ぷきー

[いのししみたいななきごえ]

―仰九羅邸―

[子供たちに菓子を配ったりなんなりなてんてこ舞いのクリスマスも過ぎた。
年越し業務はないので、とっくに前線は引退した女は息つくだけだ。]

……暇だな。

[そう、暇なのである。
せっかく広さだけはある家。
しかし、人がいなければ肌寒い。]

……人を呼べればいいのだがなあ。

[ぽつりと呟いたその瞬間。]

［あれはなんだ？
流星か？隕石か？

いや、土偶だー！！

外宇宙からやってきた、なんでもありの無法者。
そう、何でも屋である。

それが、庭にめり込んでいた。
土器が空から降ってきて地面にクレーターを開けていた。］

んっしょ、どっこいしょ……

はーもうなぁんで毎回地面にめり込むんですかねえ！
地母神の威厳放り投げすぎでは！？
え？元からない？そんなあ。

［すぽっとね。
地面からの脱出成功。］

んー、これまた別次元に着地しちゃいましたねえ。
ちょおっと帰るにはエネルギー不足。
これは現地民に休憩場所の提供を願いたい

ですよねえ！

えっ

[ですよねえと申されましても。]

ちょちょいっとちょいっ
おじゃましまあすねえ。
あっおこたがあるじゃないですかあー、はーあったけ。

うーん清楚なお部屋も素敵だと思いますけどお、
やっぱり年の瀬、賑やかなほうがいいですよねえ。

えいやっと、どうです？

［家主の視線ガンスルーであがりこむ厚かましさの化身の不審者。
ちょいちょいと指を振れば、キラキラと黒い光が散って］

［部屋の隅にはちょっと名残惜しげに立つ土偶型のツリー。
土偶のイルミネーションがキラキラと輝き金の土偶スターが微笑みます。

土偶3段豪華な土偶餅に土偶招きネズミ。
土偶印のおみかんの箱が積み重なり土偶のオブジェが転がります。］

よし、これでおっけーですよお！
ああ、あと、さっきあーしがブチ開けた空間があるので、気がついたら知らない人も増えてるかもしれませんね。

［完璧な年越しの準備ができたね！］

…… …… …… ……

[こいつは何を言っているんだ？
理解がおいつかない。
部屋の惨状も意味がわからない。
ものすごく体のいい休憩場所にされた上に、これからも人が増えるまであるらしい。
えっ、人の家に何してくれてんの？

とりあえず]

その土偶の類いは全部片付けろ。
気が狂う。

[とんだ狂気の沙汰だ。]

ええー

［かわいいのにい！］

……はあ

[すさまじく不本意ではあるが、この不審者はともかく、
これからやってくる者たちまで無碍にするつもりもない。
どうせ娘の家に邪魔しに行くつもりもなく、 ただ過ごすだけの予定だった。
それならば多少の会場提供くらいしてやろう。
神の信徒たるもの、その程度の度量は示してやらねば。]

もてなしの準備でもするか……

[諦めたように呟くと、台所へと姿を消した。]*

　そ、そげに怒らんでもええじゃないか
　あいつら……。

[この寒い年末年始。寒空の下で軽装故に
現代の道にて吹くからっ風に震える青年1人
とある隠し事をしていたのだが、先にぶっ倒れて
ばれたせいで、同室者+αにめちゃんこ怒られた結果




気まずくなって←今ここ]

　確かとりあえず、寒いときは
　どっかの家に避難したほうがええんじゃよな……？


[なお、なんでこの場所にたどり着いたかはよくわかっていない
テキトーに飛び込んだらここだった、それだけである
ほとぼりが冷めるまで私は帰る気はないのである]


　ちっくとおじゃましま

　　　　　　　　　・・・・・・・。


[そこにあったのは何かの祭壇？？？>>8
えっなにこの和洋折衷。あと土偶の山
ここ伴天連の教会とやらじゃないのか？]

　お、おじゃましました……。


[そっ、と扉を閉めようとするのでした*]

あれえ

[がちゃっと
だれかきたねー]

やっほー☆

[あーしだょ☆]

やーんもう閉めないで☆
普通の教会ですよお☆

[へいかもんかもん！
と手招きしているが、無論家主への確認など取りはしない。
誰にでも扉を開く。
それが教会だからね☆]

　ええー……。

[本当に普通の教会なのだろうか
どう考えてもナイスバディな
シスター服も着てない人にかもんかもんされた>>17
それとも現代はそんな感じでいいのだろうか


だいぶん進化したな人類
と、私は思った]


　え、えーと……そうなら少しばかり
　お邪魔させてもらおうかの。
　ちょっくら雨風を凌ぎたくてな。

[今おうち（カルデア）には帰れないからね
仕方ないね]

ああ、新しい客人か。
そいつのことは放っておいてくれ。
妙な細工はされたが、ここが神の信徒の家であることに変わりはない。
どうかくつろいでいってほしい。

[進化しているのはそこの不審者だけであり、自身はそんな馬鹿げたことはない。
ないよ？ないったら。
せいぜい4桁5桁生きてるだけ。]

煎茶と紅茶、どちらが好みだ？
コーヒーもあるぞ。
あと、余ったケーキでよければそれも。

さっちゃんあーしは？
あーしのぶんのドリンクは？

外の雪でも食っていろ。

[お前にやる資材はない。]

　妙な細工とな。
　それでええのか伴天連の信徒さんや……。

　ではお言葉に甘えて
　……あのメガネの御仁は信徒（しすたぁ）の
　見習いか何かかの？

[内部を飾り付けるってことは
知り合い、でいいんだよな？という認識である

いやぁ4桁5桁生きてたら十分神秘じゃないかな？
あと進化してるんじゃないかな
君ら未来に生きてんな]

　では珈琲で頼む。
　甘味もあるのか、ありがたいの。

[いそいそお邪魔する。心なしかうきうきしているようだ
（ただし無表情だ）]