人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【墓】 甚六 カナイ


そうしてぼくは、ぼくの死体を見る。
 
(+0) 榛 2022/07/10(Sun) 21:00:55

【秘】 陽炎 シロマ → 甚六 カナイ

数度、瞬きをする。
そんなことは想像もしていなかったと言わんばかりに。

「……っはは!殺すなんてとんでもない!」

笑い飛ばす少女の瞳は誰も映さない。否、映せない。
過去の人間は、未来を見ることさえできない。
過去になった人間なら?


「ちゃあんと牧夫だって出席簿に載ってるよ。
 
誰一人仲間外れにするもんか。


現実における生死の話をせず、自分の尺度でだけ話す。
標的は全員≠セと。

この死者は、生者の尺度を理解できなかった。

「……ねぇ、ずっと一緒にいようよ。
 こんな生き辛い場所じゃなくてさ、もっと素敵な所で。
 好きなことをして過ごそうよ。
 そこでは男だからとか、女だからとか。
 誰にも言われない───いや、言わせない」

手を重ねたまま、十七歳の少女は願う。

「ねえ、」

ほんの一瞬、目を伏せた。
だけど先生だから、貴方の目を真っ直ぐ見据えて────

(-5) wazakideath 2022/07/10(Sun) 21:36:20

【秘】 先生 シロマ → 甚六 カナイ

 
 
「良いよ≠チて、言って?」

 
(-6) wazakideath 2022/07/10(Sun) 21:37:28

【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ

>>a5

──あなたの死体がある場所ではないどこか。
暗闇に光るふたつの丸……猫の瞳があなたを捉えていた。

「ねこや、今度はなんですか」

猫に続いて猫島の姿。
足を止めた猫の視線の先を彼も、じい、と見つめる。
(-15) 66111 2022/07/10(Sun) 22:34:55

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「ぴ 
ぴあす…
ぴ、
ぴんく……


ぁわわ。カルチャーショック。

白髪がちの髪は、毛先がごわごわと痛んでいる。
遠目には、灰色にも間違われる髪の色。

「染めんなら、んん… 
金色…
 がよか、なぁ」
「ぼくには、似合わんろうけど…」

きらきら綺麗な、きみの髪を見つめながら。
(-18) 榛 2022/07/10(Sun) 22:48:54

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ

「金髪?いーじゃん!
 お前にも似合うって!性格も明るくなっかもよ〜?」

笑いながら毛先の痛んだ髪に触れていたが、ハッと気づくと慌てて手を離した。
女子の髪に気軽に触れてしまった。昔のノリで

明日とか……お前がしたいなら、
俺が染めてやってもぃぃ、ケド……


しどろもどろ言いながらフイ、と照れ隠しに顔を背けた。
(-20) kotorigasuki 2022/07/10(Sun) 23:20:39

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ

夏の香りが遠ざかる。

一つ一つが、少女の瞳を翳らせていく。
きみが言葉を重ねるほどに、暗い色を募らせる。

「やっぱり。きみが まきおを殺したんだな」


ぽつ、ぽつ。ちぐはぐで、噛み合わない二者面談。
死者の尺度を生者は理解できない。
そのまったく反対が、きみに齎されたように。

「なぁ きみは」
「あの子たちまで、連れてく気なのか」


重なった手は、熱を持っている。
深く淀んだ断絶がそこに横たわっていることだけを、感じ取る。


 
「 …… ぃ」



視線が地に落ちる。
不出来な、何もできない生徒の声が、

(-29) 榛 2022/07/11(Mon) 0:38:39

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ

 

「よく、なぃ に、決まってるだろ」


 
(-30) 榛 2022/07/11(Mon) 0:40:12

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「に 
にあうかいね…


照れくさそうに、嬉しそうに。
触れたり離れたりの手にはあまり、頓着なく。

「してくれる、ん。
 
んふ……
 ありがと。うらみち」

カナイの家では、金髪なんてほんとはたぶん許してもらえない。
それでも、はずむ声は頷きをかえす。
ごめんな。



「ん あし」


た。


(-33) 榛 2022/07/11(Mon) 2:16:33

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
 
―――かしゃん。


金属が床にぶつかる、軽い音が鳴る。
腰に巻くための青いリボンが、ひらりと床に落ちる。

中の渦巻きがじりじりと燃え、仄かにあたたかいそれは。
きみと話していた少女が持って帰ってきたはずの、忘れ物。


(-36) 榛 2022/07/11(Mon) 2:19:12

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
カナイの姿は、煙のように掻き消えていた。
 
(-37) 榛 2022/07/11(Mon) 2:20:02

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ

顔を背けていた男は軽い金属の音にそちらへ振りかえる。

「……?」

そこにはさっきまで話していたはずのカナイはいない。
目を逸らしているうちにどこかへ行ってしまったのだろうか。

「ちょ……アイツ……!
 どっか行くなっていったじゃん……!」

一人になった教室は先ほどとは打って変わって居心地が悪い。
少し待っていたら戻ってくるだろうと思っていたが、暫くしてもこちらへやってくる足音は聞こえてこない。

「ったくしゃーねぇなぁ……また忘れもんしてっし」

立ち上がり、まだ温かい蚊取り線香を拾い上げた。

「どうせどっかで迷子にでもなってんだろ……」

みつけてやんないと、と言い訳を独りごちに呟きながら一人きりの部屋を後にした。
(-38) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 2:32:49

【秘】 甚六 カナイ → 不知 ミナイ

はっ、と息を呑む音。
呆然としたような呟きが、電話越しに、


「みゆき 
?」


 
ザザッ

       
ジ----……


不自然に走るノイズ。
電子嵐の隙間から、声が返される。


「こ
わ■、■


「■く
 
■■■ぃ よ



(-39) 榛 2022/07/11(Mon) 2:37:47

【秘】 甚六 カナイ → 不知 ミナイ

 
「あすか」


「ぼくのことも、見つけてくれる?」



ゴトン
ぎぃー
、……ブツッ。

何かとぶつかるような―――
軋む床に落ちたスマホが、沈黙した音。



きみの言うこと。信じるに決まってる。
でも、こうならなくてもそうしたよ。
もう、確かめらんないことだけど さ。


怖いよね。
ごめんな、あすか。
(-42) 榛 2022/07/11(Mon) 2:44:28
カナイは、暫く前から、既読をつけていないはず。
(c0) 榛 2022/07/11(Mon) 2:55:45

【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ

 
「にゃんこ…」

光る一対の瞳とばっちり目が合って、
並ぶ机を避けながら、ふらふらそっちに近寄っていく。

そのときカナイが居たのは、どこぞの特別教室。
設備を見るに、図工室だったらしい場所。


そろそろとしゃがんで、撫でようとして。
その手が、
ずぬ…
と猫を通り過ぎ、

「ぁえ」

(-43) 榛 2022/07/11(Mon) 3:13:42

【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ

「……んぁ」

膝を抱え、肩を落とした情けない恰好のまま。
猫の後ろに立つすがたを見上げて。ぽつ、と呟いた。

「みのる だ」
(-44) 榛 2022/07/11(Mon) 3:15:00

【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ

>>a13

ずぬ…
がお気に召さなかったのでしょうか。
猫はあなたの周囲をうろうろ。
すり抜けたり、すり抜けなかったり。…抗議かな?

「……今度は何もねぇすね」

周辺をぐるうり照らして。
ひとめで見れない所があれば、ちゃんとそっちの方まで行って。
目立ったものは何もないのを確認した。
あなたのことも視界に入れたはずなのにね 
「まぁ、毎度毎度何かがあるわけでもないか 

「ねこや、あんまりうろうろしてると床板踏み抜きますよ」

猫はうろうろするのをやめません。

「・・・・・・」

「まぁ、お前なら平気でしょうけど」

少し肩の力が抜けた笑い声がした。

猫島は、あなたのことが見えていないみたい。
(-46) 66111 2022/07/11(Mon) 4:23:34

【秘】 陽炎 シロマ → 甚六 カナイ

「……どうして?」

寂しそうな相貌が貴方を見下ろした。
何故殺したなんて、言うのだろう。
何故良くないなんて、言うのだろう。

「皆連れて
来れば
、皆一緒にいられるよ。
 卒業したって、ずっと一緒。
 寂しくなんて、ならないよ?
 なのに、どうして」

連れて行く、ではなく。
連れて来る、と少女は言った。
貴方だって、もう此方側なのだから。

過去に留まれば、未来を見ることは叶わない。
将来を奪うことに他ならないことを、少女は理解しない。

「……誰か嫌いな子でもいるの?」

返ってきたのは、的外れな疑問。
皆と一緒に居たくない理由なんて、それしか思い浮かばない。
(-48) wazakideath 2022/07/11(Mon) 10:22:57

【秘】 元弓道 マユミ → 甚六 カナイ

「鹿乃」

眠る貴方から離れる直前。
その音はこぼれ落ちる。

「……もし、そちらに拙も行けたのなら」

「もうこれ以上変わらず、貴方とも」


「ずぅっと、何にも怯えず一緒に過ごせるのでしょうか」

「拙はもう、どうしたらいいのか分からないのです」
(-54) もちぱい 2022/07/11(Mon) 14:14:44

【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ

「自覚してないだけだろ」

きみは、僕の言葉を信じたいという旨をそこに残した。
なのに、否定を残した。
優先順位が働く。
きみは、否定したい。否定する理由がある。


「欲しい物なんて、あっちゃいけないかい」
「欲しい物を欲しいとすることに、何の不都合があるんだ? 司馬」
(-75) chizuaquarii 2022/07/11(Mon) 19:50:15

【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ

 
「ぁえぁぁ……」


猫に負けている。
うろうろが通り抜けるたびにゾワワ!と肩を震わせる。

まるでいつも通りだ。

「………」

ぽへ、と少年が行き来するのを眺める。
ぐるーっと背後の方に回っていくのを追いかけようとして、
しゃがみ込んだまま体を捻り、

「ぁう」


ぽて、と転ける。

まるで生きてた頃みたい。


(-79) 榛 2022/07/11(Mon) 20:30:12

【秘】 甚六 カナイ → 友達 ネコジマ

 
「……んぇ」


仰向けに天井を見る。
情けない声が、教室に浮いて。
空気を震わせることはない。


「みのる……」


仰向けに天井を見る。
小さな小さな呼びかけ。
きっとこれにも、返事はない。


「うぅぅうぅ……」



ぜんぶ、きみには見えないみたい。

仰向けに天井を見る。
のろのろと腕を動かして、顔を覆おうとした。ら、

脇にあったものに
触れて



 
――――ガタン。
 椅子が、倒れた。
(-80) 榛 2022/07/11(Mon) 20:32:48

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ


「き、らいな奴なんて」


まるで見当はずれの問い。
どうしてそんなこと言うんだ。
どうして、“どうして”なんて言うんだ。

カナイはぐるぐる考える。
些細で大きな、言い回しの違いに気づく余裕もなく。

「ぃ いるわけない、
だろ


ケン、と力なく喉に引っかかる咳をする。
どうやったら分かってもらえるんだろ。


「……ぁぅ。
 
そうじゃ、のぉて……」



ああ、むりかな。
むりだよな。

ぼくってそういう、やつなんだし。
(-94) 榛 2022/07/11(Mon) 22:09:03

【秘】 陽葉 シロマ → 甚六 カナイ

「だよねぇ、皆良い子だ。
 だから深雪も“離れ離れは嫌だ”って思ったんだろうしね」

うんうん、と場違いな頷きを返す。
話が噛み合わない。
丁度、ラジオの波長がずれているかのように。

「……実を言うと、最初は生徒が一人いれば良いやって思ってた。一人でもいれば、先生はできるし。
 でも──深雪が皆一緒が良いって言ったからさ。
 多いに越したことはないかな、と思って」

全員を狙う理由はその程度。
その程度で、少女は青年を死に至らしめた。
いや。
殺した自覚さえ、未だ無い。

「初めてできた生徒の頼みだもの。
 ──私、叶えてあげたいんだ!」

その笑顔は、普段の大人びた雰囲気など微塵もなく……年相応に無邪気だった。
(-95) wazakideath 2022/07/11(Mon) 22:46:37

【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ

>>a36>>a37

「────」

「ねこや、」

「ねこや、今のはお前ですよね?」
言いながら、多分違うと思った 
倒したというよりも、避けたような。
「ねこや、なんにもいませんよね? 
猫は、あなたの頭の周りをうろうろ 
「ねこや、お前しかいませんよね? 
猫は、あなたの頬にすり寄ります 
「ねこや、おいで 
猫は、猫島の方に行きません 

「ねこや」

「ねこや」

「ねこや」

「ねえ」
猫は、猫島の方に行きません 
(-103) 66111 2022/07/12(Tue) 1:35:03

【秘】 甚六 カナイ → 奔放 クリス

「ぁう」

言い切られるとすこぶる弱い。
きみが言うんならそうなんだろな、という気になる。

「ぃけないこた、無いだろ けど」
「ぼ 
ぼく……は、


考え考え、口を開く。
きっと焦れったいほどに、のろのろとした喋り。

「ねーちゃん じゃけぇ…」
(-112) 榛 2022/07/12(Tue) 12:05:17

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ

「…… ぇ」

 
なんで  みゆき が?


霞がかる頭。胃の辺りがふわ、と浮く心地。
きみの見せる、少女らしい、他愛無い笑顔と正反対に。
青ざめた唇を震わせて、くしゃ、と顔をゆがめて。


「わ」

……わ
らん
、ょ」


こずちゃんの 言うこと


ひそまった瞳は渇いている。
涙の膜が張ることも、ましてや零れ落ちることもない。
泣き方を忘れてしまったそこだけが、いやに枯れた大人びて。

「ぼくには、わからん……」


でもやっぱり、カナイは。
情けないカナイでしか、なかった。
『ねーちゃん』も、うまくやれない。
(-113) 榛 2022/07/12(Tue) 12:31:32

【秘】 奔放 クリス → 甚六 カナイ

「ねーちゃんか」

「きみは僕のねーちゃんじゃあないが」

ゆるゆるとかぶりを振った。

「全く。これじゃいじめてるみたいじゃないか」


「ただ、気になっただけだ。なにをそんなに自分のものを否定するのか」

「分からないなら別にいいさ」


「あるように見えたんだ、きみには」
ただ、それだけだ。と口を結んで。
追い詰めることが目的ではない。それは別に、面白くない。

はらわたを暴いて、解き明かして。
そのあとを、放り投げるのもつまらないしな。
(-114) chizuaquarii 2022/07/12(Tue) 12:47:31

【秘】 甚六 カナイ → 奔放 クリス

「……んむ」

いつのまにか縮こまっていた肩をゆるめて、こくん。
ねーちゃんじゃない には、若干の抗議の目を向けた。

それから、上目遣いに。

「そぉまは なして」
「そないに、知りたがるんかいね」

不快だとか意趣返しのつもりはなくて、ただの疑問。
(-116) 榛 2022/07/12(Tue) 13:02:52

【墓】 甚六 カナイ

すこしだけ瘠せた、透けたからだで彷徨っている。
スニーカーの片方をどこかへやってしまって、歩きにくそう。

 
……はー、は、


時おり息を切らしたように立ち止まり、
それからまた、ふらふら、ゆらゆら。

旧い校舎の中を、歩き回っている。
(+12) 榛 2022/07/12(Tue) 13:41:58