人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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到着:ぶろーくんはーと 真白 千由里

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[明け方の街、駅のはずれにあるベンチ。
 過ぎゆく誰かに見向きされることはなく
 喉がちりつく煙の味で青臭い名残を誤魔化した。

 無意識にトーク画面を開いた指先は
 意味のないスクロールを繰り返す。

 ぽつりぽつりと白い吹き出し、
 いくつか並んだ緑の吹き出し。

 辿り着いた最新は『迷惑だから』と短い文章。
 数年あまり続いたメッセージ交換の、
 あっけなさすぎる終わり方だった。
 
 それでも未練たらしく緑の吹き出しは連なる。
 最後の最後は四角い「応答なし」の発信履歴だけ。

 何度開いたところで会話履歴を辿ったところで
 新しい通知が届かないことは数ヶ月前に分かってた。]
(8) 2021/07/01(Thu) 14:37:25

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[きっと今頃、あの人は清清してる頃。
 奥さんと二人で楽しくやってる頃。
 彼女のお腹に芽生えた命を可愛がって、
 こっちのことなんか1ミリも頭の中にない。

 そういう人なんだよ、彼は。
 そんなところは出来れば知りたくなかったけど。]
(9) 2021/07/01(Thu) 14:38:10

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[短い煙草を腰掛けたまま地面に押し付ける。
 彼と出会った頃には覚えてしまった味、
 「車が臭くなる」と嫌がられて一度は離れた匂い。

 喫煙はしない、お酒はほどほど。
 いかにも教師っぽい真面目な顔をした彼が
 本当はただの狡い大人だってことは
 自分だけが知る「特別」な秘密だと思ってた。

 朝は早くて仕事熱心。
 授業は全然楽しくないけど、個別指導は意外と上手。
 そんなに目も悪くないくせに伊達眼鏡なんか掛けちゃって
 女子の中じゃ「魔法使い」なんて揶揄われてた。]
(10) 2021/07/01(Thu) 14:39:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そんな人だからきっと誰も知らなかったよ、
 彼が——先生がしてたこと。絶対内緒の放課後のこと。

 始まりのきっかけはなんだったっけ、
 生徒指導なら散々目を付けられてた気がするけど
 生意気に揶揄ってみせたのを彼はただ鬱陶しげに
 なんてことのない顔で受け流して。

 でも、そう。気づいた頃には。
 

 
『ちゆのこと、いつかお嫁さんにしてね』



 子どもじみたプロポーズをぶつけて、笑われたっけ。
 でも、それくらいの関係だった。そう思ってた。]
(11) 2021/07/01(Thu) 14:43:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[たぶん、ちゆのことバカにしてたよね。
 しょせん子どもって……まあ頭は悪いんだけどね?

 気付いてたんだよ、左手の薬指に痕があることは。
 分かってたの、車の中にわざと落としていったピアスが
 いつもちゃんと返されてくる理由だって。

 それでも奥さんがいるって教えられたとき
 それでも、彼が
欲しい
って思ったの。
 
 ちゆには彼しかいなかったんだもん、
 
彼との子どもを殺しちゃっても
大好きで
 何をしても何をされてもあなたが、あなただけが
 大好き、だったのにさ————]
(12) 2021/07/01(Thu) 14:47:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ただ一人、愛してくれる人がいなくなった。
 どうしようもなくて寂しくて、
 満たされたくて代わりを探した。

 何人目だかわからない。
 今のところ、欲しい愛には出会えてない。
 セックスが気持ちよくたって
 別れ際に残る味は気持ち悪くて大嫌い。
 
 だから今度は、今度こそはって
 なんとなく行き着いたウェブページ。
 ……気付いたら、指が勝手に動いてた。*]
(13) 2021/07/01(Thu) 14:48:42

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[冷たい人は嫌、
 可愛いねって甘やかしてくれる人がいい。

        
——あの人が何度も言ってくれたみたいに。


 歳の近い人も嫌、
 大人っぽくて格好いい人がいい。

          
そう、先生くらい歳上の。

 
 愛してくれなきゃ嫌だけど、
 甘いだけじゃ物足りない。

          
          悪いことをしてるんだって、
          ほろ苦い蜜の味を求めてしまう。
(72) 2021/07/01(Thu) 23:22:52

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼がいなくなって、ぽっかり空いた穴の分だけ
 何かで埋めてしまわなきゃ寂しくてどうにかなりそうだった。
 ひと晩のそれがたとえ紛い物であったとしても。

 メールなんて使うこともめっきり減ったけれど
 書かれたアドレスに文字を打ち込んでみれば
 少し経ってスマホの通知が鳴っていた。]
(73) 2021/07/01(Thu) 23:23:10

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

  — ホテル・ザ・ラピス —

[初夏の季節に似合わない長い袖のパーカーは
 指の先までしっかりと覆い隠している。
 昼間の陽射しはなくなったけれど、蒸し暑いのは確か。
 その代わりにパーカーの下はノースリーブで
 太腿の覗くショートパンツは電車でちらちら視線を集めた。

 ラブホテルよりずっと豪華な内装をくるりと見回す。
 こんな場所じゃあ子どもっぽくて浮きそうで、
 誰から身を隠すわけでもないけれど
 なんとなくフードを被って足を踏み入れてしまった。

 
  『今日はあいてる?』


 目当ての人を探す直前、さっき届いたLINEを開く。
 ヒロキって誰だっけ——ああ、あの人か。
 どんな人だったか忘れた。まぁいいや。


  『ごめんなさい💦
   今日は友達とごはん行く予定で…
   またいつか誘ってください💕』


 そんな「いつか」はどうせ訪れないけど。
 昼間に充電し忘れた黄色いバッテリーのスマホを閉じて。]
(74) 2021/07/01(Thu) 23:23:42

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ロビーの人たちにぼーっと視線を移した。
 そんな条件ぴったりの人がいるのかなって、 
 正直いって半信半疑だったけど。

 何気なく眺めたソファにラフな格好の男性がいた。>>57
 目があったのはたぶん、無意識に見つめてしまったせい。]


  えと、


[変な子だって思われたかな。慌てて軽くお辞儀を返す。
 なんだろう。嬉しいようで、ちょっと寂しいような感じ。
 彼ももしかして——なんて思い至って、]


  ま、待ち合わせ……ですか?


[まるで関係ない人だったら、
 やっぱり変な子って思われたかも。
 でも不審者ってほどじゃないでしょ、たぶん。
 そうやって自分に言い聞かせながら。*]
(75) 2021/07/01(Thu) 23:24:15

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[目が合ったその人の言葉にぱちり、瞬き。 >>99
 えっと……って思い出すような素振りをみせて
 かしこまっていた表情をふにゃっと緩めた。]


  なんだ、よかったぁ。
  えへへ、ごめんなさいジロジロ見ちゃって。


[途端に軽々しい喋り方をして、
 彼の隣に開かれたスペースにも軽々しく腰を下ろす。
 目的が同じだったら、きっと心配の必要もなくて
 すらりと伸びた指が組まれるのを眺める。
 それから遠慮のかけらもなくその人の顔を見つめる。]


  たぶんね?どんな人かわかんないけど
  いい人だったらいいなぁ。


[落ち着いた大人の男性。
 だけどきっと、それだけじゃないって思うのは
 ここに来ているから、なんて理由ではなくて
 「羨ましい」なんて口にしてみせる軽さのせいでもなくて。

 感じたのはもっと直感的な何か、
 危険な香り……とかたまに聞くやつ。]
(104) 2021/07/02(Fri) 14:59:30

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ふふ、お揃いですねぇ。
  お兄さんみたいな「いい人」、だったら
  うれしいんですけど。


[隣に並んで、それでも目を見て話そうと思ったら
 自然と彼の方へ距離を詰めていたかもしれない。
 パーソナルスペースなんて忘れてしまった悪い癖、
 願いと聞かれて一瞬だけ観葉植物へ視線を泳がせ >>101
(105) 2021/07/02(Fri) 14:59:56

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  愛を探しに、みたいな?


 わざとらしい猫撫で声を奏で、小首を傾げて
 浮かべた笑みはうっすら唇に。

 ――そうして、お兄さんは?と出掛かった言葉。
 踏み込みすぎてしまう気がして引っ込めた。
 だってほら、この人が「ちゆの」じゃなかったら悲しい。]
(106) 2021/07/02(Fri) 15:03:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……あたし、真白千由里。
  「ちゆ」って呼ばれてます♡


[そのくせ名前だけはちゃっかり伝えてしまった。
 羨ましいって言葉の通り、彼の印象に残ればいい。
 そう、今日じゃなくても忘れないくらい。*]
(107) 2021/07/02(Fri) 15:05:51

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[聞かれて答えた「願い」というのは
 これでも結構まじめなつもりだったんだけど。
 彼が小さく笑うのが見えて、ちょっと口を尖らせた。>>126


  ……変、かなぁ。


[別に怒った訳じゃない。その証拠に甘ったるい声色のまま。
 「可愛い」って本気かお世辞かわからない言葉は、
 やっぱり子どもに見られているような気がして
 だけどそういう感じは擽ったくて嫌いじゃない。

 可愛がられるのは好き。愛されるのはもっと好き。
 彼は――みんなはそうじゃないのかな、
 身体だけで十分なんて人もたくさんいることは知ってるけど
 
忘れられない夜が欲しい。
ちゆは、それだけじゃ足りない。



  ほんとに?
  かっこいいお兄さんにそんなこと言われたら
  なんか意識しちゃうじゃないですかぁ


[冗談っぽく揶揄うみたいに笑った。
 でも重ねられた手の温もりからすり抜けることはしなかった。
 瞳はずっと、彼の表情ばかり映してる。]
(135) 2021/07/02(Fri) 21:36:26

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……そうなんだ。
  じゃあ、やっぱりお揃いだ。


[寂しげな秘密の共有には、寂しげな顔をして>>127
 彼の言葉を一つとして疑いはせずに同情を浮かべる。
 気づけばまた二人の距離が縮まっていた。

 頭の上に触れる温度を感じたら、
 なんとなく目を伏せてしまったけれど
 重ねられた手の下で指先がぴくりと動いた。]
(136) 2021/07/02(Fri) 21:36:44

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[別に謝らなくたって、離れなくたっていいのに。>>128
 困ったような笑みに首を振ってみせたら、]

 
  タイガさん。かっこいい名前!


[彼の名前を繰り返して、にーっと同じ顔をした。>>129


  ……それにしても、
  会うまで相手がわかんないって変な感じですよねぇ。
  
  ね、タイガさんはどんな人がいいって言ったんですか?


[そうして向けたのは興味、あるいは詮索。
 ちゆみたいな子……だったらいいのになぁ、なんて
 そわそわしちゃう気持ちは中学生だったいつかに似てる。*]
(137) 2021/07/02(Fri) 21:38:18

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[気持ち悪いなんて、そんなことないのに。>>149
 彼ぐらいの歳だと世間じゃあもう「おじさん」なのかな。

 
たぶん目の前の彼と同じくらいだったあの人を、
一度もそんな風に思ったことがなかったのは
学校にいた男性教諭がおじいさんだらけだったからか
純粋に、出会ったあの時が若かったからか。
……そんなことはもうどうだっていいんだけど。


 意識するのが嫌だったら、近くに座ったりなんかしない。
 ちゆは全然――アリだよって食い下がろうとした。
 でも多分、なんか躱されたような気がして
 「まだ若いじゃないですか」なんて
 お世辞っぽくも聞こえる言葉に行き着いた。

 自分じゃない柔軟剤の匂いが鼻をかすめる。
 他人の温もりを感じられる距離感は心地いい。
 恋人みたいな内緒話、ふと感じるいつもより早い心臓の音。
 そんなものを積み上げた先で行き当たるのは
 甘くてうっとりするような、ひとりでに抱く夢見心地。]
(166) 2021/07/03(Sat) 1:19:08

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  えー、誰がそんなこというんですかぁ?
  タイガさん絶対、すっごくモテそうなのに。


[相変わらずしまりのない声できゃらきゃら笑う。
 別にかわいこぶってる訳じゃないけど、
 可愛いねって甘やかされたいのはいつだってそう。
 「好き」を見せびらかしたら恋も愛も
 手に入れられるような気がしてる。

 だから思わせぶりな指先に暢気に笑って
 人なつっこい猫の真似事をする。]
(167) 2021/07/03(Sat) 1:19:36

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[たとえばきゅんとするような甘いキスの後、
 たとえば恥ずかしくてドキドキしちゃう夜のとばり。

 そんな時に誰かの心を強請ること以外、
 愛される方法ってよくわからない。

 
そうして繰り返した先に残ったものは
穴だらけの心と傷だらけの腕だったけど
季節に似合わない長袖に隠して、見えないようにして。
(168) 2021/07/03(Sat) 1:20:49

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[確かに、クリスマス。
 タイガさんの言った例え話に納得の顔で手を叩いた。

 そうだとしたら、「何を頼んだの?」って聞くのは
 そんなにおかしい話じゃなかったはず。
 だけど彼は言葉に詰まって、それから首を振るのを見て
 きょとりと目を丸くしていた。]


  ……そっかぁ


[やがて語り聞かせてくれたなら、
 膝のあたりに肘をついて前屈みに視線を向けた。

 そんなの、ちゆならいくらでも応えてあげるのに。
 ちゆだったら、いくらでも愛されてあげるのに。
 「ちゆじゃダメ?」なんて突拍子もなく言いたくなるのを
 だめだめ、と、ぐっと堪えて飲み込みながら。
 
 その表情を窺いながら相づちを返していたけれど
 答えるのがちゆの番になったなら、んー、と少し考える。]
(169) 2021/07/03(Sat) 1:24:16

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[誰かがちゆのものになってくれたら良いな、
 そんな答えじゃ重すぎるかな。

 視界に飛び込むためだったらなんだってする。
 愛してくれるなら、なんだってする。
 欲しいもの、一回くらい手に入れてみたいけど
 ――――ちゆが欲しいのは、]


  ……ふつうの。 
  普通の、しあわせな恋。


[それ“で”いいとは言えなかった。
 それが簡単なことじゃないことは分かってる。
 だからね、はにかんだ笑みを浮かべてみせて。

 「きっと出来るよ」と言う彼は、どんな恋をしたのかな。
 どんな恋人がいたのかな――それとも、今もいるのかな。

 しばらく繋げていた話が、そのうち時間に遮られてしまう。
 去り際の台詞にはとりあえず小さく頷いた。けど、]
(170) 2021/07/03(Sat) 1:25:28

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ひとりでに感じてしまった名残惜しさがばかみたいに、
 同じエレベーターの同じ階、
 同じ部屋へと廊下を渡っていた。

 それでも別々の部屋へ向かう最中だとしたら
 隣に並んで会話を弾ませるのもなんとなく、
 なんだか気まずい気がして。

 ぎこちない空気を引き連れ彼の少し後ろを歩く。
 でも、進む足が突き当たりの部屋へ向かうのを見れば
 確信めいた何かに、そんな躊躇いは吹き飛ばされていた。]


  ……もしかして、ここですか?


[タイガさんがドアの前に立ったとき、隣から顔を覗かせる。
 身長差の足されたぶん、さっきより上目がちに見つめる。*]
(171) 2021/07/03(Sat) 1:26:59
(a7) 2021/07/03(Sat) 1:34:27

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[会いたくなったら目的もなく会いに行って
 声が聞きたくなったら電話をするの。

 今頃なにしてるんだろうとか、
 どうしてLINEが返ってこないのかなとか
 誰かに知られたらどうなっちゃうのかな、とか
 そんな心配しなくていい、普通の恋。

 「好き」を口にしたら困った顔をされるでも
 涼しい顔で「ありがとう」を言われるでもなくて
 当たり前に、同じ言葉を返してもらえるような恋。

 そんな恋の味はどれだけ甘いんだろうね、
 「愛してる」って心の底から言われることは
 どんなに幸せなんだろうね。]
(215) 2021/07/03(Sat) 21:13:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[二人きりのエレベーターでちょっと嬉しくなってた。
 タイガさんと同じ階に降りて、
 その足の向かう先を無意識に目で追いかけてた。
 振り向いたあなたにぎゅっと抱きしめられたら
 たまらず胸がドキドキしたの。

 その瞬間に思った……ううん、違うね。
 隣に座った時からずっと思ってたよ
 ちゆも、今夜愛されるならあなたがいいって。]


  ふふ、ちゆも同じこと思ってた。


[腕の中でくすくす笑って答えたけれど
 思いのほかあっさり解放されてしまった。
 不思議がって顔をあげれば、どうしてか謝るものだから
 ぱちぱち、瞬きを繰り返したあと。]


  ……はっする。


[じーっと見上げて、覗き込んで
 悪戯を思いついた子どもみたいに両目を細めた。]
(216) 2021/07/03(Sat) 21:14:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[運命、って言葉が擽ったかったのは同じ。
 でもね、そう思ったのはあなただけじゃなかったよ。

 ふいに踵を浮かせる。両腕は彼の首根っこに絡んで
 背伸びだけで届かない距離を引き寄せて縮める。]


  愛します。
  だから……ちゆのことも、
  
愛してくれますよね?



[また内緒話をするみたいにひっそり囁いた。
 かと思えば顔が近づいてそのまま、
 躊躇いもなく唇を奪おうとした。
 ちゆからは、触れるだけ。柔らかい感触を押しつけただけ。
 彼はどんな顔をしたかな。離れたら、楽しげに見つめた。*]
(217) 2021/07/03(Sat) 21:15:38

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[愛してる――今はまだ「好き」かな。
 感情の芽生えるきっかけなんて考えたことはないけど、
 気づいたら好きで、その先は愛があると思ってる。
 彼の事は好き。だから、愛を口ずさむのも難しくない。]


  うふ、気が早すぎますかねぇ
  あたしたち出会ったばっかりなのに。


[知り合ったばかりでこんな風に恋なんて
 単純バカだって思われる?それとも純粋で可愛い?

 近づいたのはその反応を楽しむためだった。
 彼は同じくらい楽しそうに笑うだけだった。

 でも、そういう余裕な素振りっていかにも大人っぽくて
 ちゆみたいな子どもじゃ簡単には崩せない表情に
 どうしようもなく心を惹かれてしまう。]
(248) 2021/07/04(Sun) 0:36:26

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[短いキスは、まだ「可愛い女の子」でいたかったから。
 熱くて甘いのも好きだけど、ささやかな悪戯だった。

 やっぱり大人は余裕だ。
 ちゆだって別に緊張した訳じゃないけど、
 思ってたより彼は平然としてる。]


  ……、ほんとはもっと!
  こんなもんじゃないですよ?


[その問いかけになんだか負けたような気がして
 取ってつけたように言い返す。
 ほんとだよ?好きなのは、本当。
 こんな風に心がふわふわするのって
 なんだかすごく久しぶりだし、恋してるって感じで、]


  ――…ッ んう……


[それをどうしたら伝わるか、なんて考えてたら
 今度は彼の方から唇を塞がれた。]
(249) 2021/07/04(Sun) 0:36:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[瞬きして、心臓がびくりと跳ねるのを感じて
 油断しきっていたせいでたちまち蕩かされていく。
 薄く唇を開いて、彼の舌が潜り込んだら
 ぁ……、と力の抜けた声をあげて。

 抱きしめる腕に思わず力が籠もっていた。
 そうしてちゆも首を傾け、彼の味を深く知ろうとして。
 人目も憚らず溶け合う熱に溺れてしまえば
 離す頃には少し酸素の足りない頭がくらりと惑う。]


  ……ちゆだって、


[濡れた唇でいっそう甘い意地っ張りをして
 離れるのも腕をほどくのも名残惜しいから
 ぎゅっと彼の胸に顔を埋めてみた。
 あぁ、このまんま触れていたいなんて思いながら。]
(250) 2021/07/04(Sun) 0:37:29
 




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