人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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「―――――」

端末の連絡を見て、差し出されるカメラを、見た。

「そっかぁ」

カメラを受け取った。

「―――
ふみちゃん
、付き合ってくれるよねぇ?」

そう言って、部屋に戻っていった。

>>闇谷

「ツッキー」

泣き腫らした目元を擦りながら、廊下をとぼとぼと歩いていく。
共に記載のあった少年の背中を呼び止める。

「……いこ?」

背後から近付き、服の裾を軽く摘む。
自分たちにはこれからやることがある。

>>迷彩


「────?」

これは何故名前があったのか分からず
混乱している者。

「うん……うん……?
 ……………………わかった。」

服の裾を摘まれ、先導されるなら
それに着いていくだろう。



カメラを貰って、説明を受けて、
その帰り道、二人で話でもしながら
食堂に戻っていくのだろう。


片手にはカメラ。
それから端末機器。


「…………? ??」


どうしてこうなった。


闇谷は混乱している。

さて、初日に渡された端末───見える映像は増えた訳だが。
一体どんな機能が、と、とんとん押していく。



「……ウォワア!!?」


友人達の過去の映像なんかも出てきたので
咄嗟に放り投げて、拾って、
割れてるか確認して、ちょっと隅っこ欠けたなと思いつつ
閉じて、そのまま仕舞った。


「どどっどっどっ、どっ、
ど……ど……!


そうして言い付けられた自撮り行為。
どうしようかとカメラを抱えたまま
とりあえず厨房の方に入っていって、

柿の葉寿司foodチョコレートケーキsweetを作り始めた。

ケーキを半分切り分けて、残りは食堂に置いた。

これは闇谷と別れた後のこと。
カメラを手に、少年はゴム製のグラウンドに座り込んでいた。

その背中は明らかに落ち込んでいたが、
原因は課せられた課題ではない。
新しいオモチャが欲しい、程度の軽い気持ちで自身に票を入れた程なのだから。

しかし今、そのオモチャで遊ぶ気力はすっかり萎えてしまった。

「……。」

視界の隅に、小さな蛾が二匹飛んできた。
顔を向ける。

カメラの電源を入れた。

蛾の交尾を撮影し始めた。

駆けつけた色んな大人に怒られた。

叫んだ。「うるせーんだよハゲ!」



こちらを見下ろす大人達を睨む。
企画中で無ければ、ここから長い説教が始まっただろう。
結局画面の外へ向かった大人達を一瞥すると、
グラウンドに寝転がり、電源を切ったカメラを胸元に置いた。
顔を横に向ける。
視線の先では、相変わらず蛾が交尾に勤しんでいた。

少年の収容当時を知る者ならば、懐かしさを覚えるかもしれない。
ここに来たばかりの頃は集団行動が碌にできず、
周囲に暴言を吐き、物に人に当たり散らしていた。

尤もそれは、非行少年として何も珍しくない。
後に改心し素行を改めるのも、よくあることだ。

自室のドアを、バァン!!!!!!!!!!!!!!!

ドア開ける音うるさいなぁと思った。

貴戸 高志を抱きしめた。

貴戸 高志の頭を撫でた。

貴戸 高志の頭を撫でる。

 なおひー
「なおひーが食べてるやつ、オレも食べたい」

にゅっ……
と出てきた。

「まだある?」

期待の眼差しを向けている。

 なおひ〜!
「美味しそうなものならここにあるじゃん。
 そんなに驚くことぉ?」

にゅっ
したらトモダチでも人は驚くものです。

「うん。欲し〜!」

そう言ってスッ……と椅子に座った。好意に甘えて持ってきてもらうのを待つ構えだ。

 なおひー笑って〜
「ツッキーとかぁ。外の食べ物、まだ恋しいもんねぇ。
 はぁい。次は先に声掛けるよ〜」

反省しているのかしていないのか、ニコニコ顔であなたの問い掛けに答えて見送る。
誰かになにかをしてもらう事に慣れきっているのだ。此処に入って数ヶ月が経った今も。

「ありがとう、なおひ〜。いただきまぁす」

手を合わせて運ばれてきた料理を食べる。
暫く黙々と食事を続け、皿の上のものが粗方無くなった頃、口を開いた。

「なおひーはさぁ。もう、誰かとやったぁ?」

ぎこちない手付きで普川の頭を撫でた。

少し明るさを取り戻したらしい。
少年は湿気ったポップコーンを片手に廊下を歩いていた。
小腹が空いたものの、どうせなら美味しく頂きたいという魂胆だ。
食堂にいけば誰かしらいるだろう。彼らなら、このポップコーンを復活させる術を知っているかもしれない。

「……案外食えたりして」

カラメルの絡まったひとつを、歩きながら口に放った。

62



少年は異能の影響で、効く薬と効かない薬がある。毒などは殆どが効かない。
それ故に、傷んだ食べ物も平気で口にする慢心が常にあった。

「……ぇ、あ?」

手から皿が滑り落ちる。遠くで皿の割れる音を聞いた。

「なん、……ッ、はぁ」

衣擦れさえ気持ち良い。足から、腰から力が抜ける。
薬を盛られたとすれば、偶々効く方の薬であったというだけ。
誰かの異能であるとすれば、偶々効く方の異能であったというだけ。
その場に蹲り、床に爪を立てる。がりがりと引っ掻けば、指先から甘い痺れが伝わった。

迷彩

また別室に居る時の事。
ガラスの割れる音を聞いた。
何か何かと廊下へ顔を出し、貴方の姿を見つける。



「めいさ、……
リョウ!!


───貴方のために、咄嗟に体が動く。

側に寄れば、一先ず肩に手を添えるだろう。
それから現場を確認しようとする。
ぽろぽろと床に落ちるポップコーン。割れる皿。何?

コーヒー粉をフィルターから全て零した。どうして?

闇谷

「ッ、あ、?」

手を添えられれば、びくりと肩が跳ねる。
熱を孕んだ虚ろな瞳が貴方に向けられた。
喉が鳴る。
以前ならば何もわからず狼狽えていただろう。
今はもう、燻る熱の燃やし方を知ってしまった。

「……にげ、て」


考えるよりも身体が先に動いた。
言葉とは裏腹に貴方の肩口を掴み、壁に押し付けた。
そのまま這って近付く。ズボン越しに、貴方の足に硬くなった性器が当たった。

メモを貼った。

迷彩


「リョウ………?」

見覚えのある目だと思った。
欲に支配され、熱を燃やし尽くす方法のみを求める色だ。
散らばる菓子を一瞥。すぐに理解出来た。

    「───
お前まさかッ!?




気付いた頃には既に背は壁にあって、
布越しに擦り寄る貴方の昂り。

「逃げ……ないよ。お前からは、逃げない。
 ……辛いよな、それ。」

貴方の頭上へ手を伸ばす。
よしよし、と子供にするように優しく撫でて
それから貴方の衣服を寛げていく。

ネクタイを解き、首元を開いて、
ズボンのベルトへ手を伸ばし……
 手が震えた。不慣れからの緊張だ。

闇谷

優しく頭を撫でられた途端、ぼろぼろと涙が溢れてしまう。
こんな『お客さん』みたいなこと、誰にもしたくなかったのに。

古傷ひとつない肌が、ボタンを外す度に晒されていく。
朦朧とした意識の下でベルトに手を伸ばす。震える手の上から熱い自分の手を重ね、乱雑にベルトを外した。

「……、取って」

貴方のズボンへ手を伸ばす。軽くベルトの革を爪で掻いた。
脱いでほしいのだろう。

迷彩


そっと手を伸ばし、指で涙を拭ってやるが
いくら拭っても止むことがないので、次第に手を下ろす。

こういう時は泣くなよ、ではなく、
泣いてしまえの意を込めて「いいよ」と囁く。



貴方の手が熱い。



「取って………?
 取るって………なに………」


迷彩


    「…………………、
       ………、……………、」





迷彩


ここは廊下。
人目があっておかしくない。


   ここで? 取る?
   ベルトを? ズボンを?


えっ
あっ、えっ、えーと、…………」


………
……


両手を空に彷徨わせて、
暫くしてから自ら衣服を寛がせる。
ベルト。次にズボンのファスナーを下ろす。

それ以上は……それ以上は………



視線が彷徨い始めた。

闇谷

貴方がベルトを外し、ファスナーを下ろす間。
少年は落ちていた鞄から、潤滑剤を引っ張り出していた。鞄の中から冷たいレンズが顔を出す。元々電源を入れたままだったのか、それとも落とした拍子に入ったのかはわからない。

「ぜんぶ、」

少しでも早く昂りを収めたい。ここが廊下であることなど、忘れていた。
潤滑剤の蓋を開ければ、貴方の下着とズボンの上に中身を垂らした。蓋を開けたままの容器が床に落ちる。
液体が衣服に染みていく様子を、数秒眺めていた。
……こうすれば自ら脱ぐのではないだろうかと、熱に浮かされた頭で考えた。
自分の力では貴方の腰を持ち上げ、服を脱がすことは難しいから。

「脱いで」
「……ねぇ、」

身体を乗り出し、耳元で囁いた。抑揚には苛立ちと焦燥がはっきりと滲んでいる。
粘つく貴方の下腹部をなぞり、指で僅かに押した。
この内側に、早く入りたい。

迷彩

躊躇っている間にほとほと潤滑油が落とされ
それは次第に中まで染みてきて不快感に変わる。
                
本当に不快感だけ?


鼓膜を声で刺激されれば、下腹部を指で押されれば
これから行われる行為に期待で震える。

「全部、ここで、脱ぐって………」

無理だ。
ここを何処だと思っている。
いつ人が通るかも分からない。
普段なら絶対にしたくない。




       そう、
普段なら。


「……待っ、て、」

膝で立ち、腰を上げれば弱々しく指先で衣服を摘み、下ろしていく。
脱ぎきれば、シャツを引っ張り細やかな抵抗を見せた。

「………………」

色欲に濡れた視線に、声に弱い。
自分に欲を教えた小豆色の瞳が浮かんで、すぐにかぶりを振った。

 なおひーファンサして〜
「わぁ。普通に返ってきた。
オレ? ……この前の結果見たでしょ?ヤッたよ」

いつもなら間延びした声をどこか吐き捨てるように返す。
手元の杏仁豆腐はぐちゃぐちゃにかき混ぜられた。
※このあとちゃんと綺麗に食べます


「……なおひー、こういうのあんまり得意じゃなさそうかなって、思ったからさぁ。聞いてみただけ」

闇谷

……少年はおねがい≠フ仕方を知った。
貴方の片脚を膝裏から抱えると、折りたたむように押し付ける。抱き締めるように距離を詰め、やはり先程と同じ場所へ。
辿り着けば柔く耳を喰み、縁を舌先で擽った。

「……怒って、いい」


再び下腹に触れ、性器を通過し、指は後孔へ真っ直ぐに向かう。
潤滑剤で湿るそこに、つぷ、と水音を立てて指先が侵入した。
慣らすような動きには程遠い。

「ゅ、ゆるさ、……ッ、ないで、ね」

肉の壁に締め付けられる度に、指先からじわりと快楽が滲む。
性急な、前戯ですらない行為が続いた。
……このまま少年が挿入すれば、相応の痛みが伴う筈だ。

 なおひーがつめたぁい……
「んん、いや……
その前も、ヤった。結果出た後が二回目


もにょ、と答える。自分から言い出した事だぞ。
他人の回数なんて数えようとは思わないけれども、もしかしたら少ない方だ。たぶん。カガミンむずかしいことわかんない。

「暴力ってさぁ、痛いじゃん。オレ、痛いのも我慢するのも好きじゃないんだよね。
気持ちイイとかワルイとかそういうのも、よくわかんなくなるからイヤ。
……ぐちゃぐちゃになって、自分がなんだかわかんなくなるの。怖くなぁい?」

たぶんへーき、とへらりと笑う。
原型を留めぬ程ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた杏仁豆腐も、口の中に入れてしまえば貴方の食べたものと何も変わらない。

迷彩

その熱の苦しさは理解しているつもりだ。
だからこそ大切な弟分を、拒めない。放ってはおけない。

             
「、ひっ」


体勢が変えられ、耳を、本来受け入れる場所ではないそこを弄ばれれば小さく声が漏れて、慌てて唇を噤む。


「────怒らない。
 それ、苦しい……よな、早く楽になりたいよな………。」

貴方の頬へ手を伸ばし、
ゆるりと撫ぜれば、許す、と囁いて
水音を立てる自らの窪みへ指を挿れる。動かす。
増やして、広げて、WいいところWを探るように。
                
あいつはもっと、こう、


痛みへ対する防衛本能か、
快楽の貪り方を覚えた身体が疼いたのか───

  それとも貴方の熱に、当てられたのか。



暫くはそうして、水音だけが廊下に響いた。

次第に瞳が緩み、甘い吐息が漏れ始めれば指を引き抜く。
誘うように、貴方へ熱のこもった視線を向けた。

闇谷

頬に手を伸ばされれば、甘えるように涙を擦り付ける。
同じ孔を共に弄り、水音と荒い吐息だけを鼓膜に入れた。
指を引き抜く感覚に気付き、上体を起こす。

自分と同じ、熱を孕む視線を覗き込む。
自分がそうさせた。させてしまった。
知っているくせに!


「……はぁ、」

ズボンと下着を中途半端に下ろし、とっくに勃ち上がっていた性器を露にする。
先日遊び道具にしていた避妊具のことなど、すっかり忘れていた。

濡れそぼった孔に先端を当てがう。
衝動を必死に堪え、震える唇で言葉を作る。

「────、ごめん」


言うが早いか、一気に最奥を穿った。

普川と内緒話をした。

結局普川が咽せた理由を知らぬまま席を立った。

 オレにはもっとあったかくしてなおひ〜
「そっかぁ。皆同じくらいなんだねぇ」

安心しているがこうしている間にも回数増やしてるよ皆。ぜったいそう。

「痛いの、好きな人なんていないよぉ。ふみちゃんはいるって言ってたけどさぁ。
……えぇ?嫌がるのにも需要あるの?ヘンなヒト多いなぁ」

カメラが回っているのを覚えているのか忘れているのか、堂々のディス。

「うんうん、嫌だよねぇ。なおひーがいっぱい早口で喋っちゃうぐらい嫌だよねぇ。
……やっぱり怖くなるよね?よかったぁ。オレ、『普通』だ」

へらりと笑って大きな口でどろぐちゃな杏仁豆腐をきちんと食べた。ごちそうさまでした。

 




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