人狼物語 三日月国

251 【身内村】on a Snowy Day


【人】 癒月

 
[いつしか有力者に気に入られ祀られ
 この地に縛られることになっていた。
 結局自分の肩書きは変わらぬらしく笑えた。

 文明の進化は加速度的で
 信仰が失われるのもまた早かった。
 比例して衰えていく力。
 年に一度だけ会いに来る欲深き者たちは
 かわいい我が子のようなものだった。
 永きを人のそばで生活すると
 全ての父と母になったように錯覚するのだ。

 だけど誰であっても祠の中まで
 案内したかというと違う気がする。
 あくまで気だが。]
 
(4) ngr_mst 2024/03/18(Mon) 19:32:43