人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「話……死者と?…………。ふむ……」

改めて悩むように首を傾げる姿は、考えたこともなかったといった様子で。

「でも、そうですね。今までと変わりなくこれからも同じように話せるのならば、共に過ごせるのならば、死者になっても話したいと望むかもしれません」

少し自信なさそうに力なく放たれたのは、まだ考えがまとまっていないことの証左だった。

保健室のプレートを確認すれば、危険があっては大変だろうからと扉を開けて中を先に入ることを申し出たことだろう。断られても、大人しく貴方に続いて保健室の中に入る。

(-11) もちぱい 2022/07/10(Sun) 22:06:16

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「……」

瞼を下ろして、暫く思案。

「人は本来死にたがりの生き物ではありませんから、そう思うのは当然ではあるのですが。
 明日香はとても『生きることをやめる』ということを嫌がっているのですね」

ぱちりと目を開いて、貴方を見やる。

「明日香自身の為に、拙に生きることをやめるなと言うのなら。
 拙が、拙の為に明日香に『ずっと変わらずにいてくれ』と望んだら、聞いてくれるのでしょうか」

静かに、そう問うた。

「……なんて。無理難題を投げずとも、拙はそうそう死ぬつもりはありませんよ。死ぬ理由がありませんので。安心してください」
(-12) もちぱい 2022/07/10(Sun) 22:07:04

【秘】 元弓道 マユミ → かれがれ ユメカワ

『納得、出来ていたらよかったのですが』

入力中。

『拙のこれはきっと納得ではなく』
『  諦めだと思います  』

文章量はたいして多いわけではなかった。それにしては、送信されるまでの時間が掛かっているように感じたかもしれない。

『拙は、変わることが嫌です』
『皆がいなくなることも、違う道を歩むことも、周りががらりと変わるのも』
『でも、そんな事はいくら願っても止まることはないって分かっているから』

どれだけ嫌がっても、現実は自分たちを押し流す。

『見て見ぬふりをしているだけですよ、深雪』
『泣いても嫌がっても叫んでも、意味がないから』
『いつも通り元気に過ごして忘れようとしているだけ。難しいことを考えないようにしているだけ』
『嫌だって思うことも、捨てているだけ』

子供のように何も知らないままならよかった。
大人のように上手く折り合いをつけることができたらよかった。
そのどちらでもない、大人と子供の境界にいる少女は取れた行動は、これ以上傷つかないように諦念と座視で心身を守ることだけだった。

『深雪は、どうしたいですか?
 受け入れられないのなら。どうするつもりですか?』
(-19) もちぱい 2022/07/10(Sun) 22:56:47

【人】 元弓道 マユミ

>>1 シロマ

「かろうじて覚えていましたよ。拙でも分かるくらい覚えやすいものでしたから」

少しだけふふん、と自慢げに眉を上げて答えた。
近くに来たことを横目に見やると、手持ち無沙汰に指を鍵盤の上に踊らせながらぽつぽつと言葉を紡いでいく。

「梢もご存知でしたか。弓道部のこと。
 そうです、あの時色々あったものですから。それをなぞっただけです。
 あの時の拙もどうしたらいいのか分からなくて、首を吊っていたあの子を動かしたら後ほど警察の人に沢山のことを聞かれました。ですからどうにかしたい気持ちは分かりますが、そっとしておくほうがよろしいかと」

そう語る声は淡々と。随分と機械的なものだった。

「……辛い。確かにそう、だと思います。今までの日常ががらりと変わってしまいましたし」

歯切れ悪く述べるそれはどこか他人事のよう。

「梢こそどうなんですか?分からないと言うのなら、このような事態は初めてなのでしょう?
 心身ともに負荷がかかっているのではありませんか?」
(2) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:29:37

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「そうなんだ。
 どうしたらよかったのかと言っていたからさ?
 聞くべきはいなくなった本人にじゃないか」

「だから話したいのかなって。
 ボクもキミとならお話ししたいな……。
 知らない人の幽霊は怖いけど、好きな子なら歓迎だ」

あなたの申し出に素直にうなずいて背中に続いて扉を潜る。
綺麗な保健室というにはあまりにも難しいボロボロのその部屋は、まるでホラーゲームのよう。
不自然に空いた棚、片付けられた机に、埃っぽいベッド。

比較的きれいそうな椅子を探せばずずっと引き出して軽く叩いてみた。

『生きているうちにできること』
が好きなんだ。
 だから、だね」

ふと、落ちてきた言葉に顔をあげる。
ゆっくりと首をかしげて、キョトンとした。
(-22) toumi_ 2022/07/10(Sun) 23:40:56

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「うん? 聞くよ」

『ずっと変わらずにいてくれ』
その言葉に間違いない返答をする。


「でも聞かないとだね。
 キミの、
ずっと変わらない
はどういう、意味かな」

「ボクは変われなんて言われたことないし、
 あ、格好よくなりたい事はあったから、それには相反してしまうのかな?」
(-23) toumi_ 2022/07/10(Sun) 23:42:06

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「なるほど?そういう考え方もあったのでしたか。拙は人の遺体を発見したときの対処法に悩んでいましたから。
 でも確かに本人に話を聞けるなら、自殺そのものをどうにか回避できたかもしれませんね」
「そうですね、拙も明日香とならお話したいです。
 ……思えば、死んでしまったのなら変化も無いでしょうから。尚の事、です」

いかにもといったおどろおどろしい雰囲気に少女は眉根を寄せた。けれどそれは恐怖からではなく、「使えそうにないな」というたいへん現実的な理由からであった。

「生きているうちにできること……?ふむ。死んだら殆どが出来なくなりますし、殆どのことが該当すると思いますが。幽霊やゾンビにでもならない限りは」
「明日香は、なぜそれが好きなのでしょう」

(-24) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:54:59

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「ずっと変わらないは、変わらないですよ」


淀みなく繰り返す。

「明日も明後日も、その先も。こうして皆で遊ぶんです。難しいこと、大人になってからやること、何もかも気にする事なく。
 大人になってもあらゆるものに縛られず、誰も欠けることなく、周りも皆も自分も変わらず、ずっとずっと皆と楽しく過ごしていたい。

 ……それが拙の望む、変わらないことですよ」

首が、こてん、と。
傾いた。黒髪をさらりと揺らし、おんなはわらう。
(-25) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:55:25

【神】 元弓道 マユミ

『保健室、明日香と発見しましたがあまり寛げそうに無かったです。明日香のいるいつもの保健室を見習ってほしいものですね』

共に探検したらしい少女も重ねて報告をする。廃校の保健室文句を言うのもどうかと思うのだが、少女はしごく真面目に文句を言った。無茶言う。

『む。稔、ナイスショットですね。エモという奴でしょうか。綺麗な一枚です。
 ……ところで画面端に映っている何かってなんなんです?お宝とか?』

猫が屋根に上がって丸い月を見上げると言う幻想的な一枚だからこそ、どうにもそのオブジェクトが気になったようで。なんとなしに聞いてみる。
(G3) もちぱい 2022/07/11(Mon) 0:30:40

【神】 元弓道 マユミ

『拙はそろそろ皆さんのいる教室に戻るつもりです。
 助けも呼べず外にも出られない現状、どうにか出来ないか後ほどまた校内を調べる予定ではありますが』

(G4) もちぱい 2022/07/11(Mon) 0:43:06

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

死者と話すなんて怖いからね。

 こんなことがなければ僕も話題にあげなかったよ。
 でも、……
実際体験してしまうとね。

 イメージは変わってさ。良いこともあるって思えたよ」

音をたてて椅子に軽いからだをのせる。
キィ……と金属の音をならして首をあげる、天井のシミをみた。

一息

「好きなもの、そう。
 ひとことで言えば……痛みを感じている姿かな」

「みることが出来なくなるのは勿体ないだろう。
 尊い、生きている証が失くなるのは本当に大きな損害だ」

(-34) toumi_ 2022/07/11(Mon) 2:16:47

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「でもよかった。キミの求める変化が相容れて。
 その条件なら、
最低限ボクは
君の願う通り
 に変わらなくてすみそうだよ。」

「ボクはさ」

そのままあなたの顔をみずに、口端を上げる。

「……君のような強い力が欲しい。
 君のような艶やかな髪欲しい。
 君のような声が羨ましい。
 君のような体が羨ましい。
 君のような愛嬌と優しさとか。欲しいなあ。
 それぐらいだよ、ボクが目指す変化は」
(-35) toumi_ 2022/07/11(Mon) 2:18:57

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「実際体験した?ふむ……詳しく事情って聞いても大丈夫ですか?それはここに来てからの事でしょうか」

天井を見上げる貴方の隣にそっと並ぶ。椅子は持ってくることなく、立ったまま貴方の様子をじぃと観察する。

「ああ。成る程。確かに死んだら痛みも何も無くなりますからね。
 つまり、痛みを感じている姿こそ貴方にとって何よりも生きている証ということなのでしょうか」

観察していた視線は、貴方の肉体のあちこちに移ろう。

「──だから、明日香はいつも傷だらけなのですか?」

(-40) もちぱい 2022/07/11(Mon) 2:41:24

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「随分拙を褒めてくれますね。おだてても拙の好感度と拙の家で取れたお野菜くらいしか出ませんが、そこにお米もつけましょう」

至極真面目に告げた後、さらに考えるように首が傾く。

「しかし、明日香がそんなに欲しがりさんだったなんて初耳です。今の貴方も、拙は好きなのですけどね。気さくに話せて、穏やかに落ち着いて過ごせる。
 でも、持ってないものを欲しいという気持ちも分かります。持っていないものを持つ人はきらきらして見えますもの。明日香の望む変化については、拙は何も否定しません」

でも、と挟んで。

「……拙の言う事、無理難題であると拙自身が自覚しているのですが。

 
いつまでも今と変わらずにいられますか?
 子供は、子供のままでずぅっといられるのですか?」
(-41) もちぱい 2022/07/11(Mon) 2:42:04

【神】 元弓道 マユミ

『鹿乃?』

スマホを見下ろしながら首を傾げた。

『拙は探検したりなんだりと移動しまくりでしたので、鹿乃は見ておりません。
 むしろ裏道達と一緒にいるものだと思っていましたが……そうではないのですね?』

グループメッセージの存在は肝試しが始まってすぐに白間が教えたはずだ。>>1:78
どこかに行くのならば連絡の一つでも寄越していそうだが、それが無いということは。

『鹿乃がどこかで迷子になって名前の如く小鹿のようにぷるぷるしていたら大変です。
 裏道、どこにいますか?捜索に協力してもらえませんか?』
(G6) もちぱい 2022/07/11(Mon) 2:53:55

【神】 元弓道 マユミ

『急にいなくなった?』

こてん。今度は反対側に首が傾いた。
はて、鹿乃はそんな少女だっただろうか。

疑問が次々と湧いては頭の中をぐるぐる巡る。

『ありがとうございます裏道。すぐに向かいますので』

animalが万歳するスタンプを押して、少女はスマートフォンを懐にしまって駆け出した。
(G8) もちぱい 2022/07/11(Mon) 3:06:01

【人】 元弓道 マユミ

>>ウラミチ

「裏道!」


廊下の爆走。響く大声。
ここがきちんと学校として機能していたならばすぐさま先生の雷が落ちていただろうが、ここはもう学び舎としては死んだ場所。怒る者など誰もいない。
ビビりそうな子はいるかもしれないが。


「拙が来ましたよ。貴方は無事ですか?怪我とかしていませんね?」

懐中電灯片手にやってきた少女は貴方の姿を見つけてすぐさま駆け寄ってきたことだろう。
(6) もちぱい 2022/07/11(Mon) 3:06:34

【人】 元弓道 マユミ

>>7 ウラミチ

「うーん、いつだっていい反応しますね裏道。リアクションちゃんぴょんの座は貴方に譲りましょう。でもこの声、すぐに拙だと分かって便利でしょう?」

全く反省の色がない。ほれほれ行きますよ、と懐中電灯を軽く揺らし、貴方の横についた。

「拙は明日香と保健室探しをしたり、梢と音楽室で休憩したり、あとは……まあ、色々しましたが。こちらでは終ぞ鹿乃の姿は見かけませんでしたね」
「行く場所に心当たりがないのなら、片っ端から教室を探すのみですが……」

話し終えて、首をこてんと傾げる。

「というより、裏道と話している途中でいなくなったのですよね?拙はそこにびっくりしているのですよ。何か彼女が会話中去ろうとするようなことでもしたのですか?」
(8) もちぱい 2022/07/11(Mon) 3:35:13

【人】 元弓道 マユミ

【???】>>9 ウラミチ

「む!なんですか要らないとは!誇りましょうよ、王者の座ですよ!」

とかなんとかぎゃあぎゃあ騒ぎつつ、くるりと踵を返して進み始める。

「お手洗いですか。まあ、鹿乃は可憐で小動物みたいな子ですからね。その手の話は切り出しにくいかもしれませんが……それにしたって、いきなり消えるのは不自然です」
「…………………………」

ふと、唐突に消えた友人のことを思い出す。

「それにさ。
 ────大人になったら、
 こういうことできないじゃん?」


そう言って先導するようにこの学校に来て。突然消えたかと思えば、次に見た姿は──。

『牧夫いたよ』
『昇降口の隣にある教室』
『死んでるけど』


「──っ」


自然と、歩幅が広くなる。
廊下に響く音は、少しずつ忙しなく。
焦りが校内を駆けていく。

(11) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:22:25

【置】 元弓道 マユミ

「鹿乃。懐かしいでしょう、これ!ベイスマッシュですよ、ベイスマッシュ!」
「探偵倶楽部……ああ、栗栖の根城で最近また遊び始めたんです!これがなかなか奥が深くてですね……中身を変えると回転の仕方も少しずつ違ってくるのです!」
「鹿乃、昔は模型弄りもベイスマッシュもしていたじゃないですか!改造もお手の物なのでは?」

声がする。制服のスカートが派手に翻ることも厭わずに、少女の元に向かってはおもちゃを見せて楽しげに話していた頃。

「え?今はやってない?」
「なくした?壊した?」
「それならば拙のをお貸ししますよ!栗栖に勝つ為にいくつか種類を揃えてますから……要りませんか?」

変わらない仲良し。変わってしまった出来事。
いくつもの移り変わりが寂しいと思うこともあったけど、

それでも、


「鹿乃!」


それでも、



「また明日!」


──それが、また言えるなら。
その小さな約束が果たされるなら。

また明日、会えるのなら。
(L0) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:23:40
公開: 2022/07/11(Mon) 7:25:00

【人】 元弓道 マユミ

【???】>>9 ウラミチ

「鹿乃!どこにいるのです!裏道泣かせたいんですか!」


途中から最早、早歩きというより走ると言ったほうが正しいくらいに脚を動かして。自分よりも手足の長い山中ですらも気持ち急がなければならないほどの速度で校内を駆けずり回った。

別のところにいるのではと他のお手洗いも見た。
先に帰ってしまったんじゃないかと自転車置き場も確認した。

歩いて、駆けて、走って、
最後に足を運んだのは──

「……昇降口の、隣にある教室」

──鳥飼牧夫が発見された場所。
突然姿を消した彼が、見つかった場所。

考えたくはなかった。
行方をくらませた彼と同じように、突然姿を消した少女。
……それなら、もしかしたら。

それは悪い考えだと、半ば逃げるように他を探して。
結局見つからず、ここに辿り着いてしまった。

「……」

扉を開けるのに躊躇いはなかった。けれど、固く引き結ばれた唇だけは、彼女の焦りを滲ませていた。

(12) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:27:25
マユミは、扉を開けて、
(a14) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:30:02

マユミは、……"二人"を、見た。
(a15) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:30:20

【人】 元弓道 マユミ

【???】>>9 ウラミチ

「…………裏道」
「鹿乃、いましたよ」

それは酷く、酷く冷えた声。

少女は目が良かった。そうでなくとも、彼女は短パンからすらりとした脚を出していたから。
扉を開けた時点で、その体の異変を見てしまっていた。

ろくに確認もせず、頭が「ああ、多分駄目かもしれない」と水をかけられたように冷えていくのは、これはきっと……諦めだ。
期待して、裏切られたら、心が辛くなるから。

少女はそうやってすぐ、諦める。
身を守るために、心と頭の操縦桿をすぐに手放す。


「……拙は、拙だけで鹿乃の様子を確認するのを勧めますが」

だって、素直じゃないけど優しくて、心が柔らかな貴方はきっと酷く傷ついてしまいそうだから。


「……貴方の目で、鹿乃を確認したいですか?」

心配しているのなら、きっと自分の目で確認しなければ気が済まないだろうとも判断して。
扉の前にあった体を、僅かにずらしながらそう問うた。だからきっと、少しでも教室の中を見てしまったのなら。

"机に突っ伏した二人の姿"が青年の視界に飛び込んでくるかもしれない。
(13) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:32:20

【神】 元弓道 マユミ

『鹿乃いました』

裏道がどうするか答えを出す前に、素早く指を動かして連絡を行う。
グループ宛の文章は酷く簡潔なものだった。

『牧夫と同じ教室です』
『今、裏道と様子を確認してきます』

ただ、それだけ。


「……もしかしてこれは、子供のまま変わりたくないと駄々をこねる罰なのでしょうか」


ぽつり、独り言が空気に溶けて消えた。
(G9) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:40:34

【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス

『栗栖。タイマンしましょう』

小柄な少女がいなくなったと、山中から連絡がくる前のこと。

『ツラを貸してください。顔を合わせて話をするのです。
 希望の場所はありますか?なければ適当な教室でもいいですが』
(-47) もちぱい 2022/07/11(Mon) 7:45:21

【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


『ずっと変わらずにいられたらいいのにね』
『本当はきっと 嫌だって、寂しいって皆が思ってる』

この願望を言葉にするのは、もう何度目だろう。

言葉にしたって、子どもにできる事なんてたかが知れている。
到底叶いもしない我儘を言って、駄々をこねる事だけ。
それは何処までも願望であって、建設的な展望なんてありはせず、

『思ってもどうにもならなくて、そう思う事に意味は無くて
 早くに諦めをつけた方が楽なんだとしても』

『我儘でも、俺は諦める事だけはしたくないよ』

けれど、どうせ。

諦めたつもりになったところで、期待を捨てた気になったって。
常に思考に感情が伴うとは限らず、喪失の疵というものは
結局はいつまでもじくじくと痛み続け、人を苛むものだ。

それなら、諦める事にも意味なんてありはしない。
最初から何もかもを諦めて掛かる人生の何と空々しいことだろう。

けれど自分達は大人と子どものきざはしの上に立っていて、
いつまでもその場に立ち止まり続ける事はできない。
誰しもいつかはその背が現実に追い立てられる時が来る。
(-49) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:10

【秘】 つれづれ ユメカワ → 元弓道 マユミ


生きている限りは・・・・・・・・

『一つだけ思うんだ』



『嫌な事を我慢して、息苦しいなって思いながら』
『そうやってまで生きてる事に』

『意味なんてあるのかな?』

なら、そんなものは落としてしまえばいい。
前に進む事ができなくなれば、それ以上の変化は無い。

皆で一緒に、終わりの先で永遠を共にできたなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少なくとも、今以上の喪失を味わう事なんて無いのだから。
(-50) unforg00 2022/07/11(Mon) 13:11:52

【人】 元弓道 マユミ

【???】>>14 >>15 >>16 ウラミチ

ずかずかと無遠慮に踏み入って、彼が事実を理解するまでを目に焼き付けた。
同時に、それだけで彼女がどういう状態であるのかを理解してしまう。


「……裏道、どこへ行くのです。裏道!」

強い力で押しのけられてもたたらを踏んだだけで済んだが、すぐには追いかけられず。
二度三度、走り去っていった彼と教室内の遺体たちを見比べる。その面持ちは、殆どいつもと変わりなく。
……けれど確かに柳眉は歪んで、少女の心に揺らぎがあることを示していた。

(19) もちぱい 2022/07/11(Mon) 13:43:23

【人】 元弓道 マユミ

【???】>>14 >>15 >>16 ウラミチ

「二人とも、何故黙っていってしまうのですか」

先に、手早く確認だけしてしまおうと。
少女は教室内の二人の様子をまじまじと見つめる。

「……鹿乃は、何故こんなにも痩せているのでしょう……」

麦わら帽子の乗せられた少年は、首に無数の引っ掻き傷が纏わりついていて。
小柄の少女は異様なまでに痩せ衰えて、ぴくりとも動かない。

「……」

指を伸ばして、
延々と大人に尋ねられ続けたことを思い出して、

結局彼らに届くことなどなく。触れられもせず。
口元まで寄せて呼気の有無を確認するだけに留めた後は、

「おやすみなさい。牧夫、鹿乃」

教室から出る直前それだけを呟いて、それきり。
少女はみどりの黒髪を踊らせてその場を後にした。

──彼らには不可逆的な変化が起こってしまった。
嗚呼、けれど。もう、変わることなんてないんだ。
そう思いながら。
(20) もちぱい 2022/07/11(Mon) 13:46:11

【神】 元弓道 マユミ

『鹿乃は死んでいました』

まず最初にそれだけの短いメッセージがグループ内に送信される。

『誰か裏道を見ていませんか?ショックのあまり、叫んで逃げ出してしまったのです。拙もこれから探しに行きますが、見かけた人がいたら連絡をお願いします』

『あと栗栖、貴方もどこにいるのです?探偵倶楽部の力を発揮する時が来たというのに』
『……鹿乃の様子が変でした。まるで長い間何も食べていないように、痩せ細っていました。死因は餓死なのではと思うくらいに』

それは暗に他殺ではあり得ないと、特に白間に伝えるように。

『ひとまず、連絡は以上です。
 拙は裏道を追いますので。何かありましたら連絡を』
(G10) もちぱい 2022/07/11(Mon) 13:48:37

【人】 元弓道 マユミ

>>17 シロマ

「ああ、よく言いますね。自分がなんとかしないと!みたいな気持ちでも働いてしまうのでしょうか」

他人事めいているのは、この少女の場合周りにさほど左右されず我が道を行くタイプだからなのかもしれない。

「……。揉め事の件についてですが、少なくとも梢の場合は貴方の母さまの問題でしょう。梢は何もしていないなら、貴方に悪意の矛先が向かうのはお門違いというものです」
「……ですが、それはさておき」

鳴らない鍵盤に添えられた指を穴が開くほど注視しながら。

「梢は」

倣うように指を再び鍵盤に置く。
力任せに、指を押し込める。

「牧夫が誰かによって殺されたのだと」
「拙達の中に、友達を殺した者がいると」

とーん、と。朽ちかけのピアノが高く鳴く。
まるで異議を申し立てるかのよう。

「……そう、言いたいのですか?」

黒黒とした眼が、ゆっくりと少女を捉えた。
(21) もちぱい 2022/07/11(Mon) 14:08:11