人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【独】 商人 レオン

無限に広がる宇宙は今日も深く
昼か夜かもわからぬ帳を下ろしたまま。

男は今日も、商売相手を前に嫣然たる笑みを携え取引をしている。
商売は駆け引きだ。
相手の考えを読み、応じ受け入れながら、最大の利益を引き出していく。

……勿論、その殆どが違法のものである。

「はは、俺がほしいんですか?
 なるほど、大胆なことをおっしゃりますね、お客人」

「俺は安くないですよ。
 提示する額をお支払いになるというなら、考えてあげます」

提示されるは途方もない、誰も払えぬ巨万の額。
見たものはわかるだろう、男が一切ノッテから動く気がないのだと。

それでも取引はいつも円満に終わっている。
わからぬ客は、いつもこの世には塵一つ残らない。

(-128) 2024/04/14(Sun) 13:36:18

【鳴】 商人 レオン

 

「さて、ご機嫌はいかが、眠り姫」

心臓は確かに止められたその身体は冷たく凍るカプセルの中だ。
いつか蘇生が成せるその日まで、川を渡る事を許されずにいる貴方はどんな夢を見ているだろうか。

(=13) 2024/04/14(Sun) 13:37:57

【独】 商人 レオン

「案外、不思議な世界でお茶会でも楽しんでいるのかもしれないね」
「そうは思わないか、ベル」

殺したはずの女の身体をコールドスリープして保存している事は、今はまだこの最愛の部下にしか話していない。
女のバックアップを保持する二人にはまだ話せないだろう。
特に、蘇生を考えているはずの男の方には。
彼が経験を積み、情報の扱い対して器用に選択ができるようになるまでは。

「AIも成長する時代だ。
 俺達人間も、頭を柔らかくしていけたらいいんだけど……」

誰とは言わない。
立場ある者とは、いつもそんなものだ。
立場が戒めを作ることは、今でも十分にわかってはいるけれど。
自分もいずれ今よりももっと責任ある立場になる日がくるだろうけれど、その日が来ても今の感覚を忘れずにいたいと、そう思う。

(-129) 2024/04/14(Sun) 13:38:53

【独】 商人 レオン

「お前も同じだよ。
 もう少し、簡単に考えていけばいい。
 俺は、お前が男でも女でもどっちでも構わないよ」

復讐を望むなら、いつだって俺が動こう。


「生きやすいように、楽になりな。Amore mio俺の愛する人
(-130) 2024/04/14(Sun) 13:39:45

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「実は!ですねぇ……私もちょぉっと恥ずかしいです!」

けらけら笑う。
二倍になった鼓動に恥ずかしさと嬉しさを感じて。
あなたの熱に幸せと喜びを感じて。
笑うしかなくて。笑いたくて。
喜びのままに、笑った。

「はい、私も楽しみです!」

とん
背に回した手。その指先であなたの背を打つ


「なりたいです、そういう二人に」

トントン
あやすように穏やかに


「そういう私と、ナルさんに」

とんトン
けれど緩急のついたそれは


「嫌なことだけじゃなくって、好きなものも。
 
……好きを


とんとん
きっと何かを伝えるためのもの
(-131) 2024/04/14(Sun) 13:41:05

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「ちゃんと言える私たちに」

とんとんとん
あなただけに伝えたかったもの

今はまだ。まっすぐに伝えるには少しだけ、勇気が足りない言葉


優しいあなたの言葉へ応じようと開いた唇は
額に落とされた想いに、ただただ喜びの形に変わるだけになってしまって。
ただただ咲き誇る笑みと林檎色の顔をあなたに向けた。

密かに伝えた想いの、余韻すら忘れて
(-132) 2024/04/14(Sun) 13:44:20

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「ふふ、はいっ!」

名残惜しさを感じながらも、
あなたの腕の中から自分の椅子に戻ってカップを手に取る。

口にしたお茶は、砂糖もいれていないのに甘い気がした。

――
 - .. .- -- ---
 古い、今はほとんど使われることのない通信方式モールス信号
 今はそれでしか伝えられない言葉は、きっといつか自身の口から。

 二人分の『Ti Amo好きです』があなたを困らせるのは、
 まだもうしばらく先のお話。
(-133) 2024/04/14(Sun) 13:46:49
ストレルカは、笑って言った。「嘘つきfalse
(t5) 2024/04/14(Sun) 15:28:24

【秘】 総合雑務機体 カンア → 仕分人 ナル

「ヴェスペッラ及びシステムθが
 上司みてェなもんロボけどね〜?
 そういう話ではない。はい」

えー、やら、あー、やら、んー、やらの
意味をなさない発音がいくらか続けられて。

「寂しい、寂しいかァ…。
 …実に人間らしいことを仰られるロボね。
 ロボにそんなコト言っても普通通じねェロボよ?」
(-134) 2024/04/14(Sun) 19:23:04

【教】 総合雑務機体 カンア

 

くだんな。
 
(/6) 2024/04/14(Sun) 19:23:28

【教】 総合雑務機体 カンア

 

要らんのに。
 
(/7) 2024/04/14(Sun) 19:23:37

【教】 総合雑務機体 カンア

 

要らんのになァ。
 
(/8) 2024/04/14(Sun) 19:23:52

【秘】 総合雑務機体 カンア → 仕分人 ナル

「…マァ? ロボは普通じゃねェロボから?」

「合理性が全部じゃないそんな曖昧な理屈でも
 お判りになってさしあげるとするロボかよ〜」

投げやりな言葉と共にケラケラわらって、目を細める。
 

「それはそれとして“誰がポンコツと言おうと”には 
 ちょっと物申してェロボねェッ!!」

どこか喜色をはらんだ声音で、
そんなことを言っていたのだった。
(-135) 2024/04/14(Sun) 19:25:04
カンアは、総合雑務機体。事件の解決後から、実はちょっとお口が悪い。皮が少し剥げている。
(a30) 2024/04/14(Sun) 19:25:48

【秘】 仕分人 ナル → 黄金十字 アウレア

「大人しい方が七人分を抱えようと考えることが問題であるのはこの時点で明らかですが……」

「はい、これを気に恩を売って今後ある程度の要望に口添えしてもらう理由を稼ぐことにします」

この先、何人ものあなた上司達よりも仕分人はのし上がろうとするつもりだ。
その記憶たちが過ごせるような、あなたという存在や、類似した者たちの暮らしが豊かであるように。

「今が頑張りどころですが、そうですね。
 無理はせず活動は控えめに、いつか大きく動くとしましょう。
 それではまた、……今度は本物のあなたとお会いできる日を!」

「お互い、帰るまでが何とやらです」

よろしくお願いしますね、と、オトモ君の中のあなたを呼んで立ち去る際に録音のスイッチを切った。

その日に残った記録はここまでであった。
(-136) 2024/04/14(Sun) 21:06:18

【秘】 仕分人 ナル → 総合雑務機体 カンア

「普通に通じないから話しかけているんです。
 これも点検の一種ですよ、情故に行ってはいますが」

「まさか自分が正規品と同じ程度に優秀と言いますか?
 もう十分おかしいくせに!」

そんな反応をするAIなどいただろうか。
感謝も拒絶もなく、ただ『はい』もしくは『検討します』というのが正しいあり方であるのだ。

しかしそれをしないのも、また是とされる世であるから。

「お仲間ですよ、私たちは」
(-137) 2024/04/14(Sun) 21:08:39
ナルは、仕分人だ。望むように、求められるがままに報告と指令を送る仕事を今日もしている。
(a31) 2024/04/14(Sun) 21:09:23

【独】 仕分人 ナル

「――以上が本日分の記録となります、ストレルカさま。
 船員の残党探しも大変でしたよ、無事終わりましたが。
 全員のバイタルに目を通すのもベルヴァさまの指示が必要で!」

日課の記録を提出する。
一度綴られたそれは、トラブルが起きない限りファミリーに共有され情報として行き渡る。
誰かの愚痴、誰かの行動、見たものに聞いたもの、感じたこと。
包み隠さずに
告げられたデータは保管され、バンカーストレルカや片手に収まる程のメモリに収納されていた。

「……いつかの私も、私を信用しないで生きてほしいですね」


都合よく形作った事実と、忘れてしまいたい記憶と、不要な蟠りを仕分けして。

「お疲れ様です、今日もありがとうございました。
 また明日もよろしくお願いしますね」


そのいつも通りが来ることを望んで。
理想の形を胸に、いつまでも忘れぬように記録し続ける。
(-138) 2024/04/14(Sun) 21:26:38