［小突かれ強く踏まれても
　守るために反射的に足を閉じることなく
　急所を晒し続けた。
　身体は骨の髄まで認めている。

　オレの主人は、いまでもイノセント様だと。

　地球で暮らしたいオレにとって問題がある事実だが
　彼を怒りの炎に包ませてしまったこと
　哀しくて胸が苦しくて堪らない。］


　　　　すみません、　申し訳　　　……っ


［懇願を続け見上げる滲む視界の中心、
　纏う空気が少し柔らかくなった気がした。>>3:&21］
　

　
［そんな彼から赦しの言葉を下されるとともに
　裏側を下から上へ強く摩擦された。

　――ああ、気持ちよくなって、イイんだ。

　鼓膜から竿から強烈な愉悦が込み上げて、弾ける。］


　　　　

　　　　　


［両手首を首元で固定され腹を晒した犬の服従の姿勢
　腰を突き出し、愛おしい足裏に押し付け達した。

　ビクン、ビクンと強い脈打ちを靴下越しに伝えて
　先走りでぴたりと張り付いていた黒い下着を突き抜け
　一射目は先端から勢いよく飛び出した。

　黒下着の腹周りを、白く染め。］
　

　
［許可を貰ってイクのは気持ちが良すぎる。
　快楽に蕩けた表情で見上げ
　割れた腹筋がヒクヒクと痙攣する。］


　　　　

　　　　


［切なく名を呼びながら、続く吐精。
　二射目以降は、黒靴下の指先に先を擦り付けて
　ヘコヘコとみっともなく腰を振り、
　足の指の間をすべて孕ませたいかのように
　精液で白く穢していった。］
　

　
［彼に赦されながら精を放ち、酸素を取り込み、
　頭が少しだけ冷静になれば気づく。

　彼の体液を飲まされたから、
　股間を踏まれる体罰にも感じてしまったのだ。
　痛みに気持ちよくなってしまうのは
　全て体液の所為なのだ。

　危なかった。
　ただでさえ、自慰で満足を得られないのに、
　痛くされるのが善いなんて救いようがない。

　オレが好きな、優しくてあったかい涛駕さん。
　彼がオレに劣情を向けてくれる日が
　いつか来てくれるとも思っていないけれど
　痛めつけてくれる日はもっともっと来ないだろう。

　こんなオレを知られたら軽蔑されるかも知れない。

　体液の効果が抜けたら、オレは痛みに感じたりしない。
　だからまだ、大丈夫────…。］
　

　
［このめいた余韻は、ほんの一時的なもの。
　そう言い聞かせて、見ないフリ。**］