人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


モモイ3票

処刑対象:モモイ、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利



   森が受けた被害もすべて
   なかったことにはできない。

   だからこそ次同じようなことが起きないために
   最善を尽くすのが力を持つ者の使命と責任だ。

   ユスティにとっては聞き馴染みがある
   モモイがずっと生徒たちに伝えてきた
   力がある者の責任という話を思い出す。

   それが届いたのか別のきっかけか
   エウロパもその責任は伝わったようだ。



【人】 ユスティ



   エウロパの隣で一緒に頭を下げながらも
   安心したように口角を上げるユスティの表情は
   くすみひとつない晴れやかなそれだった。

   それはそれとしてエウロパの顔が曇る。>>17
   その部屋にはあまりいい思い出がないようだが
   モモイの講義でも受けたのだろうか。
   あとで聞いてみよう。
   あの人の講義が過激なのはユスティもよく知っている。


   しかし素直に従うエウロパも
   ひとつ階段を登ろうとしているのだから。
   この扉を開けるということに関してだけは
   干渉しない方が彼女の為だろう。


(0) 2023/10/12(Thu) 19:47:27

【人】 ユスティ


 ***


   「ただの煽り文句だよ。
    学園の不手際を指摘された上でそこまで言われたら
    向こうだってやってみせろとしか言えないでしょ。」


(1) 2023/10/12(Thu) 19:55:16

【人】 ユスティ



   冷静に話せばエウロパは退学にすると
   話がまとまってしまう。

   そこを打開するには痛いところを突いて
   相手を引けなくさせるしかない。


   そのやり方はエウロパにとっては
   好ましくはなかったかもしれないけれど。


   首の皮が一枚繋がれば
   あとは努力で何とかできる話だ。


(2) 2023/10/12(Thu) 19:55:45


   部屋の前に着くとエウロパからも妙な緊張感が走る。

   得意では無い分野に挑戦しようとするのだから
   緊張するのは当然だが、それだけではないような…


   モモイの意図を汲んで
   エウロパが鍵を開けるのを見守っていると
   その部屋は静かに扉を開けた。

   エウロパに必要な素質が備わっている
   そのことを証明するその第一歩だ。






   扉をくぐるとそこには
   練習用の模型だけでなく
   参考書や小道具まで揃っていた。

   これほど練習に適した環境も中々ない。
   自分も後でモモイ先生に貸出願を出そうかと
   密かに迷うほどにはとても良い。


   エウロパも何かを考えているのだろうか
   彼女もまた真剣だとわかるからこそ
   投げられた相談にはユスティもまた真剣に模索する。



【人】 ユスティ



   ユスティはまず理屈を説明するのだが
   エウロパが知りたいのは
   その蛇口のひねり方と程度を選ぶコツだろう。

   けど物事は習うより慣れろという。
   実際にやってもらう方がいいのだからと
   ユスティはエウロパの手を取る。

   これを実現するために
   どれだけの努力を重ねたことか。



(3) 2023/10/12(Thu) 20:00:46

【人】 エウロパ


***


   「それはそう、かもしれないけど………。
 
    ユスティまで問題児だって思われるの、
    私は嫌だけどな………。」


  
(4) 2023/10/13(Fri) 0:16:46

【人】 エウロパ



   君とは一緒に居たいけれど
   それはそれとして退学になるならそれは当然。
   そう思ってた私は、学園を煽って
   後に引けなくする、なんて発想はなくて。


   結果的にユスティの印象が悪くなってたら
   嫌だな、って思ってしまうんだ。
 
   
私のせいだ、って思ってしまう。


  
(5) 2023/10/13(Fri) 0:17:38


   明確に目的が決まっていたし、
   以前にモモイ先生と来た時に入った部屋だから
   イメージしやすかったのもあって。

   開かないかもしれないって思ったけど
   願い通りに扉は開いてくれた。

  



   小道具の中から燭台を見つけると
   それを少し遠くに置いて、
   ユスティに火をつけて欲しい、と頼む。
   自分ですればいいんだろうけど
   私は火に関する魔法が極端に苦手だった。
   誰かを巻き込みそうな場所で
   火を扱うのは私にはまだハードルが高い。

   
  



   私の相談に君は真剣に応えてくれる。
   あんまり具体的なことを聞いたわけじゃないのに
   分かりやすく、私の問題を指摘してくれて。

 



   問題はどうやって加減するか。
   自分では加減したつもりでも
   他の人にとっては加減出来てない、なんて
   私にとってはよくあること。

   方法が分からなくて困ってるわけだけど
   実際にやってみるのが早い、と
   ユスティに促される。

  



   
   「大丈夫、かな。

    ユスティに怪我させたり、しないかな……。」



  



   躊躇いを見せるものの、
   実際にやらなければ身につかないのは分かってる。

   大きく息を吸って、覚悟を決めると。

   ユスティの手はそのままに
   さっき火を灯してもらった燭台の方を見る。

  



   「あの燭台の火を、消したいんだ。
    燭台を倒すことなく、火だけを消すような風を
    魔法で起こせたらいいんだけど……。」


   普段の私の魔法制御を考えると
   何も考えずに魔法を放てば
   燭台までなぎ倒してしまうと思う。

  



   
「悠久の時を巡り続ける星のように。
    ―――――安寧の風をこの手に起こせ。」



   詠唱とともに、火を消すための風が巻き起こる。
   その風は火を消すには強すぎるもので―――――。*

  

村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 ユスティ



   「これだけで問題児扱いされるほど
    普段の素行まで悪くないよ。


       だからびっくりしたんだろうね。
       あのユスティがそこまで言うなんて、って。」


(6) 2023/10/13(Fri) 21:30:45

【人】 ユスティ



   だけどエウロパはその言い方が嫌だったようで、
   言い方が悪かったと謝ろうとも考えたのだが
   今はそれよりも不安を拭う方が先だ。

   秀才をなめてもらったら困ると
   口ではなく行動で証明してみせよう。


   部屋に入るとエウロパが蝋燭に手を伸ばす。
   火をつける練習かと思えばそうではなく
   どうやらつけた火を消すための練習だと知れば
   ユスティは観察するようにその様子を見守っていた。


(7) 2023/10/13(Fri) 21:31:47

【人】 ユスティ



   蝋燭を立てて火を灯しながら
   ユスティはそれとなく尋ねてみる

   たとえ繊細になるべき話題でも
   話してもらえるならヒントがあるかもしれない。
   それなら聞かない後悔より聞く後悔を選ぶべきだ。


   それはともかくとして
   エウロパが選んだ特訓は
   彼女を象徴する風の制御。

   かなり難しい部類のものを選ぶのも意外だけど
   それだけ信頼されているということなのか。

   真剣なエウロパをよそに
   顔が綻びそうになるのを必死に抑えていた。


(8) 2023/10/13(Fri) 21:34:25


   言いながら、袖をまくって腕を見せる。
   よく見ればそこには火傷の痕が見えるはず。
   私の家族では痕までは消せず、
   自分でも消し方が分からなくて。
   火傷の痕を意図的に隠したりはしてないから
   何処かで知られててもおかしくはないかな。


 

   

   どうして風を選んだか、っていえば
   氷の次に得意な魔法でもあるからだけど
   氷を飛ばしてモモイ先生の腕を落とした出来事が
   頭に過ってしまうからで。


   もし、ユスティにどうして氷の魔法じゃないの?
   って聞かれたならモモイ先生の講義のことを
   話すことになるけれど。

 
   風の制御が難しいのは理解しているつもり。
   この前空を飛んだのは偶然に近い成功。
   あれを安定して成功させることは出来ない。
   空を飛ぶまでいかなくても
   今の私では難しいだろうと思う練習を選ぶのは
   隣にいるユスティへの信頼から。

  


   
   成功させたいって想いだけで簡単に成功するほど
   制御の練習は甘くない。


   燭台を吹き飛ばしかねない風が巻き起こって
   どうしよう、やっぱりできなかった、って
   動揺してしまったのが伝わったのか。


  

  

   まだ、成功したとは言えない。
   風を止めた後、ユスティから手を離す。


   「ユスティ……?
    いま、何を……どうして…?

    魔力、が……。」



   何が起こったのかはわかる。
   だから私が聞きたいのはそこじゃなくて。