「」

　　　緊張なんて言われたら、つい口走る。
　　　折角なんだし、ずっと一緒にいたい。>>1:11
　　　だからもし彼が誘ってくれなかったら、
　　　自分から言うつもりだった、とはいえない。
　　　けれど、もしかしたら彼にはお見通し？

　　　お洋服が久人さんの好み。
　　　よし、私はまたひとつ彼のことを学ぶのです。
　　　たまにこういうものを着てデートにしようかな。
　　　暖かくなってくると尚更肌見え服が増えますし
　　　選びやすくなりそうで楽しみ…！
　　　

　　　「んん……本当に？……嬉しい…！

　　　　大胆に、みえますか？
　　　　あれ少し、顔が赤いような…。
　　　　ふふふっなんだか想像してなかったので
　　　　そういう反応になるのびっくりです！」

　　　驚かないって思ってたから、
　　　目に見えてわかるように反応があると
　　　嬉しさが倍増してしまった。>>1:12
　　　でもこれ、背面チャックだから
　　　自分ではなかなか脱ぎにくい難点…。

　　　「私おうちにこたつないので、全然！

　　　　…久人さんと、こうやって
　　　　一緒にいられる幸せ噛み締めちゃいます。
　　　　………私、久人さんのこと幸せにできてますか？」

　　　　偶に不安になっちゃうって、ある話ですよね？
　　　　とても綺麗に整頓されたおうちって素敵。
　　　　久人さんがここで生活してるのかなって
　　　　実感というか、感じられるので好き。
　　　　我が家はこたつがなくカーペットなので…！*

　　……そうかい？
　　次からは気楽に誘ってみようかな。

[>>1家に誘うのはやはり緊張はあるが
彼女に拒否がないなら、と俺はそのように思う。
しかし最近付き合っていて思うが
彼女は思ったよりも大胆になる時がある。

普段というか、基本は大人しめだと思うが
大胆な時は……結構大胆だ。
ただ奥底にこちらを好いてくれている気持ちが見えるから
俺としては嬉しく悪い気はしない]

　　私には大胆に見える。
　　……普段通り、と言うわけではないだろう？
　　そう言う薫子さんも私は好きだな。

[>>3所謂攻めていたり、気合の入った服というのだろうか
仕事は勿論だが、私服でもあまり見たことはない気がする。
俺が見たことがないだけで
実はそういう服を意外と着ていることが多かったり
などはあるかもしれないが。]

　　ちょっと寒がりな方でね。
　　家だとこういうのに頼ってしまう。

　　……勿論、幸せだよ。
　　薫子が居ると家がもっと暖かくなるみたいだ。
　　寒がりな俺には君の温もりが好ましいよ。

[寒空の下から帰ってきたのだ。
一旦温まろうか、と炬燵に彼女を案内して
飲み物だけ、好きなものを用意して机の上に置いた。
俺はそのまま彼女の対面に座る。
正方形の炬燵なので、隣に座るとぎゅうぎゅうなので。]*