人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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ナオアキ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
カナイ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
マユミ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
ロク神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
カジヤマ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
フカワ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
ライカ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。
コゴマ神の居ぬ間に弓を引こう マユミに投票した。

マユミは村人の手により処刑された。

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?

幽界の歪み
突如として空間が歪み、この世とあの世の境界が曖昧になってしまった! 今日に限り、生者も死者の声や姿をハッキリと捉える事が出来るだろう。

現在の生存者は、ナオアキ、カナイ、ロク、ヌイバリ、カジヤマ、フカワ、ライカ、コゴマの8名

カジヤマは、会議室の端末に送信した『あきちやんだめだー』そこからしばらく返信はない。
(a0) 2022/06/06(Mon) 21:35:49

【人】 跼蹐 カナイ


──会議室の扉が、そっと後ろ手に閉められた。

消耗こそすれ神経が昂ぶったような感覚が持続し続けているのは
いよいよおかしくなりつつあるのか最初からおかしかったのか。
一度深く息を吐いて、注意深く気配を探る。

自身に現れた力が特定の個人を探す事に長けたものではなくとも、
不安定に揺れる気配があれば、すぐに気付く事はできる。
それが多少遠くであっても、大まかな方向程度は。

『おねがいします』。

たったそれだけの文章でも、
何が起きたのかということを察するには十分だった。
だから闇雲に探す必要は無いのだと知っていた。

『ただ二つお願いがあるのです。
聞いてもらえるのです?』

『はい、構わないのです。
1つは、この能力が制御できなくなったら 
その時は僕を止めて欲しいのです。
叶様や他の人に害をなしたい訳ではないので』
(0) 2022/06/06(Mon) 22:47:34
カナイは、無事に、という言葉には、きっと何も言わないまま。
(a1) 2022/06/06(Mon) 22:48:59

カナイは、少し眉尻を下げるだけだった。
(a2) 2022/06/06(Mon) 22:49:10

ナオアキは、骨を折った。
(a3) 2022/06/06(Mon) 23:17:12

【人】 跼蹐 カナイ

>>+0 >>+1 弓日向

「…内容、聞いてから考えてもいいですか」

「………わかりました、その時は…」
「…僕ならきっと、できますから」

────見付けた。

あなたと最後に会話をした場所。
会議室からやや遠い地点に位置する仮眠室、その方向。
他にも異様な気配は幾つかあったかもしれないけれど、
その位置から、どこか確信じみたものを感じて。

閉じた瞼をそっと上げて、歩き出す。
(1) 2022/06/06(Mon) 23:27:57

【人】 跼蹐 カナイ

>>+0 >>+1 弓日向

以前二人で歩いた道程を、今は一人で歩いている。

会議室を後にして、空気の良いとは言えない廊下を少し歩いて
一回、二回、角を曲がって、……

────三回目の角を曲がった所に、あなたは居た。

その凄絶な姿を見て、
あなたの代わりに悲鳴を上げるように軋む音を聞いて。
ああ、と。
息を吐くようにやるせなさを吐き出した。

──追想。
……気味が悪くとも、こうして確かに利益を齎しているのなら。
けれど、益にならないなら?……

……そしてあなたのそれは、あなたを何処まで、
どういったものにまで変化させ──変異させてしまうのか。……
(2) 2022/06/06(Mon) 23:28:44

【人】 跼蹐 カナイ

>>+0 >>+1 弓日向

「………弓日向さん…」

自分が協力しなければ、あなたはそうはならなかったのだろうか?
そんな事を今考えたところで、もはや何にもならないだろう。

「もう……戻れませんか?」

だからたった一つだけ、問いを投げ掛けた。
あなたがもう後戻りできないのだとしたら──
このままでは、恐ろしいものに成り果ててしまうのだとしたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
きっとあなたは、その答えを行動で示すしかないのだろうけど。
(3) 2022/06/06(Mon) 23:30:00

【人】 跼蹐 カナイ

>>+2 弓日向

人体には存在し得ないパーツが床へ近付いていく。
悲鳴じみた音を立てて、ゆっくりと。
その様相を見て胸の内に湧いたものは、恐怖ではなくて。

「…ああ……また僕は」

「死で何かを得た分、死で何かを失うんだ…」

ヒトとは異なる形状の骨。
四足歩行の──凡そイヌ科の特徴を呈するそれは。
唯一の慰めであり、拠り所だった、飼い犬あの子を想起するものだった。
あの子も自身が恐怖から解放されたすぐ後に旅立ってしまった。

「……でも、これは」

「きっと、おれにしかできない事だから」

どうせもう引き返せない自分がやるべき事だ。
それに、あなたの状態は、自身の内にある力で対処する事が。
恐らくあまりにも──適切なものだったから。

そして何より、同じ理不尽を受けた被害者のあなただから。
こんな形でも、その願いの一つくらい、
えたくて。

やりたい事・・・・・だ。だから引き返せない、引き返さない。
(4) 2022/06/07(Tue) 1:12:10

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+2 弓日向

だから逃れる為ではなく、向き合う為に。

その四文字を確かに認識したその直後、
また一つばき二つべき、まるであなたの心の軋む音のようなむごい音。
それを聞きながら、叶はやはり逃げなかった。

──恐怖を呼び起こし、研ぎ澄ます。

殆どあなたの理性による制御を外れた意思が、
どのような行動を取ろうとも、それを回避しようともせず。

恐れるものは、あなたではなくて。
これまで、そしてこれからの自身の行いと、その発覚だ。

この力はある程度対象を目視できなければならないようだった。
だから回避などに感けている余裕など無くて、
何れにしてもあなたに正面から向き合うほかなかった。
(5) 2022/06/07(Tue) 1:13:54

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+2 弓日向

──そして、それを向ける先は──叶うのであれば。

檸檬色の結晶でもなく、葡萄色の結晶でもなくて。

────パンッ!!!!

あなたの胸元を覆う、血色をした結晶が、一瞬にして爆ぜ散った。

皮膚を切り裂き、肉を突き刺し、骨と骨の間に潜り込む。

その部位を狙ったのは、元を断つ為に。
その次に、長く苦しませる事の無いように。
とはいえ今のあなたにとって、
それが確かに致命の一撃足り得るかはわからない。

そして、たとえそれが束の間の夢だったとしても、
まだ平穏だった頃の思い出を苦痛に変えたくはなかったから。
(6) 2022/06/07(Tue) 1:14:42
カナイは、この力を使う時の感覚が恐ろしくて。
(a4) 2022/06/07(Tue) 1:17:01

カナイは、それと同時に、どうしようもなく安心する。
(a5) 2022/06/07(Tue) 1:17:16

カナイは、多分、前に力を使った時からあまり時間が経っていない。
(a6) 2022/06/07(Tue) 1:18:24

カジヤマは、
「行くな、行くな、
行くな!!
(a7) 2022/06/07(Tue) 2:47:44

カジヤマは、咽がすり切れて、叫べない。身体が動かすことが出来ない。
(a8) 2022/06/07(Tue) 2:48:01

カジヤマは、篝屋の傷は、"    "
(a9) 2022/06/07(Tue) 2:53:00

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+3 >>+4 弓日向

いつか見た決意を宿した瞳のように、真っ直ぐに、一直線に。
迫り来る勢いに、ほんの少し気圧されて。
それでも確かに視界に入ったものを見逃さなかった。

「…………ッ、…」

一瞬の集中の後、短く鋭く、残響を耳に残す破裂音。
結晶とも血飛沫とも、或いは肉の破片ともつかないような
ただただ赤いものが瞬時に飛散して、
もしかすると、硬い破片が幾らか自分も傷付けたかもしれない。
それはなるべくしてそうなる事だから。


西へ、太陽の沈む方角へ。
陽が傾いて、日向が翳る。
いつかまた陽が昇るその時まで。
(7) 2022/06/07(Tue) 5:03:52

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+3 >>+4 弓日向

そうして刹那に嵐は過ぎ去って。

再びの静寂と、それから徐々に血臭に満たされ始めた廊下。
ゆっくりと広がっていく血溜まりと、横たわる少女を見た。

能力の起源に紐付いた奇妙な安堵は長続きしない。
だから今この胸の内を満たすものは。
その思いを理解できたばかりの少女を失った事によって齎された
喪失感と、悲しみと、それから人を手に掛けた罪悪感だった。

「………弓日向さん」

ほんの少し軽く、けれど脱力しきって重く。
まだ温かい身体をすぐ近くの仮眠室へ運び込んだ。
野晒しは忍びなく、けれど会議室へ連れて行くには憚られた。

「あなたはあの時自分の事を薄汚い人間と言ったけど、
 おれはそうは思いませんでした」

寝台へと寝かせて、瞼や唇が開いたままなら閉じさせて。
その横で殆ど唯一の遺品となるであろう端末に指を滑らせた。
連なる望みと、呪詛と、それから。
そして、あなたの最後の言葉を思い返して目を伏せた。

「おれの方がずっとどうしようもない」

そんな人殺しに感謝するだけでなく、生きろと言うなんて。
いったいこれから何処へ生きて行けと言うのだろう。
(8) 2022/06/07(Tue) 5:05:59

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+3 >>+4 弓日向

「何にしたって。
 あなたが死んで泣く人間の一人くらいは、……
 ……事実として、居るみたいです」

どうせ誰も聞いていないのだから、
随分湿気を帯びた声を取り繕う必要もないだろう。
自分で殺しておいて悲しむなんて、
人殺しには身勝手すぎる気もするな、なんて思いはしたけど。
(9) 2022/06/07(Tue) 5:06:52

【人】 ハリの豺狼 カナイ

>>+3 >>+4 弓日向

だからそんな身勝手はすぐにしまい込んで。
きっとまた少し血に汚れた白衣の裾で目元を乱暴に拭った。

「神様なんて居ないかもしれないけど」

深く息をして、仮眠室を後にするべく立ち上がった。

「居ない方がいいのかもしれない」

だって、もし仮に、そんなものが居たら。

おれはそれを殺さなきゃ気が済まないから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

たとえばこれが、誰かの描いた筋書きであるのだとしたら。
自分はその誰かを怨まずにはいられないだろう。
そしてきっと、それを殺さない限り。
自分に本当の意味での平穏が訪れる事は無いんだろう。

でなければ、真に恐ろしいものを取り除けはしないのだから。
(10) 2022/06/07(Tue) 5:07:37
カナイは、静かに電気を消して、仮眠室を後にした。
(a10) 2022/06/07(Tue) 5:08:01

カナイは、また声を聞く。きっと仮眠室を出て少し後の事。
(a11) 2022/06/07(Tue) 5:20:35

フカワは、全てが有耶無耶になってしまえたらと思った。
(a12) 2022/06/07(Tue) 5:45:29

【置】 トラジコメディ フカワ


『そうはならねえから……
 今はただ、明日を願うしかないんだ』

まだ切り出していない鉄パイプの上に、
引き伸ばした剥き出しのハンガーや導線を括り付けて、
コンドームとガムテープで補強し固定する。

己がひた隠しにする他愛もない秘密も、
誰かが背負い続ける痛みと罪、恐れも、
皆が抱える前までは僅かだった歪みも、
その全ては、いつか白日のもとに晒されてしまう。

逃げ続けることは不可能だ。
だから逃げない。消極的で、確かな理由。

安寧が脅かされることを恐れても、
脅かすものに立ち向かうことは、恐れてはいけない。

彼らもきっとそうである、はずだ。
(L0) 2022/06/07(Tue) 6:04:00
公開: 2022/06/07(Tue) 6:00:00

【置】 トラジコメディ フカワ


弱者は、踏み躙られ奪われるだけかもしれない。
どれだけ願っても明日は変わらないかもしれないし、
唐突に奪われる明日を、
取り戻すことすらできないかもしれない。

ただそれでも。与えられた安心を。用意してもらえた安全を。
享受して不安そのものから逃げるばかりでなく、
戦うこと、維持することにちゃんと意識を向けられたら。

価値のない自分の人生に初めて、意義が生まれるような気がした。


『オレの安心できる場所を、守って』


祈りは痛みに。苦しみに。
身体を侵食するソレは与えられた物への対価だ。
(L1) 2022/06/07(Tue) 6:13:28
公開: 2022/06/07(Tue) 6:10:00
フカワは、己の不運を呪って、愛した。
(a13) 2022/06/07(Tue) 6:14:27

トラジコメディ フカワは、メモを貼った。
(a14) 2022/06/07(Tue) 7:16:58

【人】 ハリの豺狼 カナイ


仮眠室を出て、誰かの声を聞いた後。

弾かれたように廊下を駆け出して、
その傍らに気配を探る。読み取ろうとする。不安定な気配を。
今明確に排除すべき恐ろしいもの──奈尾の気配を。
進行方向がわかるのであれば、その背後に回り込むように。

殺さなければきっと殺される。
真に恐ろしいものから逃れるには、殺すしかない。
自分ならきっとできる。自分がやるしかない。


何れにしても脇目も振らず会議室への道を突っ切っていく。
元はドッグトレーナーを目指していたのだ。
犬と共に駆ける為の日々の名残は、まだ身体に残っている。
(11) 2022/06/07(Tue) 7:35:45
カナイは、猟犬じみて廊下を駆けて行く。狩るか狩られるかは、まだわからない。
(a15) 2022/06/07(Tue) 7:36:58

【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ

あなたは死ななければならない

 奈尾がやって来る方……銃声二発が鳴っていた場所は、
 叶らが彼女と相対した場所から随分遠くからだった。
あなたは死ななければならない

 そこから移動した彼女を迎えに行っていた叶が、
 今いた場所とはほとんど反対の位置で。
          あなたは死ななければならない

 会議室へと向かおうと思えば、
 叶が奈尾の背後に回っている暇などなかっただろう。
あなたは死ななければならない     
  あなたは死ななければならない
──奈尾の道中に誰もいなければ。
あなたは死ななければならない
あなたは死ななければならない

(L2) 2022/06/07(Tue) 8:22:34
公開: 2022/06/07(Tue) 8:25:00

【人】 トラジコメディ フカワ


『弊社の試験薬が』

『貴方様にご迷惑をおかけしてしまったこと』

『深くお詫びしたいところですが──』


 見ないうちに随分と変わり果ててしまったものだ。
 我々に投与された薬とは一体全体何だって言うのか。


「故に少々、お時間をいただけますでしょうか?」

針のような気配に震える瞼を開けて、
引き攣った微笑みを顔に貼り付け、奈尾の前に立ち塞がる。

眉間に皺を寄せてアンテナを握り締めれば、
其処彼処から軽くも不規則な足音が響き始める。
それはまるで行進(/パレード)の始まりを告げるように。
(12) 2022/06/07(Tue) 8:46:21

【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ

あなたは死ななければならない         
パァンッ!! 
      あなたは死ななければならない
 開演に水を差す、なんとも無粋な音がした。
 あなたは死ななければならない
            あなたは死ななければならない
「アタシ、会議室に行かなきゃいけないの」
             あなたは死ななければならない
      あなたは死ななければならない
 一も二もない発砲。狙いは深和の足元。
 三半規管も狂ってきているのか、散弾のほとんどは深和を捉えなかった。
次もそうなるとは限らない。
あなたは死ななければならない         
「話は手短にしてくれるとうれしいかしら」
あなたは死ななければならない   
あなたは死ななければならない           
 「ねェ?」
あなたは死ななければならない      
 丈夫に作られていたはずの服は溶け、奈尾の上半身はほとんど露出していた。
 焼けた肉と黒いどろどろの中に、白が見え隠れ。
 斜め掛けにした鞄の肩紐も深く食い込み、骨が支えているようなものだった。
 深和からはあまり見えないが、状態としては背中が一番酷い。
あなたは死ななければならない  
 そんな状態にもかかわらず、これはまだ人の形を保って動いている。
(13) 2022/06/07(Tue) 10:10:08
ナオアキは、銃口を少し上へやり、引き金を引いた。
(a16) 2022/06/07(Tue) 10:10:32

【人】 トラジコメディ フカワ


チッ、と熱い何かがズボンや靴の端を掠めて、
バターでも抉ったみたいな跡をつけたのを感じる。

へへ、だの、ははだの、笑っちまったくらい濃厚な死の気配。

「いえ勿論!……重々、承知です、とも」
『ああああ当たる死ぬ?当たる嫌だ怖い当たる嫌』


実に手強い客だ。ここまで強情なのはいつ振りか。
──そう、あくまでも映画のように劇のように。

無機質な散弾銃、劈く発砲音、異形と化した彼。
それらをひとつでも、確かな現実のものとして受け止めたら、
もうすぐにでも狂ってしまう。出来る限り俯瞰しなければ。
 
銃口が上を向いたのを見れば、及び腰で一歩ほど後退りを。

「申し訳ございません……何から何まで」
『こここ、こい、ここ、に、ここから、音の方』


背後の方から駆けてきた中型の実験動物を、
アンテナの柄でいなし、先ほどの銃声を頼りに飛び掛からせる。
狙いが外れたり逸れたり、それか盾になってくれたらいい。

痛みを増す頭は、寧ろ正気を保たせてくれて有難い。
(14) 2022/06/07(Tue) 10:52:49
フカワは、念の為アンテナを支えに低く屈む。ひぃい、と情けない悲鳴が溢れた。
(a17) 2022/06/07(Tue) 10:53:55

篝屋に来た カジヤマは、メモを貼った。
(a18) 2022/06/07(Tue) 11:59:45

【置】 猶大 ロク

ーーーー顔合わせに数刻遅れて会議室に向かう廊下。
単独行動であることに加えてまともに連絡も取り合っていないロクは、人が減っているだとか、銃声だとか、異変らしき事実にようやっと現実味を覚え始めていた。

ドロドロに溶けた人間だったらしいモノを踏みつけると、不快な粘着質な音を立てて散った。
無意識にシャットアウトした施設に蔓延する臭気も情報を得ようと意識した途端に吐き気を催しそうになる。
濃厚な血と腐敗した肉の絡みあったオブジェが放つそれは探さずとも至る所で目に入る。

「あ〜……メンドクサ。
 こんなトコで死ンだ奴らはさぞかしお可哀想に。まぁでも?人間辞めちゃったら俗世の苦しみから解放されるのかね」

それはまるで神の齎す救済のように。
心から人が望んだ解脱のかたちなのかもしれない。

「アイツ、欲望に忠実だったからなぁ……昨日も会議室に来てなかったし、こうなると死んでる方がまだマシかもな」

もしそうだとしたら。
どうもしないのか。どうにかしたいのか。
考えるのも面倒だった。
(L3) 2022/06/07(Tue) 12:46:41
公開: 2022/06/07(Tue) 12:50:00
無明長夜 ヌイバリは、メモを貼った。
(a19) 2022/06/07(Tue) 12:54:53

【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ

 銃弾を浴びながらも飛び掛かっての勢いそのままに近くまで来た一匹には、
 避けながら鞄のペットボトルを一本投げつけてやった。
                     あなたは死ななければならない

 ぱしゃり、水が打ち付けられる、場違いに爽やかな音。
 次いで崩れた肉と露わになった骨が落ちる鈍い音がして。
 最後には溶け残りの蓋の奏でる軽い音が転がった。

             あなたは死ななければならない
「謝るくらいならそこにいないでくれません?」
あなたは死ななければならない

 かくん、頭は痛くて重くて持ち上げる気にならない。
 傾いてそのままにされた。
                  あなたは死ななければならない

 篝屋に使った騙し討ちのような手段は上手くいかないだろう。
 今度は銃を捨てても近くへ寄れそうにない。

   あなたは死ななければならない
(15) 2022/06/07(Tue) 12:56:57
ナオアキは、歩を進める。
(a20) 2022/06/07(Tue) 12:57:06

【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ

「…篝屋クン、あっちの方でまだ生きてると思うのよォ」
         あなたは死ななければならない
「酷い状態だから、早く行ってあげた方がいいんじゃない?」
                     あなたは死ななければならない
「アタシ、会議室に行きたいだけなの。頭痛い」
                  あなたは死ななければならない

 だから、何か言うならこの方向だと思った。
 善意や思いやりを取り落としてきているのに、
 他人のそれが存在することを知っているのだ。この男は。
  あなたは死ななければならない

 篝屋が生きているかは知らないが、別にトドメを刺していないのも事実だ。
 生きているのなら、生かす気があるのなら、手当ては早い方がいい。
あなたは死ななければならない
 自分を見逃すのなら攻撃しないとは言わなかった。
 そのつもりではあるが、言った方が今は嘘臭くなる。
 立場が対等でない者とする約束なんて、形だけのものにしかならない。
             あなたは死ななければならない

 信用を取る気はなかった。多少でも思考が逸れればそれで良い。
排除できる。
(16) 2022/06/07(Tue) 12:59:04
ナオアキは、歩を進める。
(a21) 2022/06/07(Tue) 12:59:14

ライカは、走って、走って。足がもつれても。
(a22) 2022/06/07(Tue) 13:07:10

【人】 未だピンボケ ライカ

「あ、れ」

見つけた!と駆け寄った先に、見えるのは。
あの時、確かに標本室で。

「結木、さん…?」


どうして、死んだはずの貴方が。
(17) 2022/06/07(Tue) 13:23:18

【人】 トラジコメディ フカワ


後退りをする。

「ひ、そ、それにつきましてはその」

一匹どっかから此処に誘導するのに、
どれだけ手間掛かってると思ってんだクソッタレ。
そう毒吐いてもとても聞き届けてくれそうにない。

愚痴ったら親身に聞いてくれそうだった彼は、
もうどこを探しても見当たらない。

指示なく異変を嗅ぎつけ、ちょろちょろとやってきていた二匹の小動物を見遣る。
片方は地面の液体を避けようともせず突っ込んでとろけた物体たちの仲間入りを果たし、もう片方は駆けることままならず、のろのろ空を引っ掻くだけ。

それをぽんと脚で蹴り飛ばす。
何かに気を取られてくれればいいのに。

『ひ、あ、後、無さすぎ、だろ……』


どれだけ怯えても、絶対に転んだりとかしないように。
背負ってるのはもう自分一人の安全じゃないんだ。
(18) 2022/06/07(Tue) 13:25:06
フカワは、後退りをする。
(a23) 2022/06/07(Tue) 13:25:13

【人】 トラジコメディ フカワ


篝屋さんを引き合いに出されて、
一瞬、ほんの一瞬だけ硬直した。

何故かといえば、もしかしたら会社の後輩になってくれそうだった相手の安否に関わることだったから。
何故一瞬だったかといえば──

「排除──奇、遇ですねェ、
 オレもそう……オレも頭痛いんですよ」

「その原因。安全を脅かすものを、
 排除すれば解決すると思ってて」

自分は害意だけにはどうしても敏感だったから。
それも“排除”ときた。『彼』と似つつも決定的に違う、
加害者としての、実に傲慢なそれを聞き逃すはずはない。

「な、何もオレが行く必要ありませんし?
 だから、そう……こっちはもう」
(19) 2022/06/07(Tue) 13:30:50

【人】 トラジコメディ フカワ




『後に引く気はねェんだよッ!』



寧ろ自分のごとそっちの頭も割れろ、とばかりに力強く吠える。
鼓膜を介さない、脳を貫き揺さぶる純然たる音の暴力。

施設に蔓延る獣たちに対する呼び声で、
急いで駆けつけようと奔る仲間への導で、
明確な意志でもって攻撃せんとする、初めての害意の形。

血の気がバカみたいに引いていく。
言ってしまったこと以上に、力に身体が侵される感覚。
こんなもん二度三度やれるようなもんじゃないということを、
嫌ってほど思い知らされる。
(20) 2022/06/07(Tue) 13:36:07
フカワは、後退りしようとした一歩で、力強く地面を踏み締める。
(a24) 2022/06/07(Tue) 13:36:42

【置】 ハリの豺狼 カナイ


────居た。

遠く、けれど他人事ではない程度に近く。
轟く銃声がそれを確信じみたものにする。
そして『声』がそれを裏付ける。

ああ、でも、これじゃ迂回なんかしてる余裕は──いや、

動きを止めている・・・・・・・・

最短距離を選びかけた足は即座に迂回路を選ぶ。
それが足を止めたという事がどういう事かはわかっている。
脅威を取り除く為にそれを直視し向き合う臆病者は、
もう嫌になるほど間近に迫った現実を見ている。
(L4) 2022/06/07(Tue) 13:48:10
公開: 2022/06/07(Tue) 13:50:00
 




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生存者 (4)

ロク
0回 残 たくさん

低速

カジヤマ
2回 残 たくさん

すや…コミット済

ライカ
0回 残 たくさん

生きていて

コゴマ
7回 残 たくさん

神は私の

犠牲者 (3)

エマ(2d)
0回 残 たくさん

 

ユウキ(3d)
0回 残 たくさん

これは最早

ナオアキ(5d)
0回 残 たくさん

氷肌玉骨を手に

処刑者 (4)

マユミ(4d)
0回 残 たくさん

いつか月が  迄

カナイ(5d)
2回 残 たくさん

いつか日が  迄

ヌイバリ(6d)
4回 残 たくさん

許されなくとも

フカワ(7d)
2回 残 たくさん

地平線で を待つ

突然死者 (0)

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