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人狼物語 三日月国


151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】

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ヴェルクは、端末に視線を落とし、歩き出す。
(c0) sinorit 2022/06/18(Sat) 21:09:18

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

君が身を乗り出すとともに、男の視線はそちらへ向かう。

知らない。君が心を許していることなんて。
知らない。そんな期待を抱いていることなんて。


「……好きに、すりゃいい」
少し考えるように間をあけ、やはりぶっきらぼうに呟く。

「……………いつでも来な……って」
そう告げていたことを、思い出したから。

こちらから歩み寄る気は無い。
代わりに、逃げるように離れるのは──やめた。
(-3) sinorit 2022/06/18(Sat) 21:29:20

【墓】 花火師 ヴェルク

処刑室に入ってすぐ、シャトをじっと見つめ。

「………死なないように、ね」
つまりはこちら側の被害はある程度考えるべきだ、と。

「ま、俺が暴れるとどうなるかは前回で分かってるだろうし」
端に寄ろうと足を動かしたところで、聴こえた歌に僅かに肩を揺らす。

初めて、高揚感以外のものを強く感じる。
それがどうにも。


厄介なもんだ……
(+5) sinorit 2022/06/18(Sat) 22:03:08
ヴェルクは、剣──ファルシオンを鞘から抜き取り一度だけ手を打った。
(c4) sinorit 2022/06/18(Sat) 22:22:18

ヴェルクは、まだ、動く様子はない。
(c5) sinorit 2022/06/18(Sat) 22:22:29

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「!」
今はわざわざ、どんな気持ちでいるかなんて説明しないけど。
あなたの視界に入ったレヴァティの顔は、わかりやすく嬉しそうだ。
言ったこと、覚えてるのは一緒だったし。

「じゃあさ、なんだろ……」
とりあえずはまだ近づかないままで。
何を話そうか、と考えを巡らせたあと、表情を曇らせて、ひとつ質問。

「あ〜……でも、ヴェルクもいまヤな気分だったりする……?」


「あんまさ……なんか、楽しそうじゃなかったじゃん……」

きっと他の人には見えなかった、あなたの表情をもっと正確に言い表せる言葉があったのかもしれないが。
大雑把にこう表現した。
(-6) greenrotara 2022/06/18(Sat) 22:34:53

【秘】 好奇尚異 ルヘナ → 花火師 ヴェルク

「酢は飲むと健康に良いらしいよ。まあ気休めの健康なんて船の中では意味ないけどさ。」
そんなことを言いながら男は普通にメロンソーダを選んだ。ふつう。

「そうだね、僕も君と話してない。どうか楽しい話がしたいね」
と笑う男は言うほど色んな人と話していない。
すぐにボロが出る自覚があるから。


「そりゃあ、無礼講だ、好きなことをしたいだろう?
本当は動物もほしいんだけどさ、流石に生きた動物の申請は通らないってさ。人間が居るからそれでやれってこと?」
標本を見せびらかしながらため息をわざとらしくつく。別に、ここには人間の標本はないが。

じゃ、狂うまで殺してみる?

……なんだ、まあ疲れるよねえ、流石に僕も毎回処刑してるのは大変だよ?楽しい歌があるからともかくねえ。」
疲れる、に便乗して同意するように。
別に最初だってやってくれたって構わないが、疲れるなら別に。


「そういや君は無礼講は楽しんでる?何してるのか聞いてみても?」
男は、暇つぶしの会話には明るくないが、あなたが何に興味があるのかには興味がある。
(-7) axyu 2022/06/18(Sat) 22:39:12

【墓】 花火師 ヴェルク

>>+9 シャト
…来いよ、ケモっ子

男に向かう視線に、足に。囁きのように零して。

けれどもまだ、行動を起こす様子はない。

己の能力が制限されて尚、厄介なことを理解している。
安易に行動すれば、巻き込むことは最初から──知っていた。


今日は見えている。この前よりも。
誰がどこに居て、どう在るのか。見えている。

だからこそ動かない。まだ、……まだ。
(+13) sinorit 2022/06/18(Sat) 23:07:56

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

嬉しそうな表情に、僅かに吐息が零れた。
無意識に。どうしてか、己でさえ理解しないで。

「……………。
…楽しかった

間をあけて答えることを、君がどう思うか分からないが。

足を止めてしまわぬように。
ガラクタだと、捨てられてしまわぬように。


「俺は、楽しんでたよ。…あんたが死ぬのも。
次もきっと、楽しめる。だから、嫌な気分じゃない」
君が見たものを否定するように。感じたものを否定するように。

曲がった思考が普通だと思い続けるように。
歪めて。歪んで。曲がって。曲げて。…否定する、いつかの自分を。


「俺は、そういう道具人間だ。
…………なんてな、なんでそんなこと聞くんだよ」
(-8) sinorit 2022/06/18(Sat) 23:18:09

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「……そうなん?」

本当にそうなのか、と疑う。

「んじゃあ……まあ、つまんねーよりいいな!」
……一瞬だけ。
またすぐ笑顔になる。
ヴェルクが、まだあまり知らない人間であったなら怒ったかもしれないし、もう少し元気があればちょっとやり返してやろう、とでも思ったかもしれないけど。

「そんなん、オマエがヤな気分になってたらなんか……ヤだからよ!
元気なほうがさ、いいじゃんか」
ヴェルクの発言を疑うこともなく。
そうやってずっと気づかなかったことも、これまで多かった。

あなたが楽しく過ごせたのなら、それだけよかったと思った。
(-9) greenrotara 2022/06/19(Sun) 0:24:11

【墓】 花火師 ヴェルク

>>+17 シャト
ギリギリまで引き付け、出来る限り他者を巻き込まない形を取ろうとしていた。

──が。発砲と刃により、獣の進路は変更。
不規則さと速度を得たそれに微かに舌打ちを鳴らす。

どこまでも厄介者だと認定されているらしい。

先程作り出した爆弾は袖の中へ滑り込ませる。

この行動を動く中で確認できたかどうかはシャトの認識範囲次第。


「……
俺ごと狙っても許すから。ちゃんと止めろよ

この声は、今この場にいる戦闘能力のある者達へ。

食い尽くされてしまう前に。あれの紡いだ言葉通りに。


獣が来る方向へと身を捻り──
Klap。

少し無茶な体勢だが、床を蹴り後退も合わせて。

今しがた作り出した爆弾をシャトに向けて放り投げた。
起爆するかどうかは、これからの行動次第だ。
(+23) sinorit 2022/06/19(Sun) 0:31:20

【墓】 花火師 ヴェルク

>>+27 シャト
蹴り飛ばされた爆弾の先まで見る余裕はない。
己の身を守るためなら、もうひとつを起爆させる気でいる。
それはつまり、ルヘナに向かったひとつも同時に爆破するということで。


出来ることなら、巻き込みを避けたいが。


「……ふっ、」
忘れたのか?と煽るように笑い、背後の壁(少し高めの位置)に向けてワイヤーの矢じりを射出。
その行動は獣が爆弾を振り払う前。つまり爆弾を投げて直ぐ後だ。

壁に矢じりが刺さる音と同時に、男の体はその場から巻き上げたそれに引き寄せられる。

とはいえ、攻撃全てを避け切るには少し行動が遅いかもしれない。
獣の爪は剣を握る男の腕を裂き、深い傷を残す。

けれども、痛みに顔を歪める様子はなく。冷静に。
傷を見た男は握っていた剣を獣に向かって投げつけ、すぐさま小型の拳銃を取り出し(1)1d3発撃ち込んだ。
どこかへ当たればいいだろうと、狙いは特に定めていない。


追いかけてくるようであれば、壁から矢じりを外すために袖に隠した爆弾を使うが……。
空中にいる男はまず間違いなく、獣の攻撃を食らうはずだ。

勿論、それを理解した上でこの行動を行っている。
(+29) sinorit 2022/06/19(Sun) 1:32:01

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

「…あぁ。
……馬鹿だな、あんたは

疑う様子には、少しだけ目を逸らしたくなった。

続く言葉は嘲笑うものではなく。怒っても良かったのに。
仕返しだって受け入れたのに……と。

「………そうか。なら、安心していいさ。
俺はいつも通りに元気だし、いつも通り楽しんでる」
だから、気にする必要なんてない。
気づかなくていいことも、あるから。


気にするべきは間違いなく、君の方だ。
その怯えが出来るだけ早めに、解消されればいい。

それから、他に何を話したかったのだろうと。
君をじっと見つめて、次を待っている。
(-12) sinorit 2022/06/19(Sun) 2:21:41
ヴェルクは、シャトに視界を潰された。
(c13) sinorit 2022/06/19(Sun) 2:39:55

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「…………???」
今唐突になんかバカ扱いされた……?と首を傾げたが、聞き間違いだったか……?とさらに傾げる。

「安心……ん、安心した。ヴェルク、あんま元気なの見た目に出ねェタイプか」
あなたのことを少し理解できた気がして、嬉しい。
そうやって、大事なことを取り零す。既に失っているものにさえ気づかない。


「なぁ、近く行っても大丈夫かな」
問いかけはあなたへでもあるし、自分へでもある。
留まって話しているから落ち着いた気になっているだけだけれども、自分の答えは。

「……なんか、大丈夫な気がする。オレは」
話し出すのを待つ様子が、近づくのを待っているようにも見えたから。
(-13) greenrotara 2022/06/19(Sun) 3:04:50

【墓】 花火師 ヴェルク

>>+31 シャト
ダンッ!
と足が壁に着くと同時に思考を巡らせる。

誰かが己を巻き込む事も構わず、獣を狙ってくれればと考えたが。
…どうやら誰もいないらしいと、残念そうに笑う。

流石に、この状態から爆弾をもうひとつ作り出すのは困難だ。

ま、ただでくれてやる気もねぇけど

更に(1)1d3発撃ち込み、拳銃を投げ捨てた。
深い傷口からはかなりの量の血が零れているが、それでも無理やりに動かして。


強く、壁を蹴る。
振るわれる爪へと飛び込むように。

袖に隠した爆弾を取り出し、傷を負った手で握りしめながら。
軽い火傷のみでは済まない火力。かなり痛い。


以下は君が攻撃を優先した場合に起こり得るもの。
また、その手を狙うようであればその前に獣へと投げつけ爆破する。


痛み分けだ

爪が両目を抉るように振るわれるのと同時に。
──
BOMB!!!


男の手は今の爆発により使い物にはならず。
抉られた視界……目元からは止めどなく血が流れていく。
体勢を立て直そうにも、上手くいくはずもなく。

"あー……また、落ちてんな……"

呑気に防衛戦を思い出して、爆風に煽られながら地面に強くを打ち付けた。
流石に死ぬかもしれない。…とそれも大した緊張感もなく、思考した。
(+36) sinorit 2022/06/19(Sun) 3:38:13

【墓】 花火師 ヴェルク

>>+38 シャト
『痛み分けだ』

獣の爪が振るわれる刹那、男の視線は歌と。
それから扉の向こうへと。

それは直ぐに戻されるが、その頃には爪が柔い皮膚を食い込み。
抉り、裂き。男の目元に
赤い線
を残す。

「………………ッ、」
同時に。己の爆弾による影響で指も、手のひらも消し飛んだ。
故に、仮に立ち上がれたとして能力を使うことは不可能と言える。


視界は
真っ暗
だ。
は止めどなく流れ、傷口が熱を持つ。

傾く体が爆風に押され、壁にぶつかり背を打って。
僅かな呻きとともに今度は床へと胸を打ち付ける。

「……は、ッ……………。ぁ、……はは、……げほッ」
ここが今。何処に近くて、誰に近いのか分かりもしない。

まだ動く手を動かし、ゆっくりと身を起こす。
がボタボタと流れ、服を濡らし床を濡らしている。


「……。…流石に、きついな」
探るように壁(がありそうな方)へ手を伸ばし、足を動かそうとしたところで。
痛みには鈍いからか、何処が痛いのかも上手く認識出来ない。


──
ゴンッ。
己の血に滑り、また床に伏した。
(+39) sinorit 2022/06/19(Sun) 9:46:09
ヴェルクは、這いずり壁際を目指す。しぶとく生きている。
(c14) sinorit 2022/06/19(Sun) 9:47:36

ヴェルクは、壁際に寄れた
(c15) sinorit 2022/06/19(Sun) 9:48:19

【墓】 花火師 ヴェルク

壁に触れ、ひとつ息を吐き出してから壁に背をつける。

己の吐息が気持ち悪い程に耳に残る。
歌も、銃の音も。誰かが動く音も、声も──よく聞こえた。


男は今、己の状態を把握出来ない。
が顔を濡らすから、乱暴に拭い。

それでも直ぐにまた、顔は
真っ赤
に濡れて。
考えた結果、上着を脱いで目元を強く押さえる。

体が熱い。…寒い。死ぬのは別に、怖くない。
ただ、戦えないヤツらは大丈夫だろうかと考えて。


そのままズルズルと体は傾き、倒れるように床に転がった。
(+41) sinorit 2022/06/19(Sun) 10:08:28

【秘】 枯木寒巌 メレフ → 花火師 ヴェルク

何も思わないのか、というと。何も思わない様にしている筈なのだが、それが完全であるとは言い難い。


「監視と抑制。……という事が聞きたいのでは無さそうだな。
 少しは羽伸ばして休憩しろ、とさ。この無礼講、看守に対して休暇も給金もかなり多く貰える、というのは聞いたことがあったか?それだよ。」

それだけではなく、もう一つありはしたが。
今の自分にはその感情が正しいものなのか、分からなくなってしまっている。
(-19) smmmt 2022/06/19(Sun) 10:15:07
ヴェルクは、見えないけど聞こえてる。…だから、緩く笑った。
(c17) sinorit 2022/06/19(Sun) 14:17:46

ヴェルクは、今の俺には出来ないから聞いているだけだが。
(c18) sinorit 2022/06/19(Sun) 14:19:54

ヴェルクは、ただの声が一番、一番。心に響いた。
(c19) sinorit 2022/06/19(Sun) 14:20:58

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

聞き間違いだ、というようにしれっとしている。
反応を見せると察してきそうだからだ。

「…俺が元気にはしゃぎまくってたら気持ち悪ぃ。
ある程度時間経てば興奮も落ち着くものだしな」
多少はしゃいでいたこともあったが、基本はこれ。
嘘をつく本音を殺す度に己の心を見失っていく。


問いかけに対しては、少しの沈黙。

「……さぁな。俺には大丈夫かどうかは分かんねぇよ
あんたが……シェイドが平気なら、大丈夫なんじゃねぇの」
決して優しい言葉を返す訳ではない。

ただ、少しだけ表情を緩めて。

「試してみな」
と。君がこちらに来るのを、待っている。
手を伸ばすことも、そこから動くこともしないが。


君のことは気に入っている。だから、実は嬉しい。…言わないけど。
(-23) sinorit 2022/06/19(Sun) 14:52:28

【秘】 花火師 ヴェルク → 好奇尚異 ルヘナ

「…酢だけで飲むのは逆に体に悪くね?」
グラスに口をつけ、傾ける。普通に烏龍茶は美味しい。

「楽しい話ねぇ……ま、流れ次第だな」
実は囚人とは一通り話をしようと動いていたり。
話してみなければ、どんな人間かも分からない。

好きなことには同意したし、狂うまでにはケラケラ笑って首を振った。
何度も殺す方法はあるが……実行するのはやはり疲れるから。

「…ん?何してるか?……あー、色んなやつと話をしてる。
あとは娯楽室に行ったり、トレーニングルームに行ったり。
それなりに楽しんでるぜ、処刑含めて……な」
話をした結果、防衛戦をすることになったりもした。
処刑については、本当のところは……。


「……あんたは?ここまで残って勝つ気あんの?
皇族サマに入れたがらねぇけど……どうすんのかなって」
割と気になっていた。あの返事もあったし。

「俺はさ、…仕返しもあんだけど。勝って欲しいやつがいんの。
勝って欲しいやつってか、陣営だな。だから伝われって野次飛ばしてた」
勿論、全くと言っていいほど思い通りになっていないが。
男は楽しげに笑い、そこに期待しているのだと告げた。
(-25) sinorit 2022/06/19(Sun) 15:43:29

【秘】 花火師 ヴェルク → 枯木寒巌 メレフ

「当たり前だろ、そういうのは要らねぇよ。
…そもそも、ここにいる看守がそれをやる意味も分かんねぇ」
参加してない看守がモニター見てんだろ的な意味で。

「…ふぅん、休暇と給金。あんたらそればっかだな。
ま、鬱憤晴らしもあるから仕方ねぇのかね」
もうひとつについては知りもしない。

君が言わない限り、分かるはずもない。
だから、聞くことさえも出来ない。
(-26) sinorit 2022/06/19(Sun) 16:01:41

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「別に気持ち悪かねぇだろ〜」
あなたが見せる姿を、そのまま本当だと認識しながら。

返答を聞いて笑顔を見せ、ゆるゆる歩き始める。

「試してみる……遠いとやっぱ話しづらいよな」
今できる限りで、なるべく元気に返した。大丈夫のはず。
「触れもしないし……」
大丈夫のはず。
周囲を見回して、他に人が来ないのを確認している。
「そもそもそんなに怖いこともねぇし……」
大丈夫……
と、思っているはず。でも。


足が止まる。表情も固く。
さっきまで落ち着いていたはずの頭がやたらゴチャゴチャしていて、
あれ?


「ほら、もう、全然大丈夫……ッ」


大丈夫でないことは一旦無視した。動けない、ということが受け入れられなくて。

視線をそらして、最後は駆け足でヴェルクの方へ突っ込んだ。
下手すれば、追突!
(-27) greenrotara 2022/06/19(Sun) 17:31:47

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

「……聞こえるから別に、問題はないけどさ」
大丈夫が本当に大丈夫かどうか、男には分からない。
でもきっと、分かっていた。心のどこかで。


「なんだよ、触れたいのか?」
ただ、君が足を進める度に大丈夫では無いのだろうと理解して。

「…あんた、俺をなんだと」
それでも、それを指摘するつもりはなく。

足を止める君を見て、男は口を閉じた。
視線を逸らす様も見ていた。こちらからは逸らさなかったから。

ただ、突っ込んで来るとは思わず。
避けようと思えば避けることは出来たが。


そのまま
ドンッ!
とぶつかった。
触れる箇所によっては、男の体に熱がこもっているのが分かるかもしれない。


勢いによっては床に倒れ込むだろう。
サルガスとの遊びで、そこそこの疲れも溜まっていたので。
(-28) sinorit 2022/06/19(Sun) 17:55:44

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

いつもの勢いなら確実にぶっ倒していたが、どうだろう。
こちらもこちらで逃げ回ってくるみになったり、ちょっと疲れているから。
大きくあなたの体を傾がせる、くらいで済んだかもしれない。

「……聞き逃すかもしんねぇじゃん」

これだけ近かったら小さい声でも大丈夫だろう。
「そりゃ触れもしねぇより触れるほうがいいじゃんか……」

「体ないとこうもできねぇんだからな」

恐怖心も震えも感じないようにしがみつく。
あなたのように上手く嘘をつけない。


「……なんか熱くね?ヴェルク」
と、しがみついてから間を置き、最後に聞いた。
(-29) greenrotara 2022/06/19(Sun) 18:37:53

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

「そんときはまた言ってやる」
伝わるまで、何度でも。

「…分かんねぇ、人と触れ合うのあんまねぇし」
本当に気まぐれに触れることはあるが。
そこまでスキンシップの多いタイプではなく。

けれど、体の話には「それもそうか」と呟いて。

──しがみつく君の背に、恐る恐る己の腕を回す。
拒まれなければ、だが。


「…………普通だよ」
言葉の通り、これは普通のことだ。

「俺の能力。…使いすぎるとこうなんの。
と言っても、今回そんな使ったつもりもねぇんだが」
久しぶりに使ったせいか、上手く調整が出来ていない。

それを言ってしまうと弱点になり得るから、本当は内緒の話。
(-30) sinorit 2022/06/19(Sun) 20:32:04

【秘】 好奇尚異 ルヘナ → 花火師 ヴェルク

「実際のところ、僕もそうだとは思うけど。せめて割って飲まないと辛いよね」
正直な答え。それ以前にどちらにせよ飲んでないということが半分ぐらいは答えである。メロンソーダのほうが美味しいと思う

「あっそう。……ま、ちょっと気になっただけだし、本当にやりたいならそこらへんの看守に頼むさ」
首を振られたので、ため息だけはついた。 
これも別に本音なので、構わない。

「良かった良かった、囚人同士話をするのも人を選ぶのに一苦労するからねえ、別にここが平和な人ばかりってことじゃないけどさ!トレーニングルームも思えば色々変えられるし良く出来てるよねえ……偽物だけど。
……防衛戦?なんの?」
一通り笑いながら話してたが防衛戦だけ素。


「勝つ気?無礼講はゲームじゃないじゃん。みんな、処刑したり食べたりしたいだけ」
そう言い切る、あえてゲーム性を無視ししようとする口調。
「現に君も自分の勝利じゃないものを願っている」


「皇女サマは僕は別に嫌いじゃないし、それに同族のよしみと言ったら伝わらないかな。
……さらに処刑するなんて可哀想なんだよ。……それともそんなに君の勝たせたい人の勝利が大事?」
結局ゲームの「処刑」という単語から全く逃れられていないのだが、彼の自覚することではない。
それと、全く話を聞かないわけでもなさそうだ。
(-31) axyu 2022/06/19(Sun) 21:23:31

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「ほんとかよぉ、んじゃあ聞きのがす……」

と、好意に甘えたことを言って。
「ヴェルクも急に体消し飛んだときに備えて貯めとけ……」

という、早々ない事態に備えたアドバイスもして。
返された力のぶんだけ、腕から力が抜ける。
自分から離れるわけもない。時間が過ぎるとともに早鐘を打っていた心臓は落ち着きを取り戻しつつあるし、ここで目を閉じているだけで落ち着けるのだ。


「使ってたのか?…………そういや帰るときなんか騒いでたようなァ……?」
無礼講会場脱出計画のころが、丁度使っていた時間だろう。

だいぶ長い沈黙がある。あった後。
「……んじゃあこの感じ超暑いじゃんオマエ……」

追突したときの体勢をようやくやめ、離れようとする。
(-32) greenrotara 2022/06/19(Sun) 22:05:40

【秘】 花火師 ヴェルク → 好奇尚異 ルヘナ

「あんたも飲んでないんじゃん……」
割って飲むにしても大して健康を気にしていないため、好んでは飲まない。

「平和じゃないってのはそうだな。…友好的ではあるが。
トレーニングルームは偽物だが、普段見れないもんが見れるんで悪くはねぇよ」
言うほど普段見れないものに設定している訳でもないが。

「防衛戦は防衛戦だ。…戦闘訓練的な?
暇だったんで、体動かすのにな」
またグラスを傾け、喉を潤して。

「……俺は、俺とそいつが同じ陣営だから願ってるだけだ。
別にゲーム性を無視してるわけじゃねぇよ」
男は最初から、勝つ気でいた。それは嘘ではない。

「…だから、分かんねぇ。けど、あんたがそうあるのは分かる。
処刑が可哀想だと言うが、他のやつならいいのか?」
あんなにも楽しんでいる人間が可哀想、とは男には言えない。

「……俺は、期待してんだ。ここまで来て、負けんのはヤダ。
死んで欲しくない訳じゃねぇ、でも。…見せて欲しいんだ」
そのためには、皇族サマの死が必要だ。
(-35) sinorit 2022/06/19(Sun) 22:28:54

【秘】 花火師 ヴェルク → 草枯 レヴァティ

「…なんだそれ、意図して聞き逃すのは別だろ」
ここに来て、ふっと笑いが零れた。

「俺の体は俺のだ。…消し飛ばねぇよ」
笑い声が続く。喉を震わせる声が、君に響くだろう。

不思議だ。こうして触れ合うことが心地良い。
少しだけ目を閉じて、体を預けた。


「……あんたの処刑でも、無駄に作ってたしな」
一番派手に作っていたことを思い出し。

沈黙には見えないだろうが不思議そうにして……。
──離れようとした君を引き止めるように腕の力を強めた。

「別にへーき。……無理だったら突き飛ばしてるしな」
(-37) sinorit 2022/06/19(Sun) 22:55:16

【秘】 枯木寒巌 メレフ → 花火師 ヴェルク

「万が一ここで暴動が起きた場合、対処する必要が出てくるだろう。看守が現地に居なかったのならば、到着が遅れ取り返しのつかない事態が出てくる可能性がある。
 休暇と給金が多く出ているのは、そうでもしない限り態々死にに行くのは早々出てこないからだろう」

「……一応、俺の場合はそれだけでは無かったが。」
(-39) smmmt 2022/06/19(Sun) 23:20:18

【秘】 花火師 ヴェルク → 枯木寒巌 メレフ

「それはそんときの話だろ?…何もしてねぇ時に気ぃ張ってこいつらは何かするって決めかかんのはなんつうか……」
実際、暴動は起きていない。暴動は。

「ま、看守には看守なりの考えがあるんだろうけどさ。
……てか待機してねぇの?監視室とかあるんだと思ってた」
行ってない部屋も多いためあると思っていた……。

「……………ふぅん。他にも理由があんだ。
サルガスのは聞いたんだけどなー……」
何だろう、というように首を傾ける。

他にも理由があるなら気になる。
それなりに好奇心旺盛なタイプだし。
(-41) sinorit 2022/06/19(Sun) 23:31:26

【秘】 草枯 レヴァティ → 花火師 ヴェルク

「そんなん分かんねぇじゃん、気ィつけろよ!」
ほんとうに忠告のつもりで言っている調子だが、どこか機嫌がよさそうな声になる。
わかりやすく、とてもヴェルクが楽しそうだから。

「へーき……へーきか!んじゃあいっか!
あつくるしかったら言えよな!」
引きかけた身をまた近づけて、ベンベン!と背中を叩いた。
これまた機嫌よく。
(-43) greenrotara 2022/06/19(Sun) 23:56:21

【秘】 好奇尚異 ルヘナ → 花火師 ヴェルク

「じゃあ後で飲む。今はメロンソーダの炭酸が惜しい。」
一応そういうことにした。

「僕は偽物なら昔いつだって見れたから別に久しぶり以外の意味はないけどね。」
王族特権。トレーニングルームなんて70年前なら珍しくなかった。

「いいね、防衛戦。僕には真似できない。能力も権利もない。」
細い腕をひらひらと揺らして、それから眼鏡のズレを気にした。

「なんだ、それならそう言えばいいじゃん。
信じるかはともかく、僕は村側の役職だ。僕が何もできなくても狼を殺せば勝てる。……逆に言えば狼を殺さなければ僕は『死ぬ』ね。」

「狼なんかどうせなれなかったし、どうせ墓なんて作れないし、どうせ誰も守れなかったし、どうせ僕は死ねない。」

「どうせこれが終わったら僕らはまた檻の中で看守は報酬を貰う。どうせ僕達は誰も死ねないし過去に死んだ人は生き返らない。」
何を言いたいのかだんだんわからなくなってくる。
説得したいのは誰だ?それは眼鏡の先の人ではなく。



「誰にだって死んでほしくない。」
一つ言葉を吐いた。


「僕は王に生きててほしかっただけ。……でもどうせ彼女は王として死んでることも知ってる。彼女のくには革命が起きたから。
僕はこの偽物ゲームで良いから何かを体験したかっただけ。」
それは『死』だったり、葬儀だったり、狩りだったりした。どれも本物とは程遠い出来だったが。
意味のない意味のないと繰り返しながら願ったことだ。

「……君が勝ちたいなら、意味のない票をお前に与えてもいい。どうせ意味がないことだし。
それで恐らく君たちが勝って、多分、僕はおそらく勝って。何かの本物をくれよ。こんな生まれてから形骸したなんかじゃなく、何かを」
意味のないと繰り返して、だからこの言葉も意味のない言葉だ、叶わぬ願いだ。男は自分ではそう思った。
(-47) axyu 2022/06/20(Mon) 0:29:47
 




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