「あ……占い、ありがとうございます。テンガンさんは白ですね。把握しました」

とりあえず手元のメモに書き足しておく。
テンガンの発言だとか、細かいことは後で考えよう。

「でも、この占い結果が本当とは限らないんですよね。まだどちらの占い師が本物か分かりませんし……」

「キューさんも白ですか。これも確定ではないですけど…… うーん、どっちも信じたいですね。
思わせぶりなことを仰ってたテンガンさんが黒だと怖いですし、たくさん発言されてたキューさんが白だと心強いですし」

偽占いの結果がたまたま当たっていて、どちらも人狼ではない、という可能性もある。
とりあえず、2人は白だと思うことにしよう。

「私も、霊能を吊るのは後回しにするのが良いかと思います。
狂人か人狼は確実に1人吊れますけど……なんというか、霊能を使わずすぐ吊ってしまうのはもったいない気がして」

「グレー投票の場合は、投票先を決めることになるんですね。
確かにあらかじめ投票先を決めておけば、狩人を吊ってしまうこともないでしょうし。良いと思います」

「崩れ星の役職騙り……！　そういうのもあるのですね。全く考えていませんでした。正直、崩れ星の陣営がよくわからなくて……」
「ええと、占いは本物、人狼、崩れ星のいずれか。霊能は本物と狂人の可能性が高い……　なおかつ、本物がまだ潜伏している可能性もある、ということでしょうか」

警戒すべき役職が増えて混乱している。
各々の意見を片っ端から端末に書き込んだ。

「投票先の話ですが。バーナードさんとラサルハグさんは、率先して意見を話してくださっているので残しておきたいです。
特に、グレー全員に対する印象を公平に語ってくださったバーナードさんは白めに見ています」
「なので、吊るとしたら「セオリーが分からない」と公言したレグルスさんか、発言数が少ないハマルさんか……
皆さんがおっしゃるように、発言が少ないのはご本人の都合もありますし。個人によって知識の差もあるでしょうから、何とも言い難いですが」

「ヌンキさんが、吊らなかった方を占ってくださるのなら、安心ではありますが。占い騙りが確実に紛れ込んでいることを思うと……ちょっと、不安ですね」

「あ、ハマルさん。疑うようなことを言ってしまってすみません……」
「テレベルムさん達の言う通りですね。時間はまだありますし、ハマルさんのご意見も聞いておきたいです。判断材料が多いに越したことはないですし」

「……ところで、これは単純に疑問なのですが」
「ヌンキさんが占い候補について話しておられましたが、今夜の占いは事前に占い先を公表するのでしょうか？
疑わしい方を占ってもらえるのは有り難いと思ったんですけど、もし仮に占い候補が人狼ならヌンキさんが狙われてしまうんじゃ……」