人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:


【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 可愛いなんて母以外に久々に言われた。
 母に一瞬意識が向きかけて一気に萎みそうになる気持ちを
 可愛いの言葉だけに向けて引き戻す。
 今この人に俺は可愛く見えてるのか。
 昔の印象のまま固定されているにしても
 昔だってそう幼くはなかった筈なのに。
 如何して大の大人の男が可愛く見えるやら
 なんともおかしな話だと思うのに
 何故だか悪い気はしなかった。

 嫌な気分ではなかった。
 どんな評価であれどんな見解であれ
 彼に与えられるものなら、なんだって。

 あの頃も今も変わらず彼が好きな証明なんて
 それだけで足りるだろう。
 あと男に抱かれてるのも。
 こんなに気持ちいいって知ってたとしても
 彼以外になんて、考えるのも嫌なのだから。 ]
(*4) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:17:34

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 興奮の滲む彼の荒く艶やかな呼吸の音。
 潤いも足さずに交わる結合に女を抱く時のような水音はなく
 汗に湿る肌同士が当たる音と軋むベッドの音が耳についた。

 馴染みのある分かり易い快感を以て
 欲望の弾ける瞬間へと向け急速に駆け上がりながら
 覚えたばかりのまだ不慣れで、
 それなのに強烈な心地よさを同時に味わわされて
 頭が、混乱する。
 男として生きてきた自分の体を作り替えられるような
 おかしな錯覚に酔い痴れて。

 あとを追うように限界を訴える彼の声にぞくぞくと
 絶頂の余韻とは違う法悦が駆け抜けて
 熱いものを吐き出すさなかの体を休む間もなく
 断続的に攻められ、声にならず吐息の音だけで喘いだ。

 気遣いや手加減を取り払ったような力強い抽挿に
 彼が彼だけの快感を求めて動いているんだと理解して
 彼の欲をこの身にぶつけられ受け止めているんだと思えば
 訳のわからない感情が込み上げてきて堪らなくなった。

 愛おしさと呼ぶには如何にも狂暴で酷く淫らな。
 言い表す言葉は見つけられる気がしない。

 過去に抱いた女が興奮を煽る為紡いだ言葉が頭に浮かんで
 「なかにだして」と強請った気がする。
 彼を悦ばせるためではなく純粋に自分がそうされたくて。
 きちんと言葉になった自信はない。 ]
(*5) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:20:14

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 元より入口の皮膚以外殆どが感覚を持たない内臓での交わりだ
 中で震える感触も、吐き出された実感もまるでない。

 けれど抱きしめられ重なる身体の震えと
 生々しい呻き声に彼の絶頂を知る。

 体はすっかり疲弊しきって重力が倍に感じるし
 ぜぇぜぇと繰り返す呼吸の音は耳障りで息苦しく
 もう指一本動かしたくないのに、興奮が醒めない。

 熱くて、暑くて。
 張り付く重たい身体が苦痛なのに心地よくて
 離れがたくて背中の後ろに体重を預けようとすれば
 未だ繋がったままのものが角度を変えて小さく呻いた。

 え?萎えてないの?何故?
 いや、俺もだな?俺もだったわ。何故。

 もうなにを考えるのもだるくて
 疑問は浮かぶ傍から投げ出した。
 重力倍増しに感じるクソ程重たい腕を死ぬ気で持ち上げて
 首筋にじゃれついてくる頭をベタつく手で構わず撫でた。
 何も考えない頭で、理由もなくそうしたかったから。 ]
(*6) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:20:53

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 気遣いの戻ったやり方で、すっかり弛緩した体を
 シーツの上に横たえられる。
 死ぬほど疲れていたので逆らわず手伝わず体を預けた。
 気遣うならまず抜けとは思ったが言わなかった。
 離れたくなくて、言いたくなかったので。

 予告通りに汗だくになった身体に
 乾いたシーツの感触が心地よくて
 もぞもぞと蠢き湿っていない場所を探す ] 


 ​────、…───……、……っ、……
 ……しにそ、……むちゃくちゃ、きもちよかった。


[ 遅れた返事を漸く紡げば、緩みきった口から涎が垂れかけて
 垂らしてももう今更どうでもよかったけど
 死ぬほど喉が渇いていたので無理やり飲み下す。

 みずほしい。けど、いいたくない。
 動きたくも離れたくもなかった。 ]
(*7) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:22:40

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 動きたくも離れたくもない、けれど
 顔を見るためのろのろ体を捻れば
 彼が出した分だけ多少の滑りを取り戻した中から
 ずるりと半端に彼が腹圧で押し出されて
 強制的に味わわされる排泄と殆どおんなじ原始的な快感に
 ぞわぞわして戦慄きながら、ぅ゙あ゙とか色気の欠片もない
 なかなかにひどい悲鳴をか細く溢れた。

 ぜんぶ抜けてないから
 まだこれを味わう事になるのがわかってしまう。
 離れたくない以上の嫌を突きつけられて
 はふはふ喘ぎながらも
 当初の目的を成し遂げるべく彼の顔を見る。

 ひどく疲弊しきった顔はそのままに目だけギラギラしてる。
 これは徹夜が過ぎて疲弊し過ぎたが為に分泌された
 脳内麻薬でおかしなテンションになってる顔だ。  ]


 せんせぇも……誠丞さんも、きもちよかった?

 満足したならねなよ。
 ひっどいかおしてる。

 
(*8) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:25:05

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 抜いて離れるのも、抜ける感覚も嫌だけど
 半端な今の状況が、なかなかやばいとこを押してることに
 ばきばきに勃起しだす自身でもって察して、
 意を決してずるりと完全に引き抜いた。

 ずるりと内臓を道連れにするみたいに出ていくのが
 気持ち悪くて気持ちよくて
 え゙だかあ゙だかわからない音で呻いて
 謎の情けなさに泣き出しそうになりながらも
 重い体を引きずって完全に向き直る。

 どろっと産み出された直腸温度にほかほかになった
 彼のやつを、そのままでは気持ち悪かろうと
 その辺のシーツを手繰ってかなり適当に拭いてやった。
 自分の尻も気持ちわるいけどこっちは
 シーツで拭くのが流石に躊躇われてそのままに。

 布団でもかけてやるべきだけど
 これ以上一切動きたくないし暑いので
 寄り添うだけにしておいた。

 いろいろ考えなきゃいけない面倒なことが
 かなり、だいぶ、残っている気がする
 けれど、眠って起きたあとの自分に
 ぜんぶ押し付けることにして。

 ねなよ、おやすみ、を繰り返し
 彼が目を閉じるのを見守ってから、自分も目を閉じて
 泥のような眠りにずぶずぶと沈んでいった。* ]
(*9) yahiro 2022/05/23(Mon) 2:27:27

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 「満たされた」って性欲以外の何が。
 思ったけど声に出さなかったのは
 何となくその感覚がわかる気がしたからだ。
 「何が」と逆に尋ねられても答えられないけれど
 何かが漸く満たされた気がして
 満たされた気がすることで足りなかったことを知る。
 何かが。いやわかんないけど。

 普段なら終わった後は暫くもう放っておいて欲しくなるのに
 わけのわからない多幸感に満ちていて
 アナルセックスがすごいのか
 好きな人との結ばれることがすごいのか
 後者だったら美談なんだろうと思うから
 後者と思っておくのがよさそうだ。

 この充足感が新たな性癖の扉を開いた所為じゃ
 ないと思いたいなんて考えて、ふと
 もしそうだったとしても許すのは彼だけなのだから
 結局美談と思っておいても大差はないと気付、

 ……いたあたりでアナルセックスに思いを馳せていた
 なかなかに酷い思考を引き戻される。
 いやいや尻のことばっか考えても仕方ないじゃん?
 そのくらいの衝撃だったわけですし。 ]
(*15) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:50:51

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 先に名前で呼んだのは自分のくせに
 俺が呼ぶのは引っかかるらしい。
 なんとなく浮かんだ不満のまま
 なんでだよって突っかかろうとした出鼻は
 噛み締めるみたいに名を呼ぶ声にへし折られた。

 そんな声で呼ばれてしまえば
 些細なことはどうでも良くなってしまった。 ]


 やだったら……、せんせぇって呼び続けるけど。
 けど……でも、……いいじゃんべつに
 ふたりきりのときくらいは、誠丞さんて呼んでも。

 ずっと、『先生』以外の関係になって欲しかったんだ。
 こんなことまでしたんだし、
 なってくれるんでしょ?せぇーんせ。


[ 見返りを寄越せだなんてなかなか性格の悪い台詞を
 どうせ叶えてくれるだろうと信じきった甘えた態度で吐く。

 何に、とははっきりと名言しなかった。
 何になって欲しいのか自分でもよくわからなくて。 ]
(*16) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:51:12

【人】 入院中 阿出川 瑠威

[ 彼は俺の家庭教師で俺はその生徒だった。

 それだけだったから、それ以外も欲しかった。
 それ以外の時間の彼を知りたかった。
 その手始めに欲しかったのが性的な接触で
 体さえ交われば彼の特別な存在になれるんだと夢見てた。

 彼は主治医で俺は患者だった。
 それ以外を欲しがってまた彼が
 俺の前からいなくなってしまうのが怖かった。
 それでも欲しがる気持ちは消えることなく
 変わらないどころかより強い執着として
 俺の心の中に燻り続け
 欲しがる事すら許されない窮屈さに腐敗していった。

 病院から飛び降りようとしたのは、多分故意だった。

 母がいないうちに、そう思った気持ちも嘘じゃない
 けれど
 それ以上に、あの時強く思ったことは……… ]
(112) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:52:43

【秘】 入院中 阿出川 瑠威 → 眼科医 紫川 誠丞

[ こここの病院で自死すれば彼の記憶に残るとくべつになれるだろうか? ]
(-85) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:54:04

【人】 入院中 阿出川 瑠威

[ 彼の一番になりたかった。
 彼の唯一になりたかった。
 彼を自分だけのものにしたかった。
 心も体も時間も全て、この先の未来さえも
 彼を俺に縛り付けてやりたかった。
 彼に俺を刻みつけてやりたかった。
 彼に俺を縛り付けて欲しかった。
 心も体も時間も全て、この先の未来さえも
 俺を彼だけのものにして欲しかった。
 俺の唯一は彼以外いない。
 俺の一番はずっと彼だった。

 そう自覚して初めて
 母の気持ちが少しだけわかった気がした。

 きっと俺は母に似ているのだと思う。
 或いは俺のほうがもっと酷いかもしれない。

 愛し方と、歪み方が。 ]
(114) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:54:52

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 途中で一度手洗いに起きた。
 その時に彼をベッドに縛り付けてやろうかと思った。

 転院させられたとは聞いたが
 現状どういう状況なのかわからないなりに
 彼をあの病院に戻れるよう何か手伝えないかと
 思っていた気持ちに嘘はない。
 けれど。それ以上に。

 気付いてしまった。自分の気持ちに。
 彼をここから一歩たりとも外に出したくない。
 一番になりたかった。けれどそれだけじゃ満足できなくて
 二番以下も誰にも譲りたくなかった。

 このまま一緒に死んで今を永遠にできたらどんなに良いかと
 一瞬過ぎった甘美な妄想に囚われ
 彼の無防備な首筋に指が絡むより前に
 もっと強欲な自分が顔を出したから、何もしなかった。

 俺しかいないから俺が唯一なんじゃなく
 他にもいるのに俺を選ぶくらいじゃないと
 きっと俺は満足できそうにない、と。 ]
(*17) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:55:34

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ となりで身じろぐ気配で覚醒したふりをして
 むずがるような音で小さく唸って寝ぼけたふりをして
 隣の彼に寄り添って、擦り寄った。

 が、特に効果はなかった。
 可愛いって言ったから自分なりに
 めいっぱい媚びてみたつもりなんだが?
 満足するための方向性がわからない。

 シーツを掛けられ離れて行くから
 仕方なく離れて行く背を見送る。
 綺麗なままの背中を見つめて
 背中に爪あとでも付けてやれば良かったと思った。 ]


 ………どこいくの?


[ そんな無防備な格好のままどこかに出かけやしないだろう。
 けれどそのままシャワーを浴びて着替えた後なら?
 どこかへ行ってしまうのだろうか。俺を置いて。
 俺の知らない時間にどこで誰と過ごすのかと
 考えただけで頭がどうにかなりそうだ。

 不安に駆られ咄嗟に飛び起き声をかければ
 置いていかないでと嘆く子供みたいな怯えた声になった。
 けれど、最中に散々騒いでいたおかげで
 久々に発した声は少々ざらついてしまっていて
 不自然さは、掠れた声に霞んでしまったかもしれない。* ]
(*18) yahiro 2022/05/24(Tue) 21:59:58

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 彼が振り向いただけでほっとして
 戻ってきてくれるだけで肩の力が抜ける。

 そばに腰掛けた彼の手を勝手に取って自分の頬に寄せ
 撫でろと言わんばかりに擦り寄った。

 目の前にいてもこれだ。
 今頃母は発狂してるだろうなって簡単に想像がついた。 ]


 なに、ここ病院ってマジなの?
 誠丞さんの強めの幻覚で俺が監禁されてるんじゃなく?
 ……まぁそうだったとしても別に俺は構わないけどさ。


[ 帰らなきゃってこれっぽっちも思わないのが自分で笑えて
 ちょっと笑い声が溢れる。
 
 死ぬ逃げ出すつもりで捨てたからじゃない。
 なんとなくわかった。
 母が俺に依存していたように、俺も母に依存していた。
 今は新しい依存先ができたから、もうどうでもいいだけ。

 母も俺が居なくなれば新しい何かを見つけて
 そしてどうでもよくなるのかな。そうなればいいのに。
 だって俺はこんなにも薄情だ。
 それがすこしだけ申し訳ない。
 母も俺も同じように互いに依存していたけれど
 同じ強さじゃないことが申し訳なくて、
 だから縛られていただけなんだと今ならわかる。 ]
(*24) yahiro 2022/05/25(Wed) 2:16:48

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 彼の言い分が真実ならば、いや真実なわけはないと思うが
 例えばの話。もしそうならば……
 医者としての経歴に傷が付かないのか?なんて
 考えてみてもよくわからなくて。

 頬に感じる彼の体温に懐きながらじっと彼の顔を覗き込む。
 正気に見えるけど。俺よりは余程。]


 ん。多分……良く眠れたんじゃないかなぁ。

 ひさしぶりに、そんなに頭も痛くないし
 耳鳴りもしない。それに……
 そこまで死にたいとも思わない。

 ……あー……でも、多少は熱っぽいのかな。
 誠丞さんの手、きもちいい。


[ 全然そんな気はしないけれど。
 ただ甘えたいから心配を誘う。
 
 誘っているのが『心配』だけにしては
 最中にでも聞かせるような
 甘ったるい「きもちいい」だったが
 この仏頂面はそのくらいで動じやしないだろうし
 冗談だと伝える意味でちょうどいいだろうと
 すこしだけ、悪戯な気持ちで悪ふざけを。 ]
(*25) yahiro 2022/05/25(Wed) 2:17:29

【赤】 入院中 阿出川 瑠威


[ 水を取りに行くだけのことを先延ばしにさせたくて
 彼の肩にもたれ掛かったりしながら彼の言葉を反芻する。

 医者が、患者を選んでいる。

 どうして俺を選んでくれたの?なんて
 しおらしい気持ちはもうどこにも残ってなくて
 心地よい充足感だけが胸にあった。

 彼が俺を選んでくれた。

 その事が嬉しくて。嬉しくて。
 夢なんじゃないかと疑う気持ちはなくはないけれど
 夢なら終わりにしたら死ねばいいだけだと極端な考えが浮かぶ。

 だって彼が俺を選ばない現実なんて
 必要ないのだから仕方あるまい。
 どうせ捨てる死ぬつもりだった。
 捨てることに改めて躊躇が生まれることもない。 ]
(*26) yahiro 2022/05/25(Wed) 2:18:24

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 引き止めるために言葉を探す。
 どうせ水を取って戻るだけだ。
 その言葉を疑っているわけじゃない。
 それなのにそれだけのほんのわずかな間でも
 連れて行ってくれないのなら行かせたくなくて。

 けれど今までただの医者と患者の関係を貫いていたせいで
 共通の話題なんてひとつしか思い浮かばなくて ]


 ……俺が入院してる理由は……一応『目』なんだっけ?

 入院期間は……?
 ……​────完治するまで?


[ あれ?入院費どうなるんだろう?
 本当に彼の言うとおりここが病院ならの話だけれど。
 信じてはいないけれど嘘でもどうでもよかったから
 話半分に受け取って、信じているていで尋ねた。
 退院するつもりなんて、これっぽっちもないけれど。

 彼の医者としての経歴に傷が付くのなら
 あの病院に返してやらなきゃとは思う。
 思うのに、ここにいて欲しくて。

 だからこそ、完治するまでかと尋ねた。
 治らないと理解しているから。
 実は治せるなんて夢みたいな言葉をもし今聴いても
 きっと悪夢にしか聞こえないんだろう。* ]
(*27) yahiro 2022/05/25(Wed) 2:24:36
 




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