【人】 導きの天使 ラナーとにかく、回らない頭で打開策を必死になって探してたあたしだけど。 天井から落ちてきた雫に、ぴくん、と背が跳ねた。 ぷわわ…と真っ白な天使の翼が、驚きをうつして膨らむ。 そして、生まれた羽根と羽根の隙間から、 限界まで見開いたあたしの目に、 褐色の肌が、その肌を伝う雫が、ゆっくりと、飛び込んで─── 「っ〜〜〜!!!」 あたしは咄嗟に極彩色の薬を、ナディルに投げつけた! 蓋の開いた瓶からもくもくと同色の煙が湧き出して、あっという間に全部を隠してくれた隙に、あたしは一目散にその場を逃げ出したわ。 ────危なかった〜〜〜! 何かはわからないけど、とっても、危なかったわね!!! [成功!] (7) rein-joir 2021/09/19(Sun) 23:54:50 |