19:25:23

人狼物語 三日月国


104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】

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【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>27 牛丸

「はは、とはいえ下手に断ると
 却って面倒な事になる場合もありますから。
 今回はこうして、決して自分一人の判断で解決しようとはせず
 然るべき場所へ届け出て頂いた分で無罪放免、という事で。」

事の次第を一通り聞き終えた後。
生徒会副会長は、いつも通りの調子でボトルを受け取った。
出処などは追及しても無意味とよくよく知っている。
であるからして、深くは詮索しなかっただろう。

実際の所は、風紀委員も生徒会も。
掛かる負荷はそう変わらないのだけど。
とはいえ業務量としてはこちらがややマシか。

まあ、それはそれ、これはこれ。

「書きたければ書いて頂いても構いませんよ、反省文。
 
原稿用紙要ります?


スッ……
と原稿用紙が出てきた。
書いて気が楽になるならまあ、当然書いた方がよいため。
(28) 2021/11/07(Sun) 19:25:25

【人】 牛丸紗優

>>27 柏倉

「ありがとうございます。
きょうぬま?って呼ばれたし、人違いをしてたみたいなので、その人にも注意をしておいた方がいいかもしれません」

誰なのかは分からないけれど。先輩なら知っているかもしれないので、名前は伝えておこう。

牛丸はあなたの話を聞いて、安心したように頷いた。
薬を飲ませようとする存在が結局どのような思惑を持っているのか分からなかったし、その場で強く拒否する理由も思いつかなかったから受け取っただけなのだが。
褒められているようなのでそのまま乗ることにした。

あーうーん……そう……

じゃあ、もらってもいいですか。
個人的な反省文を書いておきたくて。
提出できるような内容には、ならないかもしれませんが」
(29) 2021/11/07(Sun) 22:28:59

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>29 牛丸

ああ……

 うん、まあ、そうか。鏡沼君ならそうなりますよね…」

伝えられた名前には何か察する所があった様子。
それこそ念の為、ではあったけれど。
一先ず懸念は取り越し苦労に終わってくれたらしい。

「ええ、どうぞ。
 個人的でも反省文は反省文ですし。
 どんな形であったとしても、声や文章にする事で
 今自分が漠然と思っている事に形を与えるのは良い事です。」

生徒会副会長はどうにも褒めて伸ばすタイプのようだ。
ともあれお求めとあらば原稿用紙を手渡した。

提出しても、提出しなくとも、何処へ提出するとしても。
何れにせよ、きっと書く事に意味があるだろう。
(30) 2021/11/08(Mon) 0:53:38
鏡沼 創は、結局、今回は自力で何とかしてしまったらしい。
(a29) 2021/11/08(Mon) 1:21:07

鏡沼 創は、それでもいつか、人に頼る事になるだろう。
(a30) 2021/11/08(Mon) 1:21:37

朝日元親は、この嬉しい≠ヘ、無頓着な僕も気付いていなかった、僕の気持ちだ。
(a31) 2021/11/08(Mon) 2:31:31

【人】 牛丸紗優

>>30 柏倉

「先輩、お友達の方ですか?
なら……気をつけてと伝えてもらってもいいですか。
無理矢理飲まされるなんてことになれば、警察沙汰もありえますからね」

人違いをされるくらいだからきょうぬま先輩は女子生徒に違いない。
牛丸はそう思っていた。

「いいこと、いいことか。
思いを言葉にするのって、大変だけどいいことですもんね。
がんばって書いてみます」

原稿用紙を受け取って一礼をし、生徒会室を後にする。
やさしい副会長さんだったなあ。
話したことなかったけど、生徒会って勝手に怖がってただけで、やさしいところなのかもなあ。
そう思いながら。
(31) 2021/11/08(Mon) 18:22:37

【人】 風紀委員 普川 尚久

>> 拝啓・柏倉陸玖様
 
“屋上に行こうぜ”


久しぶりにきれた風紀委員ではない普川尚久に呼び出されたのは副会長ではなく柏倉陸玖であり、更には自室でもないと言う事から余程のキレ具合が──大体普川は素の表情は素直なので、素でこんな顔してる時点で──色々と聳え立つような圧を感じる。

「お前と一緒になる前に言っておきたい事がある」


そして実際にかなり厳しい話と本音の連打が繰り広げられ──

時は遡り、期待とか決めちゃった俺達であったが、そう。
二人で色々決めたのはなんと鍋パよりも前日である。
つまるところ冷静になって「あれ?」と2年生時代からの事を考える時間は多大に用意され、しかしながら事件の鎮静化までは黙って置いたのだ。

そうして数日間掛けて気付いた
相手の手落ちと抱いた感情を正しく等しく鈍かろうが分かりやすいように理論的に出力し、コマンド連打で叩きつけた後、
ただ仁王立ちで不動で見下ろして(見つめて)いる──
(32) 2021/11/08(Mon) 18:45:58

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>32 敬具 普川尚久殿

俺が悪かったって……


一方の柏倉は、正座していた。

だってそれはなんか、しょうがないじゃん。
あの頃は精神的にも参ってただろお互いに。
信じたくても信じられない事って、あるじゃん。

日頃よく回る口は見る影も無く。
そんな言い訳じみた、というより言い訳そのものは
言わなかったというか言えなかったというか。
物凄い圧を抜きにしても、明確に論理立てて言語化された手前
全面的に自分に非がある事は認めざるを得ないわけで。

幾ら柏倉陸玖という人間のプライドが呆れ返る程高いとしても。
自らの非を認めないよりは、認めて改善していく事を選ぶ方が
よっぽど建設的だと理解してはいる。できない時は開き直るが。
であるからして、言われた事は改善していく、つもりはある。
隣を離れないと宣言した人間の言う事であれば尚の事。

「それも含めてこれからに期待して頂けませんかね…」

方や仁王立ち、方や正座の最高学年が二人。
なんとも言えない光景が、屋上にある。
(33) 2021/11/08(Mon) 22:49:31

【人】 鏡沼 創

>>31 牛丸
生徒会室を出た後、あなたにとって都合のいいタイミングで。
唐突に、その男は声を掛けて来るだろう。
あなたのふわふわとした認識に沿って存在してしまうと
女子生徒になってしまいかねない為、直接足を運んでいる。

「牛丸紗優サン、でお間違いねぇですかね?
 僕は、2-Aの鏡沼創って言いやがるんですが。
 謝罪と、あと事情の説明に来た次第なんですが
 必要でやがりますかね?」

あなたとは似ても似つかない、眼鏡の優男だ。
普通に考えれば見間違えらる筈も無いが、男はそう名乗った。

「……と言っても、語る程の事情でもねぇんですが。
 例の薬飲まされそうな気配がしやがったもんですから、
 万が一を考えて、近くに居たアンタに身代わりになって
 もらっちまったってだけなんですよ。
 あれの効果が、異能の変質や強化でやがるんでしたら
 僕は、絶対に飲む訳にいかねぇなって思ってましたんで。
 危ねぇ事になっちまいそうだったら、割って入るつもりは
 一応ありやがったんですが……アンタを危険に晒しちまった
 事にゃ違いねぇですから。本当に申し訳ねぇです」

胡散臭い笑顔に、ふざけた口調。
鏡沼自身も、信じてもらえるとは思ってない。
ただ、嘘偽りなく正直に事情を説明し、謝罪を述べた。
(34) 2021/11/09(Tue) 3:20:25

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>33 柏倉

「本当にわかってる?どこが悪かったか理解してるか?
“悪いとは思うけど改善点はさっぱりわからないです”と
考えてたりしてない?ねえ大丈夫?俺本当に期待していい?」

めちゃくちゃに面倒臭い女みたいな返しだが、
そもそもそっちの返しも浮気バレした彼氏か?

まあ、しょうがないのだってわかるよ。
俺もお前も参りまくってぐっちゃぐちゃだったよもう。
信じられないってのもわかんなくはないけどさあ。
これ程共感を示し合えたのに先に置いていったのはどちら様?ねえねえどの口?置いていくって?俺が?バカお前以下略

と、置いていく以外にも面倒臭い男を無限に拗らせているが、
相手も面倒草男の極みな上に我儘許可されたので言っている。

とは言え、実は素直に反省されたので既に内心毒気を抜かれて「次は気をつけろよな」なんて言いかねないのだが、
そもそもそんな感じを今までしてたからこうなったのでは?
と言う事に気づいたので、いつもよりも数倍マシで少し頑張っております。
ってやってる時点で基本的にこの男、やはり根が他者に甘い。


正座している副会長を見下ろす仁王立ちの風紀委員。
間違いなくやばいのだが、今はただの野郎2人なので問題ありません。
(35) 2021/11/09(Tue) 5:07:33

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>35 普川

え……
まあ、うん
 とりあえず全部決め付けて掛かって一人で自己完結する前に
 お前に相談すればいいんだろ……
多分


多分とさえ言わなければ恐らくまだ格好が付いたものを。

そして問題はそれだけではない気がするが、まあそれはそれ。
何事もできる事から片付けて行くしか無いだろう。
追及されればそんな現実的なんだか言い逃れなんだか
なんとも言えない返答を一つ。

よくよく考えてもみれば以前はお互いしか頼れなかったわけで。
それがある時期を境に独り立ちしてしまった、となれば
ある意味ではしてたのかもしれない。浮気。
浮気というよりこちらが勝手に離れて行っただけだが。
もっと悪い。

「とりあえず今はわかった、つもりで居るし。
 お前がわかってないと思ったらその時は指摘して欲しい。
 そういう約束だったろ、あの時も…」

だから今この場はそろそろ勘弁して欲しい。
これ以上は足がヤバいかもしれない。そう目で訴え掛けた。

「普川〜……」

ダメ押し。
(36) 2021/11/09(Tue) 7:39:21
(a32) 2021/11/09(Tue) 8:41:01

【人】 牛丸紗優

>>34 鏡沼

「お間違いないですよ。
謝罪はひとまずおいておくとして、事情からまず聞きたいですけど」

牛丸はあなたの話をふんふんと頷きながら聞く。
この期に及んで嘘をつく理由が思いつかなかったので、きっと言われたことをそのまま信じている。

「身代わり、ね。
あの人違いは先輩の異能ってことで合ってますか?
さすがに先輩と間違えられるような格好してませんもんね。

……あー、えっと、それ以上の謝罪は必要ないですよ。
最近の暴走騒ぎ、おかしいですもん。
無理矢理飲まされそうになったわけでもなし、受け取っちゃった薬はちゃんと生徒会に提出してお咎めなしでした。
平和に解決してよかったね、ってことにしましょう?」

実際に危害を加えられていたとしたら、この程度では済まなかったかもしれない。
でも、可能性があっただけだ。そうはならなかった。
ならそれでいい、と牛丸は思っている。
(37) 2021/11/09(Tue) 12:32:38

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>36 柏倉

「そこは言い切れよ。お前副会長してる時“多分”って言ってくる奴いたら暗に警戒するだろぉ……あーはいはいはい」

これは委員系役職あるある話らしい。

とは言え、当然追求した上で帰ってきた返答を聞けば溜息を一つ。間違っている訳ではないし、出来る事から片付けていく。建設的で非常にいい。これが柏倉じゃなければもっと素直にとらえられたのだが、と言うのがあるのは置いといて。

あとやっぱり浮気以上の悪では?もう少し正座する?
何か気付いた顔をして、スッ……っと正座してる足をそっと足で触れてみた。靴でではしませんよさすがに。

「まあ全部素直に汲んでくれた様だし、この程度で。
 ところでこれ見て、ほれ」

痺れたか痺れてないかはさておき、いずれにせよ立ち上がらないと足も痛いだろうと手を差し出そうとする。それとついでに一枚の紙を見せて来た。

『役職休暇申請受理証明書』と、初めて作ったような謎の名前の証明書と、中にくどくど書かれているが端的に言うなら
「風紀委員と生徒会の休み」
をもぎ取ってきたらしい。具体的には(5)1d6+1日分。もうこの時期なので授業時間も少ないし、ほぼ休みと同義だろう。

「例の“報酬”何も決めてなかったから。お前も分もついでに休み取ってやったぞ。どっか遊びに行こうぜ」
(38) 2021/11/09(Tue) 19:23:06
普川 尚久は、有能なので6日もl休みもぎ取ったが?とドヤ顔した。
(a33) 2021/11/09(Tue) 19:23:31

普川 尚久は、「あと俺宛ての反省文は個別に書いて」と要求した。
(a34) 2021/11/09(Tue) 19:26:12

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>38 普川

「多分って言わなくても警戒するよ正直」

人間不信?


というのは冗談としても。
言うなれば、万が一の時を考慮しているだけ、ではある。
常に万が一を考慮する時点でかなり悲観的なのは、そう。
これが柏倉じゃなければというのも、まあそう。

そうして足を触られれば、少し嫌そうな顔をした。
正座中、逃げ場が無いため。とはいえ騒ぎ立てるわけでもなし。
実際痺れてるのか痺れてないのかは悟らせてくれない男。

「う、マジで足キッツい……
 
6日も?
それ大丈夫なのか?色々と…」

そうは言っても書面を見れば流石に困惑した。
生徒会も風紀委員も全体的に忙殺されていたわけだし、
暫くは大半の職務を学園側がカバーする程度の義理はある筈で。
流石に学園側にもそれくらいの温情はあったのか。

ともあれ手を借りて立ち上がる事はできたので、良し。
何やらぶつくさ言ってはいるけども。

「まあいいや。反省文も…まあ、後から考えるとして。
 どっかってお前、何処行きたいの。
 そっちで決めていいよ、折角もぎ取って来た休みなんだし」
(39) 2021/11/09(Tue) 22:21:38
柏倉陸玖は、反省文の文面を考えるのは一旦後回し。
(a35) 2021/11/09(Tue) 22:22:26

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>39 柏倉

「足がきついのは自業自得ですぅ。
大丈夫じゃないのに出して来たら本気で救いようのない学園だろ。まあそれこそ忙殺された原因の報酬なんだし、当然の様に享受していいだろ」

別の某若井氏は芸大の推薦だったか。
通るといいなとぼんやり思いつつ。自分達が行く大学は余り推薦と言う系統でもないし、休暇くらいが一番良いだろうという判断だ。それこそこの疲弊っぷりだと受かる大学受からなくなる。

「行きたい所って言われると幾らでもあるけど。そもそも6日もあるなら海外旅行でも行かねえ限り全部回れんじゃねぇの?」

とは言え提案を出せと言われれば考える。そもそも相手は食の好みと言い、割と無難な好きが多すぎる。大体どこか行きたがるなら自分なので遠慮も何もなく決める方が早い。

「まあ息抜きなら“いかにも”ってとこ行く方がいいんだよな。
それこそ水族館とか。6日間は行かねぇけど。

あ、
オープンキャンパス
6日の中に日程あったわ。これ今の内行っとかないと今度行けないとマズい……そういやシャーペンの試し書きしようと文具屋行きたかったな。テレビの台座壊れかけてたから家具見に行きたいし、大型モールにでも寄って……あ、ビデオ屋行ってブルーレイ借りまくるとか。映画館行くより寮で転がって見てる方が気楽だろ。菓子を買い込むか。お前箸でポテチ食ってんの死ぬほど気になるから薬飲んだ後の夜見ようぜ。素手で行けるだろ」


長い長い長い。多忙の極みでどんだけ行けてなかったんだと言うくらいスラスラ出てくる。そもそも一人でいいだろう要件も幾つかあるし、一つ休暇として変なのが混ざってるが重要なのでいれてあります。

つまりは一緒に行くつもりどころか、むしろ行って当然と言う顔をしている。
(40) 2021/11/09(Tue) 23:42:35

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>40 普川

「なんかもうこの学園の運営側に期待できなくて……」

やっぱり人間不信なのかもしれない。
冗談はさておき、ここは腐っても天下の稲生学園。
これ以上ボロを出すような事はせず、"上手くやる"のだろう。
そんな確信じみた思いも、確かにあるわけで。

多い多い多い。

 そこまで行くともうリストアップして欲しい。
 とりあえず買い物が先だろうけど、日程も後で教えて…」

あと箸で食べるのは別におかしくも何とも無いだろ。
そんな抗議をしながらもう少し先の休暇に想いを馳せる。
暫しの暇を二人で過ごす事は、暗黙の了解じみていて。
であればやはり、置いて行かれるなど杞憂だったのだろうけど。

その事を実感をもって理解するのは、恐らくはまだ先の事。
反省文を認めるのも、もう少しだけ後の事になりそうだ。

先ずは目前に迫った体育祭に注力しなければ。
自分達がこれだけあれこれ手を尽くし、奔走したのだから。
今年の体育祭も、きっと上手く行くだろう。
(41) 2021/11/10(Wed) 2:05:48
柏倉陸玖は、そんな淡い期待を持つくらいは、きっと。
(a36) 2021/11/10(Wed) 2:06:51

【人】 鏡沼 創

>>37 牛丸
「ええ、僕の異能で間違いねぇですよ。
 と言っても、アンタに何かしちまった訳じゃねぇです。
 僕の異能ってのが
 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』         
 ってやつでやがるんですよね。これ使って、向こうサンに
 アンタを僕だと思い込ませちまったってだけなんで。
 ……ま、コイツがちと厄介な代物で、ロクに制御出来てねぇ
 ですから、飲む訳にいかねぇ感じでやがったんですよね」

どう厄介かは、今説明せずとも、その内わかるに違いない。
こうして自分の存在を知ってしまったからには、あなたも
これからあちこちで居たり増えたり消えたりする“鏡沼創”を
見る事になるのだろうから。

「そう言ってくれると、非常に有難てぇです。
 アンタが下手に揉めたり、軽率に飲んだりする様な人じゃ
 なかったお陰でやがりますから。
 本当に、感謝しねぇといけねぇですね。
 お礼って訳じゃねぇですが、もし何か困った事があったら
 そん時は、居て欲しいと思ってくれりゃ現れちまいますし
 僕に出来る事でしたら力になっちまいますよ」

最悪の可能性を回避出来たのは、相手があなただったからだ。
この場面で、それでいいと思ってくれる人は多くはない。
だから、出来る限りの感謝を示す。せめてもの償いに。
(42) 2021/11/10(Wed) 3:42:52

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>G22 >>G23 シオン・柏倉

「突っ込まれてたんだ……そういや休んでたけど君もそうだったの。あの日はねぇ俺達もうてんてこまいでねぇ……」

弁当を相変わらず遠慮もなく、もといこれは遠慮してたら日が暮れかねない。普通にサクサク食べていくが、突然置かれた育毛剤にスッ転びかけた。

「死は死ですよ悪かったですねぇ。本気で死ぬと思っ──
いや何でナチュラルに育毛剤持ってんの?わざわざ買った訳?」

「あとうるせえぞ柏倉お前の箸奪って素手で食わさせるぞ」


育毛剤を睨みつけていたが、暫く見て手に取ってみる。
使い方を確認して蓋を開けてみた。

→ランダムダイス:[シオンにとりあえず育毛剤をぶっかけてみる。]
(43) 2021/11/10(Wed) 3:49:37
普川 尚久は、今は女子の姿だろうと容赦なくシオンに育毛剤をかけた。
(a37) 2021/11/10(Wed) 3:50:28

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>41 柏倉

「この程度の案件で多いとは軟弱な……
もっと普段は多くの案件をお抱えなさってるでしょう?」

言いつつもリストと日程を上げた方が効率は良いので承諾した。
その辺りは基本的にやはりこの二人、効率厨の気がややある。

もとい、こう見てて2人揃って元体育会系だった為か、
ゴロゴロ寝るという選択も当然の様に除外されており、
更には二人で過ごす事が当然なのに何か言及されない事も、

それらにツッコミが入らない時点で“似た者同士”だろう。
ただ箸で食べるのはやっぱり変だと思う。それはもう一回言った。


「まあさっき挙げたのは体育祭の後だからいいとして、と」

異能計測器を兼ねた時計を見る。
この関白に関白宣言をする謎の正座大会ために確保された時間は大分余裕があった。相手が素直に聞き入れてくれたから落ち着いてす終わったのもあるし、こちらが怒りで非常に長く時間を取ってしまったのもある。

「時間まだあるから、体育祭の前に一個だけ付き合えよ」

何処かと聞かれれば、“懐かしいとこ”と返した。
きっとそれだけで貴方なら場所の予想はつく。
(44) 2021/11/10(Wed) 4:20:19
鏡沼 創は、此処に居たい。
(a38) 2021/11/10(Wed) 4:20:47

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>41 >>a36 柏倉

冬が近づくそこは、美しさとは程遠い
灰色の海
だった。

海水浴にも向かない、綺麗な砂浜とも言えずコンクリートブロックは転がる。
防波堤は苔生していて、映像で見るような“海”には程遠い。

ほど遠いからこそ、本当に辛い時にはここに来た。
ほど遠くあっても、海の冷たさはいつも変わりなかった。
俺達には。


「いつ来ても辛気臭いな、ここ」

最も綺麗なら、自転車程度で来れる距離の海だ。
学生がたむろわないはずがない。けれど、
真逆の方向にはもう少し綺麗な防波堤があるから、
“灰色”の方に来るのは余程のモノ好きくらいだ。昔から。

「進路さぁ、お前どうするか決めてる?」

何一つ、今までの自分の努力は振り返ってはくれなかった。
形一つ、影さえもなくそれは消えて行ってしまい、
あの日、あの頃の俺達はどこに居てもただ途方に暮れていた。

そんな場所で、もしかしたらを込めて、明日を語るのを。
お前は呆れるだろうか。それとも笑うだろうか。

でも、聞いてくれるなら俺はどれでも良いと思っている。
道はまだ続いていて、相手と同じ道を選ぶのは淡い期待か。
(45) 2021/11/10(Wed) 4:24:25
鏡沼 創は、柏倉陸玖にその内頼る事になるだろう。
(a39) 2021/11/10(Wed) 6:03:55

守屋陽菜は、確かな暖かさを知った。
(a40) 2021/11/10(Wed) 12:48:11

鏡沼 創は、此処に居られて幸せだ。
(a41) 2021/11/10(Wed) 13:53:14

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

普段は死ぬ程頑張ってるんだよ、わかるだろ、だとか。

知り合いに箸使うか聞いてみろよ意外と居るぞ、だとか。

そんなくだらない反論をした後に。
呼び出しを受ければ、断る理由も今は無い。
とはいえそれも場所に依るけれど、何となく想像は付いた。

確証こそ無かったけれど、まあ。
恐らくはそうだろうな、と
そんな思いがあったのは確かな事だ。
(46) 2021/11/10(Wed) 14:32:46

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

そうして二人、足を運んだ先。
物寂しくて辛気臭い、見渡す限りが鈍色の海。

吹き付ける潮風は重く冷たく湿っていて、
"海"が想わせる爽やかさなんかちっとも感じさせてはくれない。
寄せては返す波に、ただ晒される事しかできない。
そんな消波ブロックを遠目に見て、みじめなものだとさえ思う。

結局、それが自分達には似合いだと。
いっそこれくらいの方が、現実らしくて笑えてくる。
いつもそんな景色の中に居場所を見出していた。

「こんな所でする話かよ、なんて今更か。
 そういうお前はどうなんだよ、って言いたい所だけど
 置いて行かないなら、お前も同じ所来てくれるんだろ?」

俺の志望校の偏差値は高いぞ、なんて笑って。

いつだって、努力は大して報われない。
いつだって、納得の行く道を示してくれる人は居ない。
いつだって、自分達は途方に暮れるばかり。

いつだって、それでもただ、意地を張っていたいだけ。
(47) 2021/11/10(Wed) 14:35:42

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>44 >>45 普川

それでもたまには自棄を気取ってもいいだろう。
一度は離そうとした似た者同士の手を自ら引いて。
何処までも残酷に冷たい海に向けて、一歩踏み出した。

何も別に、深い所まで行こうとしている訳ではない。
ただ子供じみた戯れのように、
意味も無しにざあざあとさんざめく海に足を踏み入れて。
染み入る海水の冷たさに、ただバカバカしいと笑うだけ。

きっとあの時もそうだった。

「あーあ。
 体育祭も、あんな騒ぎの後じゃろくに出る奴減るだろうし
 俺達どうせ、数合わせに呼ばれるんだろうなあ。」

軽口半分、本当に有り得ない、なんて吐き捨てて。
何らかの役員というものは、往々にして
そういった皺寄せが巡り巡って来やすいもので。

「どうせ最後なら、異能の事隠す必要も無いしさあ。
 それに、数合わせって思われるのも気に入らないし。
 いっそこっちから出てやって、
 好き勝手していくのも悪くないかもなぁ。」

勿論、悪名にならない程度に。
そう言って性悪な笑みを浮かべるのは。
結局の所、何処までも抜け目ない男らしい。
(48) 2021/11/10(Wed) 14:36:31
柏倉陸玖は、不慣れな期待を込めて、手を引いて行く。期待に応える為に。
(a42) 2021/11/10(Wed) 14:36:52

柏倉陸玖は、踏み出す先は、今は何処だって良い。
(a43) 2021/11/10(Wed) 14:37:02

柏倉陸玖は、結果や理由なんて、後からついて来るものだと考えている。
(a44) 2021/11/10(Wed) 14:37:25

若井匠海は、この後滅茶苦茶奢らせて滅茶苦茶適当言って滅茶苦茶腹いっぱいになった。
(a45) 2021/11/10(Wed) 16:52:51

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

「こんな所だから、こそだろ。
まさかキラキラ輝く場所で未来なんて俺達が語れるか?

ちなみにお答えはその通り。偏差値なんて大した事ねぇよ。
礼すら伝えたい奴に伝えられないこの異能に比べりゃ、さ。
教育だったけど合わせるわ。薬学部で教員免許取るかぁ」

単調に繰り返される波の音は、癒しとは程遠い騒がしさを宿す。
灰の潮騒。その気取らなささが見える現実と被さる。重なる。

架空作品の様に、海と世界の広さを重ね、精神を持ち治す。
そんなのは俺達は無縁の気質だったから、

だからあの頃、ここに来た。何をしていたかと言うと──

「っと、
……めずらし、
っめたッッ!!」


ズボンを捲って浸した足に容赦なく襲い掛かる海水の冷たさ。
あの頃と同じく、死ぬつもりなんてまるでないけれど、その沈むような暗く重い冷たさに足で触れて、全部バカバカしくなって、
“美しい”じゃなくて、“くだらない”と吐き捨て笑う。

何かが変わっても、結局その感性や海は変わらない。
停滞の海を見て諦観をしつつ歩みを止めないのも変わらない。
ただ、あの時と一つ違うとしたら。

ひたすら人に触れたがらないこの男が自ら触れることと、
何も言ってすらないのに、自ら手を引いてきたこと。
それに礼を言うのもおかしな話だから、重なりに力を込めた。
(49) 2021/11/10(Wed) 17:25:28

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

「お、やる気?
俺ももう卒業ぐらいまで異能バレしても問題ないしな。

“苦労ばっかしてた世代”って思われんのもムカつくし。
いっちょ盛大に荒らしてやりますかね、最後に大会を」

異能格闘の経験は互いに昔からある。
折角だ、どうせ参加させられるなら番狂わせでも狙うか。
進路に影響しない程度、逆を言えばその範囲までスレスレに。

現実には諦めきってる癖にこんな所だけプライドはある。
参加すると出してしまえば、絶対格好つけられるよう用意する。
本当に、この海の冷たさと同じくらいバカバカしい。

「いっそ組んじまうか」

ペアの競技として。自分達は馬鹿みたいに異能の相性もいい。
どっちがメインを張って戦おうが永久機関ができる程度には。

それでも当時言い出さなかったし、言い出せなかった。
限界を見出して挫折した彼に、それを提案して何になっただろう。異能の格差を思い知らせるだけ慰めにもなりゃしない。
だからこんな話永遠にする事なんて無いと思っていたのだが。

「“二人”の強さは、この海で散々思い知っただろ?」
 
(50) 2021/11/10(Wed) 17:32:06

【人】 風紀委員 普川 尚久

>>47 >>48 >>a42 柏倉

自殺願望も希死念慮も持った事はなかったけれど。
だからと言って、手にしていたモノを失って足場がない状況が苦しくない訳でも、何もなしで立ち続けられたわけでもない。
苦しいを幾重にも重ね続けてがむしゃらに前に進んだだけ。

もしもの話は分からないけれど、
多分あの時、この海を一緒にいる相手が居たからこそ、今こうして、当時考えもしなかったもう一度の異能格闘を考えている。

案外、永遠なんて容易く引っ繰り返されるものだ。
良い意味でも、悪い意味でも。

ならまあ、期待を捨てた海で、期待を拾い直す。
それだってきっとおかしな事じゃないと──
そう、堂々と言い切れる日が来るといい。

今は無理でも、いつかは。
(51) 2021/11/10(Wed) 17:33:49

【人】 牛丸紗優

>>42 鏡沼

なんか難しいやつなんですね


思考を放棄した言葉が返ってきた。
実際のところ、言葉のみであなたの異能を理解することはできていない。
これから体験していくことになるのだろう。

「ある意味では私でよかったとも思ってます。
間違えて飲んじゃったりとか、異能騒ぎについて知らなさすぎたりもしなかったし。
だから本当に……かしこまったりとか、しないでくださいよ。
今度なにかあったら、助けてください!って言いますから。
それでチャラにしましょ」

ね、鏡沼先輩。
初めて知った、初めて会ったあなたの苗字を呼んだ。
もうすぐ体育祭だ。困る出来事もあったりなかったりするだろう。

あなたの異能に困惑する牛丸の姿が見られる日は、近いのかもしれない。
(52) 2021/11/10(Wed) 17:42:20
シオン・グレイヴズは、副会長に育毛剤をかけた。
(a46) 2021/11/10(Wed) 17:48:23

柏倉陸玖は、育毛剤からは逃れられなかったらしい。
(a47) 2021/11/10(Wed) 17:55:26

牛丸紗優は、来年の体育祭で、精一杯走れることを夢見ている。
(a48) 2021/11/10(Wed) 17:57:57

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

「ははは。ほんと、何やってんだかなあ」

すぐ傍から聞こえた悲鳴にあっけらかんと笑う。

容赦なく体温を奪っていく海水の冷たさも。
肌を刺すような、底冷えするほど冷たい潮風も。
今も昔も、何もかもをバカらしくさせるのには十分だった。
それを許してくれる場所が、この鈍色の海だった。

「誰にも軽々しく触れられやしないこの異能でも。
 まあ、少しくらいは良い思いしたっていいよなあ」

この異能は、
"直接触れたものの傷口を操作する"。

今でこそ傷を塞ぐ事もできるけれど、
本来の性質はその逆、傷を悪化させるばかりの異能だった。

とはいえ決して制御ができないわけではない。
寧ろ逆、今では殆ど完全に掌握しているとすら言って良い筈だ。
だからこそ、こうして研鑽を積み、本来の性質とは異なる方向へ
この異能を作用させる事ができているのだから。

それでも、暴発の懸念を、他者の猜疑心を拭う事は難しい。
何事も、直すよりも、壊す方がずっと容易い。
この異能は、たった一つの綻びから
全てを台無しにする事だってできてしまう。

それを知っている人間からは、当然。
度々直接触れる事を拒まれるのも、道理というわけで。
(53) 2021/11/10(Wed) 19:32:23

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

だから柏倉は、いつだって人と距離を取っていた。
一度人と触れ合う事に慣れてしまえば。
いつかその温度を失った時、苦しむのは自分の方なのだから。

だから柏倉は、自分の異能を半ば封印する事にしていた。
使うとしても、ただ傷を塞ぐ為だけに。
本来の性質が必要になる事など、無い方が良いと思っていた。

「ああいいよ、やるなら徹底的に見返してやろう。
 どんなに物騒な異能でも、卑怯なやり方でも
 結局は勝った奴が正義だって事を教えてやろうじゃあないか」

物騒な異能、卑怯なやり方。
自分が競技に出た後に、専ら受けていた"評価"。
それが実に不本意なものであったのは当然の事で。

それでも、どんなに努力を重ねても。
生まれ持ったものの差は、決して覆す事はできなくて。
結局最後までその評価から抜け出す事はできなかった。
だから柏倉は、それが自身の限界と認めざるを得なかった。

それも"二人"でなら、どうにか開き直れそうだ。
(54) 2021/11/10(Wed) 19:33:11

【人】 綴り手 柏倉陸玖

>>49 >>50 >>51 普川

こんな異能でも必要とする者は居て、
そして、それでも触れたがる酔狂な人間も居たものだ。
現実というものは、本当に自分の仮定を裏切るのが上手い。
そんな事を思って、呆れ混じりにまた笑う。

「俺達のして来た事は、何も"傷の舐め合い"だけじゃない。
 そう証明するなら、今以上の好機もそう無いだろうしさ」

別に、期待だとか命だとか、何かを捨てに来たわけでもない。
現実に打ち拉がれはすれど、大人しく折れてやるのも癪なのだ。
だから暫しの間、言葉を交わし、冷たい波を踏みしだいて。
それで気が済めば、何をするでもなく帰って行くのだろう。

今はもう、握り返された手を離してやるつもりも無い。
だから今は手袋越しでも、それでも確かに手を引いて。
(55) 2021/11/10(Wed) 19:33:47

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
稲生学園は、今日も慌ただしい。

それでも日常は滞り無く続いて行く。
これまでも、そしてきっと、これからも。
おおよそ何事も無かったように、全て元通りに。

結局の所。

この数日間であった事が、
何になるだとか、何にもならないだとか。
そんな事をわかった気になってしまうのは、
きっとまだまだ時期尚早、気の早い話なのだろう。

今はまだ、何かを得られた実感は無くたって。

いつだって、結果や理由なんて、後から付いて来る。
今は道無き道でも、足を止めさえしなければ。
そうしてふと振り返ってみれば、確かな轍が残っているものだ。
(L1) 2021/11/10(Wed) 20:42:07
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00

【置】 綴り手 柏倉陸玖

 
ああ実に妬ましい。

今は藻掻きながら、悩みながら、苦しみながらも。
それでもきっと、自分よりも遥か先を行けるあなた達の事が。
或いは、それを感じない、感じさせないあなた達が。
遠く後方から見詰める事しかできないその軌跡が。
羨ましくて、眩しくて、憎らしくて。

それでもただ嫌いなだけにはなり切れない。

先を行く人間には、それ故の苦悩がある。
それらに対し、確かな敬慕の情を抱えてすらいる。

だからこそこうした役回りを、
その場に留まり、皆の背を見送る立ち位置を。
誰に頼まれたわけでもないのに買って出たわけで。

その隣に並びたがる、何とも酔狂な人間が居た事は
それこそ思ってもみなかった、と言うほか無いのだけれど。
だって今までは、只管上か下ばかりを見ていた人生だったんだ。

だから今まで気付けなかった事には、
少しばかり目を瞑ってはもらえないだろうか、なんて。

そんなふうに考えてしまうのは、ずるいのだろうなあ。
(L2) 2021/11/10(Wed) 20:42:44
公開: 2021/11/10(Wed) 20:50:00
普川 尚久は、いつかの日、「ずるいに決まってんだろ」と呆れる。
(a49) 2021/11/10(Wed) 20:53:54

普川 尚久は、それでも、今まで前が後ろしか考えなかった奴の
(a50) 2021/11/10(Wed) 20:54:31

普川 尚久は、隣と言う初めての概念に収めたから、許してやる。
(a51) 2021/11/10(Wed) 20:55:37

普川 尚久は、遮るものは何もない相手の手を握りながら、そう苦笑した。
(a52) 2021/11/10(Wed) 20:57:33

 




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