23:58:26

人狼物語 三日月国


139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


導く対象設定:キンウナフ

シェルタン風来人 ユピテル(ランダム投票)
ナフ語り部 ナフ
ニア機械技師 プルー(ランダム投票)
ポルクス学生 ニア(ランダム投票)
キンウ裁縫屋の子 リュシー(ランダム投票)
ユピテル語り部 ナフ(ランダム投票)
リュシー演者 シェルタン(ランダム投票)
サルガス語り部 ナフ(ランダム投票)
プルー異邦人 サルガス(ランダム投票)

処刑対象:ナフ、結果:成功

説教:ポルクスサルガス

占い:シェルタンキンウ
対象:キンウ、判定:怪しげな人物

殺害:キンウナフ

【赤】 裁縫屋の子 リュシー

シェルタン! 今日がお前の命日だ!
2022/03/28(Mon) 21:30:00
[犠牲者リスト]
シェルタン
ナフ
ポルクス

決着:妖精の勝利

名前ID生死勝敗役職
花屋の娘 イェドmaster襲撃死
(2d)
敗北村人陣営:村人
  村人を希望
演者 シェルタンmasahiko襲撃死
(6d)
敗北妖精:幼狐、宝玉
  おまかせを希望
魔法使い ラサルハグzipkun襲撃死
(3d)
敗北村人陣営:賢者、宝玉
  賢者を希望
気分屋 ルヴァmennrui襲撃死
(4d)
敗北村人陣営:パン屋、宝玉
  パン屋を希望
語り部 ナフMMHH呪詛死
(6d)
敗北村人陣営:豆狸、宝玉
  おまかせを希望
灯集め ラキbackador後追死
(4d)
敗北恋人陣営:古狼、宝玉、恋人
  おまかせを希望
  恋人だった
運命の絆★イクリール
甘言 イクリールlhy処刑死
(4d)
敗北恋人陣営:求愛者、宝玉、恋人
  おまかせを希望
  恋人だった
運命の絆★ラキ
学生 ニアhibanagi1896生存者敗北人狼陣営:智狼、宝玉
  おまかせを希望
灯火売り ポルクスRurux_is_me襲撃死
(6d)
敗北蒼月教会:聖女、宝玉
  ランダムを希望
日輪 キンウreji2323生存者敗北蒼月教会:南瓜提灯、狐憑き
  月兎を希望
  能力を喪失
  改心した
約束の花 ミンgu_1259処刑死
(3d)
敗北村人陣営:少女、宝玉
  少女を希望
風来人 ユピテルunforg00生存者勝利妖精:月兎、宝玉
  月兎を希望
  傷を負った
裁縫屋の子 リュシーotomizu生存者敗北人狼陣営:仔狼、宝玉
  仔狼を希望
行商人 テレベルムtoumi_襲撃死
(5d)
勝利裏切りの陣営:魔術師、宝玉
  魔術師を希望
夢見 アルレシャshizuku_luna処刑死
(5d)
敗北村人陣営:狐好き、宝玉
  おまかせを希望
異邦人 サルガスsoto生存者勝利妖精:狛犬、狐憑き
  おまかせを希望
機械技師 プルー7_hertz生存者敗北村人陣営:無思慮、宝玉
  おまかせを希望

【人】 裁縫屋の子 リュシー

「え!わーん、負けた〜〜〜!」
(0) 2022/03/28(Mon) 21:33:04
リュシーは、負けちゃったけど、シートの上におっきい紙を広げて 傍に色とりどりの絵の具やクレヨンを並べている。
(a0) 2022/03/28(Mon) 21:42:36

【妖】 演者 シェルタン

「ふふん、私の蜜を今更取ったところで手遅れ──、ってね!」
($0) 2022/03/28(Mon) 21:44:17

【赤】 裁縫屋の子 リュシー

「ぐぬぬ〜………!!今年も、負けちゃったんだぞ……」
(*0) 2022/03/28(Mon) 21:45:40
ラキは、鼻歌を歌いながら、ペンダントを片手にランタン屋へ帰って行った。
(a1) 2022/03/28(Mon) 21:45:55

【赤】 学生 ニア

「むぅ……勝ちたかったなぁ……」
(*1) 2022/03/28(Mon) 21:49:28


【人】 裁縫屋の子 リュシー

『花祭りの記念に 絵をのこしてみませんか』


大きく広げた紙の傍に、いびつな看板を立てる。
家から持ってきた絵の具やクレヨン、色鉛筆などを沢山置いて。

せっかくだから、皆の思い出が形に残ったらいいなと思ったのだ。
(1) 2022/03/28(Mon) 22:21:01
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 風来人 ユピテル


「──おうとも、シェルタンの独り占め計画は成功だ〜!」

野うさぎのようにぴょんと跳ねて、一際に軽やかに風は吹く。
参加者達の首飾りの蜜は気付けば忽然と姿を消していて。

「さて、私の勝利は仲間の勝利!勝者への景品は予定通り
 作戦の立案者であるかわいい妹分に進呈するとしような!」
(2) 2022/03/28(Mon) 22:39:28

【人】 演者 シェルタン

「わーい、やったー!」

敗北者だけど喜んで良いのだろうか。
いや、良いのだ。最後に立っていたものが勝者!
勝ったと言い張れば勝者だ!

ユピテルから渡された景品を遠慮なく受け取り、嬉しそうに掲げる。
(3) 2022/03/28(Mon) 23:05:31
ユピテルは、楽しんだ人は皆勝者だ!いえーい!
(a2) 2022/03/28(Mon) 23:10:47

【独】 裁縫屋の子 リュシー

リュシーお絵描きは?67
(-0) 2022/03/28(Mon) 23:20:05

【秘】 演者 シェルタン → 気分屋 ルヴァ

「うんうん」

おいしいね〜、とにこやかに笑う。

「さて、まだお祭りは始まったばかりだからね〜。
 もう2〜3軒いっとく?」

次なる甘味を求める旅路へと、あなたを誘う。
(-1) 2022/03/28(Mon) 23:22:37

【秘】 演者 シェルタン → 異邦人 サルガス

「うー、何だか難しい話になっちゃったな……」

半分以上は自分から振った話でもあるのだが。
とは言えここでアレコレ話したところで、それこそ誰かが幸せになるようには思えなかった。

「まぁ…………アレですよ。
 困った時は──、」


「……お酒でも、呑みましょう」



根本的な解決から、逃げ出した。

アルコールはすべてを解決する……
(-2) 2022/03/28(Mon) 23:27:13

【秘】 演者 シェルタン → 裁縫屋の子 リュシー

>>4:24
(※見失いそうなので秘話に切り替えます)


「だったら、遠慮なく頂いちゃう事にするわね。
 どうもありがとう」

「今度そのうち、お返しするね」
(-3) 2022/03/28(Mon) 23:31:14

【秘】 演者 シェルタン → 日輪 キンウ

「なぁに〜? 人を人攫いみたいに。
 昨日は話も最後まで聞かず逃げ出しちゃうしぃ〜……」

ふふふ、と笑いながら耳元でねっとり囁く。

「別に取って食ったりしないってば。
 お祭りの軍資金を稼ぎに、ちょこっと友達の喫茶店手伝ってみない?って思っただけなんだけど……」
(-4) 2022/03/28(Mon) 23:34:28

【人】 語り部 ナフ

「おや……今年も負けてしまいました」しょんぼり。

「毎回こう…いいところで蜜が……」

空の首飾りをつつくのでした。
(4) 2022/03/28(Mon) 23:43:18

【人】 灯集め ラキ


「お嬢さんのお誘いに乗っても、
 断腸の思いで断っても、
 どうせ行き着く結末は同じだったか……」

ちょっぴりだけしょげてる。
今回の遊びで一番揺さぶられた部分はそこと言っても過言ではないのかもしれない。
(5) 2022/03/28(Mon) 23:56:09

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

『なんだ!! やってやるよ!! ぐぬぬぬぬぬぬ。
 買い物を早く終わらせろよ!』


どこでも良いんじゃ無いか、といいつつ告げたのは。
屋台が並ぶ通りの前にある外への門が見える場所。
旅立つ者が最後に寄る、保存食が売っているお店。

白いふわふわは結構の間悩んで、閑話休題。

『ああ、思い出したあれは!』
『   の花だ』


――  。

白のネリネに、シオンの花。
そこに秘められた言葉は、人間が込めた意味は様々で。

その言葉に重なるように黄色のふわふわが目に入った。
(-5) 2022/03/28(Mon) 23:58:06

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

「選んでくれたのはそれか……?
 ん。この色は気に入った。

 ……、……? うまくいかない。つけてくれ、ユピテル」

あなたの手を取り共に下に引っ張り込む。
膝を折って服の裾を持ち上げつつ、流れる髪をかいて褐色の耳を空気にさらして無表情に笑いかけた。

「揃いの物を考える前にこれで満足してしまいそうだ。
 おかげで……次が悩むな。少し時間は使うことになる。
 もうしばし付き合って欲しい」

時計でも、お守りでも、香り袋でも。
どれも特別になって思い出になるだろう。
だから、正直なんだって良いとは、今の時点では秘密にしておくことにしたのだ。
(-6) 2022/03/29(Tue) 0:00:23

【独】 行商人 テレベルム

ゲーム終了後、景品を貰って人気の無いところへ。
小さくため息をつけばその無表情はなんだか憂鬱そうだった。

白いふわふわは傍に居ない。

ゲーム終了前に無くなった花の蜜のネックレス。
向こうの作戦会議から聞こえた、自分を狙う声。
素直に勝利がどちらに渡ってもいいと、可愛らしい黒猫の彼女に先に贈ってやったり。

「もう少し色気のある花を一緒に渡してやるべきだったか?
 たかがゲームに……変な気があるように……いや。
 先日までの俺がそんなことを気にすることも無いよな」

いや、恥ずかしいな。恥ずかしい。
この数日間の自分が頭によぎって、非常に頭が痛い。
(-7) 2022/03/29(Tue) 0:15:22

【人】 行商人 テレベルム

ゲームでの生存者は少ないけれど。
勝ってしまったからには手にいれてしまった景品。

花弁の入ったはちみつの瓶、ハーブティ。
お花の形をした木の実のクッキーとポプリのセット。

籠にいれて持ち歩いてどうしようかと覗き込みつつ。

「リュシーかニアにでもやろうか……。
 ラキ、という奴には、甘い女の子がいただろうし……」


それでも手に入れた勝利に一瞬だけ笑みを深めた。
一瞬だけ。本当に一瞬だけ。
(6) 2022/03/29(Tue) 0:18:06
ラキは、揶揄うなよ〜〜
(a3) 2022/03/29(Tue) 0:22:39

テレベルムは、からかってない。だが、イクリールの職業が……仲よさそうで良かったな?
(a4) 2022/03/29(Tue) 1:01:22

【独】 行商人 テレベルム

"ぼろ"
が出てしまう前に、皆の前から姿を消したい。

完全に病や時差ぼけが治ったテレベレムは目を瞬かせた。
ある程度のぼけが飛んで、蝶々やふわふわしたものに心がつれていかれるなんてことがなくなったのだ。
本当だ。あんな子供みたいなまね、もう二度としてやるものか。

来年に来る約束をしているが、少しは心が追いついているとだろうか……なんだったんだあのふわふわした自分は。素直すぎて驚いた。大体素直に物を言う性格だったが、ああいう素直とは違うのだ。全く違うのだ……。


「よし、帰るか」


会場に背を向け、祭りの終わりの余韻を感じながら。
街から出て行く準備の為に宿にこも、………る前にやり出した日課は終わらせることにした。

まだ全員を描いてはいなかったな。
最後の一日、店は無人でも開いておこう。
(-8) 2022/03/29(Tue) 1:03:04

【教】 灯火売り ポルクス

「ああ……負けてますね。
 まあ盗られたけど戻って来ただけ嬉しいですね、うん!」
(/0) 2022/03/29(Tue) 1:12:21

【人】 看護生 ミン


「まぁ…負けてしまいましたか。残念ですけれど…仕方ないですね。」

勝者にも敗者にも拍手を。
同じ舞踏会を過ごした仲間は、皆等しく健闘したのだろうから。
今はもう少しばかり続く祭りの時間を仲間と楽しく過ごしたいと思うのだ。
(7) 2022/03/29(Tue) 1:35:58

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「はいはい、時間はあるからゆっくり思い出して〜」

あいも変わらず賑やかな声に呑気な返事をしながら。
場所の指定には了承の意を返し、
支払いを済ませ、店主から受け取った品を手渡して、

贈られた花に込められた意味は知らないけれど。
まあ、知らなくたって何とかなるし、後から知るのも面白い。
そして知る事に遅いという事はない。
つまりはこれもまたそういうことだ、そうは思わない?


「うん?ああ、慣れないと若干難しいかもだ?
 オッケー、ちょっとじっとしてて!」

手を引かれ、イヤーカフを受け取って。
少し屈んで、金具を耳朶に掛け、少し位置を調整して、…

「……はいできた、もういいよ!
 うん、いい感じじゃない?似合ってると思う!」

離す直前、その縁を指先で一撫でして、するりと手を離して
耳元を飾る、ささやかな対比の色に満足気に笑った。
(-9) 2022/03/29(Tue) 2:41:24

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「さってと、次はどうしようかな…」

それからよいせと立ち上がって、暫し考える間。
悩む為の時間はまだあるけれど、
行きあたりばったりに探すばかりも何だしな。
そこまで考えて、あ、そうだ。

「──いいこと思い付いた!
 もう少し行った所に知り合いのやってる工芸店があってさ。
 私はあそこの彫金細工が結構好きなんだけど…
 確か時計なんかも取り扱ってた気がするんだよな」

見に行くだけでもどうだろう?
そう提案して、また片手を差し出した。

その提案に乗るなら、案内された先は小さな工芸店。
旅人の話を聞いて店主が取り出したのは、
名も知れぬ花の意匠の揃いの懐中時計。それが二つ。
蓋を飾るのはとろけるような深い蜜の色のアンバー。

曰く、ある国では。
アンバーを贈る事が、幸運を贈るという事を表すのだと。
(-10) 2022/03/29(Tue) 2:42:34

【人】 物書き ラサルハグ

>>-8 テレベルム

「……出立だろうか?」

なんとなくそんな様な、急ぐ雰囲気を纏う彼を見かけたから、なんとなく声を掛けた。
先日話をした時に、かの白いふわふわ、恐らく妖精族が完治云々言っていた。幾らも意思の強さを感じるのは、その事情だろうか。
首を傾いで、この場では珍しく自分より上背のある彼を見遣る。

「……そう急ぐ事もあるまいよ。
 リュシー殿が記念に絵を描こうと、提案していた。
 …貴公が筆を寄せてやれば…きっと喜ぶだろう」

杖を持たない手で裾を掴む。

「何、私も祭りが終われば……出立する。
 …馬車を予約しているから…、共に行くか?」

言葉には特に何の含みも無い。
年の頃が近く見えるから、多少気安いだけだ。
(8) 2022/03/29(Tue) 3:23:12

【人】 物書き ラサルハグ

舞踏会の勝者に拍手を送る。なんとも平和な『勝利』だ。
愛らしい景品は分けられ、欲しがる者にはおこぼれが。
どこまでもやさしい催しだ。またも敗北してしまったらしいナフに、通り過ぎざま肩を慰めつつ。

さて、絵に加わっても良いが。自分は足があるから、体勢の問題で協力がむつかしい。
ここに、引っ張って来られたテレベルムがいるかもしれない。
モチーフの提案などで口出しするも一興。

自分は。
その辺の大人を捕まえて、軽く確認と許可のくだり。
祭りの終わりが近いとあらば、ひと働きするも恩返しになるだろう。

杖を支えにしたまま、両の手をぱちんと合わせ。
(9) 2022/03/29(Tue) 3:46:24

【人】 魔法使い ラサルハグ

魔法使いがひらいた手から、火の玉が空にのぼり。


  ぱあん!
 



上空でそう大きくはない破裂音。
空をさまざまな色彩の光の花弁が彩った。

花火、というくらいだから。この祭りにも相応しいだろう。
指を鳴らせばひとつ、ふたつ、花火は打ち上がる。
(10) 2022/03/29(Tue) 3:52:36
ラサルハグは、花火に沸き立つ人々を眺めて、銀の灯火を思い出していた。
(a5) 2022/03/29(Tue) 3:56:26

ラサルハグは、魔法使いだ。そのちからはとても強く、ある国境では英雄もかくやという扱いだった。
(a6) 2022/03/29(Tue) 3:57:55

ラサルハグは、自分の最初の魔法がなんであったかは、忘れてしまったけれど。
(a7) 2022/03/29(Tue) 3:58:39

ラサルハグは、魔法でひとのこころをあたたかくすることは、決してむつかしい課題ではないことを知った。
(a8) 2022/03/29(Tue) 4:00:06

【人】 魔法使い ラサルハグ

光の花弁は散って弾けて消えていく。
何の事は無いオリジナルの術式だ。
攻撃性などなにもない。
ただ、ひとの思い出になる。こころをあたたかくする。

ひととおり花火を打ち上げて、自分もまたのんびりと空を彩るひかりを眺めた。
人々の笑顔が時折こちらを向き、また新たな花火を見上げている。

花祭りは、賑やかであたたかで穏やかで、
だからきっと、似合いだろう魔法をえらんだ。
(11) 2022/03/29(Tue) 4:06:55
ラサルハグは、ぼんやりと白く大きなキャンバスを眺めている。
(a9) 2022/03/29(Tue) 4:08:32

ミンは、大きな音と共に煌めく閃光に目を向けた
(a10) 2022/03/29(Tue) 4:19:27

テレベルムは、ラサルハグにつれられて、花火を見る。まったく、――どちらが魔術師なんだか。
(a11) 2022/03/29(Tue) 4:50:17

【秘】 風来人 ユピテル → 異邦人 サルガス


色の変わり始めた液体をストローで軽くかき混ぜた後。
不思議な色合いの、少しだけあなたに似ている液体を一口。
優しいハーブをベースに、蜂蜜とレモンの甘酸っぱさ。

「うん、いいね!きっと君にとってこの数日は
 殊更にたくさん得るものがあったんだろうな。
 知らない事が知ってる事になるのは、楽しいこと!
 今まで知らなかった事を知れば知るほど、
 自分がまだ知らない事があるってことに気付くんだよな」

今まではただ目に留まっていなかっただけの事も、
それから人々の手で作り出された未知も日々増えている。
全てを知る日というのは、なかなか来ないもので。

「私もけっこう長いこと旅をしているけどさ。
 案外、まだまだどこに行っても発見は尽きないものだよ。
 それに人々のことだってまだまだ全部はわからない」

「だからそう、
 君がそう過ごせる時間も長いものになるんだろうな。
 その中で今のように、きれいだったと思える事も
 たのしかったと思える事もきっとたくさんある。
 このお祭りが終わっても、この街以外の何処であっても。」

「君の友人として、そうである事を祈っているよ!」

難しい理屈は得意じゃないから、ただ単純な願いを。
魔法でも何でもないただの言葉と、屈託のない笑顔に乗せて。
春の昼下がりのひとときが、穏やかに流れていく。
(-11) 2022/03/29(Tue) 5:03:30

【置】 行商人 テレベルム

店の前で小さな画板を取り出して絵を描き始める。
碧を取り出す、ぬりぬりとクレパスを擦る。
髪は色を混ぜ合わせて、特徴的な翠と碧を使う。

完成したのはパンケーキを食べているアルレシャの絵。


橙を取り出す、ぬりぬりとクレパスを擦る。
髪は色を混ぜ合わせて、特徴的な白といつかの飴色を使う。

完成したのは蜜のかかったワッフルを食べている
シェルタンとナフの二人の絵。

笑い合ってる彼らを描いたあと、自分自身の絵を描こうとして。
ふと、鏡を見たところで、筆を置いた。
(L0) 2022/03/29(Tue) 5:03:49
公開: 2022/03/29(Tue) 5:05:00

【置】 行商人 テレベルム

水晶が揺れて、呼吸が止まる。

――一度深呼吸をして、別の紙に自画像を描いた。
色の無い髪に色の無い瞳、それを描くのに様々な色を使う。

なんと無情で、そして、心地良い時間だっただろう。
(L1) 2022/03/29(Tue) 5:04:27
公開: 2022/03/29(Tue) 5:05:00
ポルクスは、空にひらいた大きな光に、目を輝かせました。
(a12) 2022/03/29(Tue) 6:47:28

【人】 行商人 テレベルム

>>8 ラサルハグ

「なっ……ラサルハグ?」

は?
 とくそでかい声がでそうに鳴ったのを押さえ、赤い髪の美しい青年を見た。
被写体にするのは楽しかった、その手の感覚も感情も残っているのに、寝ぼけた気分から覚めた自分にとってはなんとも気まずい気分にさせられた

「……い、今すぐ出ようと思ったがそうだな。
 リュシーの為にも絵を描いてやりたい。
 まだ全員分描けていなかったから彼らを描いたら――
は?


結局口に出してしまった。今までの自分の発言からすれば、妙に聞こえるかもしれない其れを打ち消すように言葉を続けた。無表情であることをありがたい。

「一緒に……そ、それも良いかもしれないな。
 ラサルハグとはまだ話したかったんだ。
 旅の話や、それなら……そうだな」

予約の時間を教えてくれ……と、無表情は少しの困惑を含めて髪を揺らした。
多少健康的に見える彼は、随分と物をハキハキ言うようになったが、その代わり戸惑いを覚えたようだ。
(12) 2022/03/29(Tue) 6:59:07

【人】 行商人 テレベルム

誰にも気付かれぬようにため息をつく、そのまま筆をとれば
リュシーの用意したキャンバス>>1 に色を置いた。

残りのまだ描いていなかったゲームに参加した皆の姿を彩っていく。

ニアとリュシーが仲良く蜜の瓶で囲まれている光景を。

キンウとプルーが楽しげに蜜を届ける光景を。

キンウの頭の上には猫がのっていた。にゃん。


夜の闇の中に一輪咲いた花火と共に、
其れを見上げるサルガスの姿を描いておいた。


そして、最後の一人が思い浮かんだがやめておく。
上手く描けないので別の機会にすることに。
描けないときは描かない、それに限るのだ。
(13) 2022/03/29(Tue) 7:02:23

【秘】 看護生 ミン → 異邦人 サルガス

「ええ、ええ。貴女の強くて美しい生き方はきっと人々に勇気を与えて、貴女が手を伸ばすことが叶わなかった人々にも伝わっていくことでしょう。
…そうして、幸福の輪が広がって行くことを私は望んでいますよ。」

その望みは尊いもの故に、きっと困難にぶつかることもあるのだろう。
だけれど、その美しく、穢れのない心の在り様が折れてしまわない事を、私は切に祈るのです。

「それならばよかったです。私が一つ決めるのもいいですが、複数の候補をサルガスさんに選んで頂くのもいいですね。
それも踏まえて宿題の件はゆっくり考えておきます。

私たちの別れは今生ではないですから。大丈夫ですよ。きっと、笑って『またね』って言いあえます。
……ふふ、それじゃあ早速…実はまだ食べてないお菓子もあって……」

そうして、二人は並んで歩きだす。
残りの時間を惜しむように、育むように。祭りを楽しむ事だろう。
(-12) 2022/03/29(Tue) 7:26:17

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ




 
咲く
季節
に、またここで。


 
(-13) 2022/03/29(Tue) 7:34:10

【独】 約束の花 ミン



ミリアンは31くらい絵が上手い
(大きければ大きいほどよいとする。)


 
(-14) 2022/03/29(Tue) 7:37:11

【独】 灯火売り ポルクス

「お絵描きかぁ……」

*ポルクスのお絵描き力は?
*32ぐらいですよ。
(-15) 2022/03/29(Tue) 7:49:34

【人】 約束の花 ミン

花祭りの記念に 絵をのこしてみませんか


そんな看板を目にして足を止める。
とてもいい案だと思った。
初めて参加するお祭りだけれど、思い出深いものになったから。
そのうち沢山描かれるであろう思い出の中に、自分も入りたくて。
そうして紙の前にしゃがみ込んで、近くの色鉛筆を手に取る。

何を描こうか暫く思案して、思い出の全てを絵にするのは難しいから。
一つ、白い花を描いて。花の後ろには思い出の色を使って虹をかける。

ラサルハグの
紅緋色
、サルガスの
藤色
、イクリールの
珊瑚色
、ラキの
若竹色
、ルヴァの
青竹色


もう少し続くお祭りの中で、思い出の色をもっと貰えたらいいなと思ったので、まだ貰ってない色も。沢山の色を使って沢山沢山虹を重ねていくのです。

でも絵はあまりうまくないもので。
それは虹には見えないかもしれないけど。
それでもいいのです。

それでもいいと、思ったのです。
(14) 2022/03/29(Tue) 8:13:37

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル


揺れる黄色に、触れた指。髪の内側は黄金を反射させ。

「外れたら、またつけてくれるな?」

そのまま瞳を見つめ返し、何度か瞬いて。
無表情は機嫌よく、くすぐったそうに頬を緩めた。
(-16) 2022/03/29(Tue) 9:13:28

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル



「なるほど……それじゃあそこも、見よう。
 ついでに取引先に出来ると良いが……」

ごくたまに商人らしさを見せながら、またつれられて工芸店へと向かった。
目に入る宝石や細工品の輝き。
髪にいくつもの光を反射させながらまじまじと店内を眺めていたが、用意された懐中時計を見れば目を輝かせるようにして興味深げに近寄った。
金属に溶けたアンバーの色に見蕩れ、寸分違わず刻まれる針の音に耳を傾ける。
ほう。と感嘆の息をこぼせば、その盤を長い指でなぞった。

「ありがとう、ユピテル。
 せっかくの揃いだ、絶対に無くさないようにしよう」

出来れば、あなたも。之をなくさないで欲しいと思う。
なんだかあまり考えたことも無い感情がふっと沸いて、
そして霧散せずに胸の中に残った。

刻まれる針の音も、輝く黄金も。
――これが好きな色になりそうだ、と。

そんな事を考えて、再び帰るまでの道のりを再び手を繋いで歩いただろう。
(-17) 2022/03/29(Tue) 9:17:53

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

――――
――


ゲームが終わり、祭りも終わりの日が近づく。

テレベレムは大きな紙袋を抱えて辺りを見渡していた。、
人目を避けるように取っている宿へと駆ける、怪しい。

袋の中には日持ちする果実や干し肉に、長いパン。
美味しそう。

良い香りがするのでつい買ってしまったものである。
焼きたてが一番と言われたため、今日中になくなるだろう。


「――はあ、あいつはいない。な?」

まさかこんなところで誰かがぶつかってくるとも考えずに。

あえて日の当たる暖かい場所を避けて、あの笑顔と声から離れるように。

坂道の下から聞こえる子供達の声から逃げるように曲がり角を曲がった。
(-18) 2022/03/29(Tue) 9:20:29

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>12 テレベルム

「そうか?光栄だな。…私も、短く話すのみでは
 惜しく思っていた。 ………」

リアクションが派手になっている事は十二分に分かるが動じない。
長い睫毛を一往復させたのち、掴んだままの裾を普通に引っ張って踵を返す。元軍人とはいえ力加減は55%程度、問題は無い。

「…では、行こうか。何、すぐそこだ。
 顔を見せた方が良い…、長旅になるのなら、猶更。
 …貴公は目立つから。顔見知りは、寂しがると思う。
 何なら、挨拶回りでもするのは如何か」

ずるずる……


杖をついて歩く細身の男が、長身の男を市中引き回しにする図。

「ちなみに馬車は…祭りが終わった
翌日の朝
だ。
 しまったな…もう少し滞在しても良かった。
 …良い街だ、そう思わないか、テレベルム殿」

ずるずるずる……
(15) 2022/03/29(Tue) 10:11:27
ラサルハグは、まあまあ力強く引いていた。そのままリュシー達の元まで連れて行っただろう。
(a13) 2022/03/29(Tue) 10:13:52

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「ええ?何だって?
 急げって言ったり止まれって言ったり今日は随分──」


曲がり角を曲がった、瞬間。

「どわあああ〜〜っ!!!!!」


ごちーん!
と音がしそうな勢いでぶつかって来たのは、
今や見覚えのあるものになってしまった茶色のふわふわ頭。
ぶつかり盛大によろめいて、目をぱちくりと瞬かせた後。

「……あれ、テレベルム?
 こんな所で奇遇だね──じゃなくて。
 うっかりしてた、大丈夫…大丈夫じゃなさそう?」

やや困惑気味な様子を隠しもせず問うけれど、
多分この状況に於いて、一番困惑しているのはあなたの方と思う。

何はさておくとして。
さてあなたがその手に抱えていたものは無事だろうか?
無事じゃない?無事じゃないかも……
(-19) 2022/03/29(Tue) 10:32:22

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「ミリアン殿」

テレベルムを引きずってきたかと思えば、大きなキャンバスに虹をえがく少女に声を掛けた。

「……ひとつ、頼まれてほしい」

相変わらず男の声は静かで、だから近くへ歩み寄る。
手には丁寧に包装された四角いなにか。
あしらわれたミストグリーンのリボンは花そのものの色ではないが、春の朝を思わせ季節には相応しい。

「……折角のものだ。 旅をする私が持って歩くより…
 貴公の元にある方が、大事に出来るだろうからな。
 私の手柄ではなく…テレベルム殿の手によるから、
 機会があれば…話してみると良いと思う。
 ……今中身を確かめて頂いても、構わない」

差し出すそれは、両手に乗る程度の大きさのキャンバス。
包装を解けば、>>3:L0色彩豊かに少女と男の元にアップルパイが届けられる様子をえがいた絵が現れる。

「――…………」
(-20) 2022/03/29(Tue) 12:16:25

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「頼みは、これを保管して」

魔法使いは今は旅を続け、物語を描き、平穏な世界を味わう。
そして、来年もきっとこの祭りを訪れるけれど。

「……顔を忘れないで頂きたい、といったところか」

冗談めかして言うのは、言葉ほど真剣な頼みではないからだ。
恐らく顔を合わせればそれなりに思い出してくれるだろう。
心配している訳ではなく、絵を預ける口実。

「…如何だろうか。…いや…、
 ここは、受け取ってほしい」
(-21) 2022/03/29(Tue) 12:24:57

【秘】 気分屋 ルヴァ → 演者 シェルタン

* あんまりにこやかにされると、少し恥ずかしい気がして。
* でもいやではないから、同じように頷くのです。

「えっ、」
「……う、うん。
 でもお腹いっぱいになるかも……」

* 思ったより食べるんだなあ、なんて。
* 声に出しませんでしたけど、そのうちぽろっと言ってしまうかも。
* とにかくルヴァは、あなたとの甘味の旅に、もうしばし付き合うのでした。
(-22) 2022/03/29(Tue) 13:07:44

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

少しだけきょとんとした顔をした。…が、
…もし、今の自分に尻尾があったならば、それはきっと嬉し気に揺れるのだろう。
無くてよかった。などと思った。
我ながら浮かれている。

立ち上がって彼の手元の包装された四角いなにかを見やる。
爽やかなミストグリーンのリボンがなんとも可愛らしい。
丁寧な包装を解くのはなんだか気が引けたが、出来るだけ元に戻しやすいように形を残したまま解いて確認する。
…まぁまぁ、これは…。なんとまた。

「テレベルムさんというと…。
…大きくて…ふわふわされてる…あの…。」

白いふわふわではない。本人の事である。
蝶々 >>1:a12 の事を思い出して少しばかり微笑ましい気持ちになる。

「そうですね、まだお話したことがありませんでしたから
お祭りの間にお話しする機会があるといいんですけれど…。」

そうして静かに頼みを聞き届けて
少しだけ、困った顔。
(-23) 2022/03/29(Tue) 15:15:16

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

忘れる。…私が。      
あか

貴方が――、一番私に、鮮烈な
を残したくせに。
困った顔のまま、眉を下げて笑う。

「…構いませんよ。貴方の頼みなら。
私も頼みを…聞いていただきましたから。」

差し出された小さなキャンバスを受け取って
大切そうに胸に抱く。
束の間沈黙。

「…旅を、されるんですね。
…私の方が…忘れられてしまいそう。」

口をついて出た言葉。
これから様々な出会いと経験をしていく貴方にとって
お祭りで出会った一人の少女の事なんて、いつか大勢の内の一人になってしまいそうで。
…そんなことは、きっと、ないんだろうけど。
(-24) 2022/03/29(Tue) 15:17:40
リュシーは、お絵描きしに来てくれる皆に手を振っている。うれし〜い!
(a14) 2022/03/29(Tue) 15:22:19

【独】 約束の花 ミン


この人はまぁ、私の気も知らないで。
…と、思わなくもなかった。
というのをここで白状しておきます。
とは言え、まだ口にしてないものですから当然といえば当然なんですが。

天然たらし
と評したのはあながち間違いでもなかったみたいです。

いつか必ず訪れる未来で、貴方に全てを話した後に
今日の事、受け取った後の日々の事をつらつらと話して差し上げようかと思うのです。
その時貴方はどんな反応をするのかしら。

また、きょとんとして、頬を掻いて”失礼した”なんて言うのかしら。

それが容易く想像できてしまうのだから、
……私も相当なのでしょうね。
(-25) 2022/03/29(Tue) 15:47:03

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「忘れる、…私が?」

風に運ばれて少女の髪に吸い付いた花弁が一枚。
会話の最中にそれを目で追うから、何事かと思うかもしれない。

「……待っている、と言った身で…顔も、声も、約束も。
 忘れる程は……不義理ではないとも。
 ただ…、ミリアン殿が見違える程に成長したなら…」

キャンバスを手渡して空いた片手を徐に伸ばし、
そっと先の花弁をつまんで取る。
大事にしているだろうから髪には触れなかった。

「…或いは、尋ねてしまうかも分からないな。
 ミリアン殿に、…」

男は、考える時の仕草として唇に触れる癖がある。
少女から取った花弁にくちづけする様な形になりながら、

「いや……その時は、
 ミン殿、と呼んだ方が良いだろうか」

敬称をつけながら愛称を呼ぶのはおかしいかもしれないなどと、
しょうもない事を考えていた。
(-26) 2022/03/29(Tue) 21:32:21

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

思っていた事を当てられたのかと思ってドキリとする。

「貴方なら…きっとそう仰られると…。
…いえ、…そう仰られるなら、私はラサルハグさんにそう呼んで頂けるように、努力しないといけませんね。
…少しでも、貴方に近づけるように。」

徐に伸びてきた彼の手が、花弁をつまんでいたから。
取ってくれた事に気づいた私はお礼を言おうとして

彼が、花弁に口づけた。


――瞬間。息をのんだ。
まるで一瞬で全身の血が沸騰してまったかの様に。彼にも負けない赤に染まる。
どうしたらいいか分からないのに目を逸らすこともできなくて
早鐘を打つ心臓の音だけが、頭にガンガンと響いている。

きっと彼のこの行為には、意味なんてないのだろう。
分かっている。…わかっているのに。

「…ラサルハグさん……
  ……………後で覚えておいて下さいね…。」

どうしても私は、彼のいいように転がされてしまうらしい。


絞り出した返事は、鈍感な貴方への精一杯の抵抗と
未来で見返すという決意の証。
(-27) 2022/03/30(Wed) 1:37:21

【秘】 行商人 テレベルム → 裁縫屋の子 リュシー



「案内はするほどでもないが……?
 それなら、俺の国にでもまずは案内しよう」

綺麗な季節の花に、甘い菓子に。
それに友人もつけば。

「それなら家出でも、修行でも。
 きっかけがあればいつでもいい。
 外に行きたくなったらついていこう、
 リュシーが行きたい場所に」

花畑で交わした約束は叶えられるものだ、そう相場が決まっている。
そう笑って互いの髪を揺らし合った。
そのときはきっといつかくる、……もしかしたら互いに成長した先で思うこともあるかもしれないが。
きっとそのときも笑っているのだと、そう、思った。
(-28) 2022/03/30(Wed) 4:58:44

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

うわっ……!
 あ、……
ユピテル?


なんと、美味しそうなパンは無事だった。

しかし中から零れだした丸い果実はゆっくりコロコロ……と坂道を転がり行く。
慌てて追いかけようと手を伸ばすも、
妙にこの現状にどういった表情を見せれば良いかわからず動きが鈍ってしまった。


「だ、大丈夫だ……。
 強いて言えば果実が今から川のように流れて何処かに落ちていくだけだろう。
 ……奇遇、そうだな……奇遇。
 ああ、さっき通りかかった屋台のパンが旨そうだった、お前も食べると良い。それじゃあ……今日はもう宿に戻るから、ここで。
 ぶつかって、……悪かった、な? 怪我していたら冷やせよ」
(-29) 2022/03/30(Wed) 5:02:16

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「ありゃ、ほんとだ……
 拾うの手伝うよ、放っておくのも何でしょ?
 パンは逃げ…るかもだけど、また今度行けばいいし」

少しずれた髪飾りを直す傍らに、
坂の方を見遣れば無常にも転げ落ちていく果実が見える。
拾いに行くと言ってすぐ、やや早足に坂の方へ向かった。
──花飾りは、今日も変わらず髪の上で揺れている。

それに構わず背を向けてしまえばこの場はそれで終わり。
とはいえ途中であなたが姿を消せば、
旅人は付近を片っ端からあたって探しに行くだろう。
残念ながらそういう奴なのだと、想像に難くないはずで。

「……あ、そういえばさ」

そうして転がっていったものを拾い集めた後。
あなたがまだ近くに居れば、
実に他愛ない雑談のような調子で話を振った。

「もうそろそろ約束の日だよな。
 君、次はどの方面に出立する予定なんだっけ?
 思えば君の故郷がどの辺りか聞き忘れてたなって。それと」

「何か思い出せた事はあった?」
(-30) 2022/03/30(Wed) 6:55:43

【人】 風来人 ユピテル


足取りは跳ねるように軽く、街行く人々に声を掛けて回る。
今日も春風は穏やかで、優しく背を押すように吹いていた。

──祭りの記念に皆で絵を、と。
そんな裁縫屋の子の楽しげな催しの話をして回った。
絵に自信はなくとも、見に行くだけでもどう?なんて言って。

それから、ひとつ、ふたつと空を彩る花を見て。
ぱっと瞳を輝かせて、きれいだね、なんて
道行く人と顔を見合わせて笑ったりもして。
これもまた、もう少しだけ話をして回った。
(16) 2022/03/30(Wed) 8:42:23

【置】 風来人 ユピテル


得てして風というものは、色々なものを運ぶもので。

そして何より、ユピテルという旅人は。
人々が、皆が、誰かが楽しそうにしている様子が好きだ。
そうして見付けた、自分が好きだと思ったものを
どこまでも遠く離れた地の人にも知って欲しいと思っている。

だから旅をして、人の輪に紛れ、同じものを見聞きして。
話を聞いて、話をして、
自分と誰かの"好き"を増やしては集めて。
また旅に出ては、それを遠く離れた地の人へ伝えるのだ。
(L2) 2022/03/30(Wed) 8:43:22
公開: 2022/03/30(Wed) 8:45:00

【人】 風来人 ユピテル


そんなこんなをした後に。

再び広げられた紙の見える場所へと戻ってきて。
どれ進みはどうかと覗き込めば、
真っ白だった紙は少しずつ色鮮やかに彩られ始めた頃か。
その中には見覚えのある絵もあって。

──さて。
(17) 2022/03/30(Wed) 8:43:46

【独】 風来人 ユピテル


お絵かきどれくらい上手い?:86
(-31) 2022/03/30(Wed) 8:44:38

【独】 風来人 ユピテル


え、めっちゃ上手いじゃん……
(-32) 2022/03/30(Wed) 8:44:59

【人】 風来人 ユピテル


「言うなればこの絵は皆で作るものなわけだ。
 ならここに私がちょいと手を加えるとしたら──」

「まあ、やっぱりこれだよな!」

言いながら、荷物を少々ごそごそとやって。
徐に取り出したのは──インクを付けて押すタイプのスタンプ。
絵の具を混ぜて青と紫の中間のような色を作って、ぽん。
(18) 2022/03/30(Wed) 9:05:47
ユピテルは、端の方にスタンプをぽん。
うさちゃんマーク
(a15) 2022/03/30(Wed) 9:06:43

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

揺れる青に言葉通り後ろ髪を引かれてしまう。
ため息をついて、風に靡く白銀をかきあげれば紙袋を抱え壁にもたれ掛かった。

「約束の日は……ずれるかもしれん。
 赤色の男に肩をぶつけられてしまって?
 少し出発が遅れそうだ……。

 それで旅の行き場所か。

 そう、だな……。
 まずはここで手に入れた特産物を
 森を抜けた先の村で売りにいく予定だった。
 ……売り上げが良ければ港街にいって
 船に乗るつもりだ?」

「売れなければまたその辺りをうろついて、
 
じゃない
。なぜ教えねばならんのだ」

海の向こう側、妖精と親交があると尋ねれば人の世でも噂に上がる国があったりするだろう。
そうあまり深く考えずに告げていたが、個人情報を漏らしすぎたか……?
眉を潜めつつ、再び髪をかきあげて触れた黄色のふわふわに手が止まった。
(-33) 2022/03/30(Wed) 10:16:50

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

「思い出せたこと……?」

ありましたけど……。

「……旅には、お前には、関係ないだろ。
 迷子になると思うなら心配するな、
 国にたどり着けなくともいつか辿り着く。
 ユピテルはユピテルで旅をすれば良い。
 ……足並みは揃える必要はないのだから」
(-34) 2022/03/30(Wed) 10:18:42

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「おや、へえ。ちょうど良い・・・・・・ね?
 件の人には感謝した方が良いのかもしれない。
 時に──君って天気予報は聞く方?」

ふと、白銀の合間から覗く暖かい色が目に留まって。
それから、出立が遅れるという言葉に一度目を瞬かせた。
続いてそれを、災難、ではなく、幸運な出来事のように言う。

「当然聞くだろうね。何せ旅をするんだから。
 でもずっと先の予報まではそうそう聞けないだろ?
 大抵はどんなに風や空を読むのが上手くたって限度がある。
 この街では私は予報士の仕事はしていないしね」

この旅人とて、路銀の為にたまに仕事をしている。
たまに。

そしてそれは、大半が風を読む類の仕事だった。
その中で予測を外した事は、これまでに一度も無い。・・・・・・・・・・

「つまり。その方面の空模様は、
 この祭りが終わってすぐは少しばかり荒れるらしい。
 何も春の嵐、というほどではないし、
 少し出立を遅らせればまったく問題無い程度だけどね。」
(-35) 2022/03/30(Wed) 11:55:33

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「で、ここまではちょっとした親切心。
 なんでって言ったらそりゃあ、もしも行き先が同じなら
 旅の連れ合いは多い方が当然楽しいだろ?
 何より私も次は向こうの港街に行くつもりだったんだ。」

何せとりあえず港に行けば遠くへ行けるし仕事もある。
旅人は、毎年春は決まってこの街に来るけれど。
他の季節の行き先は案外一定していない。

「もしかして君、
 私が君は一人じゃやっていけないんじゃないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って
 そんなふうに心配してると思ってる?」

「もしそうなら、それはちょっと思い違いをしているな。
 君は私が居なくとも何処にだって行けるし、
 私も君が居なくとも何処にだって行ける。
 少なくとも私はきっとそうだと思っているよ?」

実際の所。
旅人はあなたがしたい事がある場合、大抵それに乗る形だったし。
あなたの頼みや約束は聞くけれど、それ以外は自由にやっていた。
それがいいと思ったら、その提案に乗った。それだけの話。
(-36) 2022/03/30(Wed) 11:56:40

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「それでもこうしてあれこれ予定を聞くのは。
 やっぱり旅の連れ合いは多い方が楽しいと思うからだ。
 話し相手の居る旅は、いつだって楽しいものだからだ。」

「旅先で、何かを見聞きして思った事を。
 その場ですぐに誰かと話し合えるのは。
 連れ合いの居る旅でなきゃできない事に違いないしさ?」

別に、できなくたって、死にやしないけど。
でもやっぱり、一人でそっと胸にしまっておくよりは。
やっぱりその方が性に合うんだよな。なんて続けた後。

「思い出せたかどうか聞いたのは、まあ一応。
 そのままでも君が生きていく事に支障は無いだろうけどさ、
 覚えてないって聞いたからには気になるものじゃない?
 それに、寝ぼけてるよりは起きてる方がいいだろ?」

目覚めた直後の微睡みは、心地良いものかもしれないけど。
まあそれはそれとして。

「それで、あとは、そうだな。
 強いて言うとすれば。
 旅の道すがら、もう少し君と他愛ない話がしたいってだけ。」

「なあ友よ、私はいつだって私のしたいようにしているよ。
 それで今、たまたま君と足並みが揃うというだけの話さ」
(-37) 2022/03/30(Wed) 11:57:21

【人】 行商人 テレベルム

>>15 ラサルハグ

「……そ、そうか。それはこちらも光栄。
 また客寄せにもなってもらえそうだし同行は構わん……」

裾を引かれながら歩くのには慣れていたはずなのに、少しおぼつかないままついていく。

ずるずる……


「……挨拶回り、はぁ……わかった。する。

 ん? ああ祭りの感想か。良い街だったよここは。
 何度、いつみても、また来たいほど。
 ラサルハグとも。……昔の友人とも会えたから、な。特別な時間になったさ。

 だが、時間は有限だ。
 名残惜しくとも次の場所、次の世界への
 出会いの価値も平等である。
 いつまでもここにはいられんな。

 おまえも挨拶したり
 共に過ごすような間柄の相手が
 できたのではないのか?」

ずるずるずる……


だから早く町から出たいのに……そんな言葉は飲み込んでついていく。
たどり着けば手を離されるが、そのあとはまた合流するだろう。
しばらくは話すつもりらしいかった。
(19) 2022/03/30(Wed) 16:24:03

【人】 甘言 イクリール

>>5
「負けちゃいましたねえ。ラキさん。
 二人の特別な蜜、取られちゃいました。
 せっかく誘いに乗ってくれたのに、残念ですっ。」

ただ短い間とはいえ秘密を共有できたことが楽しく、
名残惜しくなってしまう。
(20) 2022/03/30(Wed) 21:04:58

【秘】 甘言 イクリール → 灯集め ラキ

「こうやって話し始められたのはついさっきのことですけど、
 それまでも度々顔だけは合わせてはいたんですよ?私たち。
 ……ふふ、なんて、あなたを仲間に引き入れる口実ですっ。」

本気かそうではないか定かではない、演技だと思えば演技とも
見れるような、誂いを帯びた甘美な言葉をあなたへ。
――と言ったかと思えば、表情をぱっと明るくして陣営が成立
したことを喜び、そのまま目線は再びお品書きへ。

「ねえねえ、この店来たことあるんですよね?
 何がおすすめですか?一緒のもの、頼みましょうよ。」
(-38) 2022/03/30(Wed) 21:16:41

【秘】 甘言 イクリール → 約束の花 ミン

「ぜひお茶しましょうねっ!
 お祭りの思い出話とか振り返ってみたいですよね。
 美味しいお菓子と美味しいお茶でミンさんを
 迎えられたらいいですね。そうそう場所は――」

あなたにお店の場所を丁寧に教える。このお祭りの会場から
それほど離れていない歩いていけるぐらいの距離だ。
きっと何かのついででも寄ることができるだろう。

「まだまだ時間はありますからね。そうそう、お祭りの
 この遊びの方も、頑張っていきましょうねっ。」

自分の首元の小瓶を、確認するように指で持ち上げて見せた。
(-39) 2022/03/30(Wed) 21:31:12

【秘】 甘言 イクリール → 異邦人 サルガス

「サルガスさん、ですね。よろしくですっ。
 ふむふむ、えーっと……そうですね。
 花の蜜……。」

あなたのアドバイスに耳を傾け、頷きながら考える。
そして、選んだのは一つの種類のクッキー。

「これです!これにしましょう。
 ”蜜柑の蜂蜜のクッキー”です。ただ甘いだけじゃなくて、
 フルーティな味わいがするそうですよ。どうです?

 ……あ、そうです!せっかく一緒についてきて
 探してくれましたし、こっちにわざわざ遊びに来てるなら
 あなたにクッキー1つ差し上げますよっ。
 この街やお祭りが好きになってくれるといいですね。」
(-40) 2022/03/30(Wed) 21:43:18

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「近づく。 ……それは…どうかな。
 ミリアン殿は直ぐに私など、追い越してしまうだろう。
 …と、いうか…貴公が構わないのであれば、今呼んでも…」

花弁を穏やかな風に乗せて見送って、ふと。
少女に視線を戻せば、そこには真っ赤に染まった顔があった。

「……? どうか…」

しただろうか、と続けかけて、思い当たった。
成る程、と、今さぞかししたり顔をしている事だろう。
少しばかり身を屈めて彼女の瞳を覗き込む。


「……始めに貴公が呼んで欲しいと言ったのだから。
 照れていては…ニックネームにならないと思うが。
 ミン殿?」


――ふと、脳裏で元同僚が、あきれてものも言えないとばかりの顔をしているビジョンが過って。
はて違っただろうかと首をひねる。謎の恨み言にも。
覚えておけとは。忘れる事はないと言った筈だが。

少女の思う所の通り、男はこのあたり、まるで駄目だった。
(-41) 2022/03/30(Wed) 21:49:39

【秘】 甘言 イクリール → 行商人 テレベルム

「なんだかすごい悲鳴が聴こえたような気がしましたが……。
 い、いいんですか?」

面白半分でやったものの、本当に霧散してしまったので
いつもの余裕そうな表情が少しだけ驚きへと変わった。
声が薄れて聞こえにくくなっている。

「……!あ、ラキさんのことご存知なんですねっ。」

自分が一人ではなかったことを尋ねられると、
すぐにその始終を説明しだした。あなたが知っている男と、
この遊びで二人で一つの大事な蜜を共有していたことを語った。

そしてその会話の流れであなたが手渡した白い箱を受け取る。
それは、この遊びに参加していた人々の絵画だった。
目をまんまるにして驚きつつ、興味津々に眺めている。

「これはこれは驚きました。この遊びの参加者の皆さん
 じゃないですか。私に、それに……ラキさんまでいますっ。
 これを私に?もらってもいいんですか?
 ふふっ、薪だなんてそんな。ありがたくいただきますね。」

この絵画が気に入り、大事そうに抱える。
食べられるものではないが、このお祭りで持ち帰られる
ものとしては大切な宝物になるだろう。
(-42) 2022/03/30(Wed) 22:00:25

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>19 テレベルム

キャンバスが鮮やかに色づいていく様子を見守っていた。
一仕事終えた長身の男の、長く滑らかな髪を、傍らから勝手に一房手に取った。
プリズムを通したように、角度によって複雑に表情を変える色彩をまじまじと眺める。ここまでの動作が無造作すぎるのは、成人男性が相手だから。

「――…テレベルム殿の“色”も、良い色だと思う」

見上げて抜かしたのはそんな言葉だった。
さらさらと音を立てる様にして髪が手から流れた。

「…さて…何の話だったか。
 そう…、貴公の言った通り。名残惜しくとも…
 次の出会いもまた、善きものだと。そう思いたい。
 ……今生の別れでもない。時間は有限だが…、
 決して僅かでもない。
 次を求めるも再び見えるも、選ぶ事が出来る」

真顔のまま少し首を傾いで、先の問いに答える。

「……善き出会いだったから。
 また此処を訪れる事を……私は選ぶよ。
 …貴公にとっては…いや、多くの人々にとっては、
 改めての出会いとなるのかも…分からないが」

指しているのは、相手の変化について。
一応、察知してはいる。流されれば深く尋ねる事はするまい。
(21) 2022/03/30(Wed) 22:14:11

【人】 灯集め ラキ

>>20 イクリール

「ははは……まあ仕方ないさ。
 元から本気で勝つつもりじゃなかったんだろ?
 何せ、俺達は即席で出来上がったカップルだったからね」

次の句には君が望むなら、と付け足すべきなのだろうが、
なんだかそんな気が持てなくて思わず口を噤む。

むにゃむにゃと唇を動かしてから、ランタンを掲げて。

「祭りは終わっちゃったけど、さ。
 どうせ俺は仕事に戻ったところで、
 息抜いて遊びにいくことを望まれてるから。
               だから、あー……」

仄かな灯りと、花弁で口元が隠れるように。
今自分がどんな表情をしてるかわかったもんじゃないから。

「……また空いてる時に誘いに来てよ」

せめてもの礼儀だと言い訳する自分が、ちょっと癪だった。
(22) 2022/03/30(Wed) 22:37:39

【秘】 灯集め ラキ → 甘言 イクリール

「そういうことにしておくか。
 人の腹を探る趣味なんざ、俺にはないし……
 そう、やっぱり断る理由がないってのが全てだ」

攻め手を明け渡してしまうと、
ちょっとやりづらいななんて思って。

本気のつもりなんてこれっぽちもなかったから、
どことなく申し訳なさと、
落ち着かない気持ちが混ぜこぜになって。

「一緒のものと来たかあ。花の珈琲をよく頼むんだけど、
 今日は確か───ブッドレア、だったかな」
(-43) 2022/03/30(Wed) 23:20:09

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル


「天気予報……・?」

いぶかしげに眉をひそめたが、このときの本心だけはばれていないと思いたい。
まさか行き当たりばったりで雨に濡れている自分がいたのが恥ずかしいわけでは無い、断じて。

「……ああ、ユピテルはそんな事が出来たのか。
 だったら路銀にも困らず、一人でも良い旅がおくれそうだな」

「――わかってる。
 だから、それは楽しいから共に旅をしたいというだけの
 ユピテルの行動理念だ。

 記憶のことも、そうか。
 お前は、あの時のままでいたんだな」

純粋にそんな存在であったのか、
それとも何も変化が無かったのかはこの際どうでも良かった。
(-44) 2022/03/30(Wed) 23:54:15

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

これはいつの日にかの記憶。

『だから今こうして話をしてしまったことを、俺は』


後悔している。していた。
もう一度出会えることを願って、もし会えなければ寂しいと感じるから。

『俺は必ず帰ろう』

『――その時はまた』


友、だと。
その言葉をかけられた時に、どうしようもなく心が動いてしまって。
だからこそこんなに長い間変わらずにいてくれた君の心を疑った。


それならばもう、素直に風と踊りたいと告げてやろう。

今度は立場が逆で、生まれも育ちも違う存在なのだから。
不安に思っていないことを、不安に思わせる必要はない。

友という言葉だけに、勝手に期待をしてやろうじゃないか。
(-45) 2022/03/30(Wed) 23:58:53

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル


「其れでは問おう友よ。
 俺は――
ユピテルだから
旅をしたいのだが、お前はどうだ?」


「お前がやりたいことしかやらないのはわかった。
 ならば、尚更同じような気持ちでないと
 一緒に旅なんてしたくなどないのが本音らしい。
 気まぐれで、楽しくなくなると辞める旅ならついてくるな。
 ま、また別れが惜しくなる。時期をずらしてもらえるか?

 俺はどうやら、"寂しく"なるらしいからな。
 お前とは――――」

どこまでお揃いが出来るだろうか、そんな無駄なことを考えた。
どうか教えてくれないか、ユピテル。


「お前と揃いは、……之だけだろ」

気持ちも時間も、揃いになれる
柔らかい黄色のふわふわを揺らしながら。
無表情は不器用に笑いかけた。
(-46) 2022/03/30(Wed) 23:59:29

【人】 行商人 テレベルム

>>21 ラサルハグ

集中しているときは自然と表情を柔らかくしてしまう。
自分自身の実力に後悔はしたことはない。
求められるものに、価値がなければそこに金銭と笑顔が生じないだけ。
自意識過剰かも知れないが、マイナスになる必要もなどないのだ。

つまりそんなタイミングで、酒や甘味を食うかのように自分の絵を味わっているときに。
突然話しかけられる者だから。

「……!? あ、い、なんだラサルハグ。
 驚いたじゃないか……」

素面で言っているのかこいつ。大丈夫か?


「……」

いや、今なんて。

あっっっっっっっっっっ??!?
 あ、りがとう。
 親譲りだ……?」

恥ずかしいことを言うな!?
ただ言葉を返してくれただけだろう行為にうるさくも言えず、
あの時の自分を殴りたい、ただそれだけを思った。
(23) 2022/03/31(Thu) 5:37:08

【人】 行商人 テレベルム

>>21 >>23 ラサルハグ

閑話休題。

「そう、か……俺もここには戻る理由がある。
 思い出が出来て、善いことが沢山あった土地だ。
 友人達も居るからな、もう少し大きくなったら
 旅に付き合ってやる約束もしたんだ」

「改めての出会い? ……
あ”

 だ、大丈夫だ……だが、そうだな。
 お前には街を出た時にでも体調のことについては話そう。
 それがいい。

 お、お前はこういいたいんだよな?
 寝ぼけていた変わった絵描きのことなど、
 忘れてしまう人は多いかもしれない。
 大丈夫だ、多少旅人の雰囲気が変わっても
 何度でも仲良くなれるに違いないさ。

 
……また来るのが嫌になってきたな。

 
俺の頭は本当にあんなお花畑だとでも


ブツブツ呟きながらも、肩をとんと並べ小声で漏らした。
これ以上は、イメージを壊すわけにはいかなかったのだ。
まったく、恥ずかしくて仕方ない。褐色の肌にわずかに朱を交えながら、こっそりとため息をついた。
(24) 2022/03/31(Thu) 5:49:05

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「……まさか聞いてないの?…まあ、それは一旦置いといて。
 私の旅路はいつだって良いものだとも。
 たとえ一人であっても。一人ではできない事もあるだけでさ」

空を、風を読む事はできるけれど。それは読んで初めてわかる事。
だから先の事を知っているからつまらないなんて事も無い。
行きあたりばったりに風に吹かれて、
行きあたりばったりに雨に濡れる事もある。
案外、この風の子は人と同じような旅路を歩んでいる。

「にしても…あの時のまま、あの時のまま、か。
 なあテレベルム、本当に何一つ変わってないと思う?
 私は君の記憶の中のある一点で、君の記憶の中の私のまま
 今も立ち止まったままで居るのかな?」

「世界は案外、日々知らない事が増えているものだよ。
 形の遷ろうものもあれば、新たに作り出されるものもある。
 どんなものも、全てを知り尽くす日はそうそう来やしない。
 もしも何一つ変わっていないように見えるとしたら、それは。
 きっとまだ君が知らない側面があるという事を知らないからだ」

つらつらと問い、それから続く言葉を投げ掛けながら。
一歩、二歩、そちらへ歩み寄って、両手を伸ばして──
(-47) 2022/03/31(Thu) 9:39:16

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「──つまり、私も少しは進歩してるってこと!」

白いフードをがっしり掴んで、ぐっと引っ張り寄せて。
サプライズを仕掛けた子供じみていたずらに笑ってみせた。

いくら人ならざるものとて、数十年もあれば。
多少の人の情緒は理解が及ぶようになってきた頃だ。
そして、ただ気紛れに吹く風というばかりでもない。
こうして何かを捕まえる事も、まあたまにある。

「とはいえまだまだ勉強中の身だという事も確かなことだ。
 たとえば私は君達の"寂しい"はまだわからないけど、でも
 わからないって事はこれから知るってことでもあるだろ?
 だから君が教えてくれよ、テレベルム。
 別れを惜しむ気持ちはわかるから、もう一歩のはずなんだ」

──強いて言うなら好きなものは楽しいこと、
──楽しいことは知らないものを知ること!


そうして人を知って、人を理解して、同じ点を見付けて。
何となく気付き始めた頃ではあった。
世界には、連れ合いの居ない気儘な旅雀である限り
決して知る事のできない事もあるのだと。

「それに、それにだ。そもそもの話だけど…
 
『君と話がしたい』
という望みを
 君以外の誰かが叶えられると思う?」
(-48) 2022/03/31(Thu) 9:39:51

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「もちろん、答えはノーだよな!
 つまるところ、君と旅路を共にして
 その中で他愛ない話をしたい、という事は、必然的に。
 君だから、君でなければ・・・・・・──という事になるんじゃないかと
 私はそう思うんだけど、君はどう思う?」

なんて、問い掛けの形にしてはいるけれど。
あなたが何と言おうと、この旅人の中ではそういう事になった。
何も全てが揃いではないとしても、
決して揃いのものがそれだけとも限らない。

つまりは何を言ったとしても、
私はそうは思わないけどね、で終わる事。
勝手に期待をされたなら、こちらも勝手を返すだけ。

「それに、確かに風というものは気紛れなものだけどさ。
 私達精霊はただ気紛れに吹く風というだけのものじゃない。
 それぞれに意思があり、言葉によって意思の疎通ができる。
 そして私は引き留められれば留まる質ではあるし──」

「そうでなくとも、もしも気紛れを起こしたくなった時は。
 私が楽しそうだと思った方に君も引き摺って行くさ。
 それが嫌なら、気紛れを起こさないよう捕まえててよ!」

ぱっと手を放し、あっけらかんとそう言い放って。
あいも変わらず髪の上では白と青の花飾りが揺れた。
(-49) 2022/03/31(Thu) 9:40:38

【秘】 学生 ニア → 行商人 テレベルム

白いふわふわが訪れれば、嬉しそうに両の手を差し伸べて。
もし乗ってくれるのならば、そのまま頬に寄せるだろう。

「……ふふ。まさかこちらの声が聞かれてると思わなくて。
 ごめんなさい、可愛いふわふわさん達。蜜は頂きます。
 でも、そう……思い出してもらえた……?」

不思議そうに目を細めたけれど、小瓶を預って。
物が食べれるのならば、飴の一つでも奢ってから帰そうかな。
(-50) 2022/03/31(Thu) 11:38:53

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

「追い越す…そうだったらいいんですけれど。
ラサルハグさん、貴方は貴方が思っている以上に凄くて、素敵な人ですよ。そんな貴方だから、私は貴方を追いかけたいと思うんです。」

健闘違いのしたり顔が少しばかり近づいて、
憎たらしいやら愛おしいやらで
気持ちがあっちこっちに行くから忙しい。

自分のどうしようもできない頬の紅潮が、愛称のせいだと勘違いされてることに気づけば、あまりの鈍感さにがっかりもすれば安堵もした。

今すぐ気持ちを伝えてやろうかという反抗心も芽生えたがこの気持ちを伝える時は、貴方の隣に立てるくらい相応しくなってからがいいと自分で決めたのだ。
ぐ、っと堪えて赤く染めた頬のままそっぽを向く。

「…私は…殿方に愛称を呼ばれたくらいで
照れるくらい初心だと…思われてるんですね?」

――例えばそうだとして、それは貴方だからなのに。


含みのある返答。顔は背けたまま、物言いたげな視線だけを貴方に送る。

遠回しな言葉では貴方は気付かないのだろうけど
「はて、では何故?」くらいには思うのだろう。
そうして分からないまま首を傾げて私の事で悩んでしまえばいいのだ。


私はその何倍も貴方に悩まされているのだから。
(-51) 2022/03/31(Thu) 17:10:51

【秘】 約束の花 ミン → 甘言 イクリール

「はい、楽しみにしてます。
いつもは洋菓子ばかりなので…
ふふ、とってもとっても長いお話になりそう。
思い出話以外にも、イクリールさんのお話、沢山聞いてみたいです。」

声が弾んで、胸が躍る。
”楽しみ”という言葉が真実だということが、きっと貴女にも伝わるだろう。
お店の場所をちゃんと覚えて、お祭りが終わったら足を運ぼうと心に決める。

胸に下げられた小瓶を見れば、そうですね、と笑って。
同じく首から下げた小瓶を見せ合った。
――残念なことにこの後、取り上げられてしまうのだけれど。
それはそれとして。彼女の店に行った時の話の種になるのだろう。
(-52) 2022/03/31(Thu) 18:07:38

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>23 テレベルム

「親……そうだった。 そうか…、
 貴公は家族の待つ国に戻る為に、発つのだったな。
 …親譲りと言うからには…家族もまた美しい色を、
 しているのだろう。 …見てみたいものだ」

水晶の瞳を下から覗き込む様にして、杖を持たない手を伸ばす。
長い指はそっと相手の顎に触れた。

「…テレベルム殿もやはり…絵を描いている時より。
 柔らかな顔をするのだろうか」

当然だが、この男は全くの素面だ。

したがって終始真顔だ。
所謂顎クイの姿勢で真顔で言っている。


まじまじと至近距離でその顔を眺めるのも、テレベルムという男を知りたかったから。
やがて満足すると、相手の顎に触れていた指で今度は自分の顎を撫で、しばし思案顔。

(25) 2022/03/31(Thu) 23:05:07

【人】 魔法使い ラサルハグ

>>24 テレベルム

「………。 ………?
 では…貴公もまた来る理由も、必要もあるな」

思案顔のまま首を傾げる。
訝しげに少しだけ眉をひそめながら。

「忘れられる事は……まず無いと思うが……。
 約束したのなら……猶更……。
 ……頭がお花畑、と言うよりも……」

魔法の素養だけはある。なんとなく事情は察した。
察したが、

素直に心情を伝える事が出来ていただけ
では……?」

察しただけだった。

「…きっと皆、テレベルム殿の本心を想像しながら、
 汲みながら…変わらず接してくれるに違いない。
 心配する事は無いと、私は思う」

僅か染まった頬を眺めながら、フォローをしておいた。
……フォローどころか抉っている事に気づけないまま。
(26) 2022/03/31(Thu) 23:06:02

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル



「立ち止まってとは言わんが……そういうものか。
 変わったり執着はすることは無いのは、
 知らなかったな……?」


あなたの伸ばされた指を目で追う。
一歩、二歩。後ろに下がろうとした同時に
白いフードが風にさらわれてしまって、逃げることがうまく出来ない。

それでも、その笑顔が見たかったんだ。


「なんだ、そうか。
 少しは――人間のようなことも感じるのか、ユピテル。
 きっと悪くは無い、新しいものを知ることも体験することも。
 お前のためにそれを見つけてくれ、だがな」


突き放したくあったのに、気分が良くなってしまった。
困るな、あくまで予防線をはっておきたいのが人間の心情だというのに。初めての外の友人と仲違いは、幸先がとても、わるい。
(-53) 2022/04/01(Fri) 4:01:48

【秘】 行商人 テレベルム → 風来人 ユピテル

「時々はもう少し考えて……。
 素直だったり正直すぎるのも困る、
 なんでも楽しそうだからと出かけてしまえば足並みが揃わん。

 俺も、その……。お前がちゃんと旅をしてくれた方が
 お前を土産がわりとして大いに自慢が出来るし。
 友と互いに認知していても、
 俺が面白いと感じない関係を持って帰って喜ぶほど、
 子供でも大人でも無いからな」

お揃いを願掛けに揺らし。
やられてしまったなと苦笑いをしつつ。

「だからほどほどに……んー……。
 つまらなくなったら先に言ってから居なくなってくれ」


「置いていかせるなよ。退屈な旅はごめんだ」
(-54) 2022/04/01(Fri) 4:07:05

【秘】 魔法使い ラサルハグ → 約束の花 ミン

「――……ふ、」

顔を背けられて、何を考える前に吐息が漏れた。

「はは、 …それもそうだな。いや…、失礼した。
 ……もう大人になろうとしている女性を相手に…、
 …その態度の理由は、教えては頂けないのだろうか、ふふ」

自分で吐いた言葉とは裏腹に、つんと逸らされた顔も、
可愛らしい抗議の内容も年頃の少女然としていて、
この祭りで初めて声を上げて笑ってしまった。
これも大変に失礼だし、きっと彼女は怒ってしまうだろうが。

取り繕うこと敵わず一気に破顔した男の方こそ顔を逸らして、
胸を温めた微笑ましさをどうにか落ち着け、やがて。


「……貴公が」

笑ってしまったのは、彼女に少女らしさがあったからだ。
少し安堵したのだ。 長い人生を、続く未来を、
楽しむ事を教えてくれたのは彼女だから、
彼女が決意を抱いて生きるのみでないだろう事が嬉しかった。
“そうして”生きたこんな自分に、追いつく必要は無い。


「…成長していく姿を。良き報告を。くれた花を、
 私はきっと未来に…、誇りに思う。
 そう厭わず、また会ってほしい。…私は、待っているから」
(-56) 2022/04/01(Fri) 4:35:50

【独】 魔法使い ラサルハグ


自分を不幸だと思った事は無い。
卑下する気も無い。関わってくれた全てのひとびとに感謝こそすれ。


けれど、ああどうか、
彼女が、誰もが、その人生を、

穏やかに、華やかに、幸せに満たせるように。



そんな世界を守ったひとかけらであれば、
自分のここまでの人生も決して無駄ではなかったと、

そう思えるのだ。

(-55) 2022/04/01(Fri) 4:40:55

【秘】 行商人 テレベルム → 学生 ニア

『おう! 聞いてくれよ、思い出したらぽいだぜあいつ!
 最後まで世話したらお別れって約束だったがそれはないぜ!
 あ、可愛い黒猫ちゃんにも声が聞こえるようにしてやったぜ〜。
 たんともふもふしてくれ〜』


白いふわふわは、ぐちぐち言いつつもあっさりしているのか。
あまり悔しそうだったり辛そうでは無い。
彼らにとって出会いも別れもよくあることなのだろうか。
楽しいことしか考えていないだけなのかも。

『飴ちゃんくれるのか! ニアはいいやつだな!
 それじゃ〜テレベルムにもお礼させるようにいってやらねえと、仕方ねえな〜。
 勝てればいいな、ニア! あいつもオレも応援して居るぞ〜』


謎の吸収力ですぽんとおさめられた飴。
ほのかにふわふわから甘い香りが漂って、あなたの髪を一度ふわりと揺らした。
(-57) 2022/04/01(Fri) 5:22:47

【秘】 行商人 テレベルム → 学生 ニア

・・・・・・・
・・・・
・・

そうして決着がついた日、おや、と首をかしげる。
髪を揺らして、違う妖精達の陣営の勝利を見つけてしまった。

勝利陣営の一人には傷をつけたが、
条件に偶然合ったことで手に入れてしまった景品。
さてどうしてくれよう、と、悩んでいれば
その顔面に白いふわふわがぶつかってきた。

『おいテレベルム!! ニアに飴を貰ったんだ、いいだろ〜 いいだろ!』

「……たかったのか?」

『オレはそんな卑しい妖精じゃないやい!!!
 お、随分豪華な景品ゲットしてんじゃねえか、それどうするんだ?』

「ニアにあげようと……して、いたが。
 どうにかして会わないで渡せないか……恥ずかしいのだが」

『家にでも置いておけばどうだ? 引っ越したばっかなんだろ!
 聞けばすぐわかるって』

「越したばかりの女の子の家の前に贈り物を……? 正気か?」


『テレベルムが言いはじめたことだぞ』


後日こっそりと。
花弁の入ったはちみつの瓶、ハーブティ。
お花の形をした木の実のクッキーとポプリのセット

それらを入れた籠を家へと届けに行きつつ。
見つかってしまえば少し不器用に笑って渡すのだろう。
(-58) 2022/04/01(Fri) 5:33:21

【人】 行商人 テレベルム

>>26 ラサルハグ

「今の目的はそうだ。土産になるものを持って帰るのを目的としている。
 故郷は若干鎖国気味だが俺がいればはいるのはかんた、
 ラサルハグ? 近い
近い
近い


突き飛ばしたくなる手を必死に押さえて顔を背ける。
とんだ天然が付きまとうようだ、おかしいなこんなはずではなかったのに。

「やめろ、色々、ストップだ!!
 ……服が汚れるぞ、まったく」

うる……黙っ

 ……き、気遣ってくれてどうもありがとう……。
 もう気にされた方がましかもしれないが
 下手に演技しても無駄だろう。なるようにさせる」

「……お、お前は……俺の本心を察しながら
 ほどよい距離でいてくれ……。頼んだぞ、……頼んだぞ」

フォローの仕方に距離感、難儀な関係になるとこの瞬間に気づく。
未来を察してしまったが嬉しいものは嬉しいので。
困ったように、喜ぶように。
ため息をつきながら頬を緩ませていた。
(27) 2022/04/01(Fri) 10:49:57

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「なるほど、そうだな……
 ──じゃあ、また一つ。"約束"ということにしようか?」

ユピテルという旅人は、約束は守るたちだ。
それが単なる口約束であったとしても、
多少の不手際はあっても。約束そのものは破りはしない。

毎年春にはこの街を訪れると決めてはいた。
それはあなたと約束を交わす以前からの事で、それでも。
絶対にこの街でなければならないような理由は無かった。
気が向けば、いつでも他の街に行く事はできた。

それでも、約束を交わしたあの日から。
この街を訪れなかった春は一度もなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つまるところ、この風の子はそういう奴だった。

「たとえば何処に行きたいだとか、何かしたいと思った時は。
 私は行動に移す前に、ちゃんと君にも意見を尋ねる事にする。
 それで、君も何か行動する前には提案という形で伝えてくれよ。
 これなら君も私も置いてけぼりにはされないだろ?」

互いに互いの考えを聞いた上で、異なる道を行くとすれば。
それは互いに納得した上で、違う道を選ぶという事だ。
まあ何も、いずれそうなる時が来るとは限らないのだけど。
(-59) 2022/04/01(Fri) 17:03:29

【秘】 風来人 ユピテル → 行商人 テレベルム


「だから、出立の日が決まったらちゃんと教えてくれよ?
 置いていかせるなよ、なんて言った以上はさ。
 何なら今ここで指切りでもしようか!」

なんて、苦笑いにいたずらな笑みを返して。
投げ掛ける言葉は、あくまでも冗談じみたもの。
事ここに至ってなお一人で行ってしまうとは思っていない。

どのみち、街を発つ者が居れば、きっと。
親切な"風のうわさ"が教えてくれるだろうから。
そういう意味でも、何一つとして心配してはいない。

「君の土産話が一つでも多くなるように、
 そして私の楽しみが一つでも多くなるように。
 ──我が友よ、なあテレベルム!
 互いに退屈する間も無い旅にしようじゃないか!」

そう言って浮かべた笑顔はもう既に随分楽しげなもので。
穏やかな春風がまた一つ、坂の上から下へ吹き抜けていった。
(-60) 2022/04/01(Fri) 17:04:09

【独】 灯火売り ポルクス

*ポルクスとカストルは、
*占い屋コルポサントのふたり息子。
*やんちゃなカストルと、おとなしいポルクス。
*似てないふたりのふたごは、
*いつみても一緒にいるふたりでした。

*カストルがいつもポルクスを振り回してるようでも
*ポルクスがいつもカストルに
ついて回ってるようでもありました。
*それでもケンカなんてほとんどしたことないふたりです。

*魔法が使えるようになったのは、8歳のとき。
*占い師の母が得意としていた魔法です。
*ひとを温かいきもちにする、それだけの魔法の光。
*お祭りで売ってみようと言ったのは、カストルです。
*大人にあこがれる時期だったものですから。

*魔法の練習になるだろうからって、
*母に許可をもらって、売り歩くようになりました。

*カストルの金色のひかり
*ポルクスの銀色のひかり

*コルポサントの灯火、くらやみのみちしるべ。
*祭りのともに、指先のとも。
*それから毎年、ふたりでお祭りで売り歩いていました。

*さて、でもそれは去年までのおはなしです。
(-61) 2022/04/01(Fri) 20:44:30

【独】 灯火売り ポルクス

*カストルはむかしっからやんちゃっこ。
*街の外、山の向こう、川の先
*いろんなものが気になってたものです。

*いつか旅に出るなんて、何度も聞いてましたし
*その時は僕も着いてくなんて、ポルクスも言ってました。

*ずっと未来のことだって、ポルクスは思ってましたけど
*でも、それはあんまりに急なことだったんです。

*花祭りの一週間前、ポルクスとカストルの16歳の誕生日。
*なんとカストルは急に、
『旅に出る』
と言い出したのです。
*ポルクスはもちろんびっくりしましたし、
*父もびっくりして、引き留めたんですけど

*母はカードをめくって言うのです。
*『決めた事はやり通すべし』ってね。
(-62) 2022/04/01(Fri) 20:49:07

【独】 灯火売り ポルクス

*だから結局、カストルは旅に出ました。
*ポルクスはついていくかどうか、とっても悩みました。
*でも、カストルはポルクスに言いました。
*『それじゃあ、またな!』って。

*だってそれは、
*ついてくるなってことじゃないですか。

*もちろん、こっちが強く言えば
*ついていくことはできたでしょうけど
*長く居付いた街を離れることも
*まだ通ってる学校を急に休むことも
*いっしょに待ってようと言った父のことばを振り切るのも
*ポルクスにはできませんでした。

*ポルクスにとってカストルは
*いちばん近くにあった、導きのともしびでした。
*けれどもそれが、自分を置いていってしまった。

*離れてすぐは分からなかったきもちが
*ポルクスには湧いて来て、わかってきました。
(-63) 2022/04/01(Fri) 20:51:43

【独】 灯火売り ポルクス

*おいてったカストルに対して、ポルクスはおこってます。
*ついてきてと言われなかったことを、かなしいと思ってます。

*でもそれよりなにより
*一人というのは、とってもさみしいのだと

*ポルクスははじめて知りました。

*……はやく帰ってきて欲しい。
*はやく戻って来て欲しい。
*そして次こそ、一緒にいくんだ。


*そうやって僕が思うってことは
*カストルだってきっと、そう思ってる。

*だからもうちょっとだけ、待つことにします。
(-64) 2022/04/01(Fri) 20:57:43
ポルクスは、この機会にきょうだい離れをすることも考えたけれど
(a16) 2022/04/01(Fri) 21:04:56

ポルクスは、やっぱりそれはちょっと早かったみたい。
(a17) 2022/04/01(Fri) 21:05:19

ポルクスは、だから、終わろうとする祭りの向こう側に金色の灯火を見つけた時
(a18) 2022/04/01(Fri) 21:06:00

ポルクスは、走り出さずにはいられませんでした。
(a19) 2022/04/01(Fri) 21:06:17

【独】 灯火売り ポルクス

 

     
「───カストル、
       おかえり!」


 
(-65) 2022/04/01(Fri) 21:30:36

【独】 灯火売り ポルクス

「しばらく帰ってこないんじゃなかったの?」


        
「ポルクス〜〜〜!一人旅寂しすぎるよ〜〜〜!!」


「そらあそうでしょ、寂しくなかったらどうしようかと思ったよ」


        
「いいもの見っけてポルクスに教えたげようと思ったのに、
 何も見つけないで帰って来ちゃった……」


「そっか、……ばかだなあ、カストルは。
 いいよ、次は一緒に探しにいこ。

 お金稼いで、ラキ兄のランタン買って、
 大人になって、それからにしようよ。」


        
「先が長いなあ……、また飛び出したら?」


「首根っこ捕まえて引き留めてあげるよ、次は。」

(-66) 2022/04/01(Fri) 21:37:57
ポルクスは、きょうだいと一緒にゆっくり大人になろうと思いました。
(a20) 2022/04/01(Fri) 21:40:28

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

「り、理由は自分で――」

考えて下さい。と言いかけて、
上がった声に驚いて、ついそちらを向く。
貴方の低い声が、いつもの調子より少しばかり高く上がっていて

自分よりいくつも年上であろう男性が少年の様に無邪気に笑うので、私は「ああ、可愛い人だなぁ」なんて呑気に思っていたのです。

そうしてぼんやりと見とれていれば、幾分か落ち着いた貴方が口を開く。

私は、貴方を信じているから。
忘れないという言葉も、
待っているという言葉も
真実なんだろうと思うけれど。

「…私は…絵を……貰った絵を、見るたびに貴方を思い出して…。貰ったポプリの香りで、このお祭りであったことを思い出します。
そうして毎日、ラサルハグさんの事を思い出して、貴方を想うけれど」

「これからラサルハグさんは新しい物に、人に、出会って、触れるから。
新しい記憶に私が埋もれてしまわないか、どうしたって不安になるのは仕方がないと思いませんか?」

だから、と。
自分より大きい、しなやかだけれど骨ばった手を取って
ゆるく小指を絡めた。

「……ゆびきり、です。」
(-67) 2022/04/02(Sat) 2:06:02

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ

なんて、こんなのは全部ただの建前で
本音は貴方に触れたかっただけなんだけれど。

今の私はまだちゃんと、貴方に触れることは出来ないから。
狡い貴方に、ちょっとだけ狡い理由で触れたっていいでしょう?

秘めた想いも、渡した花も、重ねた約束も
今の貴方には”未来にある楽しみ”の一つでしかなくて。
そんな貴方を見て、「私ばっかり」なんて拗ねるのもきっと今しかないから。
……それなら、今を楽しみましょう。

そうして解いた指先が、離れた。

――――…瞬間。

風に攫われた花びらが一斉に宙に舞う。

解いた小指の熱が溶けぬ間に
舞った花弁が、落ちぬ間に。
唇から、祈りの言葉を零しましょう。
(-68) 2022/04/02(Sat) 2:08:20

【秘】 約束の花 ミン → 魔法使い ラサルハグ




     
私に気づいて下さいね

『 
あなたに恋を、しています。
 』

  

 
(-69) 2022/04/02(Sat) 2:12:59

【独】 魔法使い ラサルハグ


 春は眺望を彩り、祭りを終えてなお陽はあたたかく。
 風は便りを、祈りを、あるいは人そのものを運び、
 灯はその身で再会を導く。

 驟雨も降ろう。月無き夜もあろう。
 時に迷う心がそれでもひとのひとらしさなら、
 今は星を仰ぎ言葉を紡ごう。

 やがて次の春、
 次の祭りを、新たな報せを風が届けるまで、

 今は
吹きの途を行こう。

(-70) 2022/04/02(Sat) 20:50:36

【人】 魔法使い ラサルハグ

 



 「―――また会おう、
  それまでどうかこの街に、笑顔が溢れんことを。」


 
(28) 2022/04/02(Sat) 20:53:30
ユピテルは、きっと来年も『ただいま』を言いに来る。
(a21) 2022/04/02(Sat) 20:58:53

ユピテルは、だから街を出る時に言う言葉は、『行ってきます』。
(a22) 2022/04/02(Sat) 20:59:11

 




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ニア
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花弁を掴んで

キンウ
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ユピテル
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良い風吹いてる?

リュシー
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思い出作ろうな!

サルガス
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プルー
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のんびりやります

犠牲者 (8)

イェド(2d)
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ラサルハグ(3d)
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今日は冷えるな

ルヴァ(4d)
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のんびりだよ

ラキ(4d)
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テレベルム(5d)
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にゃん。

シェルタン(6d)
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ナフ(6d)
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のんびりですねえ

ポルクス(6d)
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処刑者 (3)

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ゆるゆる

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