人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【秘】 怪物 ツルギ → 怪物 ユス

「……暗いだろ?」

君と出会ってしまったからかな。

「ひとりぼっちだ。ずっと。」

初めて会った時に死んでおけば良かった。
いや。もっと、もっと前に、死んでおけば。


怪物だから孤独なのか、孤独だから怪物なのか。

きっとどちらも正しい。これはイコールで結ばれているから。

俺たちは、生まれてきたこと自体が間違っていたんだよ。


導き出した結論は同じはずなのに、君の姿が見えないのは、そういうことだ。
思うところはあったはずなのに、生まれたそばから零れ落ちていく。器の底は、元から無い。

孤独を理解できるのは、孤独な者だけ。
寄り添うことなんかできない。
───だって、孤独なんだから!


生きる気力は元から喪っていた。
死ぬ気力は今無くなった。
殺す気力も失った。
全て無意味。

どっちでもいいんじゃなくて、どうでもいい。

果たして君に、俺に、何かしらの価値は残っただろうか。
……、…………わからない。
考えるのが億劫だ。

なのにどうして、苦痛だけが大きくなる!
(-191) 2022/03/13(Sun) 10:50:29

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「ツルギ。聞きたい事がある」

 怪物は静かに貴方を見ている。

「お前の目には、俺が……俺たち人間がどう映っている?」


 その濁りは、貴方を見下ろしている。

「これは全て俺の意見なんだがな」

「お前は出会う者たちを理解者たり得るか、そうでないかの基準でしか見ていないんじゃないかと思うんだ」


 じっとこちらを、周りを見据える刃物のような視線を思い出していく。
 貴方は己を試していた。ずっと、ずっと。
 今だってそうだったのだろう。
 自分に都合の良い存在かどうか、試していた。

「周りの顔色ばかり気にして」

「そのくせ、試すようなことばかりをして」

「怖くなったら予防線を張って」


「お前自身が、お前の周りに瓦礫を積み上げる」


(-194) 2022/03/13(Sun) 12:59:59

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「なあツルギ。
 俺は、お前だけが俺を見てくれていると思っていた。
 周りは常に俺の中にある他人を必ず見ていて、俺という個人だけを見ようとはしなかった。

 でも違う。

 お前は俺という個人すらも見ていなかった。
 お前は散々他人から誰かの代わりとして見続けられたのに、
 他の誰でもない自分自身を見て欲しいと思っているのに、
 お前は他人越しに理想の存在ばかりを夢見ている。

 お前にとっての俺は唯一か?
 お前にとっての俺は、ほんとうに俺の形をしているか?

 個を見ようとしない限り、
 お前がその人を品定めする目を止めない限り、
 お前が人を人として見ようとしない限り、


 お前は誰にも見てもらえない。
 ……今のお前では、きっと何処にもいけないよ」

(-195) 2022/03/13(Sun) 13:00:44

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「……でも」

「それでもいいよ」

「俺は、それでもいい」

 振り返る。あの紛い物の、仮初に満ちた世界での日々を。

「お前にとって俺は理解者になる資格など持っていなかったとしても。
 お前の唯一になれなかったとしても」

 たのしそうにわらう顔が。
 全てを晒して泣く顔が。
 貴方が見せてくれた本心が。

「お前が俺の心を確かに動かしたことだけは真実だ。

 虚ろしかなかった俺の心が、
 何もかも切り落として死んだはずの俺の心が、

 心臓を取り上げられた時から他人に居場所を奪われた俺が、

 もう一度生き返ったのはお前のおかげだ」

 こうして、本物にまみれた暗い世界に戻って来させた。戻ってきてもいいと、思えた。

 紛い物の世界の中で手にしたもののなかでも、
 この感情だけは、本物だ。
(-196) 2022/03/13(Sun) 13:03:00

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「俺もまたもしかすれば心が動かしてくれるなら、個を見てくれるなら誰でもよかったのかもしれない。

 
 でも、ありとあらゆる可能性の中から俺が出会ったのは剣城一成だ。

 俺にとって、唯一として大切にしたいとW俺の意思でW選択したのは、剣城一成ただひとりだ。


 もう、誰でもよくなんかなくなったんだよ」

 考えることを放棄したのを放棄した。
 もう一度生き返って、考えて考えて錆びついた頭が壊れそうになっても考えて、
 そうして手にした選択がこれだ。

 貴方にとって自分がどれほどの価値だったのか分からない。
 けれど、自分にとって貴方の価値は、

 命だけではなく全てを捧げても惜しくないものなんだ。

(-197) 2022/03/13(Sun) 13:03:41

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「ツルギ。
 俺はお前の命も、時間も、感情も、何もかも。
 俺が、俺の為に、全部欲しいって思ってる。
 お前がそうじゃなかったとしても。

 似た苦しみも、おぞましい痛みも、必要なら喜んで飲み干すと言った。

 約束は違えない。俺は、お前以外は平等にどうでもよくて、平等に無責任を振りかざす。

 でも、お前のことだけは何があっても全て責任を取る。

 お前を理解できなくても、お前と同じ場所に並んで立てなくても、

 俺は壁の向こう側にいてもなお傍らにいる。
 壁を挟んでも、ずっと近くにいる」


 泣いて突っ伏す貴方の足元にずっといたように。

「暗くても、ひとりぼっちでも、俺は平気だから。俺は、怖いなんて分からない人でなしだから。

 俺はお前のものとして生きているだけで、お前が作る景色を見る事ができるだけで、お前がお前らしく振る舞うのを見るだけで、それでいいんだ。
 俺は理解者なんていらない。理解されなくても、俺はお前のおかげで虚しさを埋める事ができるから」

(-198) 2022/03/13(Sun) 13:04:31

【秘】 怪物 ユス → 怪物 ツルギ

「ツルギ。
 俺とお前、共犯者がやる事はこれで最後だ」

「着替えてくる。
 あとはお前の手で、俺に暴力を振るって被害者に仕立て上げるだけ」

「それで俺とお前の罪は完成する」

 共犯者は穏やかに語る。

「でも、どの選択をするかは全てお前に任せる。

 このまま完遂して、俺と生きるでもいい。
 全て諦めて自殺するでもいい。
 嫌になったからと俺を殺しても構わない。
 着替えている間に逃げたっていい。
 何もしたくないなら、これ以上お前が苦しまないように俺がお前を殺すとしよう。

 俺はお前にだけ、全ての責任を持つ。
 俺はお前だけ、全て受け入れる。
 お前の為に、俺の為に、俺は動く」

(-199) 2022/03/13(Sun) 13:05:33

【秘】 きみだけの ユス → 怪物 ツルギ


「一成。お前はどうしたい?」

(-200) 2022/03/13(Sun) 13:07:21

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

 それから暫く経ったのち、穏やかに笑いながら君の共犯者は同じ場所に戻って来る。

 少年の選択を確かめる為に。
(-201) 2022/03/13(Sun) 13:15:54

【秘】 怪物 ツルギ → ユス

着替えに向かう君へ何も言えず、血で汚れたフローリングを見つめていた。
全部、全部、本当のことだったから、言い返せなかった。
ずっと助けてくれる人を探して、探して、探し続けて。
誰も助けてなんかくれないって知ってからも、その癖は直らないまま。
指摘されることもなかった。君以外には隠していたから。

「………」

知らないよ。個の見方とか。
どうやって人の形を捉えればいいのかなんて、わかんねえし。

ばかじゃねえの。


人を人として見るって、どうすりゃいいんだよ。
自分の家族さえ、どうやって見ればいいのかわからないのに!


…俺がお前に何したって言うんだよ。唆して…家族殺させただけだろ………


青年は、君という人間がちっともわからない。
俺はお前が全てを欲するような人間じゃないのに。
都合が良いから黙っていただけで。
考えないようにしていただけで。
本当は、
君という人間が一番恐ろしいんだ。

剣城一成を求められたことなんて、見てもらえたことなんて、初めてなんだから。
(-207) 2022/03/13(Sun) 15:16:27

【秘】 怪物 ツルギ → ユス

視界が膜を張ったように、焦点が合わなくなって。

「……っ、俺は!
 お前と違って…、暗くてもひとりでも、平気じゃない!
お前ら人間なんか、みんな、みんな、恐いし…訳わかんねえ!


穏やかに笑う君がわからなくて、ムカついて、胸倉を掴んで引き寄せた。
泣いていることに気付いたのは、君の瞳に反射する自分を見てからだ。

……あの時もそうだったなあ。
底無しの器。
その内側にこびり付いた、辛うじて残っている本音を晒す度に、自分でもおかしいと思うくらい涙が溢れてしまう。
おかしいよ。これじゃ、本当はいつも泣いてるってことになるだろ。

だったらッ、だったら、お前が教えろよ!

 
お前お前として見る方法をさあ!!


こんなの八つ当たりだって知ってる。
もう19歳で、もう社会人で、子供じゃないんだから。それぐらい、できて当たり前なんだから。
できない俺が悪いのに。

「……お前はいつもそうだよ………俺はどうしたいって、俺を全部受け入れるって。
 俺だって、…もう考えるの、疲れたし。決めるの、しんどい。

 ………お前はどう思ってるんだよ。
何でも良いっつったら殺すからな。


涙目で君を睨み付けて、腹の底からありったけの汚泥を君に。
(-208) 2022/03/13(Sun) 15:20:31

【秘】 怪物 ツルギ → ユス


  
義徳。お前はどうしたい。

 
(-209) 2022/03/13(Sun) 15:21:51

【神】 怪物 ツルギ

>>G33 >>-141 アクタ/ユス

真実は人の数だけ存在する。
勿論、虚偽も同じ数だけ。


手渡されたメモに目を通しながら。
青年もほとんど決まってねえな…、と苦笑する。
ていうか軽トラ爆走させるの、趣味じゃないし。軽トラだけ浮きまくってないか?こいつだけ出る作品違うだろ。

「俺も舞台って観たことないし、初めてになるかも。……、…………」

隣の青年のよく回る口を聞きながら、もしかして案外性格が悪いのかな、とか。
……それは俺もだけど。

「お前の作る話を楽しめるかはわからないけど…
 まあ、席埋めるくらいはできるから。」

分かり合えなかったことは、きっと君にとって喜劇のひとつ。
眩しい笑顔を見ればわかる。最初からわかってた。
喜劇に汚いものは要らないから。


今まで通り、色んな言葉と所感を飲み込んで。
黙したまま、君の背中を見送った。
(G36) 2022/03/13(Sun) 16:21:07

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ


「俺は一成といきたい。」

(-227) 2022/03/13(Sun) 16:54:55

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

 されるがままに引き寄せられる。ぼやけた視界の中で、人でなしがわらっている。
 貴方が吠えている。貴方が晒している。
 透明だった、呪いまみれの貴方がなりふり構わず叫んで泣いている。

 ……ああ、珍しい景色だ。良い光景だ。

 大切にしたい。胸に広がる温かさをそのまま外に出して、貴方を包んであげたい。
 ……ああ、これはきっとW愛しいWなんだろうな。
 貴方とは反対に、青年は瞳を更に細めた。

「そうか。恐いか。訳わからないか。
 俺も分からない。よく話すお前のことだって完璧にわからないのに、人間の本質なんて理解できるはずがない」

 涙はとうに枯れ果てた。最後に泣いたのはいつだったか。調理実習で玉ねぎを切った時くらいだったかもしれない。
 でも、貴方は違う。きっと、いつもいつも泣いていたんだ。貴方が気付かないだけで、貴方すら気付かない暗闇の中で、ずっと、ずっと。

「教えていいのか」

「じゃあ、教えよう。俺なりの回答だがな」

 出来て当たり前なんてものは無い。
 全員が全員、世間一般に当てはまることなんてないのだから。

(-229) 2022/03/13(Sun) 16:55:46

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

「夢を捨てろ。夢から醒めろ。
 ここは仮初の世界でも夢の世界でもない。
 
 ゼロになりきれない可能性を追い続けるのはやめろ。
 W賭けWばかり続ける天任せの生き方をやめろ。
 理解者を作ることしか考えないのを止めてくれ。

理解者は作ろうとして作るものじゃない。
 人を知って、知ったものを積み上げて
 その果てにはじめて作られるものだ」

(-230) 2022/03/13(Sun) 16:56:39

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

「……だから、俺と生きよう。
 今すぐ死にたいと言うのなら、すぐに殺すつもりだったのだが。
 教えろと言われたのなら、教える為に俺はお前と生きたい。

 なんてことない会話をして、
 なんてことない食事をして、
 なんてことない外出をして、
 なんてことない時間を過ごす。

 そうして、生きた名残を積み上げたい」

もし嫌じゃなかったら…次は、誰かと来るといいですよ。二人で海を見たり、砂浜歩くだけでも、きっと何か…
 何も思わない、って事は、ないんじゃないかなって…

 
「二人で色んな景色を見よう。
 一人で見ても何も思わないものでも、二人で見れば何か変わるものだってあるだろう。
 俺は海が見たい。カフェに行ってクリームソーダが飲みたい。どこかの誰かが脚本を務めた舞台が見たい。

 お前と、一緒に」

「今度は、理解者を作るなんてことを考えないままで」

(-231) 2022/03/13(Sun) 16:57:32

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

 声が響く。

 『ハッピーのお祈り〜』


 ころころと、鈴のような声。
(-232) 2022/03/13(Sun) 16:59:30

【秘】 ユス → 怪物 ツルギ

「考えるのが疲れたなら、考えなくていい。
 決めるのがしんどいなら、決めなくていい。

 俺は考えることを放棄するのを放棄したから。代わりにやろう」

「どうしても嫌になったら、俺がお前を殺そう。
 俺が嫌なら、喜んで死のう」

「お前と作る景色が」
「お前が心から浮かべる表情が」
「見たいし、知りたいから」
(-233) 2022/03/13(Sun) 17:00:43

【秘】 きみといきたい ユス → 怪物 ツルギ


「駄目か? 一成」

(-234) 2022/03/13(Sun) 17:01:21

【秘】 怪物 ツルギ → ユス

「………、………………っ、の、」

───正論ばっかり言いやがって!

「てめえが、」

───お前は俺の一体何を、

知って、ん、………


───……、ああ、そうだ。

君は、全部知ってたんだった。

全部知った上で、正論とかじゃなくて、取り返しのつかないことをした上で、自分の言葉としてこうもハッキリ言うものだから。
反論の余地が無い。

視界が覆われて、憎たらしい笑顔が隠されて、額に懐かしい感触がして。
記憶と違うのは、部屋に満ちる鉄錆の臭いと、掌の大きさと、君の唇が触れた額が。
……温かい、気がしたこと。

………W楽しかったWか?


本物の海には行ったことがないけれど。友達と行った偽物の海は、楽しかったから。
海に嫌な思い出は、ひとつも無いから。

だっ…たら。………海、が…いい。


真っ暗な視界の中で、君を探して。
小さく、弱々しく、手が彷徨った。
(-235) 2022/03/13(Sun) 18:02:06

【秘】 ツルギ → ユス

ふと触れた体温に、指が食い込む程しがみつく。
繊維が千切れる音がした。
………死んでも離すものか。


君はおかしいよ。
簡単に思い出を上塗りしてしまう。
俺なんかより、ずっとおかしいんだ。

「………本当に全部、代わりにやってもらうからな。」

……死ぬのはいつでもできますから。
あっこれ一緒に行けそうにないな、って思ったらあいつを殺して俺も死ぬつもりですよ。


「俺を殺すのも。お前を殺すのも。」

元より俺の命は、君のものだから。
別に何もおかしなことは言っていない。

これは頼みで、お願いで、
命令
だ。
(-236) 2022/03/13(Sun) 18:04:14

【秘】 ツルギ → ユス

 
俺の全部を、お前の持ち物にしろ。


お前が管理しろ。


それなら、息をしてやる。

 
(-237) 2022/03/13(Sun) 18:05:21

【秘】 ユス → ツルギ

「……っ、ぐ、ぅ……ッ」

 何か千切れる感覚がした。
 流石に笑い続けることは出来なくて、痛みに顔を歪ませるけれど。

 こんな触れ方をしたのは、こんな反応を見せてくれたのは初めてだ。
 その痛みすらも愛おしい。

 こぼれ落ちた吐息にかすかに楽しそうにわらう音が混じる。

「……ふ、……はは。
 ああ、ああ。行こう。海に行こう。
 二人で同じ景色を見よう」

 98uよりも広い、切り取られていない見渡す限りの海。
 本物を一人で見たことなどないし、誰かとだって見たことがない。

(-238) 2022/03/13(Sun) 19:07:20

【秘】 ユス → ツルギ

 そうだな、おかしいかもしれないな。
 だって俺は怪物だから。
 憎い人間の呪いなんて、己の呪いで塗り潰そう。

「ああ。全部、全部代わりにやる。
 お前の全てを貰おう」

 全て切り捨てた俺は、何も持っていないから。
 底すら無くした穴の空いた器だから、満たされることなんてない。

 死ぬまで、俺の心が止まるまで。
 ──ずっと、お前を欲しがり続けるよ。

「大丈夫、お前が教えてくれたから。
 お前が俺を作ってくれたから。
 生かすも殺すも、ちゃんとやれる」

(-239) 2022/03/13(Sun) 19:08:13

【秘】 ユス → ツルギ

「お前の全ては俺のもので
 俺の全てはお前のもの。」

「勝手に独りになるのも許さない。」

「地獄まで、一緒に見てもらうからな」
(-240) 2022/03/13(Sun) 19:09:07

【秘】 きみの ツルギ → ユス

「………っ、ぐ、」

首筋に鈍い痛みが走る。紛い物ではなく、現実の、本物の印。

………ああ、楽だ。
もう何も考えなくていいんだ。
全部君が決めてくれる。
全部君が考えてくれる。
全部君のせいにできる。


夢を捨てて、夢から醒めて。
現実で生きろと言われても、当然できるはずもなく。

でも
生かされる
くらいなら、できそうな気がするから。
息をするだけなら、なんとかできそうな気がするから。
飼うより飼われる方が、ずっと簡単だ。

 
「………ははっ、いいよ。
 
地獄でもどこでも連れて行け。


淋しさを誤魔化すために、命の過程に何かを見出そうとして。
人の命をいとも簡単に消費して。
夢の微睡から、無理矢理引き上げられて。
わかったのは、君が俺のもので、俺が君のものであることだけ。

……最初から、それだけで良かったのかもしれない。
たったこれだけの答えを知るために、随分と遠回りをしてしまった。
(-243) 2022/03/13(Sun) 19:27:58

【秘】 きみの ツルギ → ユス

……さて、完全犯罪の仕上げをしなければ。
君が脱いだ服も持って行かないと。
君が後ろから殴られて、どこかに隠れて、俺が逃げてから通報した…という筋書き通りに。
俺は君の服に着替えて、地元に帰って、予備機を含む証拠の隠滅。

どんなに辿っても、人間関係を漁っても。
俺たちの関係は、誰にも分からない。
俺たちにだって、わからないんだから。


「………じゃ、手筈通りに。」

帽子を目深に被り、マスクをすればどこにでもいる通行人の出来上がり。
靴を履こうとして、土足のままだったことを思い出す。
(-244) 2022/03/13(Sun) 19:29:18

【秘】 きみの ツルギ → ユス

「終わったら、連絡して。」

玄関を出る前。
振り返って、マスクの下で。
ほんの少しだけ、笑ってやった。
ちゃんと見せてあげるのは、全部終わってから。

「───
地獄だろうと
待ってるから。」


それまで、お預け。
(-245) 2022/03/13(Sun) 19:30:23
きみの ツルギ(匿名)は、メモを貼った。
2022/03/13(Sun) 19:31:07

【秘】 きみの ユス → きみの ツルギ


「一成。ただいま」
(-267) 2022/03/13(Sun) 20:59:39
 




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