人狼物語 三日月国


22 【身内】Valentine's black art【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


占い:エガリテジェレミー
対象:ジェレミー、判定:魔術師

占い:ジェレミーエガリテ
対象:エガリテ、判定:魔術師

[犠牲者リスト]
該当者なし

事件:楽観

本日の生存者:エガリテ、ジェレミー、ポップ、うさぎさん、大河内 佳代以上5名

【念】 准教授 ジェレミー

 


   オルグレンの一族は
   とある術士の遺した言葉を盲信しているんだ。

   ”血族外との交わりを禁じよ ”

   他との婚姻がご法度なのは勿論だが
   一族外との間に子を成せば
   秘密裏に殺される。
   抵抗すれば、唯では済まない。

   病死、事故死、行方不明。
   きな臭い話のほとんどが身内の手に寄るものだと
   俺は信じて疑っていない…が、

   法を守らせる機関自体に
   彼らの息が掛かっているせいで
   叩いてホコリを出すこと自体も難しい。



[ふたりの間にある最初の壁。

 己の命より大切なヒューと
 授かることがあればキミとの間の大切な子を
 危険に曝すだろう掟について、語る。]
(!0) YA'ABURNEE 2020/02/18(Tue) 17:54:31

【念】 准教授 ジェレミー

 
[感情は込めず
 淡々と話すつもりだったが
 どうしても嫌悪感が声音に滲んでしまうから、
 は…、と大きく息を吐いて
 一呼吸置いてから続きを口にした。]



   ただ…、
   幼い頃から性的に仕込まれ
   そういうものだと刷り込まれて育つから
   連中の大多数は、そのことに疑問すら抱いていない。
 
   ある種の、洗脳だな。

   一族同士の掛け合わせで
   魔力の高い子孫の輩出に成功している面もあるし
   権力を分散させない仕組みにも
   確かになっているから
   異常に気づきにくいんだろう。

 
(!1) YA'ABURNEE 2020/02/18(Tue) 18:02:42

【念】 准教授 ジェレミー

 

   不自然な行為を繰り返した結果
   魔力は強まったが
   血は煮詰まってドロドロだ。
   人の形になりきれないせいか、流産も多い。

   突然変異が生まれる頻度も上がって
   俺みたいなのも
   そう珍しくない筈なんだが
   この目だけは看過できないモノだったらしくてね。



[大学勤めで身を立てられるようになり
 最初にしたことは
 己にだけ与えられた仕打ちが
 一体何なのか、何故なのか探ることだった。

 そうして知った事実。]
 
(!2) YA'ABURNEE 2020/02/18(Tue) 23:26:26

【念】 准教授 ジェレミー

 
  
── 28年前 ──



[オルグレン家では
 子どもが3歳になると
 長の元へ挨拶に出向く風習がある。

 そこで、ミドルネームを授かり
 名実ともに一族の一員として認められるのだが…
 そこで露見したらしい。


   「おや……?
    この子には何か術が掛けられておるな。
    解いてみても構わぬか。」


 奇異の目に晒されぬよう
 母が施してくれていた偏光の術が解かれ
 紅の瞳が露わになった途端
 長らはどよめき、血相を変えた。]
 
(!3) YA'ABURNEE 2020/02/19(Wed) 15:16:23

【念】 准教授 ジェレミー

 


   「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ
    こ、…これは、   
イーヴィルアイ

    我らに滅びを呼ぶ… 
邪眼
ではないか……!」



 一族が信奉する例の術士の
 禍々しい予見は
 直系のみに伝えられ秘匿されていた為
 父も母も知らなかった。]
 
(!4) YA'ABURNEE 2020/02/19(Wed) 15:22:42

【念】 准教授 ジェレミー

 
[繊細で学者肌の父親と
 魔力も気位も高く、情感豊かな母親。

 血筋でいうと上の中くらいだろうか。
 直系に近い濃い血を受けた
 いとこ同士で、幼馴染のふたりは
 子宝に恵まれることこそ遅かったけれど
 羨まれるほど仲睦まじく、幸せに暮らしてきた。



   「一族の為に、その子を殺めよ。」



 唐突に宣告される、その時までは。]
 
(!5) YA'ABURNEE 2020/02/19(Wed) 19:29:13

【念】 准教授 ジェレミー

 
[その後の詳細は…、実は掴みきれていない。
 分かっているのは3つ。


 父と共にもうひとり
 長の警護を担っていた一族の強者が
 この日、”事故”で亡くなっていることと

 邪眼を抉り取った母が
 正気を失い、現在も療養という名の
 幽閉暮らしをしていること。

 それから俺が、
 命を奪われることも
 一族として認められることも無いままに
 本家へ引き取られ
 監視の下で育てられたこと、だ。]
 
(!6) YA'ABURNEE 2020/02/19(Wed) 21:48:15

【念】 准教授 ジェレミー

 
  
── 現在 ──



[謎のままの顛末を伝えた後は、
 10歳の時、
 生きることと引き換えに
 結ばされた誓約について語った。]



   碌に考えもせず結んだゲッシュで
   大切な人を、こんなに傷つけてしまうなんて
   思ってなかったよ。

   本当に馬鹿だな……、



[あの頃の幼い自分に
 拒否しろというのは無理難題だと分かっていても
 悔やむ気持ちは後から後から沸いてくる。]
 
(!7) YA'ABURNEE 2020/02/19(Wed) 23:17:20

【念】 准教授 ジェレミー

  
[…と同時に、
 浮かんだ疑問についても
 話しておくべきだろうと続ける。
 それが、この現状に繋がっている可能性を思えば尚更。]



   しかし、
   ” 破らなければ、問題は起きない。”
   ” 破れば、俺の命が尽きる。”
   そう考えて安心していた筈の奴らが
   もし、この部屋の罠を張ったんだとしたら‥‥

   もう20年以上、
   我関せずで放置されてきたというのに
   急に何故…とは思わないか?



[そこで一旦区切り
 また額がくっつく程に身を寄せて
 潜めた声で打ち明ける。]
  
(!8) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 6:44:57

【念】 准教授 ジェレミー

 


   俺が密かに進めている研究が
   どこからか漏れて、耳に入ったのかもしれない。


   器を増強させる研究自体も
   彼らには面白くないだろう…とは思うんだが、
   あれは、体の内に眠っている能力を呼び覚ますものだ。

   伸びしろは、素質に依るところが大きい。


   だが、今
   開発しようとしているのは
   身に着けるだけで魔力量を増やせる代物なんだ。

   それが普及して
   誰もがアクセサリーのように手軽に
   身に着けられる世の中になれば
   ”血による支配”は、続けられなくなるだろう。



[直接 手を下す訳ではないから
 ”オルグレン一族への不干渉”という
 誓約にも抵触はしない。
 だから、止める手立てを行使してきたのではと思えた。]
 
(!9) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 6:47:41

【念】 准教授 ジェレミー

 


   本当は、ヒューの…
   魔力炉の暴走を少しでも和らげられないかと
   始めた研究なんだ。
   溢れて、零れ出てしまう魔力を
   受け止める器があれば、楽になるんじゃないかと思って。

   世には出さずに
   ひとり分だけ作るつもりでいた。

   オルグレンに楯突くようなことをして
   巻き込みたくなかったし、
   復讐なんかより
   ヒューと生きる道を選びたかった。

 
(!10) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 6:50:25

【念】 准教授 ジェレミー

 

   最初は、”不老不死”の発表に衝撃を受けて
   俺にだって、なにか
   世の中を変えるようなことが出来るんじゃないかって
   彼らの血族支配に物申そうと始めたんだが

   もう、それすら
   どうでもいいと思いはじめていたのに……、

   ヒューと細やかな幸せを掴むことすら
   させてもらえないんだな。



[最愛のひとと、温かい家庭を築く。
 思い描く幸せの形は、
 すぐ手が届きそうなのに叶わない。]
 
(!11) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 7:03:42

【念】 准教授 ジェレミー

 


   この部屋がオルグレンの罠かどうか
   定かではないが
   共に居れば、これからも色んな厄介事に巻き込んで
   危険に曝してしまうのは確かだ。

   俺が身を引いて
   キースリングの御曹司に委ねたほうが
   君を護れるのでは…とも思う。


   だが……‥、

 
(!12) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 11:35:27

【念】 准教授 ジェレミー

 


   俺は、ヒューの傍に居たい。
   離れたくない。いつでも一番近くに在りたい。

   戦わねば、得られぬと言うなら
   全てを
ぼしてでも

   ─── ヒュー、君が欲しい。
   


[片手で、するりと眼帯を外せば
 彼らが畏れる”邪眼”を模した瞳が現れる。

 小さな反抗心で
 空虚な孔を埋めただけだったが、今は違う。
 ありのままで愛された記憶を持たぬ紅は
 叛逆の焔を纏おうとしていた。*]
 
(!13) YA'ABURNEE 2020/02/20(Thu) 11:38:47