人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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【人】 光彩楽禍 テンガン

>>25 ナフ

「裏切るものか。
 俺は全ての縁に対して馬鹿正直に、
 お前を救い、お前をまた絶望に沈めたんだ。

 ……そして今度は、お前を守る」

 ゆっくりと歩み寄って。
 抵抗されなければ、その頭を撫でるだろう。
 赤くなった額を気遣うように、優しく。

「信じてくれるなら、それに応えよう。
 いつか、きっとな」
(50) 2021/07/11(Sun) 16:08:36

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>46 ラサルハグ

「…………え?」

淀みなく返ってきた答えにもはや悲しみさえも浮かばずに。
ただ黙って聞いていたが、続けられた言葉に目を瞬かせる。

「望みが叶えばいいって……思ってた?え、あの、えっ!?」

ずい。ずいずい。ずずずい。
にじり寄る。

「……す、スロウス。それっていったい、あの、どうして……?」

最早それは仕事、役割には関係のない範疇の話だ。
生きる為に仕事をするのではなく、仕事をする為に生きていると答えた貴方からその言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。

くるりと瞳を丸くさせ、共犯者のガラス玉にも見た目を覗き込む。
仮面を投げ捨て素直に驚きの表情を浮かべた女の顔が、きっと貴方の水色の瞳に映り込んでいることだろう。
(51) 2021/07/11(Sun) 16:13:21

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>49 ダビー

「知らない。君の事なんか分かる筈ないでしょう……ばかなひと」

あれだけ騙したのに、それでも生き残れと言ってくる。その優しさは一体どこから出てきていると言うのか。

ああ、眩しい。ああ、妬ましい。

「……ふうん、そう」

ただそれだけ答えた後、スプーンを置いた貴方とは裏腹に食べ進めていく。まるで興味がないと言わんばかりに。

「もう取り返しのつかないことはしてしまったんでしょう。
それなら無理に心を制御する必要なんてないんじゃないかな。

一度受け止めてもらって、それで関係が壊れていないなら……きっとまた受け入れてくれるよ」

(52) 2021/07/11(Sun) 16:32:10

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>49 ダビー

「だから、さ」

貴方を見つめる緑色がゆるやかに歪む。
獣のような獰猛な、相手に噛み付くような光を宿して。

「早く君も呑まれるといい。楽になれる」

自分は掴めるかも分からないのに、君はもう欲しいものを手にしている。
全くもって羨ましい。ずるいったらありゃしない。

「ねえ、ダビー。
仮面を捨てて曝け出すのって……"サイコー"だよ?」

だから、女は囁いた。
地の底から緑色の怪物が、共に狂えと手招きをしている。
(53) 2021/07/11(Sun) 16:33:13
サダルは、ギャンブラーだ。
(a38) 2021/07/11(Sun) 17:00:28

サダルは、君の全てが、心から欲しい。
(a39) 2021/07/11(Sun) 17:00:44

【人】 翠眼の ダビー

>>47 >>48 キエ
「ええ。譲渡したものをキエ、あなたがどう使おうかあなたの自由です。どうぞご自由に。」

言いながら船内の一室の鍵をあなたの手の上に転がした。あなたに利用されようが騙されようが"従業員"になった自分にはもう影響も関係もない話ではあるし、それならば何かしらの力になる可能性を見出したかった。その結果が友人の喜びなら悪くはなかったとも思う。

「………あ、もう終盤ですね。すいません、映画鑑賞の邪魔を…。」
(54) 2021/07/11(Sun) 17:11:43

【人】 探究者 ラサルハグ

>>51 サダル

「──どうして?」

魯鈍なる"怠惰"は、ずいとにじり寄られても動じない。
ガラス玉のような瞳が緩りと一つ瞬きをして、
そこに映る女に問われた事を繰り返した。

「単純に、叶わないでほしいと思う理由も無いですし…
…あなたには以前にも言ったかと思いますが。
あなた達には渇望が、執念がある。
あなた達がそうまで夢中になる事に、興味があったから」

共犯者の、そして自らの意思の元に行動する人々の
その想い、執念の果てを見てみたかったから。

本当に、たったそれだけの事。
(55) 2021/07/11(Sun) 17:37:00
ムルイジは、ギャンブラーだ。
(a40) 2021/07/11(Sun) 17:58:50

ムルイジは、その引き金に、指を掛けている。
(a41) 2021/07/11(Sun) 18:00:47

【人】 陶酔トリッパー バーナード

>>G5 >>45 ニアとたぬバーナード

※外見はたぬきです


「ヴーーー」
(うわっ何だコイツ!?)


「ウユーーン」
(持つな掴むな!お前の家からどうやって来んだよ!)


元々毛色が似たようなものもあり、違和感のないたぬきは捕まえられ、じたばた暴れています。何とも声にしがたい鳴き声で暴れています。

たぬきは普段は無口な割に、威嚇でこんな何とも言えない声を発するのです。最も、たぬナードは煩すぎる狸なので、大体は鳴いてるのですが。
(56) 2021/07/11(Sun) 18:40:49
サダルは、一発の弾丸に貫かれる。
(a42) 2021/07/11(Sun) 19:10:19

サダルは、"賭け師"の唇に自分の唇を重ねた。
(a43) 2021/07/11(Sun) 19:12:03

サダルは、今度は手で隔たりなど作らなかった。
(a44) 2021/07/11(Sun) 19:12:18

【人】 "ギャンブラー" ムルイジ

そっと、その体を寝かせ。

「……………クク。
 ハハハ。
 
ハァーッハッハッハッ!!!


仰け反って、大声で叫び笑う。

部屋に据え付けられたカメラに向けて、
熱病に冒された子供のように狂い笑う。

「……見たかよッ。
 見てんだろ、サイコーのショウをよォ!
 ムルイジ様をこんな地獄に落とした、
 生意気なクソ女にギャンブルで勝ったぜオイ!!

 見てるヤツらの中にゃ、
 こいつにイライラ来てたやつもいるだろうよ!!
 見たかよこいつの銃弾食らった時の顔、
 絶望に塗れて、こんな掃きだめで、
 自分の落としたやつに復讐されて、
 サイコーにキマるだろ、チョーシに乗ってるやつが、
 思いっきり地べた這いつくばる様はよォ!!」

カメラのマイクではサダルの小さな囁きは拾えず。
その細かい表情までは見えないはずだ。
だからオレはあえて、煽るように嘲るように
両手を真上に上げて挑発するようにカメラに向かって叫んだ。
(57) 2021/07/11(Sun) 19:47:13

【人】 "ギャンブラー" ムルイジ

「見たかったんだろォ!?
 自分より偉い人間、強い人間、安全圏に居る人間。
 
そういうやつらが、皆等しく地に落ちるこの瞬間をなァ!!


両手を広げることができないので、限界まで鎖を引き延ばす。

「堪んねェだろ、オレのこと見てるやつは
 皆そういうイイ趣味してるって、オレは信じてるぜ?
 自信満々で、鼻もちならねーやつが、
 後悔のなか無様に敗北する様が見たくて、
 モニタに齧りついてるのが、
 オレにとってのお得意様ってやつだからなァ!」

きっとモニタを見ているやつの中には、
オレのこの演説にも反発し、
さらに責め苦を与えようとする者もいるだろう。

関係ない、オレたちが本当に賭けていたものは――。
オレたちがその"賭け台"に乗せていたものは――。

「サイコーのショウにしてやったぜ、
 従業員だって、この船の上では例外でも治外法権でもねェ。
 すべてが供され、何もかもが賭け台に乗る、
 安全圏なんてどこにもねェ、支配もギャンブルには及ばねえ!
 最初から結果が決まってねェからこそ、
 賭けってのはサイコーにアガるんだろうが!

 喝采を以って慟哭しろ、賞賛を以って怒声を放て、
 負け犬の遠吠えと笑いながら、この海上の楽園で愉しもうぜ!」
(58) 2021/07/11(Sun) 19:48:27

【人】 "ギャンブラー" ムルイジ

――それは文字通り、
負け犬の、敗北者の、意味のないパフォーマンスだ。

だが、こうやって従業員だったサダルが
地に堕ちたオレによって撃ち殺されることで。

思ったはずだ。感じたはずだ。例え僅かだけでも。

――何かが間違えば、
自分が、こいつらの賭け台の前に立つかもしれないと。

実際その可能性は低い。
この船では、地位に、金に、立場に、物理的に、
何かに守られているやつが大半だ。
疑念が具体的に芽吹く可能性は杞憂とするにしても
あまりにも確率は少ない。
でもその萌芽は。
百日のうちの一日の不安を煽る。千日のうちの一秒を惑わす。
この画面を見ていた全ての人間に極小の種を撒き散らした。
それは否定すれば否定するほど根付き、いつかそれが花咲くとき。

人を一律に舞台の上でギャンブラーに堕とすだろう。
そのきっかけは、どこにだって、誰にだって平等にある。

何もかもを賭け台に乗せるオレ達の生き方を、
嗤いたきゃ嗤えばいい。それが――画面越しである限り。
(59) 2021/07/11(Sun) 19:50:46

【人】 "ギャンブラー" ムルイジ

その時にオレの銃口の先に、
己の運や決断しかない状態で立っていて正気で居られるかを、
オレはこの船の上で高らかに問うた。

一人の、ギャンブラーという生き物として。
ああ、愉しいな、世界はこんなにも自由で不自由だ。
従業員たちが部屋になだれ込んでくる。
安否を確認される、備品であるサダルの姿を横目で見ながら、
四方を従業員に掴まれながらも大声で叫ぶ。

これは"オレたちの戦いの始まりの合図"だ。
お前の愛したギャンブラーは、
どこに居たって"ギャンブラー"だ。
さっさと来てみろ、追いかけてみろ、
いつだってどこでだって、相手してやっからよ。

「――さあ。
 ご来場の皆さま、引き続きクルーズを楽しもうじゃねェか。
 遊びたきゃいつでも相手してやるよ。
 
 煉獄と天国の狭間を泳ぐ、

 
――オレ達、賭け師の楽園、

 
イースター・カッサンドラの上でなァ!!」
(60) 2021/07/11(Sun) 19:53:19
ラサルハグは、今も、テンガンの望みが叶えばいいと思っている。
(a45) 2021/07/11(Sun) 20:20:39

【人】 妄想癖 キエ

>>54
「え?ああ……うーん……
 帰ってから、レンタルのを借りて観なおしますね。
 あはは……」

多分観ない。

「鍵、しかと預かりました。
 武器の方は……使うことはないと思いますが、そうですね。
 それだけに、見るたびに貴方のことを思い出すことでしょう。
 きっと僕は、貴方のこと、
 このクルーズで得た友人のことを忘れません」

いい船旅を、ありがとうございました。

そう言って、貴方に握手を求めた。
(61) 2021/07/11(Sun) 23:14:56
村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 世界の中心 ニア

>>56 ばなたぬさん

「だれかのおうちの子ッスか? ボク、おうちわかる?」
 家の林からついてきたならもっと早くに気が付くだろうし。

「ニアの持ち物に化けてた?」

後ろで大人たちが目の前にいる狸と同じようにわたわたしていようがニアは気にしない。

「元気そうっすねー、暴れると危ないっすよ?」

ふかふか! かわ〜いい!

狸が本気で逃げ出そうとすればペンより重いものをもったことなんてなさそうな。ちいさくてやわらかな腕から
強く暴れれば逃げ出すことだって可能だろう。

「んふー、いいこいいこ。げんこつ山からお越しに?」

ニアは人にも動物にも自分にも話しかける癖がある。

密輸っすか?


そして家庭の事情で、ちょっぴりだけ詳しい分野もあった。
(62) 2021/07/12(Mon) 7:31:49

【人】 翠眼の ダビー

>>52 >>53 サダル
「――…先達であるお前が言うと説得力が違うな、」

更に言うのならば『同類』のお前が言うとなおのこと。
互いの緑色がかち合っているだけなのにその奥、明確に感じる怪物の手招きに思わずくつくつと笑いが漏れる。己の中の怪物があなたの言葉に共鳴し己の持つ黒々とした淀みを嗤っているのだろう。

「そう焦るな、私もじきにそちらに行く。
 完全に目覚めきればもう戻れないし、そもそもここから引き返せるだけの正気はもう持ち合わせていないのだから。」

本来の青年の性質であればどんな手を使ってでもこの船を降り、その先で好き合う者とともに暮らす道だって選べたことだろう。それを選択できないのは彼がこの船の"従業員"だったからというのが大きいが、己の中に強大な嗜虐性が芽生えたことが判断の一助となったのもまた疑いようがない。…あの"研修"で壊れたのは彼だけではない、ということだ。

「怪物の巣窟で互いがどれだけ生き残れるか見物だな。精々頑張って私よりも満たされるといい、…ごちそうさまでした。」

食事を終え席を立つ。あなたが何かしらで引き留めないのであればそのまままた別のどこかへ歩き出すことだろう。
(63) 2021/07/12(Mon) 15:28:02

【人】 翠眼の ダビー

>>61 キエッ
「思い出していただけるだけでも幸福ですし、武器を使う環境にないのであればそれが一番ですよ。万が一の保険もしくは思い出のよすがとしてどうぞ。
 ……良い時間をありがとうございました。どうぞお元気で。」

握手を求められれば青年もあなたに手を差し出す。ほんの少しだけ躊躇いがあったかもしれないが、友人としての握手ならば許されるだろうと思って。
(64) 2021/07/12(Mon) 16:27:12

【人】 妄想癖 キエ

>>64
しっかりと手を握り、立ち上がり貴方に軽くハグをする。

「そちらこそ、お元気で」

最後にそう笑いかけ、手を振って自分の部屋に戻っていった。
当然その手に鳥肌は立っていなかった。
(65) 2021/07/13(Tue) 0:02:36

【人】 陶酔トリッパー バーナード

>>62 ニア密輸王子姫

※外見はたぬきです

「クゥーーン」
(危なくさせてるのはお前だろうが!俺俺俺!)

「キュゥーン」
(密輸しそうなのもお前だろ!?)


この姿のまま家に持ち帰られたら溜まったもんじゃない。
……いや、豪勢な生活が送れるのか?
一瞬考えたが、『タヌキが何を食べるか』など色々実験されそうで怖い所があるのでその発想はすぐに捨てた。なにより子供の口から「密輸」なんて出てくる時点でヤバい家だ。

そんな訳でジタバタとこのタイミングで人間に戻った。
(66) 2021/07/13(Tue) 23:39:03

【人】 陶酔トリッパー バーナード

>>62 ニア密輸王子姫

「どわああああああ!?」


突然アラサー間近29歳!普通にガタイのいい成人男性に戻った!
抱えられていたなら下手するとニアを踏み潰しかねない。一応気付いた瞬間すぐに退こうとするので怪我とかは無いだろうが、周囲含めてこの光景は色々と大惨事ではないだろうか。あなた達に「動物になるパイ」の心当たりがなければもうしっちゃかめっちゃかだ。

最も、たぬきだったせいで単に
たぬきが成人男性に化けたように見られかねない
とも言えないのが複雑である。
(67) 2021/07/13(Tue) 23:42:47
 
──幕間の観賞室。

今となっては王達は去り、人払いだってされていない
だというのにも関わらず、相も変わらずここは閑散としていて
今の時間は人っ子一人居なかった。

観客の無い"喜劇"を背に、薄明かりの下を探る。
誰も、従業員さえも覗く事のない、暗がりの中。
自身の手で隠したものを、探って

探って、

探って、

「──あった」

ずしりと重い、人の命を奪う為の道具。


込められた弾が、ただの一つも欠けていない
事を確認して──

 
──何をするでもなく、ただ懐に仕舞った。

初めから、使う事を想定して持ち込んだものだ。
"上"の意向によっては、迷わず命を絶っていただろう。
そして同時に、それを他者へと向ける事だって想定していた。
或いは、この凶器を誰かに握らせる事だって十分に有り得た筈だ。

たった一発の銃弾で人は死に、
たった一滴の毒で人は苦しむ。
それを与える事は躊躇わない。

ただ、何れも
今ではなかった。

特別な理由なんて何も無い、たったそれだけの事だ。

 
やるべき事は終えた。

観客の無い"喜劇"は終わり、エンドロールが流れている。
じきに舞台は幕を閉じ、登場人物達はそれぞれの道を歩み出す。

今度こそ、幕引きだ。

裏切りと、そして駆け引きのその後に
カーテンコールを迎えた後も、彼らの人生は続いていく。

今この一齣の舞台に幕が降りたって、
一人ひとりの人生、その演目はこれからも続く。
幕が降りれば、新たな舞台が始まる。

哀れな役者、その役に殉じた"怠惰"は舞台を降りれど
また何れ、再び舞台へと上がる事になるだろう。

次はきっと、異なる役を演じる事ができるはず。

ラサルハグは、観賞室を後にした。
(a46) 2021/07/14(Wed) 5:44:43

【人】 "賭け師" サダル

>>55 ラサルハグ

興味がある。
先日二人で話をした時に聞いた言葉だ。聞き間違いではなかったし、夢の中の出来事でもなかった。

「……そ、っか。そっか……」

共犯者の声を何度も脳裏で反芻する。三人いる共犯者の中で一番己の感情に振り回されている人間だ、今もずっと"怠惰"に対する嫉妬や憐憫、その果てに歪に芽生えた仲間意識などが整理されないままでいる。
故に、今女の中に生まれたものはひと匙のむず痒さと落ち着かない嬉しさ。

「……スロウス。私はね、きっとこれからも飢えたままだよ。
例え一度満たされたとしても、それだけじゃ足りなくて人から何かを奪おうとしたくなる。長年人を羨み妬んできた私が、一度満たされただけで納得できるとは思えない」

だから、と一つ言葉を置く。そうして軽い深呼吸。

(68) 2021/07/14(Wed) 17:07:19

【人】 "賭け師" サダル

>>55 ラサルハグ

「興味が潰えるその時まで、走り続ける私を見ていてね。
走り切った私の物語が喜劇になるか悲劇になるかは分からないけれど……暇つぶしくらいには、きっとなると思うからさ」

唇を獣じみた笑みに歪め、そう囁いた。

これはただのエゴだ。傲慢な一方的な想い。
相手は何かを欲する事など無い"怠惰"。誰かから何かを与えられたいと思っていないだろう。
そうやって生きられる貴方が羨ましく、妬ましかった。自分には無い強さがそこにあった。

そんな相手に興味を持ってもらえるなら。
私はこれからも抱えた業のままに踊ってやろう。これからも人を騙し、傷つけ、地に引き摺り込んででも自分の飢えを満たそう。
決して交わることのない、平行線上にいる貴方。
そんな貴方に──私は私という傷を、贈り物を、与えてやりたいと思っているのだから。

羨んで、憐んで、嫉妬して、そうしておかしな形に生まれてしまった好意と庇護欲と仲間意識を抱えた身勝手な共犯者は微笑んだ。

大一番の賭けに挑み、長い眠りにつく前の事だった。
(69) 2021/07/14(Wed) 17:10:49

【人】 世界の中心 ニア

>>66

(36)1D100ッス。
マリー(2)1D100
マサムネ(11)1D100
パトリック(93)1D100
(70) 2021/07/14(Wed) 18:54:17

【人】 世界の中心 ニア

>>67
『たぬきはかしこいなぁEND』とは、まことしやかに囁かれた一種の幻覚であるとの噂が立たなかった。


ニ゛っ!?


流石の我儘お姫様系男子も驚く。
使用人二人はそこまで驚いていない?それも是。
ただ、たぬきをつれてくなどと暴れられた日には、それはもう酷いことになるのを知っていた。

「たぬ、たぬき……人がたぬきに化けたぁ!!」

「だ、
脱衣変態ストリッパーぁ……!?


パイを食っておきながらこの反応。

護衛のパトリックは体を硬直させたまま倒れて死にかけたので、後は筋力雑魚しかいない。
そう、バーナードは赦されたのである。
(71) 2021/07/14(Wed) 19:16:53

【人】 世界の中心 ニア

『船内に悪い狸が混ざっており、夜な夜な人を騙し殺してしまう。もはや投票で疑わしきものを罰するしかない!』

そんな噂で済んだのか、それともパニックを起こした集団が……

それが嘘か誠か知るものは誰もいない。
(72) 2021/07/14(Wed) 19:29:01
ニアは、当分船には乗りたくない。
(a47) 2021/07/14(Wed) 19:44:00

【人】 連理の枝 ラサルハグ

 
束の間の休憩時間。

「……あなたはそれで満たされた?」

買ったばかりの缶コーヒーを手の中で弄びながら、一人呟いた。

「いいえ、あなたは──そして僕も未だ、満たされてはいない。」

脳裏に去来するのは、二人の共犯者と、それから。

「その意思の果てを見届けよう。
あなた達がその餓えを失わない限り──」
(73) 2021/07/14(Wed) 19:54:28
ラサルハグは、その日(2)1d5杯目のコーヒーを開けた。
(a48) 2021/07/14(Wed) 19:58:25

【人】 世界の中心 ニア

──以上、ニアの船旅の記録でした。

大好きなお父様へ、ニアより愛をこめて。
(74) 2021/07/14(Wed) 19:58:43
 




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