はぁ。めんどくさいけど招待状書かなきゃ。

えーと。

僕のお嫁さん探すためにみんな集まってくださーい。
ぶとーかいっていうの、やりまーす。

……うわ、見たことない顔でセバスチャン(執事)が睨んでくる。
もうちょっと真面目に書こ……

ちゃんとした招待状書いた。

〜〜〜招待状〜〜〜

王国民の皆様。
この度、私、王国皇太子エレンは、急ではございますが明日、王国民の皆様を王宮にお招きし、ブトーカイ（(2)^1d2 1.舞踏会　2.武闘会）を開催したいと考えております。

これは人生という長い道のりを共に歩むパートナーと出会うことを目的としております。

日頃王国を支えてくださる皆様への感謝の気持ちを込め、盛大におもてなしをいたしますので、是非お誘い合わせの上ご参加ください。

……これでセバスチャンも文句ないだろ？

はーぁ。ていうか僕なんかより断然おじさまやねーさまの方が王に向いてるのにな。せーべつとか母親の身分とかどーでもいいことで僕が次期国王って、頭固すぎるよね。

ねーさま、僕に会いに来てくれないかなぁ。王宮から出て行ってしまった後、どこで何してるのかすらさっぱりなんだよなぁ。

ついうっかりブトーカイを武闘会にしたけどまあいっか。
国を支える(物理)でも問題ないわけだし。

うわ、すごい人だなぁ。
これ主催の挨拶とかいるのかな。

僕が男だからってパートナーが女性である必要はないし、だからこそ老若男女が集まってるんだろうけど……あまりにも個性が強すぎて眩暈がする……。

こんな国を僕が治めるの？まじで？