた。

『あっっっっりえねえ!!
 オマエ、けっこうアイツのこと”イイ!”って思ってたんだろ。
 知らんやつに取られて、それで良いわけ!?』

「良いわ。……だからこそ、良いの。
 あたしは、あのひとに光を掴んでほしい。

 いつも酒に溺れて、誰でもいいから女のひとに助けを求めて。
 そんなあのひとが、あんなに穏やかな声色で言ったんだもの。

 あのひとを”悲しい目”から引き揚げてくれるのは、
 きっとそのひとだわ」

「相手が誰だって、あたしは祝福する」
「ああ、でも。──優しい人が良いわ!」

ゲイザーは日の光を眺めて、笑っていた。

『はーぁ。オマエ、マジで救いようのないバカだよな』
『ちょっとは分かるけどさ』

これはきっと、二人だけにしか聞こえない内緒話。
さあ、今日はどんなパイを焼こうか。

【人】 ただの ユピテル

>>82 アマノ

「私の力を込めておりますので。これでも科学が発展した国の上に立つ巫女だったのよ、お姉ちゃんは。もう過去系だけどね、っ……
にゃー!?」


頭を鷲掴みにされて、変な声を上げた。
ぴいぴい鳴いてるが、説明はしてくる。

「使い方、簡単よ〜!テレパス位そっちの世界も単語あるでしょ?あれをするイメージでやるだけでいけるわよ!
……適当に何か口を使わないで私に伝えようとしてみて?それ、そのままなんて思ってたか答えてあげるから」

試そうとするならユピテルの言葉通り。
貴方が肉声にしていないことも、ユピテルは聞こえたようにそのまま口にしました。立場を逆にして試しても、同じ結果が得られるでしょう。

「あ、でも今は私がいるから再充心したけど、元の世界に戻ったら2、3回が限度だわ。時間は1回10分程度……終わったらただのお守りよ。使いどころは考えてね。

……それじゃ、私はこれを渡したかっただけだから。帰ったら妹さんとお話してあげて」
(90) 2021/10/27(Wed) 19:38:14

【人】 ただの ユピテル

>>91 アマノ

「そうよ。レンジの世界は神は存在していない?でも、『いない』証明なんてできないわよね。つまり貴方達がまだ見つけられてないだけ、と私は考えるわ。

だって、じゃあ私達はどこから来たの?って考えれば考えるほど、外が不思議で解明できていないんじゃないかしら」

「まあそんな訳で、うちの国は早くから大地や大気を作った存在が判明して、それと会話できるのが巫女という感じね。うん、使い方はわかった?」

三倍くらいの解説が帰ってきました。
効果はユピテルの言うとおりだとわかるでしょう。
(92) 2021/10/27(Wed) 20:25:50

【人】 ただの ユピテル

>>@51 トラヴィス

「ううん。信じてくれるようになったのなら、それが一番の報酬だわ。私にとっても、……今までトラヴィスの傍にいた人たちにとっても、きっと」

シトゥラとプルーの事を思い浮かべながらそう告げます。きっと彼らは前のままのトラヴィスでもずっと傍に居たでしょう。それでも、信じてくれるようになる事を嬉しいと思うのは別と思ったからです。

「……それが聞けて安心したわ。
苦しい事は悪くはないし、他の感情も全部あって、その上で最初に出てくるのが『楽しい』なら、もう言うことはないの」

擦り寄せられる頬を少し指で撫でたりしながら、(やっぱり貴方も寂しがりやさんなのね)と内心思う。私も、貴方も。あの人も。

「そのことなんだけど、」

「私、館に残るわ。ミズガネが残ってやりたい事があるって言うの。そして詩人復帰するなら、彼のことを誰も知らないここ程、練習に向いた場所もないと思うの。だから付いていく……と結果的にここに残る事になったわ」

「あ、でもいつかは出ていくつもりよ。ミズガネが自信を持てて、彼の国に言ってもいいと思える日があるなら、その日踏み出そうと思うの。外へ」

「……だから、これからも暫くはいっぱいまた明日、しよう?よろしくね、トラヴィス!」
(93) 2021/10/27(Wed) 20:40:57

【人】 ただの ユピテル

>>@57 トラヴィス

「ええ、勿論よ。どんな所に居ても常に何かしらの危険とは隣り合わせな事は忘れないわ。
……と言っても、私の故郷よりは正直、遥かに安全とは思うけれど……


でもお酒や性行為に溺れるのだって、溺れるから危ないのであって節度を保って用いるなら良い事でしょう?ここが楽園で箱庭なのも、それに近いと思ってる」

結局のところ、どのようなものも、人も、存在も。使い方と、在り方で大きく左右されることを、今回で実感しました。

「でも、今貴方の言葉、しっかり覚えておくわ。
貴方が私との約束を正しく守ってくれた通り、ずっと。

今の巫女ではない私はみんなの言葉で形作られてるの。『素敵な人』と先ほど言ってくれたなら、それは私を作ってくれた皆が『素敵』だったの。……貴方もよ」

大事にそうにその言葉を添えてから、手をゆっくりと放しました。巫女を止めると伝えたのも初めてでしょう。でも今は詳しく説明しません。だってこれから幾らでもその話をする時間だってあるのですから。

「……でも、私に言うからにはトラヴィスもちゃんと自分でそうしてね?人には優しくできるのに、自分に優しくできないのは駄目よ?」

 ▼
(104) 2021/10/28(Thu) 1:53:52

【人】 ただの ユピテル

>>@58 トラヴィス

「劣っている、とかじゃないのよ。
トラヴィスとミズガネは全くの別人で比較しようもないわ。
勿論それは全員に言える事だけれど──わ、トラヴィス?」

抱き寄せられて触れられて、この館の当時なら真っ赤になっていた場面。勿論驚きで多少赤くはなっていますが、それでも随分落ち着いたもので、どちらかと言うと親愛の友人にダンスを誘われた感覚に近いもの。

ただ、貴方の問いに真っ直ぐ応えようと、そのままの体勢で言葉を紡ぎます。貴方がそれ以上深い事をしない、という信頼もここには含まれているのでしょう。

「一番は、私を巫女でなくしてくれたから、かしら。
“ただのユピテル”を求めてくれた。互いに傷があって、共感して。その上で、“互いに支え合おう”と伝えてくれた。
求めて、求められる事も。どちらも可能と教えてくれたの」

「……ふふ。言葉にすると、本当にストレートね。でも、その当たり前の普通が、私もミズガネもなかったから」

ただ、求められる事なら幾らでも経験はあります。
それも“巫女のユピテル”がほとんどで、そうでなくても、求められるだけでその先はありませんでした。けれど、与えたいと。支え合いたいと言ってくれる人が居たから。

「私、きっとヤキモチ焼きだったんだわ。
ひとりの“私だけ”を見て欲しかったの。その感情も、教えて貰った。だから……私も、“あの人だけ”を愛するわ」
(105) 2021/10/28(Thu) 1:55:42

【人】 ただの ユピテル

>>85 >>86 ミズガネ

「……い、今おかしいって思ったでしょ」

嫉妬が初めてなので思い切り今言葉にして伝えましたが、相手の反応を見ているとどうにもこれは“恥ずかしいもの”ではないのかと、じわじわ実感が湧いてきました。

とは言え手遅れです。今私は拗ねていますと言わんばかりに口を尖らせていましたが、髪を掻き分けられる相手の手の感触も、額への口付けも、そしてその先の言葉も。全部聞き終えた頃にはもう、

 
嗚呼もう!これじゃあ本当にポーズじゃなくなっちゃうわ!


「……問題はない、けど。
……急に格好良くなるのは、
ずるいのよ。……拗ねちゃうわ、私」


今までが格好いいと思ってない訳では当然ありません。
言葉にしたのはかわいいの方が多かったかもしれません。

勿論、かわいいも『愛しい』の表現なのですが、今まで励まし励まされてきて、“私の唯一のコトハ”と愛しいと思っていた所に、突然新たに“格好いい男性”の一面を詰められたようなものですから。脳が混乱するのだって、おかしくはない。はず。

 ▼
(108) 2021/10/28(Thu) 4:05:00

【人】 ただの ユピテル

>>85 >>86 ミズガネ

「──私でよければ、喜んでお受けします。

“私”を見つけてくれてありがとう、同時に“貴方”を見つけられてよかった。貴方の夢を叶える瞬間を、私の夢を叶える瞬間を。互いに特等席で、見つめて行きましょう?」


「貴方が何度自分を見失っても、何度でも、貴方を見つけるわ。
 ……お転婆なお嫁さんでも、許してね?
旦那様
?」


──今まで私が死んで悲しむ“人”はいなかったから。
正確には幾らでもいたけどそれは巫女だから。巫女の役目を放棄すると宣言したらそれは全部逆に変わる程度のものだったわね。

 嗚呼、今やっと“私”、ここに立ってる。
 大切な存在である大地ではないけれど、

 ここに、立ててるよ。貴方と同じで違う大地を歩き出すわ。
 ──見ていてね、
大切な“ ”
。私と
大切な人
とのこれからを。

 
(109) 2021/10/28(Thu) 4:09:16

【人】 ただの ユピテル

>>107 アマノ

「あの男?……わっ」

一体誰の事を言っているのだろう。想像がつかないなんて考えていたら──鷲掴みだった時から突如撫でられて、頭に手を置いて思わず「???」と混乱しています。嬉しい、という感情が来る前に、相手の手は離れてペットボトルを拾い上げていました。

「……うん!」

「次に会ったら、私の世界のお話を今度はちゃんと聞かせるから──貴方の妹のお話も、聞かせてね。だから、」


  「“またね”」


貴方の小さな小さな礼も、この状況での「また」という言葉も。それがどれほど重みがあるかはユピテルは知っています。だから嬉しさのまま、再開を信じて大きく手を振って見送りました。

──貴方と妹さんが幸せであるように。また会えるように。
私はいつでも、願っているわ、レンジ。
だから貴方も願ってくれるならきっといつか“また”は来る。
 
(110) 2021/10/28(Thu) 4:24:08

【人】 ただの ユピテル

>>@59 >>@60 トラヴィス

「必ず振り向かせたい人……」

トラヴィスの口からそんな事が出るのは少し予想外で、でもすぐに「きっとトラヴィスもこの数日で変わったから、もっと素敵になれるわ。頑張って」と。

「眩しい?……私は、演劇をしてるトラヴィスも眩しく思えるわ。きっとライトが当たっているから、そう見えるのかもね」

ユピテルにとってはどちらも眩しい人。眩しいが自分かミズガネを指してるのかはわかりませんが、後者なら間違いなくそう言えます。二人が否定しても、彼らの輝きは──そう。空を彩る星座のように、数多の一人美しさと、良さがある。それをいつか知ってくれたら、そう願いました。

その想いが実るかはわからずとも、エールを送っておきました。相手は誰か知りませんが、いつか知ることになるでしょう。さてその時どんな反応をするかはまた別のお話。

「それじゃあ、私そろそろ──」

言いかけて、動きが止まりました。
唇ではなく頬でしたが、一瞬唇に来たのかと思うと驚きで鼓動が早まります。

初めて「また明日」が言えない日になりましたが、こんないたずらをされたらおあいこか、それ以上にそちらが悪いもん!とユピテルは主張したことでしょう。……さて。
(112) 2021/10/28(Thu) 5:08:52

【人】 ただの ユピテル

>>111 ミズガネ

「わわわわわわっ!!コトハ!?!?」

物凄く大袈裟に驚きました。と言うのも、この時ユピテルもまた何をされたのか、何でそんな事をされたのかは完全には飲み込めてなかったからです。

しかし、この気まずさは何でしょうか。

「ユ、ユピテルです!」

名前を呼ばれたことを思い出して、慌てて返事をしました。挙動不審にも程があるでしょう。
(113) 2021/10/28(Thu) 5:11:31

【人】 ただの ユピテル

>>114 ミズガネ

「トラヴィスとは仲がいいけどコトハも仲良くなかった?
竪琴託していた位だから私よりも仲良しと思ってたわ」

首を傾げました。自分達がそれなりに(友人として)仲がいいのは、てっきり知られている事で、そんな改まって聞かれる事かと不思議に思ったからです。

「……?どうしたのコトハ、何だか調子……え?」

『唇にする』と言われた発言で「?」と思い切り頭にクエスチョンマークが浮かんでいます。ぽくぽくぽく。

考えた末に、ようやく出る結論。

「……も、もしかして唇にキスされてたと勘違いしてる?
えっと、あれ、頬だよ。
ギリギリの位置といえばそうだけど……
急にトラヴィスがしてきたから、私もびっくりして……」

言いづらそうにもごもご答えてますが、別段嘘をついてる様子はありません。それより、貴方の様子の方に動揺しているのがひしひしと伝わっているかもしれません。
(115) 2021/10/28(Thu) 5:32:53

【人】 ただの ユピテル

>>116 >>117 ミズガネ

「そっか、その辺りも今度お酒飲みながら聞こうかな。
約束した飲み比べまだしてないもんね。
……ふふ、家族……」


単純に仲がいいと言える訳でもなさそうで、今聞く内容ではないと悟ったのかその日の話用に取って置こうとしました。

なお家族以外、はしっかり通じてるようで、そんな大切な物を当時思い切り抱えてしまっていた申し訳なさが少しあったのですがそれももうここで落ち着きました。きっと許されていると。

「……こ、コトハ?し、したくないよ?いえトラヴィスが嫌とかそういう意味じゃなくて、私もう貴方の傍にいるって決めたのもあるし、……えっと、」

一歩踏み出し落ち込んでる気配の湿っぽさをなんとかしようと、そして証明しようと、ショックを受けてそうな傍に近寄って、軽く両袖を引っ張って無理やり屈んで貰ってから、下から口付けを交わします。──ちゃんと、唇同士が触れあうように。

 「私、コトハじゃないと嫌よ。コトハだから嬉しいのよ」

眉尻を下げて少しだけ寂しそうに笑いました。信じて貰えなかったのが寂しいのではありません。貴方にそこまでショックを受けさせてしまった事と、もう一つ。ちらほら言葉の端に出ている一つの誤解です。

 ▼
(121) 2021/10/28(Thu) 10:10:05

【人】 ただの ユピテル

>>116 >>117 ミズガネ

「……つ、伝わる?伝わって、もう!
一人称「僕」に戻っちゃってるわよ!可愛いけれど!
そもそもそんなショック受けるほど落ち込んでるならちゃんと「嫌」って言っていいのよ〜!!

……もう、ちゃんと言葉で伝えるわね?」

なお一人称の変化でのメンタルの変化はもう気付いてるらしいです。僕の時はそれはそれで可愛いから好きとのユピテル談。

「あのね、コトハは『私がこうしたい』事を教えてくれたし、尊重してくれてるのは凄くわかるわ。それ自体は私も嬉しいけど……一つ誤解してるわ」 ▼
(122) 2021/10/28(Thu) 10:23:29

【人】 ただの ユピテル

>>116 >>117 ミズガネ

「私がやりたい事を尊重するって思ってくれるのは嬉しい。

だけど、それで本来コトハが嫌なことを「嫌」って言わないで「好きにさせたい」って言うのは
……良い夫婦、
じゃないと思うの。他の関係でもそうだけど、夫婦なら一層だと思うし
……私も少し寂しいよ」


全部許容されると言うのは、そんな事はないと分かっていてもそれだけ興味がないようにも思えて。束縛を沢山されたい訳ではないのですが、逆に彼はもう少ししてもいいのだという程にこちらに全部譲ってくれるから。

そしてそれは、目指そうとしている「支え、分け合う」と少しずれているように感じたから、ユピテルは寂しいのです。

「私、大切なコトハの嫌なことはしたくない。
 これが一番の私のしたい事なのよ。それを忘れないで」

「『私がこうしたい』を尊重してくれるなら、一番嬉しい事はコトハが前の事とか性格とか全部変に気負わないで、「嫌な事は嫌」って遠慮なく伝えて欲しいわ。これは私を我慢させる事とも違う。貴方が傷付く方が何倍も辛いから」

だから。と、そっと背伸びをして、帽子を被っているなら一度取って、その頭を柔く撫でようとします。

「……ごめんね、きっと嫌ってさっき思わせた」
(123) 2021/10/28(Thu) 10:27:48
リーパーは、館の協力者の役目を終えた。
誰かを襲う画策をすることもない。
館の魔力によるこの声も、もう届くことはない。

それにリーパーはべつに、キエのことを
特別だともなんとも思っちゃいない。
これは、刹那の繋がりだ。

だから、別れを告げなければ。 ⇒

「ようキエ! まだこれ、聞こえてるか?
 いやあ、オマエには世話になったな。
 オマエが居なければ、あんな謎は作れなかった」


「それに何より、オマエには恩が有る。
 あの時は、オレが”下”だったんだ。

 オレは副人格だった。
 棄てられて、なかったことにされて。
 認識すらされなくて」

「……だからひとときでも
 あいつの躰を奪ってやれたのはスカっとしたぜ! 
 それに、あのお陰で今みたいに対等になったんだし。

 
何より、ゲイザーのあの顔! あの悲鳴!

 
ギャハハハハ!!!

「でもオマエやっぱムカつくわ」


「いつだって人を食ったようなツラしてさ。
 オレは誰のいいなりにだってなりたくない!」

「そういやオマエ、最初は探偵だって名乗ってたよな。笑える!」

「……じゃあ、待宵館殺人事件はこれでおしまい。
 オチは探偵と犯人の結託による完全犯罪だ。
 陳腐で、趣味の悪い、最高のミステリー!」

 
「でも、それは今回だけのこと」

「次回は敵になるな?」

 

「捕まえてみろよ、インチキ探偵!」

さよならなんて素直な言葉、言ってやらない。
リーパーはリーパーらしく。
最後に行ってやるのは捨て台詞。

もう殺人なんてする気はないのだけれど。
統べる者に歯向かうのが愚かな殺人鬼の最後の矜持だ。

……さて、気に入ってくれただろうか、あなたは。
さあ、ご感想は?

キエは人を夢で判断する。どんな夢が実るか、実りそうな場所か。その尺度しか持っていない。
……矢張りキエも、リーパーの事を何ら特別視していない。尤も其れは貴方に限った事ではなく、人間全てに対してだが。

「君達の刻も動き出した様で何よりさ。其れを僕のお陰だと気付けたのも有難いねェ。
 此れで君達を食えていれば、文句無しのハッピーエンドだったんだけどなァ?」

乾いた笑みがありありと思い浮かぶ様な声色が届く。
キエの言葉が真意である事は、刹那といえど共犯者と成った貴方なら判る筈だ。

「しかし、だが────次回は敵にも味方にもなってやらないさ。僕ァ舞台をスポットライトの上から見下ろすのが好きなんでね。
 もし君が再び舞台に立つ事があれば、僕は何処まででも照らし続けてあげよう」

さよならなんて人間じみた言葉は、考えもしていない。
死が夢を別つまで、キエは人の中に在り続ける。
人が夢に向かって歩き続ける限り、“キエ”で在り続ける事ができる。

 
「其の時は、きっと
また


「陳腐で、趣味の悪い、最高のミステリー悪夢を見せておくれよ」

 

【人】 ただの ユピテル

>>129 >>130 >>131 ミズガネ

「……私もよ。私も逆だったらきっと凄く苦しいの。
 醜くなんてない。もしそうなら、私も一緒に醜くなるし、
 コトハと一緒ならそう言われても別に構わないわ。

 貴方の想いと本音が聞きたい。
貴方の音色
を聞かせて?」

コトハも恋や愛の嫉妬は初めて?きっとこれがそう?
苦しそうなのにそれを嬉しいと思ってしまってごめんね。

でも、これが人に近づく事なら。
コトハへの思いで形作られて行く自分を、私、肯定できるわ。

これまで輪は足枷と、その痕しかなかったけれど。
まだ目に視えなくても、確かに薬指に新しい誓いの輪を。

「 はい。ユピテルは最後まで、苦楽も全て共に。
   ずっとコトハの傍にいる事を誓うわ。」


 ▼
(139) 2021/10/28(Thu) 20:55:45

【人】 ただの ユピテル

>>129 >>130 >>131 ミズガネ

 この場に視える証人はいないけれど、
 “私には”見えない証人がいるのもわかる。

「……“おやすみなさい”、言いたいな。
 子守唄でも歌ってあげるわ。今なら上手く歌えるの」

そっと貴方の手を引いて月夜の下から二人の部屋に誘う。

 
“また明日”は、明日までは会えない言葉だけれど、
 “おやすみなさい”は、宵が明けても傍に居続けられる魔法の挨拶。


ずっと、おやすみの後も貴方の傍にいるわ。
          これから毎日、永遠に。

そしていつか、子供達に聞かせられるような
          
私達の詩
にできますように。
(140) 2021/10/28(Thu) 20:57:27
 




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