87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
| >>a6 百千鳥 それがいつの時間かは分からない。 どこかの時間の隙間。 ――遠くに祭囃子が聞こえる。 屋台には子が親に食べ物をねだる姿がある。 幾人かの少年少女が連れ立って花火の席に走る姿。 その明るさを横目に見ながら、 ベンチの端に腰掛ける百千鳥に声を掛けた。 「よお。 ちょっとここ、いいかい」 返事も待たずにそのベンチの反対の端に座って、 祭りを遠くに眺める。 「……ちょいと疲れちまったんで休憩させてくれ」 (21) reji2323 2021/08/15(Sun) 18:37:23 |