人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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卯波は、卯波の撮った写真は、現像もしていないのに、家に散らばっていた。
(c2) 2021/08/12(Thu) 23:05:09

卯波は、愛用のデジタルカメラと、『晶』と書かれたインスタントカメラを置いて、何処かへ行ってしまった。
(c3) 2021/08/12(Thu) 23:06:32

【墓】 額縁の外 卯波

寂れた神社の縁側に座って、
ふらふらと足を揺らしている。

「二番目。おまけ。
 ついてくるもの。
 枠の外だけの子。
 
 あははァ……何も変わってないんだ」

心からの対抗心を向けて、
心からの嫉妬を向けて、
そうして受け取った感情は、

『あなたも大切だけど、
 他にも大切な人がいる』

という残酷な言葉だった。

連れてきてもらった子の肯定が心に染み渡る。
田舎の外に対する想いが消えて、田舎の中の気持ちだけになる。

周りの景色の綺麗さが、ひたすら毒となって、
自分の身体を蝕む──そんな、思いだ。
(+3) 2021/08/12(Thu) 23:17:52

【墓】 額縁の外 卯波

「……カメラ、何処か行っちゃった」

唯一の取り柄であった、
思い出を四角に切り取ることすらできない。

劣等感に押しつぶされそうだ。

「……」

微笑む。
いつか自分がカメラに映るために練習した笑顔は、
自分の心を覆い隠す殻となって顔に張り付く。

それでも、抑えきれない涙を、
指先で拭って──ふと、手を見つめる。

また頭がちくりと痛む。
言いようのない違和感だけが、そこにある。
(+5) 2021/08/12(Thu) 23:24:09
卯波は、自分の華奢な指先と、青年らしいしっかりとした指が、交互にチラつくのを見た。
(c4) 2021/08/12(Thu) 23:24:43

額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c5) 2021/08/12(Thu) 23:48:04

卯波は、境内からでて、自分の家へとまっすぐ進む。手入れのされてない雑木林を、まっすぐ。
(c6) 2021/08/12(Thu) 23:51:06

卯波は、結局カメラを持っていないと落ち着かない。
(c7) 2021/08/12(Thu) 23:51:33

【墓】 額縁の外 卯波


「晶兄、来てたんだ」

見てもないのに、そんなことを言う。

「……デジタルカメラもいいけど。
 今はこっちじゃないとダメかな」

首に下げるためのホルダーを外して、
インスタントカメラの方に引っ掛けて、結ぶ。
そうして、思い出により近づいた卯波は。

ほんの僅かに、背と髪が伸びた。
子供が、成長でもするように。
相変わらず中性的な雰囲気はそのままに。

「──ふふ」

頭の痛みが、少しだけ楽になった。
(+7) 2021/08/13(Fri) 2:09:01
額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c9) 2021/08/13(Fri) 2:10:09

額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c10) 2021/08/13(Fri) 3:13:41

【墓】 額縁の外 卯波

>>2:174 涼風 二日目 川

「成長した俺の写真……か。ふふ、期待に応えられるかな。
 何か遊びに行くでもなければ暫くは暇だから、大丈夫です」

言葉の一つ一つが、
ちくちくと胸の内を刺していく。

気遣うような笑みに返した、満面の笑みの下はもう既に陰りが満ちていること、何も明かせない自分の内側を偽って接していること。
全部仕方のないことだと、わかってるけど。

約束を、ひとまずは快諾して。

「いつかはもっといい写真を撮れるようになって、みんなが近くにいなくても俺の写真が届くようにします。

 例え未来がバラバラだとしても……みんなの人生に関われたら、いいな」

写真を見てもらって褒められるのは嬉しい。
だから、写真を見せることは、楽しい。
今は、それだけしか考えないようにした。

その後に何が起こるか、露ほども知らずに。
(+8) 2021/08/13(Fri) 3:54:54
額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c11) 2021/08/13(Fri) 4:50:20

額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c12) 2021/08/13(Fri) 4:50:41

【墓】 額縁の外 卯波


「〜♪」

都会の一昔前のヒットソングを口遊んで、
インスタントカメラをあちこちに向けている。

川でたくさん遊んだのに、
身体は疲れ知らずで、するする歩ける。
……この辺りこんなナマコ多かったっけ。

「流石にコレ撮っても仕方がないですよねえ」

まだまだ被写体探しは続く。
(+11) 2021/08/13(Fri) 13:23:08
卯波は、今尚唄っている彼を、許しはしない。
(c13) 2021/08/13(Fri) 15:47:50

卯波は、砂浜を歩いている。首にかけているのはインスタントカメラだ。
(c16) 2021/08/14(Sat) 1:21:42

【墓】 額縁の外 卯波

>>82 涼風

「あ!薫兄!どうしたんですか、
 なんか変なとこでも……ああ」

胸元に下げているものへの視線が、
何を疑問に思ったかを教えてくれた。

「これ、晶兄とお揃いのやつで、
 田舎の思い出も詰まってるし、折角だから持ってこようと思って。

 ああ勿論デジタルカメラの方も、写真も持ってきてるから大丈夫ですよ。こっちは防水じゃないので、波のあるとこには持ってけませんしね」

緩く掲げれば、
『晶』と文字が記されているのが見える。
利便性よりも田舎の思い出が勝っているのは、何か心変わりがあったのか。
(+19) 2021/08/14(Sat) 2:02:14

【墓】 額縁の外 卯波

>>84 涼風

昨日は確かにデジタルカメラを提げていた。
晶兄が持ってきたのをみて、
やっと自分が持ってきたのを思い出したくらいだ。

覚えてもいないのにどうやって持ってこれたのかは定かではないが、今は関係の無い話だ。


「……そうだね、こっちは補正とか気の利いたものついてないし。ブレるのは味といえばいいんですけどね。
 でも小さい頃から使ってるから勝手は分かってるし、それでも、」

それでも。心に変化があったのには間違いなく、

「今日はこれがいいの」

前後の文脈をすっ飛ばして、
そう言って笑みを浮かべる。

恋するような、悪戯でもするような、
もしくはちょっとした獰猛さが滲み出すような。
少なくとも、作り物ではない表情だった。

「ごめんね、何のことかわかんないでしょ。
 でも、薫兄を失望させるようなのは撮らないって約束しますよ!これだけが、唯一の取り得ですから」
(+22) 2021/08/14(Sat) 2:56:06

【墓】 額縁の外 卯波


「水着に着替えないの!?」


拝啓、十年前の俺。
十年後も振り回されております。

「相変わらず無茶しますね、瞬兄は。
 一番昔から変わってないんじゃないんですか」

背中を追う、という点でいえば、
一番追いつきようがなかったのが彼だ。
向こう見ずでどこまでも走って、どこまでも男らしく格好良くって、もしかしたら自分の対極にいるんじゃないかとすらも思ったことがある。

彼を四角形に収める為に、カメラ扱いの腕を必至こいてあげたのは良い思い出だ。

「早く着替えてくださいね、風邪ひきますよ」

自分も飛び込んでみたら驚かれるかな、
なんて、子供っぽいことも考えてみる。
(+24) 2021/08/14(Sat) 3:29:43
卯波は、驚いた表情を浮かべて、微笑んで。
(c17) 2021/08/14(Sat) 3:36:46

【墓】 額縁の外 卯波

>>88 編笠

「浮かない顔じゃないですか、晶兄」

その姿を見つければ、サンダルを鳴らして歩み寄る。
首には晶という文字の目立つそれが提げられていた。

「今更時間の変化に気づいちゃったりしてます?
 ノスタルジアに浸るのもいいけど、
 折角の海なのに楽しまなくちゃ勿体ないですよ」

追いつけないなら、別のやり方もある。
後ろからではダメで、横にも並べなくて、

じゃあ、あとできることは『真正面からぶつかる』くらいしかないだろう、と、結論付けたから。
(+25) 2021/08/14(Sat) 3:37:12
卯波は、編笠に手を伸ばす。念の為、カメラは涼風に預けて。
(c18) 2021/08/14(Sat) 3:37:44

卯波は、思わず「えっ」と言った。
(c19) 2021/08/14(Sat) 3:52:47

【墓】 額縁の外 卯波

>>95 編笠

ふわりと身体が浮いて、
晶兄に抱きすくめられて、
何かを思う前に、辺り一面が水の中。

「っぷはッ───!しょっぱ!

 あっはは、落とされたくないからって、
 自分が落ちることないでしょ!ねえー!」

頭を左右に振って、
動物がやるみたく露を払った。
勿論近くにいる相手への迷惑は気にしない!

「あー、たのしい。
 服のなかまで全身びしょびしょだあ」
(+26) 2021/08/14(Sat) 4:01:12
卯波は、「瞬兄〜〜〜!!!!俺もう一回飛び込む!!!」だ。
(c21) 2021/08/14(Sat) 4:01:59

【墓】 額縁の外 卯波

>>96 青嵐

「うん、勿論!
 どうせ洗えばいいですしね!」

今度はもう一人の先輩の手を取って、
もう一度防波堤の端へと連れられて行く。

一ノ瀬卯波いっきま〜すだの、
声量の足りない掛け声を発してみたりするだろう。

結局、あの時だって変わらない。昔の自分なら、いいよできないし、とでも断っていただろう。自分が一歩後ろに退いていただけだ。

今日は、その一歩を、十年越しに踏めた。
ノスタルジアも、たまにはいいことをする。
(+27) 2021/08/14(Sat) 4:22:05
額縁の外 卯波は、メモを貼った。
(c22) 2021/08/14(Sat) 4:28:04

【墓】 枠のなか 卯波


 心からの笑みが、
 四角形の枠のなかに映し出された。
(+28) 2021/08/14(Sat) 4:40:34

【墓】 枠のなか 卯波

>>106 青嵐

「いやいや、流石に水着に着替えますよ。
 でもこーいう何にも気にしないで遊ぶの、すっごい楽しいね。今までも、もっとやればよかったかもです!」

髪を結び直し、上着を絞って、
笑いを零しながら振り向いて言う。

「晶兄も誘わないとね。
 ちょっとつまらなさそうな顔してたから、
 目いっぱい遊んで忘れさせてあげないといけません」
(+30) 2021/08/14(Sat) 11:45:18

【墓】 枠のなか 卯波

>>111 青嵐
「だって川も海もあるんだよ〜?
 そりゃ用意してくるに決まってるじゃないですか。

 田舎くらいでしか好き勝手出来ないよー。向こうだと気を遣わないとあんまりいい目で見られないし……いつもみんなと暮らせてたらよかったんですがね」

水を含んで重くなり、張り付く服が、
気色悪くも、楽しさの証でもあり。
大人ぶることから羽根を伸ばせるのが、何よりも心地よかった。

「そーですよ、行こ行こ。
 晶兄こそちょっと大人になって、一歩引いちゃう感じになったんでしょうかね」
(+31) 2021/08/14(Sat) 13:43:36

【墓】 枠のなか 卯波

>>92 涼風

「───そう、だな。田舎の外にいる間に忘れちゃってたんだけれど。俺は何よりも、自分が撮りたいと思ったものを、最高の角度、時間で切り取って、それをみんなに観てもらうのが好きだから」

散々遊んで、水に艶めく髪を手櫛で纏めながら。
片手間に傍に戻ってきて、話の続きをする。

「昔からずうっと俺は、人の思い出の一部になろうとしてたけど、違った。
 俺が、みんなを、どこにでもある綺麗なものを、何度も、何度も何度も思い出にする。写真と変わらない。田舎に帰って、それに気づけたんです」

その背中を押してくれたのは、薫兄も含めた、
田舎の人たちだっていうことが、何より嬉しい。

「みんなを、俺の記憶の、その枠の中に。
 昨日は写真がみんなの下へ届いたらいい、って言ったけど、俺は……自分の足で皆を撮りに行きたい。

 将来は、そんな仕事を選ぼうかなって思いました」
(+32) 2021/08/14(Sat) 14:31:49
卯波は、田舎に永遠に残りたいと思う。それができたら素敵だと思う。
(c23) 2021/08/14(Sat) 14:53:47

卯波は、それが叶わないのだとしても。出来ることがある、とも思った。
(c24) 2021/08/14(Sat) 14:54:02

【墓】 枠のなか 卯波

>>112 青嵐

「今更気付いた?瞬兄のそういう、
 細かいとこ気にしなかったり、
 気楽に構えてるところは美徳だけど、

 たま〜に苦言言われてるの、俺は知ってますから」

時任の姉さんがちょっとね〜と、
聞きようによっては思わせぶりなことを言う。

それでも見習うとこは見習うべきではあるが。

「あはは、そうだね。こんなに揃って会えるんだし、
 会えないことはない。でもちょっと寂しいけど。

 色んなとこ飛び回って、みんなに会いに行くって目標を立てたから本当に『会おうと思って会いに行く』ようにしますよ、俺は!」

無遠慮な手に頭を掻き撫でられ、
あ!折角髪結び直したのに!と文句ひとつ。
それでも心地よさそうに目を細めて。

「え、かけっこってそれは俺に勝ち目ないけど!
 行くぞて、も〜〜、待ってってば〜〜〜」

そんなこんなでもう一人の先輩の下へ改めて向かうのだろう。
(+34) 2021/08/14(Sat) 16:30:50
卯波は、あなたの四角形の型に収まる気はない、と笑った。
(c25) 2021/08/14(Sat) 17:07:43

卯波は、決闘だなんて柄にもないけど、と重ねて笑った。
(c26) 2021/08/14(Sat) 17:09:18

卯波は、卯波だけの四角形を作り続ける。一つに固執するあなたには負けない。
(c27) 2021/08/14(Sat) 17:10:03

卯波は、ただただ笑った。もう嫉妬することはない。
(c28) 2021/08/14(Sat) 17:10:22

【墓】 枠のなか 卯波

受け取ったカメラを一旦手荷物に戻し、
水着へ着替えることに。人も寄ることもないだろうと、
近くの物陰で思い切って衣服に手をかける。

上着をしっかり、細腕で絞り、
肌に纏わりついて離れないシャツを、両手をクロスさせて無理矢理引っぺがした──ところで。

ふと、自分の両胸に手を当てる。
筋肉の僅かな硬さ。なだらかな、
未だ成長を感じさせるような感触。

「男の子らしくなりたいんだよ、僕は」


まだ解消されてない違和感が一つだけある。
何かしっくりこないような。現実味の薄いような。

カメラによって切りとられた顔を、
勇気を出して、なんとか、見つめようとする。

(──ああ)

自分が、今まで自分のことを見つめられなかったから。
『今の自分』の外見を、他人に委ねてしまっているんだ。
少年が、段々と元の形へ戻っていく──。
(+35) 2021/08/14(Sat) 18:11:07
枠のなか 卯波は、メモを貼った。
(c29) 2021/08/14(Sat) 18:12:31

卯波は、ゆったりとしたラッシュガードを着た。そしてもう一度「海だ〜〜〜!!!!」
(c30) 2021/08/14(Sat) 18:21:14

卯波は、威圧感に気付いた。
(c31) 2021/08/14(Sat) 18:28:09

卯波は、反射的に腕をあげると、ナマコをキャ〜〜〜ッチ!!!
(c32) 2021/08/14(Sat) 18:28:39

【墓】 枠のなか 卯波


……………………

↙このへんにナマコを持ってる。
(+36) 2021/08/14(Sat) 18:29:40
卯波は、ナマコを海にリリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ス!!
(c33) 2021/08/14(Sat) 18:31:22

【墓】 枠のなか 卯波

「油断も隙もないなあホント!」

ナマコさんが可哀想でしょ!(委員長)

「あ、茜ちゃん」

そして、透けてる様子に気付いたようで、
小走りで荷物を漁り、大き目のタオルを取り出してみせつつ、自分の胸元をとんとんと叩く。

「さっきも水かけまわってたでしょ、
 一旦休憩にしようよ。両手のナマコは引き受けるから」

ほんのわずかに頬を染め顔を背けて、
気付いてくれ〜と気遣いをしてみて。
(+37) 2021/08/14(Sat) 18:37:48

【墓】 枠のなか 卯波


「こ〜らからかうんじゃありません」

だから見ないようにしてたんでしょ〜なんて言う。
ああ、そういう方法もあるんだ、とちょっとだけ感心したりして。

「茜ちゃんは着替えちゃんと……あるよね、茜ちゃんのことだもの。いや、安心した。
 十年越しに女らしさを磨いたところを目の当たりにするとは思わなかったよ〜」
(+38) 2021/08/14(Sat) 18:49:33

【墓】 枠のなか 卯波

>>130 卯波

「ああ〜次々女の子らしい単語。
 メイク、……そっか、その年ごろくらいになるとするんだね」

 何か思うことがあるのかうんうんと頷きながら。
 大半は後輩がこんなに大人になって……という感情からくるものなのだろうが。

「俺は写真撮るひとだから、撮られる側の努力とかにも凄い興味があるんだよね。時間があったらちょっとだけでも教えてもらっちゃおうかな……俺がするわけじゃないんだけど」
(+40) 2021/08/14(Sat) 20:02:06
卯波は、最後にカメラで海の風景を撮るだろう。
(c35) 2021/08/14(Sat) 20:58:38

 




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