人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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視点:


ムルイジは、信じられないものを見た顔をした――。
(c4) 2021/07/03(Sat) 21:27:35

ムルイジは、その"剛直"を喉奥まで突き入れられ、地面に血泡を吐いた。
(c7) 2021/07/03(Sat) 22:57:29

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

「ハッ……何を勘違いしてるか、知らねえが。
 誰が望み通りテメェらの悪趣味に付き合うかよ……。
 誰が都合よくテメェらの飼い駒になるかってんだ……」

お前らがそういうつもりなら。
こっちだって己の尊厳をテーブルに乗せる自由くらいはある。
目の前に映る悪趣味な客たちに向けて、画面越しに唾を吐く。

こちらが嗤うと、何が楽しいのかそいつらも笑声を上げた。

屈服を、屈従を、この獣に与えよ。
肉体と精神、貞操と尊厳、全ての官能的な破壊を。


口々に好き勝手なことを俺に求める、
ぜい肉を蓄えたこの船の賓客に思った。
コイツらの方が、よっぽどオレなんかよりイカれてやがると。
(+1) 2021/07/03(Sat) 23:34:09

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

後ろから蹴られ、グッ、と地面に這いつくばりながら牙を剥いた。

「最悪だな、テメエ……。
 何が沸いてる脳してたらそんなこと思いつくんだよ……」

……悪趣味が過ぎる。ナフをチラリと見た。
(+2) 2021/07/04(Sun) 0:30:24

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

「だとよ。残念だったなァ?
 そうなりゃオレはともかく、コイツの"研修"にゃなんねー。
 そうだろ……オイ?」

裸に剥かれて、古傷まみれの肌が、床で新しい擦過を作る。
なんだっていい、コイツの体質とかも関係ねェ。
悪趣味に並べられたソレをブチ込まれるのも、
雄狗同士で何かをやらされるのも、ゴメン被る。
(+4) 2021/07/04(Sun) 0:46:45

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

上を見上げ、回転のこぎりの直接的な死の存在感に、
乾いた笑いが出た。…本当にどいつもこいつもイカれてやがる。
まな板の上で悪趣味どもの興を買って、
天秤のもう片方にチップをねだれば、
死そのものの降下を遅延させられる最悪の天秤
がこれだ。

男と抱き合う趣味はない。男と交わる趣味ならなおさらない。
だが最初から、俺たちに選択肢なんか残されていない。

「……ああ。分かってるよ」

同類のお前に言われなくても。"やる"しかないんだろうが。

可能な証左として、その端正なナフの頬に触れ、体を寄せ合う。
肌と肌が触れると、外気に触れた肌同士がやけに冷たくて、
互いの心の温度を思わせた。心から不本意な温度を共有する―。
(+7) 2021/07/04(Sun) 11:10:39
繋がれた狗 ムルイジは、メモを貼った。
(c13) 2021/07/04(Sun) 12:12:44

【墓】 華に牙を立てる狗 ムルイジ

その褐色に走る煽情的な白線は、
指先でなぞれと導線を引かれている気分になる。
女にするように指の背でツメの先で引くようにそれを撫ぜると、
相手に快楽の鳥肌が立つのが分かる。

「………」

反吐が出る。明らかに年下の肌に快楽の道筋を立て、
薄い背中を仰け反らせてでも生きたがる己の性に。
テーブルに己の人生を乗せることはあっても、
こうやって誰かの人生まで能動的に乗せたことはない。

男女の交わりのようなそれを囃し立てる声。

――ああ、じゃあ。望み通り狗らしくしてやるよ。
少しだけ我慢しろ、少年。

思いながら、滑る肌で這い上がるように動き、
ナフの褐色の喉に仮面を少し上げて、噛みつく。
歯形を、牙痕を、罪科を、かつての自分に残すように。
(+9) 2021/07/04(Sun) 13:52:12
ムルイジは、唐突に鎖を引かれ、呻きを上げながら引きはがされる。
(c15) 2021/07/04(Sun) 15:51:30

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

無理やり引きはがされる。
こっちの都合なんかお構いなしってことかよ。
遊興は次の段階に移行したらしい。

見慣れたテーブル。生涯向き合うはずだった賭け台。
その上に命も含めた全てを載せてきたはずのそれが、
今他人の顔で目の前に鎮座している。

腐っても、そして腐らせてもギャンブラーである自分に、
未だここに座らせられることが、どれだけ屈辱か。

「……上等ォ、だ。
 そっちがその気なら、どこまででもヤってやるよ……」
(+10) 2021/07/04(Sun) 21:13:51

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

「……あんまり舐めてくれんなよ」

ショーの喝采に。……一気に。
意識がギャンブルのテーブルの上に載る。
相手を射殺すような絶対零度の眼が対面の相手を睨む。
殺意を真正面から向けた。

何度も。
何度もこんな死線は潜り抜けてきた。
もっと酷薄で救いのない場所でだって、カードを捲ってきた。
ブラフとラックだけで渡り歩いてきた。
包帯の撒かれた右手ではなく左手で。
右手と遜色なく動くその利き手ではない方の手でカードを捲る。

((card11))
(+12) 2021/07/04(Sun) 21:51:04

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

続けて、二枚目も裏返した。
ここが分水嶺。ただ食われるかそうでないかの境。

――オレの望んだ、ギリギリの勝負。

((card50))
(+13) 2021/07/04(Sun) 21:53:45

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

最善ではなく、最良でもなく。
だがただ食われるわけでもない、
――敗者が喉笛に噛みつくための一手。

やはり命をテーブルの上に乗せなければ、
賭けに命は宿らない。

見たかよ餓鬼ども。
見ろよ肥え太った醜い豚ども。
これが――
『ギャンブラーの生き方』
だ。

「――これで勝負だ。
 命を賭けるには、悪くねェな」
(+14) 2021/07/04(Sun) 21:58:23

【墓】 繋がれた狗 ムルイジ

「……は?」

信じられないものを見て、目を見開く。
勝ちを手にしたはずが、その手にした勝ちによって、
己の首が閉まるこの状況は。もはやギャンブルでもなんでもない。
抗議するまでもなく背後から自分の腰回りほどの腕を持つ、
複数の従業員が締め上げる。

クソが。
どこまで腐って
――。

牙を剥いて唸るも、後頭部を押さえられ、
"それ"に顔を近づけさせる。少しでも抵抗を見せると、
締め上げられる後ろ手が、ギリギリと痛む。

本当に。――悪趣味の塊が過ぎる。
(+15) 2021/07/04(Sun) 22:24:17

【墓】 発情した狗 ムルイジ

押さえつけられたまま、一つ、二つ、飲み干し、
四つ、五つ飲めば、自身が存在の主張を始める。
十、十一と飲めば、呑んだ液体に反比例して、喉が渇く。
まるで押さえつけられるようにされた股間の怒張が、
逃げ場をなくして生き物のように左右に擦れることすら、
脳髄を焼くレベルの快楽が押し寄せてくる。
ズボンの中に全部ぶちまけられれば、どれだけ楽になるか。

十九、二十。
自身の出したカードの数字の数だけ飲んだ媚薬
に。
全身が灼熱の湯の中にぶち込まれたように熱い。
手が自由でないから、触れることすらままならない。

口の端からは無様に涎が零れ、
発情した狗のように、荒い息が鼻から、口から洩れる。

触れられればたやすく絶頂に至るほどに昂められた躰は、
情欲の逃げ場を探して、男たちの腕の中で左右に藻掻いた。
傷だらけの背筋に男たちの服が触れてすら、
着衣の中に欲帽を全部ぶちまけて、果ててしまいそうだッ……。
(+16) 2021/07/04(Sun) 22:25:57

【墓】 発情した狗 ムルイジ

「ーーッッ……」

怒張に鋭い手打ちを浴びせられると、痛みよりなにより、
爆発的な快楽が背筋を雷のように貫く。
歯を限界まで食いしばって耐えたが、
両足の間に無理に快楽を抑えた代償として激痛が走り続ける。

全身を冷や汗が流れ落ちる。脱がされるまま脱がされていく。
限界まで張り詰めた躰はどこに触れられても快楽の棘を残していく
両脇を抱えられて器具に両手足を拘束されると、
より一層自分の反り返る昂りが露わになる。
小刻みに、収斂しながら、自分の腹を抉るほどに仰け反る自身は、
何かの拍子に中ほどから爆発しそうなくらいに熱い。

――心の底からフザケてやがる。
何が賭けだ、何がギャンブルだ。
こんなもんただの、見世物じゃねェか……ッ。
(+17) 2021/07/04(Sun) 23:09:56

【墓】 発情した狗 ムルイジ

そんなオレの憤りなど気にも留めない、
無遠慮な手が四方八方から伸びる。

「アッ……ガッ、
 や、めっ、触っ……っッッ!!」

視界が真っ赤に染まるほどの射精感。
無遠慮に撫で、握り、ほじり、引っかくだけの愛撫で、
身体が意識とは関係なくくの字に折れ曲がろうとする。
両手両足を卓に拘束された状態では、
ギシギシとその拘束を揺らすだけで、
快楽からの逃げ場がどこにもない。

やめろ。
やめろやめろやめろ!!
フザけんな。殺してやる。
こんな、無理やり、賭けと関係ないことで――。

「ぐ、あっ、ガァ!!
 ざっ、け……アッ……!!」

――オレ自身の薄汚ェ雄の欲望で、
オレの愛した神聖な賭けのテーブルを、汚させるんじゃねェ……!!
(+18) 2021/07/04(Sun) 23:12:27

【墓】 発情した狗 ムルイジ

ガンッ、ガガンッと拘束を揺らして、卓が動く。
あらん限りの力で足掻き、暴れるが、拘束は硬い。
テーブルの上で自分の出した役が、チップが、音を立てて崩れていく。

暴れるたびに別の生き物のように己の怒張が、
欲望を辺りにまき散らそうと震える。
イきたくない。イかせてくれ。楽になりたい。なりたくない。
賭け師のプライドを捨ててまで、オレがオレでなくなっても
生きていたいなんて思ってない。

「ウ"ウ"ウウ"ゥウウ"ルルル………」


一つ、二つと媚薬が追加され、もはや嚥下も難しいくらい自分を見失い。
動物のような唸りを上げていたが、完全に意識の外側から、
薬によって押し上げられた性感が、無理やり腰骨を裏から叩いていった。
その衝撃に、大きく体が仰け反ると、
まるでかつて勝負師だったころに上げた勝鬨の人差し指のように、
高く、高く己自身が持ち上がって、それに下卑た歓声が沸いた。
(+19) 2021/07/04(Sun) 23:50:07

【墓】 発情した狗 ムルイジ

――限界は。
突然訪れた。
もはや耐える耐えないの話を超越して、
人間の身体が媚薬に耐えきれず、
張り詰めた糸が千切れるようにして、
仰け反って小刻みに震える躰から、まるで女人の潮吹きのように。

「―――――――ア」

長く。
永く。
高く、粘性の低い白濁が吹き上がり、
それを追い越す様に濃縮された濃い液体が。
中空を殴りつけるように広がった。快楽で、脳が、壊れる。

上に出せば、それは降ってくる。
思考を焼き切るほどの快楽の衝動が、躰の弛緩を許さない。
そこに降る最悪の雨が、躰を、テーブルを、トランプを。
――愛した賭け台の全てを、無様に、問答無用に濡らし、汚していく。

敗北感と。射精欲の充足。
己の矜持全てが、その一回の絶頂で、
バキバキに罅が入る音を聞いた。

やがて永遠に続くようなその頂きへの昇りつめも収まると、
己の出したもので無様に汚れた、横たわる男の虚ろな目だけがそこにあった。
(+20) 2021/07/04(Sun) 23:51:10
ムルイジは、あのガキッ…と奥歯を強く噛んだ。
(c21) 2021/07/05(Mon) 12:46:36

【墓】 憔悴した狗 ムルイジ

「信じらんねえ…あの、ガキ…」

度重なる凌辱で憔悴した顔で、
壁にもたれかかりながら掠れた声で囁く。
悪魔のような奴らの嘲りを聞きながら。

「まだ……テメェは、ガキだろうがよ……」

『かつての自分』をそこに重ねながら、暗がりで呻いた。
(+27) 2021/07/05(Mon) 12:53:08
ムルイジは、大きくくしゃみをした。ずっと裸だから冷えたか?
(c23) 2021/07/05(Mon) 13:48:21

 




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