だって俺は、サンタクロースだからね。
サンタクロースは、みんなに幸せを届けるんだ。
だから、君もみんなの中にいる。

[それは、彼女にとっていいことかは分からなかったけれど。
感謝と共にメープルシロップ^sweetを贈ろう]

[メープルシロップ。 甘い蜜。]

……ぼくは、みんなを灯すよ。
導きの光を。

もし、君が道に迷ったら、
ぼくが照らしてあげるね。

ありがとう。
……綺麗な、灯だね。

[渡した瓶の中身がなくなる頃には、どうか彼女の心が優しいものだけで満ちていますよう。
切ない何かを零してしまった気のする自分には、望んでいいかも分からないけれど]

俺の声はきっとずっと届くから。
みんなの幸せを、平等に祈ってる。みんな、みんな。

[平等は、特別を作らない。
小さなものだけ。ささやかなものだけ。
赤と緑のリボンであしらわれた甘い蜜は、精一杯の特別だ]

……ぼくの、魂の光なんだ。
綺麗って言って貰えて、うれしいな。

[言葉だけで、心がぽかぽかとあたたかくなる。
ループレヒトも、灯火を持っているんだろうな。]

……うん。
じゃあぼくは、みんなの幸せを祈ってる、
プレリィの、……ループレヒトの幸せを、祈ってる。

[断られた自分は、きっともう特別ではいけない。
貰った蜜を1滴1滴、惜しみながら食べるのだろう。
なくなってしまって、縁が切れてしまっても、
それでも、想いは切れないでいたら、いいな。]

そっか。
君のようにまっすぐだからかもしれないねぇ。

[彼女の想いを聞いたのは本当にすぐのことで。
驚いて、戸惑って、嬉しくて、でも苦しかった。
その早さに追いつけないまま、真実を渡すしかなくて]

あはは、俺の幸せか。
俺の幸せは、みんなが笑顔でいることだよ。

[彼女が知らない自分を知ってもらっていたら、未来は違っただろうか。
渡せる言葉は優しくありたくとも残酷にも聞こえて、その度願いが叶わないことを痛感するようだった。
呼び名の変化も全部、ただ彼女が笑顔であればいい。
それだけを思って頷いた]

ありがとう、トレイ。
どうか幸せに。

[それを見守っていよう。
姿かたちが変わっても、みんなのことをずっと、ずっと。
俺は、もうひとりのサンタクロースなのだから*]

[闇の中、灯火を明かりに。]

……おやすみなさい、プレリィ。
またあした。

おやすみ、トレイ。
またあした。

[灯火を頼りに、手を振った]

[声がかえってくるとは思ってなくて、
油断して特別で呼んじゃった！

今度はバレないようにひっそり、
灯りは小さく。]

[どーんと現れた！]

Q.ドロシーはループレヒトのことが
好きなんですか！！