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【人】 不覊奔放 ナフ>>88 アマノ 「ルヴァとやり合った」 端的に伝えた。けろりとしているところと、あっさり告げるところから、揉めたのではないということと蟠りはこの男にはないということくらいは伝わるだろうか。 「うン。……変な話だがァ、アマノ、俺ァよ、なンかァ……この期間で、ようやく考えることを許された気がするンだ。いや、考えはしてたンだけど、考えたからこの監獄にいるンだけどォ、」 相変わらず脳内の思考というやつはうまく言葉に纏まってくれない。それでも、一番初めにあなたの部屋に訪れて話した時よりは少しはマシになったんだろうか。なってたらいいなと思う。 そして、あなたの言葉を聞くと。 より一層強くぐりぐりと頬をあなたの頭に押し当てて。 「 忘れるかボケェ! いーかァ?よく聞け?お前多分自分で思ってるよりずーッと俺のこと好きなンわかりやすいしィ、すぐ忘れられるようなモンじゃねーからなこンなん!俺のもそーだよ、何のためにあンだけ言葉ァ探し回ったと思ってンだ!忘れられっかこンな、初めてで強烈なモン!」 「だから」 「すげーイイコにしてみせッから、待ってろ」 悪魔でいることを選んで、悪の糧となることを望みはするが。 あなたに会いに行くために、イイコを演じることは、辞さない。 (90) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 4:10:54 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>93 アマノ 「ン」 それ以上返す言葉を持たないときの、短い返事は相変わらずだ。素っ気ないつもりはないと、きっと今なら伝わっているだろうけど。 つまりは楽しかったし燻るものは何もない。あなたの認識で間違いはない。 「……それが有り得ねーッてのも、初めて知った。から、それは収穫だな、デカい収穫。兄さンもセンセェもできた、知り合いも増えた、色ンな考え見たし、……ンー、」 それでも難しいこの言葉というやつは、あなたが言うようにもっと成長すれば追いついてくるんだろうか、この思考に。今はまだ分からないが、言葉を練るのが疲れたと言わんばかりに口を閉じた。休憩。 伏せたあなたの顔を覗き込むなんて野暮はしない。が、離れようともしないまま。 「俺はさておかンが、まァ、いい。 ……ふ、ふふ。他のヤツになァ、蹂躙されンなよ、お前ェ。俺のなンだからなァ、イイコにしてェ、大事にしとけよ。アーーー……何?頑張る、からさァ」 多分、努力とか、こういうことを言うんだろう。途中で間違うかもしれないが、間違いを教えてくれる人は、今までよりは身近にいるはずだ。 待っていてくれるなら、それを信じる。口付けを避けるわけもないのだが、……周囲を見渡して。 (94) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 5:03:34 |
【秘】 不覊奔放 ナフ → 知情意 アマノーー自分の身体であなたごと隠すようにして。 口にキスし返そうとする。 勿論、あなたが避けなければだが。 (-108) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 5:04:32 |
【秘】 知情意 アマノ → 不覊奔放 ナフだから、当然。 こうしてささやかに、秘めやかに愛を伝えあう行為は幸福に満ちている。 避けないだけでなくあなたの胸に手を添えて、あなたより一回り大きい身体を可能な限り、指の一本ですらも周囲に晒さぬようにするような素振りで、あなたの身体で隠して。 唇へのキスを、穏やかな笑みとともに受け入れた。 (-113) uni 2021/10/19(Tue) 5:41:57 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>97 アマノ 距離感が楽だ。言葉をやめても問い詰めもしない。そのくせ何か言いたいことがまとまらずにいるとそれとなくヒントをくれる。 色んな人は無礼講でなくともいるのに、考えに触れる場はそういえば多くはなかった。ぼんやりあなたの言葉を頭の中で噛み砕く。 「そりゃよかッた。俺ェ?俺はァ……、気ィつける。独房に鍵はかからンが、お前のモンだからなァ、守るわ出来るだけ」 未来は分からない、から絶対とは言い切れないが。男の思い的には絶対に近い。 自分の物陰で行われる愛の応酬に、小さく、これがあの悪魔かとは思えないほど穏やかに笑って。 「またな」 来る瞬間への挨拶を、 本当は言いたくないが、 述べた。離れたく、ないなぁ。 (100) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 16:06:11 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>103 アマノ 「……『あの トラヴィスの生徒』でもあるぜ」 打算は幾らでもある。そのために繋いだ縁ではないが。 何かと目立つ看守二人の名前、使い方を間違えないように。そして、その後ろ盾を無くさぬように。 そのためには『イイコの仕方』を学ぶ必要があるのだが……これはきっと、このエリアを出た後でも学べることだ。 とん、と叩かれる軽い衝撃が、それだけでこの心臓を揺らす。あなたを名残惜しむ柘榴色は、ずーっとあなたを見つめ続ける。 無礼講が終わりを告げ、あなたと空間さえも分つまで。いや、離れてからも。 ずっと、 あなた を。 (109) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 17:46:52 |
ナフは、メサに、緩やかに手を振った。おかえり。 (a50) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 17:47:28 |
【人】 不覊奔放 ナフ終わりを告げるのは天使のラッパじゃない。多分、アラームか放送か何か。酷く現実的な何かが、男を暗い日常へ連れ戻しに行くんだろう、きっと。 まぁいい。あの場所ーーこの監獄が、唯一俺が生きられる場所だ。 幸福の形を知った今ではちょっと退屈さが増してしまうのは否めないが。退屈を楽しむ感性でも身につけてみようか。やろうと思ってできるかは分からないが。 男としては随分前向き……というか。足元だけを見る思考ではなくなったことは確かだ。 迎えに来た顔馴染みの看守を見る。始まる前に蹴られたことを根に持っている様子もなく……いや、覚えているけど諦めている顔だなこれは、と思い至った。そんな感情まで理解できるのがなんだか少し面白かった。 ついでに言えば、男の起こした事態について非常に呆れているようでもあった。そりゃそうだ。 枷は重くなるぞと言われた。それはそうだろうなと思った。 飯は不味くなるぞと言われた。……菓子以外の物ももっと食っとくんだった。 その他のことについてはまた後日、と言われて、はァいと返事をしたら、珍しいものを見る目で見られた。 そうして、腕に枷がつけられる。 脚にもつけようとしゃがんだ看守が、靴はどうしたと聞く。 「ンー、ッとォ、」 「重たくなっちまッてさァ」 その一言は笑って、軽やかにーーー、 (113) rustyhoney 2021/10/19(Tue) 20:33:20 |
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