人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:


【雲】 三月ウサギ



  きっと分からないだろう。
  着る服すら満足に得られない、なんて。
  
そんな君と会うことを願ったのは俺なのに。



  「 ………… 少なくとも。

    その服の贈り主は、その金額に見合う価値を
    君に対して感じたんだろう? 」
    

  それがイコールで愛情とは結ばれないにしても。
  望まれた存在であるというだけで。
  その輝きは俺の心に影を作る。
 
 
(D5) 希 2021/07/07(Wed) 21:30:43

【雲】 三月ウサギ



  きっと分からないだろう。
  着る服すら満足に得られない、なんて。
  
そんな君と会うことを願ったのは俺なのに。



  「 ………… 少なくとも。

    その服の贈り主は、その金額に見合う価値を
    君に対して感じたんだろう? 」
    

  それがイコールで愛情と結ばれないにしても。
  誰かに望まれた存在であるというだけで
  その輝きは俺の心に影を作る。
 
 
(D6) 希 2021/07/07(Wed) 21:48:35

【雲】 三月ウサギ



  先に顔を背けたのは俺なのに
  自分とは違う足音が、半音だけずれて。
  同じように絨毯に沈む音を背中で聞けば、
  心の中で安堵した。

  さらにその存在を裏付けるような可憐な声。
  問いかけを受ければ、立ち止まって。

  少し悩んでから。
  劣等感に囚われた自身の思考を口にした。


      「  ─── 俺は何も持ってない。 」
 
   
(D7) 希 2021/07/07(Wed) 21:49:41

【雲】 三月ウサギ



      「 俺のものだと思っていたものは、

         みんな誰かのお下がりだった。 」

(D8) 希 2021/07/07(Wed) 21:49:52

【雲】 三月ウサギ

  

  …… 失態だ、と。
  言った瞬間に強く思った。
  明らかに、初対面の相手にする話ではない。
 

  「 トト。 」


  失言を取り繕うように話題を変えて。
  互いに偽りの名乗りを済ませば、
  同じく主人公ではない、その名前を呼んで。
  揃いのキーを手に、
  等しい数字が刻まれたドアの向こうへ。

  
(D9) 希 2021/07/07(Wed) 21:52:15

【雲】 三月ウサギ



  どう贔屓目に見ても、自分の家より広い部屋。
  あまりの絢爛さに、目眩でくらくらしたが。
  一際目を引いたのは、奥に見える柔らかそうなベッド。
  …… 二つあるなら
  一つは自分が使ってもいいのだろう、多分。


  ─── 彼女も、トトも会話を望んでくれるなら。


  その体勢を作るべく、シーツの上に腰を落とす。
  …… が、信じられない柔らかさ。
  なんだこれ。俺の知っているベッドとは違う。

  まるで身体が吸い込まれそうで、
  怖くなって、慌てて腰を浮かした。
 
 
(D10) 希 2021/07/07(Wed) 21:53:25

【雲】 三月ウサギ



  「 ─── あのさ。
    トトは、お金持ちの家に生まれて幸せ? 」


  何食わぬ顔で、近くにあった椅子へと場所を移し。
  トトの方も準備が整ったなら。 
  こちらから切り出したのは、こんな言葉から。**
  
 
(D11) 希 2021/07/07(Wed) 21:54:36

【独】 三月ウサギ

/*
謎の二重投稿……

あれ、いつの間に落としてたの???
(-13) 希 2021/07/07(Wed) 21:56:44

【独】 三月ウサギ

/*
はぁ〜〜トト様……!!!!
麗しい……
(-22) 希 2021/07/07(Wed) 23:36:23

【雲】 三月ウサギ



   「 ならトトは、価値がある人間なんだ。 」


  それが教養か、学歴か、社会的地位か、人間性か。
  定かではないけれど。
  目の前の少女がその期待に応えたであろうこと。
  疑わぬ口調で、断じると。
 
 
(D16) 希 2021/07/08(Thu) 12:06:24

【雲】 三月ウサギ



  「 ─── 君は、自分が幸せかもわからないの? 」
  

(D17) 希 2021/07/08(Thu) 12:06:28

【雲】 三月ウサギ



  身体を落ち着かせ、会話の姿勢を整え、
  更にトトと自分の価値観の相違を理解すれば。
  劣等感を抑えることは叶わずとも
  最初よりは幾分か穏やかに、
  言葉を紡ぐこともできただろう。

  こちらとは重ならない瞳。
  隣でも、向かい合うでもない。
  他人同士の距離のまま、俺達は会話を続ける。
 
  
(D18) 希 2021/07/08(Thu) 12:07:17

【雲】 三月ウサギ

 

 「 …… 俺が持っていると思っていたものは、
   俺のものではなかった。

   そうだね。
   世の中にはお金で買えるものは多い。
   お金があれば、明日の心配をしなくて済む。
   弟と妹にも美味しいものを食べさせられる。
   惨めな思いもしなくていい。

                でも ─── 」
 
 
  トトの問いに、首を横に振る。
  彼女と話すことによって引き出されていく感情。
  それを整理し、筋道立てて言葉にすることは
  まだできなかったけど。
 

  
(D19) 希 2021/07/08(Thu) 12:07:26

【雲】 三月ウサギ



  「 俺は結局、ひとりだったから。 」



  十分ではない回答を終えたなら。
  自身の言葉を休めて、トトの様子を伺った。

  おそらく着る服にも、
  食べる物にも困ったことがないだろう美しい少女。

  誰よりも幸せに近い場所にいるように見える彼女が
  それを理解できない理由を求めるように。**
 
 
(D20) 希 2021/07/08(Thu) 12:11:54

【雲】 三月ウサギ



  「 ………。

    そうだね。俺も同意見だよ。 」


  …… トトのマッチング希望。
  そこに俺が選ばれる理由。
  思い当たるとしたら。

  ここにいるのは、単なるひとりとひとり。
  見てきた世界も、生きていた世界も別の色。
  そこに共感なんか生まれるはずもなく。
 
 
(D28) 希 2021/07/08(Thu) 22:09:20

【雲】 三月ウサギ



           ─── その、はずなのに。


  
  貧困層と富裕層。
  本来は決して、関わり合いのない人種。
  それはこの部屋の中においても同様で。
  自分達が選んだのだって。
  並び立つでも向き合うでもない場所。
  
  なのに、思わず
  交わらないはずの視線を彼女に向けたのは
  そこに存在しないはずの、共通を見たからか。>>D26
 
 
(D29) 希 2021/07/08(Thu) 22:09:48

【雲】 三月ウサギ

  

          「 ト─── 」
 
 
(D30) 希 2021/07/08(Thu) 22:09:52

【雲】 三月ウサギ

  

  最後まで呼ぶことは叶わず。
  紅茶を淹れるために立つ背だけを見つめ。

  やがて彼女の手元、陶器の中で
  ゆっくりと茶葉が広がると同時に。
  芳醇な香りが室内を満たす。
 
  やがて戻ってきた彼女は、
  再び重ならない点と点で。
  これまで飲んだ中で、間違いなく
  最も高価であろうドリンクを前に置いた。
 
 
(D31) 希 2021/07/08(Thu) 22:10:43

【雲】 三月ウサギ

  

      「 名前も、顔も知らない女の子。 」
 
 
(D32) 希 2021/07/08(Thu) 22:10:52

【雲】 三月ウサギ

 

  こくん、カップを傾けて。
  正直なところ味をきちんと理解できているか
  よくわからないままに。
  自身の喉を湿らせ、言葉の通りをよくする。

    
  ああ、でも誕生日は知っているな。



  自身が劣等感に苛まれている相手のこと。
  驚くほど何も知らないこと、
  そんな相手に執着にも似た思いを抱えた自分に
  くつりと皮肉に笑ってから。

  こほん、小さな咳払いを挟んで。
  ひとつの提案をする。
 
  
(D33) 希 2021/07/08(Thu) 22:12:38

【雲】 三月ウサギ

  

  「 それなら、トト。
    わからないなら、探してみないか。

    君が幸せに感じることがなんなのか。 」
 
  
(D34) 希 2021/07/08(Thu) 22:13:02

【雲】 三月ウサギ



  別に、ひとりだと言う彼女に
  共感や同情をしたわけではない。

  お金、価値を与えてくれる人間。
  俺が欲しいものを持っているだろう、トト。
  その心を満たすものが何か興味があった。


            ただ、それだけのはず。**

 
(D35) 希 2021/07/08(Thu) 22:15:01

【雲】 三月ウサギ



 「 …… 両親? そうだね。

   
彼らは、彼女を知っていたはずだった。 」



  意図したよりも冷たい声が出た。
  しかし吐いた言葉を飲み込む気も
  取り繕う気にもなれなくて。

          そう。知っていて手を貸したんだ。
          目先の金目当てで。
          あんな愚かしい行為に ───。

  
(D42) 希 2021/07/09(Fri) 20:27:31

【雲】 三月ウサギ



  それでも申し訳ないという感情は沸く。
  すぅと吸い込んだ息を吐き、心を落ち着かせた。
  自分は、ぶつける相手を間違えている。
  だって彼女は、トトは。

       ・・・・・・・・・・・・
       なんの関係もないのだから ───。
 
 
(D43) 希 2021/07/09(Fri) 20:28:14

【雲】 三月ウサギ



 「 …… 単なる、興味本位だよ。

   君みたいな、僕から見れば 
   最初から満たされているような人間が。
   なおかつ幸福を得られるようなもの。

   それがどんなものか、知りたくなった。 」


  だから見つかるかどうかはわからないけど。
  時間潰しくらいにはなるだろう?と。

  一夜を共に過ごす相手に向けるには、
  ロマンの欠片もない台詞で誘って。  
 
 
(D44) 希 2021/07/09(Fri) 20:28:41

【雲】 三月ウサギ



  だから俺の幸せで計ったところで。
  どう考えても、物差しが足りないだろうけど。

  言い出しっぺの自覚はあるから。
  トトの問いかけには、ぱちりと瞳を瞬かせ、
  それから沈黙をお供に思案する。
 
  幸せだと感じるもの。
  お腹がいっぱいになるご飯。
  働かなくても勉強できる環境。
  貧乏だからと、指をさして笑われない ───
 
 
(D45) 希 2021/07/09(Fri) 20:29:06

【秘】 三月ウサギ → トト  



      「 …… 贅沢は言わない。
        たったひとりでいい。
        誰かに、人の代わりではない。

        ─── “俺”を必要としてほしい。 」

 
 
(-53) 希 2021/07/09(Fri) 20:30:43

【雲】 三月ウサギ



  喉を伝い、空気を振るうのは
  頭の中で並べていた、どの言葉とも別のもの。
  胸の底から込み上がる想い。
  俺にとっての、しあわせの形。

  吐き出すように零したら、
  そのまま手にしたカップを傾ける。

  少しだけ冷めた紅茶は飲みやすくて。
  先程はよくわからなかった
  茶葉の風味を教えてくれた気がした。**
  
(D46) 希 2021/07/09(Fri) 20:31:10
 




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