人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史


 己の手で、知らない動きで追い立てられる。やっと正面から与えられた刺激に、半ば自発的に手を動かしていたかもしれない。ぬるついた性器を扱けば、呆気なく射精して。

 放ったものを塗り込めるように後孔へ触れられれば、往生際悪く、いやだ、やめろと譫言のように繰り返す。
 けれども入り口を解す指が止まれば、あるいは抜かれれば、切なさが勝って、みっともなく腰が揺れる。苦しい、痛い、いやだ、やめろ、
やめるな、足りない、はやく、はやく。
(-84) 2021/10/03(Sun) 23:39:37

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史


「……っ、ん゛、……ぅ、」

 捩じ込まれる質量に呻きながらも、無意識のうち、背が反り返ってしまう。数年ぶりに男を咥え込んだ後孔は異物を拒んで、けれどもその先にある快楽を知っている。
 痛覚すら興奮を駆り立てる材料と成り果てて、けれどもばらばらに解けた思考を手放そうとするたび、走る痛みに引き戻される。

「ゃ、そこ、……っ、〜〜〜〜!!」

 ばちばちと弾ける、脳を揺らす。穿つものから逃れようとするように腰を引く。快楽が追いかけてくる。
 ……この一時、痛みが失われたことに気づく余裕もなく、その動きはいつしか、追い求めるものに変わっていく。▼
(-85) 2021/10/03(Sun) 23:43:18
黒塚 彰人は、
愛おしむような行為に首を振り、消え入る声で、「とうさん」と漏らした。
(a37) 2021/10/03(Sun) 23:43:59

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史


 ――……

 どれほど経った時分か。

「あ゛〜〜〜……ああ゛っ、あ、あ、」

 揺さぶられ、知り尽くされた性感帯を責め立てられる。
 意味のない音が、律動に合わせて口から押し出され続ける。

 ――不意に、シーツの上、爪の先がかつんと何かに触れる。小さく硬いそれは、幾らか前にこの手で投げやった装飾品だった。
 摘まみ上げ、震える手で少年の手を掴む。縋るように、その指に輪を添える。きっとその行為は上手くはいかなかった。

 そうしてまた、溺れていく。今度こそ、指の一本も己で制御できなかった。もう何度目になるか、体内で脈打った熱を感じながら、理性の手綱を手放した。
(-87) 2021/10/03(Sun) 23:45:08

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

>>-67
「……?」

寝ろといわれて、首をかしげる。同じ空気を感じた。
こいつもしかして――

「大人しく寝るのはどちらだ?
身体を好き勝手にされるのも、まさか俺だけだと思ってないだろうな」

61ぐらいの力で、あなたの足を引っかけてから押し倒そうとする。足りなかったら、多分転がされるんだが。
大人しく『はいどうぞ』と、身体を受け渡すきになぞならなかったのだ。
(-89) 2021/10/04(Mon) 0:00:28

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久


 文句を垂れる様子をちょっと面白そうに聞いて、それから、訝しがる声。

「……何に使う気ですか」

「戸籍と、住所。……できるだけ、人の少ない土地が良いな」

 少年の髪へ鼻先を埋めるように俯いて、呟く。初めてはっきりと口にした願いだった。
 指を組み替える。他人の温度、知らない匂いはただただ、心地が悪い。
だのに何故か、腕の中のこれを離しがたかった。
(-92) 2021/10/04(Mon) 0:12:13
黒塚 彰人は、榊の足払いを避けようとする。36くらい。>>-89
(a40) 2021/10/04(Mon) 0:23:52

【独】 8435 黒塚 彰人

/*>>a40 負けた・・・・・・・・・・・・・・
(-97) 2021/10/04(Mon) 0:24:42

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人


事後。こんな状況だが後始末をしなければらならない。
取り掛かろうと動こうとしつつ、

「ねえ」

「俺、君が出した言葉の意味、わかるかもしれない」

「────
靖史


外れたまま転がっていた──一瞬、貴方がもう一度着けようとしているように見えた──指輪を拾い上げて、指輪とあなたを交互に見た。

「──どうして、君は、」

「どんな気持ちでこれをはめ直そうとしてくれたの」

上を見上げた。どこを見ても同じだ。
多分この間、これすら彼は話してくれないだろうから。

あなたの意識が落ちている間に全部を済ませて、大きすぎる抱きまくらにでもするように背中に顔を埋めて、その日は眠りに落ちた──
(-99) 2021/10/04(Mon) 0:30:42

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤


 制服の胸ポケットから錠剤のシートを取り出し、一つ舌に乗せたところだった。ごく軽い、催淫剤の類。

「――っ、」

 不意を突かれ、布団の上。どさりと尻もちをついて、天井と少年の顔を見上げることになる。
 含んだ薬を飲み下し、舌打ちを漏らした。
(-100) 2021/10/04(Mon) 0:31:33

【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人


「人が少ないとこより、人に興味を持たれない
 とこのがよくない? 田舎は田舎で微妙に面倒よ、不便だし」

「ベッドタウンの中の都会じゃないとこ寄りくらいが適度かもな」

 さらさらと述べながら、あなたの動作が一々落ち着かない。なんだこいつ。
この人僕のこと別に好きなわけじゃないはずなのにな。


 はあ、ため息ひとつ。逃げるわけでない程度に少し沈んだ頭からは、石鹸のにおいがする。バラの香りのシャンプーだとか、そんなのにはちっとも手を出していない。

「知ったこと何に使うかは、言ったまんまよ。
 黒塚さんらのそういう、
 何かしたいとか、何かしてほしいとか」

「そういうのが、叶っていいと思ってんのさ」

「自己満足で勝手にやるけど、見当外れはしないでいる気。
 だから知るんですよ。言ってることそんなに分からない?」
(-103) 2021/10/04(Mon) 0:58:15

【赤】 8435 黒塚 彰人

 ――少し前までは何時でも煌々と照らされていた場所。

 様々が撤去された院の中、明かりは消え、ただの部屋へと戻ったそこで一人、腰掛けている。
 いくらかの考え事と、疲労感。静かな場所を求めていた。

 足を組み替える。
 ぎぃ。古びたパイプ椅子が軋んで音を立てた。
(*0) 2021/10/04(Mon) 0:59:46

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史


 返ったのは、寝息だけだった。

 
翌日は昼過ぎまで寝ていただろうし、
起きてからは過去一レベルに不機嫌だったろうと思われる。
散々、無様を晒した後なので。
それでも最低限の会話は成り立っていただろう。それが美徳であるうちは。
(-109) 2021/10/04(Mon) 1:12:13

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

今この瞬間に様々なことが脳裏によぎった。
ここで南波や普川を呼んだら、それこそ秩序が乱れる酷い祭りが繰り広げられるのではないだろうか。
この黒塚はいい餌になり得るのではないだろうか。

だが、収集が付かないどころか、自分自身まともで居られる気がしない。
だから、口元に薬を含んで、お前に口づけた。

それは、液体だった。
口内の熱と、お前の熱とで、生ぬるく、互いの口を汚し喉元までやってくるだろう。


「――いい子で眠れ、愛しき出演者。
俺がその舞台を見下ろしてやる。お前を持ち上げて、飾ってやる」


まぶたがだんだんと落ちてくるだろうか。
襲いかかるのは眠気だ。
はらりと、眼帯をあなたの前では外して。
また酸素を奪うように口づけて。
耳と首元を一度だけ撫でれば、暗闇へと誘う。

(-111) 2021/10/04(Mon) 1:48:57

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

「A drowning man will catch at a straw.
誰でもいい、俺を眠らせてくれ」

どうせなら今だけは俺の舞台に、引きずり下ろしておこうか。
お前の主張は受け入れてやる分、眠ってその快楽を享受していろ。


「ああ、やっぱり――黙っている人間は。
目を閉じて眠っている人間は、愛おしいな」


そういや、誰にも理由を語ったことが無かったか。
まあ、いい。
せめて俺の代わりにでも願いを叶えて、勝手に悦に浸らせておくれ。
(-112) 2021/10/04(Mon) 1:51:19

【赤】 8435 黒塚 彰人


「何をしたつもりも、無いんだが」

 頬を一度撫ぜたこと。あれは何気ない仕草だった。
 特別、深い意味など持たなかった。

「そうだな。話をしようか、靖史やすふみ
 ……で、お前。アレを見ていたのか?」

 あの時とは呼び名を反転させて、問う。
 目の前のこれが見ていないうちに顔を出したと、そう言っていたのを思い出して。
(*2) 2021/10/04(Mon) 2:03:48

【赤】 8435 黒塚 彰人


「そうか」

 手を伸ばす。届かなければ、立ち上がって。頬を撫でる。
 馬鹿だな、と呟く。
思いのほか、柔らかく響いた。


「『うまれつき他者の事を正しく愛せなかった』。
 ……ただしい人間は、難しいな」

 お前のことだとも、俺のことであるとも――あるいは、両方とも、示さず。
 草臥れた声でもう一度、難しいよ、と言った。
(*5) 2021/10/04(Mon) 3:22:56

【赤】 8435 黒塚 彰人


 手を離し、だらりと体の横へ下ろして押し黙る。
 ……横たえた沈黙が答えに等しかったものの、口を開いて。

「――違わないな」

 ゆったりと紡ぐ。
 
この男は、言葉にはなるべく、言葉をもって返す人間であった。
それが美徳であったからそうしたのか、元々そういう人間だったのかは、
記憶の奥底に沈んでしまったけれども。
(*7) 2021/10/04(Mon) 4:33:36

【赤】 8435 黒塚 彰人


「だから、死を望まれたんだろう。
 ……おかげで、“あの人”は死なずに済んだが」

 肉体の死と記憶の死は同一ではなく。
 殺された己の記憶のみを引き継ぎ続ける、短命の生き物。
 “黒塚彰人”の劣化コピー、上書き保存を繰り返し続ける、かつては人間で――今となってはもはや、何であるか、定かでないもの。

 詳細を問われれば、そう言葉にして説明を返しただろう。
(*8) 2021/10/04(Mon) 4:38:40

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久


「ああ……そのくらいが、ちょうど良いのかもな」

 鼻を掠める、似た色の髪が擽ったい。
 
何だろうな、これ。……猫?
思って、くつりと喉を鳴らした。
不気味かも……。


 回していただけの腕に、僅か、力が籠る。
 据わりが悪い。
本当に、何だろうな、これは。


「うん。……理解し難い」

 背を丸める。ずるーっと肩の辺まで頭がずり落ちる。
 耳元で、「眠い」と呟いた。
(-140) 2021/10/04(Mon) 17:57:54

【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人


「おもたい」

 何笑ってんだと思っていたら、勝手に腑に落ちられた。
 理解し難いというのはそっくりそのまま返せるぞ。

「眠たいなら、寝たらいいじゃないか。
 もっと寝やすくはしなよ、布団敷くくらいはしてやる」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「もしもし?????」
(-141) 2021/10/04(Mon) 18:06:47

【赤】 8435 黒塚 彰人


 椅子に腰掛けた膝の上、指を組む。右手の親指のはらで、左の親指の爪を擦る。
 そうやって、言葉に迷うような、言い渋るような、何とも表現し難い沈黙があって。

「ここを出て――大切な人と生きたいと、言っていた奴がいるんだが」

「…………心底、羨ましいな。
 俺の大切な人は……あの“俺”は、もう、いない」

 目の前の少年から視線を逸らしたまま、ぼそぼそと言葉を吐く。 
 
己の声が、遠い。……あの人の声は、もっと、低かった。


「……記憶だけは、ここにある」

 とん、とこめかみを人差し指で叩く。
 
今となってはもはや、この記憶だけが、あの人の存在を残している。


「まっさらにはならないな。
 そいつの見た景色を、俺も見るだけだ」

 は、と自嘲するように笑う。
 降り積もって、いつまでも残り続ける。便利で、不便な仕組みだろう?▼
(*11) 2021/10/04(Mon) 18:47:35
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/04(Mon) 18:48:14

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/04(Mon) 18:48:36

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/04(Mon) 18:49:05

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/04(Mon) 18:49:37

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/04(Mon) 18:49:58

黒塚 彰人は、ただ――――
(a49) 2021/10/04(Mon) 18:50:18

黒塚 彰人は、
冷たい死の感覚が、いつまでも、いつまでも。忘れられなかった。
(a50) 2021/10/04(Mon) 18:50:45

【赤】 8435 黒塚 彰人


「……静かに、生きられたら。それでいい」

 先の見えない答え。
 矯正を続ける日々は、愛したものからかけ離れていく月々は、確実にこの少年の心を擦り減らしていた。
(*12) 2021/10/04(Mon) 18:52:20

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤


 少年の胸を突き飛ばす。口元から飲み込み切らなかった液体が垂れる。
 いくらかの文句を口にしたろうか。
 起き上がることはたぶん、叶わなかった。

 じき、重くなる瞼に抗えず、抗わず。
 吐き出す息ごと吞み込むような口づけを拒む力も失せ、齎されたぬるい眠りの中へ沈んでいく。

 後のことをその眼で見るのは共演者と、モニター越しの観客。
 この男が目覚めるのは、この一幕が終えられてからのことだったろう。
(-149) 2021/10/04(Mon) 19:11:34

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久


 うん、はい、あー……などの相槌
(誤。正:生返事)
を差し挟みつつ、長い手足で巻き付いた少年ごと横へ傾ぐ。

「…………」

 脇に置いてある畳まれたままの布団へもたれかかり、規則的な呼吸を立てはじめた。おやすみなさい。
(-150) 2021/10/04(Mon) 19:23:51
黒塚 彰人は、迷彩リョウたちの部屋の扉を叩く。
(a51) 2021/10/04(Mon) 19:31:19

【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人


「おい。
なあおい何このまま寝てんのさ黒塚彰人


キレそう(キレません)。

はあ……いいけどさあ


 
少しの間、内心でだけで騒いで。

 
喧しくするのはそれでおしまい。

 
あとはなんにも気にしない。
逃がされないのは、いやじゃない。
ずっとほしい。

 
電気は消してしまおう。鍵も掛けておこう。

 
慣れた調子で影を使って。

 

 
おやすみなさい。僕は寝ないけどな。
(-151) 2021/10/04(Mon) 19:46:57

【人】 8435 黒塚 彰人

>>25 迷彩
 開かれた扉。
 視線を置いていた位置ちょうどに、少年の顔が現れた。

「顔を見にきた」

 用件らしい用件はここに来る途中で耳に挟んだ噂話によって消えたので、本気でそれだけ。
 顔を見るために他に用件を作るような殊勝さを持っていなかったので、これで目的は果たした。

「…………」

 見慣れているであろう仏頂面で、少年を見下ろす。
 
その実、一つの事実を伝えるか否か、迷っていた。
(26) 2021/10/04(Mon) 19:52:05

【赤】 8435 黒塚 彰人


 少年の顔を見上げて、目を細める。
 
眩しいライトはもう無いというのに。


「……つくづく、似ているな」

 人間のなり損ない。
 一番を自身と定める、ただしくないものたち。

「だが、お前は『俺じゃない』。
 お前と違って、……違うものを、愛せる保証は無いぞ」

 手を伸ばす。指輪の嵌ったそれに、指先を絡める。
 交じり合う温度はやっぱり心地が悪くて、けれども少しばかり、マシになっているような気もした。▼
(*15) 2021/10/04(Mon) 20:03:48
黒塚 彰人は、目を細めて、返事をした。「考えておく。……気が向いたらな」
(a53) 2021/10/04(Mon) 20:04:24

【人】 8435 黒塚 彰人

>>27 迷彩
 変な顔をした。変な顔、としか形容しようのない、どの表情を選ぶべきか決め損ねたような顔だった。

「ここに来る途中で、聞いた。
 ……お前が生きる気になったらしいと聞いて、」

 つい、と合わさった視線を一度逸らして、また戻す。
 
それはたぶん、少年とのこれまでには、あまりない仕草だっただろう。


「……。……リョウ、」

 手を伸ばして、ニット帽にぽすんと置く。
 ふ、と笑う。こぼれたそれは案外、柔らかい。

「前から思ってはいたが――」▼
(28) 2021/10/04(Mon) 20:25:43

【独】 8435 黒塚 彰人

死ぬ必要もないくせ、死にたがって――
――そのうえそれは本心ですらないときた。

馬鹿な子どもだ。
死ぬほどに愛した人間に、同じ道を――苦しい終わりを辿ってほしいと思うものなど、そうはいないだろうに。
愛した“俺”が、踏みにじられるようだったよ。お前の言うことは。


そんなお前が、生きる気になったらしいと聞いて。

よかったな、お前。
お前が嫌う、俺と同じにならなくて。

そんなことをはじめに思ったのは、たぶん、気の迷いだろうと思う。
(-154) 2021/10/04(Mon) 20:30:06
黒塚 彰人は、「馬鹿だよな。お前」ぐりぐりと馬鹿な子どもの頭を撫でた。
(a54) 2021/10/04(Mon) 20:31:52

【独】 8435 黒塚 彰人

/*>>-155 好きや……
(-156) 2021/10/04(Mon) 20:39:38
黒塚 彰人は、締め出されてから、あ、と用事を一つ思い出した。
(a55) 2021/10/04(Mon) 20:49:17

黒塚 彰人は、扉を軽く叩き、閉ざされたままのそれへ向かって、
(a56) 2021/10/04(Mon) 20:49:27

黒塚 彰人は、「おはよう。おやすみ」
(a57) 2021/10/04(Mon) 20:49:37

黒塚 彰人は、言い損ねた挨拶を投げ。踵を返し、自分の部屋へ戻っていった。
(a58) 2021/10/04(Mon) 20:49:47

【赤】 8435 黒塚 彰人


 指輪の話……大概重たい、それを聞き。
 
いや、知らないが……?
という顔をした。手慰みの行為で、何か意味を込めたつもりもなかった。
 そしてそれが己の指へ嵌められ、節のあたりに引っかかるのをぼうっと見ている。

「……心中する気はないからな」

 そんなことを言いながら指を曲げ、関節のあたりに光る銀色を暫し眺めて。
 不意に、そこへ口づけを落とす。
 やっぱりそこに深い意味も、思慮も無かった。とりあえず、今のところは。
(*18) 2021/10/04(Mon) 21:00:00
 




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