人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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【秘】 温和 セナハラ → 技師 アユミ

真っ先に首を落とした。
薬の効きが甘かったのか、僅かに身じろいだ瞬間が忘れられない。

「……やっぱり僕だけじゃ無理ですよ、アユミさん」

死体は黙したまま、手術台に横たわっている。
(-6) wazakideath 2021/06/30(Wed) 22:02:48

【秘】 温和 セナハラ → 技師 アユミ

あの時よりも、ずっと上手くなった。
場所も道具も揃っている。
手際だって良くなった。

関節にメスを入れ、靭帯を断つ。
皮膚を剥ぎ、骨から肉を外していく。
なるべく、細かくしなければならない。
身体の部位や大きさを悟られないために。
(-7) wazakideath 2021/06/30(Wed) 22:03:26

【秘】 温和 セナハラ → 技師 アユミ

「……もう平和な筈なのに」

「どうしてなんですかね」

「ねえ」

「アユミさん」

死体は黙したまま、肉になる。
(-8) wazakideath 2021/06/30(Wed) 22:03:56

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 タマオは思考した。己に“誕生日”の概念は存在しない。が、この文化が広まり始めてから誕生日を作るようにしていた。訪れた日をそう定めたこともあったし、立ち去る日をそう定めたこともある。

 今回は本来であれば、“何でもない日常の中での、ほんの少しの特別な日”程度になる予定だったのだが。己の虚言を理由に無用はさせたくはない。大変手前勝手な思考でしかないが、これが己の気質だと開き直っている。
(-16) Vellky 2021/07/01(Thu) 0:14:07

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 生前のことをはっきりと覚えているわけではないが、己は警官ではなかったのだろうと考えている。この瞳を持っていて、公務に就けるわけがない。

 幾度姿を変えても、右目の青は変わらなかった。己はこの瞳を自慢に思っているが、付随する印象は少々疎ましく思わないでもない。御客人の青年に言ったことも、すべてが偽りというわけでもないのだ。
(-17) Vellky 2021/07/01(Thu) 0:14:57

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 己は見様見真似でそれらしく振る舞っているだけでも、存外満足している。ただ、己の行いが誰かの生の妨げになることはいただけない。
  、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 彼らが理由で彼らが死にゆくことは全く構わないのだが。
(-18) Vellky 2021/07/01(Thu) 0:21:49

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

「……誠に、己は警官に向いていない」
(-19) Vellky 2021/07/01(Thu) 0:23:21

【憑】 技師 アユミ

ここ数時間、山口歩美の姿は見られていない。
何時から姿を消したのか、
どこへ行ったのか、どうしているのか。

少なくとも、彼女は約束を破るような人間ではない。
それは村人なら、誰もが知っている事だ。
(4) master 2021/07/01(Thu) 9:59:53

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

>>t12>>t13
 え、こわ。近寄らんとこ。みたいなことを考えた。

「……」

 閉鎖的な環境では、往々にして気が滅入る人間は出るものである。己は彼らを逆上させる言葉は持っていても、彼らを落ち着ける言葉は持っていない。どうにも無味乾燥で、自己中心的な思想が滲み出るのだ。

 そしてその全てを繕う気も持たなかった。己はとても我儘だ。
(-104) Vellky 2021/07/02(Fri) 18:47:20

【憑】 技師 アユミ

※以下、霊感太郎向けの幽霊アユミさんです。
 霊感ある奴はかかってきなさい
 「誰かいたような…」みたいなロールは自由よ
(24) master 2021/07/02(Fri) 19:22:59

【憑】 技師 アユミ

廊下を慌ただしく、小走りで進んでいく。
最初に避難者を出迎えた時と変わらない姿の技師だった。

違いがあるとすれば──、
足音が一切しない
ことだろうか。
(25) master 2021/07/02(Fri) 19:24:27

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

>>25
「あ」

 あの人死んでる。穏やかでない内容を呑気に考えながら、忙しない様子で先を行く彼女を見送っていた。
(-109) Vellky 2021/07/02(Fri) 20:20:43

【憑】 技師 アユミ

>>28 ロク

「……え?」

振り返り足を止めれば、拍子抜けした声が返って来る
気がした


「……、どうしてかしら。
 何処かに向かっていた筈なんですけれど。
 嫌ね、物忘れしたみたいです」

首を傾げ、自分の目的を思い出そうとする。
が、上手くいかない。
霞がかかったように、頭がよく働かなかった。

「ええと、ロクさんですよね。何か御用でしたか?」

女は元々商人の名前を知っていた為、貴方と名前が混じることは無いようだ。
(31) master 2021/07/03(Sat) 1:48:28

【憑】 技師 アユミ

>>37 ロク

「薬は足りてるんです。でも、薬だけじゃ病は治りません。
 体力を付けない限り、快方に向かう事は無……難しいです」


無い、と断言しかけた。
現状を理解していながら、女は取捨選択に踏み切れていないのだ。
軍隊ならばともかく、まだトリアージという概念が普及していない時代である。

「あ、そうだ。
 確か食べ物がどこかにあるって話になって……」

食糧について考えたからだろうか。
少し思い出してきたらしい。
(46) master 2021/07/03(Sat) 15:19:02

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 タマオは思考した。己の眼前に横たわる、その事実を今一度組み立てよう。

 暮石 誠はチサチャンがここにいると思っているから探している。己は彼女がここにいないと思っているから探していない。

 子ども達は山口 歩美が生きていると思っているから探している。己は彼女が死んだと知っているから探していない。
(-154) Vellky 2021/07/03(Sat) 20:46:42

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 己が消えても探されないようにするには? 自身がもう帰らぬ人である事が共通認識となれば良い。いつもやっていることのやり方を、少し変えるだけじゃないか。
(-155) Vellky 2021/07/03(Sat) 20:47:54

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 己は皆等しく、自身が害される可能性を浮かべられるべきではなかろうかと考える。“べき”で語るにしては矢張り、己の自己満足の範囲でしかないのだが。

「さて、誰の前に転がそうか」
 
(-156) Vellky 2021/07/03(Sat) 21:11:22

【憑】 技師 アユミ

>>49 ロク

「……そうだ。
 その事についてセナハラくんに聞こうと……。
 いや、ううん、それはもう聞いた……?」

混濁した記憶が徐々に鮮明になっていく。
約束。櫛。食糧。薬。
様々な記憶が断片的に浮上しては沈んでいった。
どうも思い出す事が難しくなっているらしい。
それについて思案する事もまた、難しかった。

「フジノちゃんに……いえ、まずはリョウくんに薬を持って行かなきゃ、そうしたら櫛を取りに行って、不安なことは無いか聞いて、麻酔を用意して、容量を教えて、」
(58) master 2021/07/03(Sat) 23:14:50

【憑】 技師 アユミ

>>58
 
「────あ、」

 
(59) master 2021/07/03(Sat) 23:17:11

【憑】 技師 アユミ

>>61 ロク

「……、…………」

指を鳴らす。無音だった。
女が単に下手なのか、それとも。

「……いえ。大丈夫ですよ」

何かを理解したのか、その声は落ち着いていた。
憐憫の混じった目線が、廊下を映す。

「ロクさん。お願いがあるんですが、良いでしょうか」
(62) master 2021/07/04(Sun) 0:59:25

【憑】 技師 アユミ

>>65 ロク

「あくまでお願い、ですから。
 優先度はきっと、他の何よりも低いでしょう」

何より、単純だからこそ難しい類の内容だ。
割り切ることができる人間がいるなら、きっとこうはならなかったのだから。

「覚えていて欲しい事があるんです。
 わかっていても、人は忘れやすい生き物ですから」

かつて貧者も富者も、等しく飢えた時代があった。
平和が訪れて、空を睨む必要が無くなってから、
どこか忘れていたのかもしれない。

「今の状況と、これから起こるであろう事」
「それらは全て、」
(73) master 2021/07/04(Sun) 12:58:09

【憑】 技師 アユミ

>>73

「──誰の罪でもありません」
(74) master 2021/07/04(Sun) 12:59:54

【憑】 技師 アユミ

>>77 ミロク

「ミロクさん」

見知った背中を見た瞬間、思い出したことがあった。
いつのまにか持ってい
ると思い込んでい
た明細を片手に声をかける。

「少々よろしいですか?ここの欄なんですけど……」

差し出された
気がした
用紙は、
日本語とドイツ語が入り混じる薬品の一覧だった。

「ひとつ足りなかったんです。
 もし手持ちがあれば、頂きたいのですが」
(79) master 2021/07/04(Sun) 14:38:31

【憑】 技師 アユミ

>>81 ミロク

「私も同じ意見ですよ。子供は守るべきです。
 でなければ、余裕の無い大人になってしまいますから」

守られて育った女は、常々思っていた。
何故周囲の大人達はあんなに忙しないのだろうかと。
理由に気付いたのは、育児を始めてからだった。

「……大人とは、与える人の事だと思います。
 与えるものは人や時代によって変わるでしょうけれど」
(82) master 2021/07/04(Sun) 16:24:58

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

 謝罪をするような非があるのは己の側である。この後の行動も、彼女の心配りをフイにするようなものだ。

 が、己はそれを理解した上で結局行使する程度にはそれを悪と考えていない。悪戯に驚かせる、他者を気遣わない、その他難点を挙げるなればキリのない思想を己は持っている。
(-242) Vellky 2021/07/04(Sun) 18:11:11

【憑】 技師 アユミ

>>85 ミロク

「私は哲学に明るくないので、“いつまで”かわかりません。
 しかし病で寝たきりになった方に関しては、断言できますよ」

前を見据える。
医者としての面構えだった。

「“絶対に生きるべき”です。
 病は患者がいなければ調べる事ができません。
 永遠に不治の病のままでしょう。
 生きる事こそが、世の為になります」

それは当人の意思を無視した、大多数側の言葉。
この言葉を救いとするか罰とするかは、貴方次第だ。
(92) master 2021/07/04(Sun) 18:58:21

【憑】 技師 アユミ

>>86 ロク

「さあ、わかりません。
 何が起こってもおかしくありませんから」

窓へ目を向ける。
まだ雨足は強く、止みそうになかった。
……手術室へ向かわなければならない。

「では、これにて失礼します。
 
……何が大切か、予め選んでおくといいですよ


すれ違いざま、小さく呟いた。
尤も、聞き返そうとした所で──、
振り返った先には、薄暗い廊下があるだけだ。
(94) master 2021/07/04(Sun) 19:18:42

【憑】 技師 アユミ

>>93 ミロク

貴方が目を開けた時、まだ女は立っていた。

「ええ、医者です。
 ……一人でも多く救う事が、我々の仕事ですから」

時として、その手段は一つではない。誤る事さえある。
しかし。
正誤など後の世で明かされることであり、
現場の人間が選べる事など殆どありはしない。
薬瓶を手に取れば、小さく一礼する。

「こちらこそ、今後もよろしくお願いし
ガシャン
 
(97) master 2021/07/04(Sun) 20:00:23

【憑】 技師 アユミ

>>97

女の手から瓶が落ちる。
落ちた瓶は床に触れると高い音を立てて割れた。
それを目で追った貴方が顔を上げれば、
そこには誰もいない。
(98) master 2021/07/04(Sun) 20:01:46

【憑】 技師 アユミ

>>76

窓の外、豪雨の中。
女が一人、立っている。
雨に打たれているはずの髪や衣服は乾いていた。

ふと、笑みを零す。

男を憐れむようにただ見つめて──
いつのまにか、跡形もなく消えていた。
(100) master 2021/07/04(Sun) 20:29:41
 




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