人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ

『所詮どれも創造された話だ』
『それが形を持つと想像したって、何ら悪くないだろう?』

然し乍ら、その手の話は探偵とは無縁であり、不得手の部分だ。
つまり、探偵と名乗りながらも、その事実ではなく、真実をそこに並べるだけ。


『甘言を齎すのが悪魔とは聞くね』
『然しながら、どういう物であっても、悪魔と名づけてしまえばいい』
『“ここから現れるのはきっと悪魔だ”なんてね』


つまり、“わからないもの”が悪魔であると。


自らにとって、悪魔と呼んでしまえる人を、ふと思い浮かべて。
ポチポチと打ち込みながら、フフフ、と笑いをこぼした。

『そっちの方が』
『なんだか身近な存在に感じれて、おもしろいからね!』


相馬栗栖は、きっとそういう考え方をする。
(-4) chizuaquarii 2022/07/06(Wed) 21:21:20

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

ぴろん。連絡のメッセージがひとつ。
それはきっと麦わら帽子がよく似合う友人の死体がどこかで発見される前だろう。

『保健室。なるほど、明日香のお城ですね。
 保健室なら横になるベッドもあるでしょうし、見つけたらきっと便利ですよね。分かりました、拙がお手伝いしましょう』

貴方の姿をよく見かけていた保健室を思い返しつつ、素早くぱたたと連絡を返した。
(-10) もちぱい 2022/07/07(Thu) 3:04:58
マユミは、霊感の類が… 72くらいある。
(a4) もちぱい 2022/07/07(Thu) 4:03:37

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

『ありがとう。やっぱりキミは頼りになるね』

画面越しに見せるいつものころころとした笑うしぐさ。
届いていなくとも、気持ちは通じていてほしい。

『それと猫をみつけたら教えて欲しい
 稔クンの猫が逃げてしまったんだ』

本人からは探さないでと言っていたが、
薬袋は気になっているようで。

ひとつの騒ぎの前小さな約束がされていた。
(-11) toumi_ 2022/07/07(Thu) 4:43:18

【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス

『むむ。そういえばそうでした、怪談は人が作ったお話が多いものでしたね。もしかしたら本物のお化けだっているかもしれませんが』

少女は霊感があるようで。
貴方の話を興味深そうに頭に入れていたが、全てが全て音と言葉で作られたものではないともほんのちょっぴり考えながらメッセージを追いかける。

『ふむ。ふむ。
 ……話を聞いて思いましたが、悪魔も怪談も、人が生み出してしまうものなんですね』

言葉によって形作られたものに想いを馳せながら更に文章を綴っていく。

『面白さを追い求める栗栖もたいがい面白いですが、悪魔が身近な存在になったならどうするんです?お友達になるとか、喧嘩とか?"あくまのけーやく"とかいう奴でもしてみたり?」
(-13) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:03:10

【人】 元弓道 マユミ

>>【一日目・校舎裏】 >>1:130

夏といえど日は落ちて、更には木々がその身を重ね光を遮る。
どことなく陰鬱とした空気に満ちる校舎裏、けれどそんなの知ったこっちゃねえと言わんばかりに堂々と土を踏み締め歩く人影がひとりぶん。

「梢ー!こーずーえー!倉庫から戻ってきました。拙は準備万端ですよ、出陣しましょーう!」

スマホの扱いが苦手なわけでもないのに、楽だからという理由で声を張り上げ一時的な探索の相方を探していた。
勇者の剣に見立てた土間箒は置いてきた。代わりに、スコップとシャベルをそれぞれ一本ずつ持ってきている。
(6) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:09:49

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

『ふふーん。おだてたって拙の好感度と拙の家で取れたお野菜くらいしか出ませんよ?
 頼れそうならどんどん拙を頼ってくださいな。こちらだって怪我をした時とか遠慮なく明日香を頼りますので』

気持ちのいい軽やかな褒め言葉に素直に喜んだ。animalが喜ぶスタンプも添える。

『稔の猫が?ふむ、分かりました。
 猫はすばしこいですし、探そうと思って探すと逃げられることが多いものですから……さりげなさを装いつつ頑張って探してみます』

そちらも断る理由などないので快諾を見せる。友達のピンチとあれば喜んで手伝うのだ。
(-14) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:17:41
元弓道 マユミは、メモを貼った。
(a5) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:27:45

【神】 元弓道 マユミ

さて、これは謎のタオルが広められた頃合いのこと。

『拙もタオルを持ってきてはいますが、青色です。真っ白のものではないですね。深雪の言う通り、牧夫か裏道が持ってそうな気もしますが』

『この学校に置き去りにされたものと呼ぶには新しいものですし、仮に拙たちの誰かのものだったなら誰かが血を出すほどの怪我をしているってことですか?明日香の出番です?』

『明日香が鹿乃の手当てにタオルを使って、猫がそれをいつの間にか持っていったかもしれませんが……それにしては不自然な使い方に見えますし』

むむむと唸って、それから「はっ!」と何かに気付いた顔をする。表情筋が忙しい。

『……なんで拙がこんなにうんうん考えているのですか!?
 頭の出来が悪い拙より適任がいるでしょう!
 栗栖!どこにいるのです!見てますか!こんな時こそ探偵倶楽部の探偵の出番でしょう!タオルの謎を解くのです!栗栖!くーりーすー!!!』
(G2) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:39:46
マユミは、クリス宛にスタンプ爆撃。ぴこんぴこんぴこんぴこんぴこん。蟷螂animal animal パンダanimal 金魚animal
(a6) もちぱい 2022/07/07(Thu) 6:40:57

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は
一体どんなものだっただろう。

いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。
自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、
心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。

いつか、君はこんなことを話しただろう。

 
「キミはどうしてここに?」

「よくここにはサボりや、変わった子達が来るからさ。
 ふとしたときに訪ねてるんだ」

「ボクは、ここが心地良いから。
 病気のこともあるけど、ここが、好きなんだ。
 あまり、勧められたことじゃないだろう?
 相談事もボクはここの外に出したりしないよ」

 

ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。
(-16) toumi_ 2022/07/07(Thu) 11:42:54

【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ

『そうなのだとしたら、逆もありえるんだろう』

『打ち込まれたがゆえに存在する物語と、物語が存在するがゆえに打ち込まれたもの』

『きみはどっちの方が好きだ』


残された人には、それがどちらか判断する術はない。
悪魔と同じように。ただの創作だと信じ切っているそれが、物語がある故に打ち込まれた文章だったかのように。


『そりゃあ勿論』
『どうか悪魔のままでいてくださいね、ってお願いする』

『悪魔が悪魔じゃなかったら、興ざめだからね!』
(-22) chizuaquarii 2022/07/07(Thu) 15:42:03

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「今日は保健室の気分なのですよ」
「つまり、明日香とのんびりする気分というわけです」


在りし日のやり取り。
テスト期間中であったり、夢川を担いで運びに来た時であったり。理由は色々あったけれど、テスト週間でも誰かを運んで来たわけでも無い時にだって時折遊びに来ていた。

好きな時に好きなことをして、その時絡みたい人に絡みに行く。
自由気ままでマイペース。それが永瀬麻弓という少女だった。

「ここが好きですか。好きな場所でゆっくり出来るのはいいことです。
 拙も明日香と過ごす時間はゆっくりできるので好きですよ。明日香もまた拙の保健室みたいなものですね!」


おびただしい数の傷には触れず、言いたいことを喋った。
指でも言葉でも、傷に触れると痛がる人がいることは知っているから。
(-25) もちぱい 2022/07/07(Thu) 16:46:04

【人】 元弓道 マユミ

>>【一日目・校舎裏】 >>8

「倉庫ですからね、この手の道具はちゃんとありましたよ」

弾む声を聞いて、大きく変わりこそしないものの瞳がほんの少し細められた。
ああ、なんだか昔何も難しいことを考えず無邪気に遊んでいた頃のよう。

「ああ、そんなこともありましたね。それらしいものを見つける前からお金の使い道考えてたの覚えてますよ。
 拙は『ぴっかぴかのトラクターやトラックが欲しい』とか考えてましたね。拙の家のトラクター、あれ共同購入したものですから」
「梢はあの時どんなお願いしていたのでしたっけ」

半分意識を手元に向けつつ、そんな質問をした。
ザクザクとシャベルを使って草を取り払い、土をどかし、蓋の輪郭を明らかにしていく。

「せーのっ」

全体が見えるほどに土を掘ったら、力任せに蓋を開けた。ぽっかりと、暗闇が口を開けて自分たちを見つめている。
(11) もちぱい 2022/07/07(Thu) 16:58:05

【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス

『面白い方が好きです』

即座に答えた。迷いはなかった。

『作り話でも本物でも、拙はこだわりありません。ただ自分の感覚で面白いと思えるか、夢中になれるか、皆と共有できそうなものか、それだけが重要なのですよ』
『何が面白いの基準かと言われれば、拙は栗栖みたいにきちんと言葉にできないのですが』

身も蓋もない回答だ。


『栗栖らしい願いですね』
『ただ、栗栖の定義に則るのであれば。分からないことを暴くのはいつだって人ですし、悪魔を悪魔ではないと否定するのも人ですから』
『悪魔にそのままでいてもらうなら人はわりと厄介な存在ですね』

それから、ややあって。

『拙は、』

そんな途中にも程がある文章が送信された後、メッセージごと削除された。
*この内容は削除されました*。
そんな文面が、貴方のメッセージアプリにも残っているのかもしれない。
(-27) もちぱい 2022/07/07(Thu) 17:11:31

【人】 元弓道 マユミ

>>【一日目・防空壕】>>17

「いいじゃないですか。つまり拙と梢は現実派だったということです。幼い頃から現実を見つめられると考えれば実にくーるですよ」

悪びれもなくそう答えた。誇ってはいないが、恥じてもいない。己の選択を堂々と正しいものだと思っているようだ。

「はい梢、今行きますよ。
 ……何か踏みましたね?枯れ枝……にしては何とも言えない軽い音がしたような……」

続いて降りて行き、言われるや否やすぐさま懐中電灯を持ったままずいずいと貴方に近付いた。

無遠慮に、二人の周囲の輪郭が暴かれていく……。
(38) もちぱい 2022/07/08(Fri) 7:15:58

【置】 元弓道 マユミ

『永瀬さん! 永瀬さん!』

その日は先生の荷物運びを手伝っていたから、部室へ行くのが少し遅れて。
先に行っているねと笑いながら向かった同じ弓道部のクラスメイトが転がるように走ってしがみついてきたのは部室の少し手前のほうだった。

彼女は酷く浅い呼吸を繰り返していて、まともに息が吸えているのか見ているこちらが心配になるほどだった。
どうしたんですかと尋ねても彼女は体も唇も震わせてずっと「ぁ」だの「うぅ」だのしか言わない。

仕方がないから彼女を置いて部室に行けば、漸く『待って』とか『部室に』とか意味のある音の連なりを発し始めた。それでも足りない。分からない。

扉の前に来た。やはりクラスメイトは先に来ていたのか、扉は開かれていたがどうにも半端だ。
それに隙間から何かが見える。

……人の形をしている。

『永瀬さん、待って、あの、あのね』

クラスメイトが遅れてやってきて、扉の向こうを指差した。


『××さんが』

『首を』


『吊』
(L2) もちぱい 2022/07/08(Fri) 7:37:39
公開: 2022/07/08(Fri) 7:40:00
元弓道 マユミは、メモを貼った。
(a42) もちぱい 2022/07/08(Fri) 7:46:00

【神】 元弓道 マユミ

ただ連絡を静かに見下ろし、暫くした後。

『梢』
『無理して来ないでね、ではなく』

『来ては駄目ですよ』
『栗栖も、行ってどうするんです?』

文字を入力、送信する本人は酷く凪いでいて、特に荒れた様子も冷めた様子もないのだが。
装飾も柔らかな言葉遣いも何もないメッセージは、ともすれば冷ややかに思われるかもしれない。
(G9) もちぱい 2022/07/08(Fri) 7:47:17

【神】 元弓道 マユミ

『遺体を少しでも動かしたら後で警察の人に沢山話を聞かれます』
『警察に連絡をしましょう。もう肝試しは終わりです。何があっても切り上げるのです』

てしてし。指の動きは冷静に。

『周囲に他の方もいますか?居た場合動けそうですか?』
『居るなら明日香や裏道がいる教室に連れて帰って待機させたほうがいいと思いますよ』

『大人の手を煩わせるといけませんし、
 きっと後々面倒になりますから』

黙々淡々と文章が送信されていった。
(G10) もちぱい 2022/07/08(Fri) 7:48:53

【人】 元弓道 マユミ

「栗栖!栗栖!どうしたらいいのですか!貴方は分かりますか?」
「苦しそうです、せめて床に寝かせた方がいいと思うのです」
「×××。泣いている暇があるなら動……、……いえ、拙がやります。無理する必要はありません。こう言う時は動ける人が動くべきです。拙はやれます」


「何故ですか?拙はただ、××が苦しそうだったから寝かせただけです」
「それすらも駄目ですか?拙が××に何かしたとか、証拠を隠そうとしたとか、犯人に見えるのですか?」
「顧問や××と何かあったか?拙は何もしていません」

「皆が困るかもしれない事は、何も」



「………………」

残響が脳髄を掻き毟る。
酷く冷めた息が、唇の隙間から零れ落ちた。
(39) もちぱい 2022/07/08(Fri) 8:20:30

【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ

『だから悪魔でいて貰いたいんだろう?』


空想の生き物。それが現実に成り下がったとき。
それでもそれを掴めない時。身近にいるのに、それが何も分からない者。
そんな物語。

相馬栗栖は、一人笑った。





『言えよ』
(-50) chizuaquarii 2022/07/08(Fri) 11:13:04

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

力持ちだね、だとか。いつも色んな人と仲良しだ。とか。
たわいないことを話して、少女達の時間は過ぎていた。
傷のことを自分から言わず、ただ目立つ物は一人で転けたのだと。

「キミの保健室に? そんな風になれているなんて。
 ボクは果報者だ」

「ねえ、また来てくれよ。寂しい、とかそういうのもあるけど」

「次の約束がしたい、怪我をしたらすぐにみせてね。
 治っていくのを見るのは好きなんだ」


たくさんの時間を拘束するわけではない、だけど次にまた。と。
どこか小さなわがままを伝える薬袋は、
甘えるのがほんの少しだけ上手であった。
(-58) toumi_ 2022/07/08(Fri) 12:47:43

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ


「――死んでいたんだってね」

ぱたん、ぺたん。静かに響く軽い靴の音。

「麻弓は見たことあった? 誰かの遺体」

トリカイが見つかってから暫く。
貴方と約束通り保健室を探しに二人並んで歩いている。
既に幾つかの時間が経ち、幾つかの教室の報告が済んでいる。
誰かに発見されているかもしれない保健室、しかし探検の気持ちは褪せたりしないだろう。

ただ、起きてしまった事件に話題は塗りつぶされてしまった。
(-59) toumi_ 2022/07/08(Fri) 12:52:26

【神】 元弓道 マユミ

『繋がらない?そんな筈は』

そこで一度メッセージが途切れる。

『拙も試してみましたが、繋がらないですね』
『ならばメールでと、そちらで父さまにも連絡を入れようとしましたが、何か変です。日本語が崩れている』

メッセージアプリで外部に連絡を入れようとして、文字通り自分達に馴染みのある文字がどこかおかしなものになっていると気付いた。
(G12) もちぱい 2022/07/08(Fri) 17:03:42

【人】 元弓道 マユミ

「圏外?ううん、それならどうして拙達だけは連絡が取れているのでしょう」

一度、建物の外へ駆け出す。
防空壕の中でも連絡が届いたのだから、何かの間違いだ。
そう言い聞かせながら電波が届きそうな場所を探す。

* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*
* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*
* おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません*

「……」

……

* おかけになった電話は……*
(48) もちぱい 2022/07/08(Fri) 17:08:17

【人】 元弓道 マユミ

「…………あ、れ」

電波の届く場所を探して、結構走った筈だ。
走った途中で、「同時に交番に行くのは皆と合流してからのほうがいい」と気付きながらも足を止めなかった。

それなのに。

見覚えがある。
来た直後、記念にと写真に撮ってグループラインに載せたのだから。
その時と違うのは、誰の背中もないところ。あの時はまだ、他の九人分姿がちゃぁんとあった。

確かに学校を出て、坂を下った筈だった。

それなのに何故、自分は学校の前にいる?
(49) もちぱい 2022/07/08(Fri) 17:13:16

【神】 元弓道 マユミ

『誰か、一度でも学校の外に出たことある人はいますか』

『拙は電波が届く場所を探して、今しがた少し外に出た筈なのに』

『何故拙は、学校の前にいるのでしょう』

呆然としたまま、何の考えもなしに淡々と指を動かしている。
(G13) もちぱい 2022/07/08(Fri) 17:15:48

【人】 元弓道 マユミ

>>【一日目・防空壕】 >>40

「戦時中のものでしょうか。傷つけてしまってすみません、ゆっくり眠ってほしいのです」

こちらも恐れよりも死んだ人間に対する謝罪の方が先に飛び出した。こちらも懐中電灯を持ったままではあるが、手を合わせて一礼。

同じように通知に目を向けて、少女は顔を見合わせる。

「そうですね。皆さんに何かあったら肝試しどころではありません。
 拙はこの亡くなった人たちがまた踏まれないように、少しずらしたり防空壕の蓋に土を被せてなるべく綺麗に戻してから学校に向かおうと思います。それで問題ないですね?」
(53) もちぱい 2022/07/08(Fri) 22:06:04
マユミは、白間にどういたしまして、と柔らかな声で告げて別れたのだった。>>a54 >>a55
(a64) もちぱい 2022/07/09(Sat) 0:31:44

【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス

空想の生き物。それが現実に成り下がったとき。
それでもそれを掴めない時。身近にいるのに、それが何も分からない者。
そんな物語。

『悪魔も大変なものですね』

……果たしてそんなもの存在するのだろうか。
少女は想像がつかない。いつだって考えるより体が動いて、思考の海を泳ぐことはあまりしてこなかったから。


『拙は』

言えよと促されれば、幾ばくかの空白を置いて少しずつ文章が貴方の元に飛んでくる。

『悪魔がもしいたのなら』
『縁が欲しいですってお願いします』
『絶対に切れないような縁が』

入力中。入力中。入力中。

『手に入れることが酷く難しいものを』
『いるかも分からない存在に願うことは』

『愚かでしょうか』
(-138) もちぱい 2022/07/09(Sat) 19:41:49

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

『ふふん。どうかこれからも拙の保健室でいてくださいね』


転んでできた傷なら仕方がない、と。傷に関してはそれだけを述べて。

「当然。明日香が嫌じゃない限り、何度だって来ますとも。だから安心してくださいな」
「怪我を診てくれるのも頼もしいです。拙はあちこち動き回らないと落ち着きませんから、生傷が絶えないもので!」


可愛らしいわがままにも勝気な笑みを浮かべて全力で答える。
少女は約束通り、それからも貴方の元へ何度も足を運んだことだろう。話した通り傷を見せに来たり、テスト勉強が嫌だと逃げに来たり。

なんてことない静かな戯れの時間。少女にとってそんな時間もまた、心安らぐものとして大切だったのだ。
(-139) もちぱい 2022/07/09(Sat) 19:58:13

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

……ところ変わって現在。


「そうみたいですね。梢はあのような冗談を言うタチではありませんし、本当に牧夫は死んでしまったのでしょう」

ぺた。ぺた。軽い靴の音に続くようにもう一人分足音が鳴る。

「ありますよ。お葬式で棺の中にいる婆さまを見たことありますし……お葬式で以外でも。同じ弓道部の子のものを見たことがあります」

少女はさほど変わりない様子で探検を共にしている。
流石に手放しではしゃぐほどの元気は、少しだけなりを潜めてしまったが。

「明日香はありますか?遺体を見たこと。
 …………お葬式以外で」
(-140) もちぱい 2022/07/09(Sat) 19:59:10

【置】 元弓道 マユミ

────追想。

「ああ、深雪ですか」

来年高校に入ってくる年下の友達。自分と違って可愛くって落ち着いていて、でも実は結構行動力がある。そんな、お友達。

彼の姿を捉えた時の少女はどこかそわそわ。きりりとした柳眉もほんの少し困ったように歪んでいる。

「ちょっと部活で色々あって。忙しくなっちゃったんです」
「先生を呼んできてもらえますか?誰でも構いませんので」

もっと上手に誤魔化せたら良かったのだけど、自分にそんな器量など無い。
いかにも何か起きています、といった空気を和らげることも叶わないまま、どこか切迫した雰囲気を纏いながら夢色の彼を遠ざけることしか出来なかった。
(L5) もちぱい 2022/07/09(Sat) 20:32:36
公開: 2022/07/09(Sat) 20:35:00

【人】 元弓道 マユミ

>>a52 にゃんこ

「む。貴方は……稔のお友達の猫ですね」

なんかおるー、くらいの能天気さで足元うろうろしてくる可愛いいきもの。
不可思議な事が起きていると混乱しかけていた脳が一瞬柔らかくなった。無意識のうちに緊張していた体も少し落ち着いた気がする。
内心「猫や、ありがとうございます」とお礼を述べつつ中腰になって猫を見やる。

「探検終わって満足したら、稔のとこに戻るのですよ」

無理に捕まえるのは気ままに生きる猫にたいしてよろしくないかもしれない。そう判断した少女はそれだけ声をかけて、学校へと戻っていった。
少女は彼が猫を探していないことを知らないのだ。
(57) もちぱい 2022/07/09(Sat) 20:48:07