人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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「勿論」

足を踏み出す。処刑室まで真っ先に、今までのいつよりも早く。

「おめでとうに決まってる!」

「やったか!?」
投票確認!やってる!

「よ〜〜し!」

こんなに元気!今だけ。

「やってねーフラグじゃン」

なんと!ちゃんとやればやれます。

処刑室に辿り着く。もう足もしっかり治っていて、元気いっぱいだ。それがいいか悪いかはさておき。

「心臓か脳味噌ぶっ壊せば殺せッからァ。あ、首切り落としてもいずれ脳と心臓死ぬから死ぬ」

あっけらかんと条件を述べて。

「……避けたり、反撃したり、していーい?」

勿論、却下されれば大人しくするつもりはあるが……あるけど……おねだりみたいに周りを窺った。

甘やかしてもらえる気配を感知してそわそわしている。

これは処刑に乗り気な人間が気になって
(あとPLが寝落ちなかったので)
今日も見学に来た囚人。
処刑自体に参加する気はなく、部屋の入り口で大人しくしている。

(誰か、間違えてミンのことも殺してくれへんやろか)

……どころか、余計な期待を寄せている。もちろん、わざと処刑を邪魔をするような真似はしないが。
やはりこの囚人は自分が傷つく以外に贖罪の方法を知らない。
あと看守ばかり痛い思いをしているように思えてなんだか悪いなと思った。

「何でもいいが絶対殺してくれよ、私は近づかないからな」

「今度は絶対に死なないぞ……」
皆(の戦闘力)を信じている。

 ミン
気になったのは同じなのか、それとも加勢が必要であれば乗り込むつもりなのか。
処刑室の入り口で待機しつつ、中の様子を端末で眺めている反逆者が居る。

「…………。
 てめえ、昨日も居たよな」

少し遅れて兎が一羽。
全員の処刑は見届ける気で居る故に、処刑室まで漂い着く。

「…………、今日は、ナフか」

いつも通り、この傍観者は何もする気は無い。
静かにその全てを見届けるのだろう。

カメラの位置をちょっと気にした。この辺?この辺か?いい?よしよし。

「…………戦いの心得が無い者、そしてM-219に巻き込まれたく無い者は此方へ。
 俺は迎撃にのみ力を割く。看守の名に賭けて守ると約束する。囚人達が何人死のうと俺の知ったことでは無いが、あまり先輩方の手を焼かせては困るのでな」

 蘇生やその他諸々(
ねじ込めるゆるふわな時間軸の秘話がある場合ここにねじ込まれます
)から復帰した看守だ。
 刀と拳銃の動作を確認して、処刑室の一角を陣取った。巻き込まれたくない者がいれば全力で守り通す姿勢らしい。

 ナフの処刑死ぬほどめちゃくちゃものすごく参加したいのにドッコイ太郎がリアルの都合により夜ほぼ来れない為、このような形で参加させていただきます……

 ミズガネ
「あぁ……ミズガネはん」

どうも、と軽く頭を下げる。

「せやねぇ、処刑の見学に来るんは2回目やわぁ。前は看守さんの処刑やし見届けよう思うて。今回は、処刑に乗り気な人ってどんな感じなんやろなって気になってん。
そういうミズガネはんは?やっぱり気になって来たん?」

カメラの位置を確かめたあと、しっかりと声を張る。
いつもだるそうな篭りがちの声が、少しだけ聞き取りやすくなった。マイクにも、拾いやすく。

「順番に、とかァ、一人一回限りとかァ、ぬるいこと言わねーからさァ……もーゲームオーバーしちまってるヤツだって参加していい。手に負えねェなんて万が一思ったらァ、麻酔銃だって使っていい。何したっていい、なンでもして、」

発する殺気と害意。
これは殺さねばならぬと本能に訴えかけるような。
それでいて、実に楽しげな。愉しげな。


「さァ、俺を殺してみろ!」

 ダビー
「おお…………、巻き込まれる気は毛頭ないから
 兎は新人看守クンの力に……、あやかろうかなあ」

なんて言いながら陣取られたその一角まで漂っていくだろう。
傍観者は傍観者としての役割を果たしたいらしい。

そうしてから始まる舞台を、見守ろう。

ニア

「そうか。では此方へ。別に前に出てもいいが、離れたら貴様のことは放ったらかしにするからな」

 刀を抜いて、血の刃を装填。こんな事は言っているが、前に出なければ何が何でも黒兎を守り通す所存ではいるようだ。

殺気と害意を肌で感じて咄嗟に銃を抜きかけた。軍人として染み付いた反射のようだ。

 ミン
看守の処刑と聞けば、ああ……みたいな表情になる。
普段なら看守が寄ってたかって嬲り殺しなど、まず起きない状況だ。そんな事態が起こる前に、秘書辺りが寄ってたかる面々から首を奪う事だろう。

「ま、そんな所。後は必要ありゃ加勢すっかな……って事で。単に様子見たいってだけなら、これか各部屋のモニターとかで見れるし」

と、端末のモニターモードを見せる。
……音声も拾っているため、本日の処刑者の楽しそうな声が、良く響いている事だろう。

わらっている。

チャンドラ

「俺自身……?病み上がりでも体は問題なく動きますし、俺は別に……」

 機械的に頷く予定だったが、困ったように眉を寄せた。
 少ししてから、小さく頷く。

「…………善処します」

「良い子」と耳にして一瞬瞳を伏せるだろう。

 ダビー
「おお、了解したよ……前にも出ないし離れたりもしない、」
 
「けれど、…………、キミが危なくなったら
 兎の事は、見捨てても、……良いからね」

力はなくとも、過去の傷を忘れ去れば
……跳ね翔けて避ける事は出来るのだ。

「……、まあキミは真面目だから、そんな事しなさそうだけれど」

そう言いながら、邪魔にならなそうな場所を見定めつつ
……脚をついた。守られやすそうな場所にいます。たぶん。

 ミズガネ
「へえ、場合によっては加勢もする気なんやね。ちゃんと処刑できるようにーって考えてるんかな。
けど、行くんやったら気ぃつけてな。ナフはん、えらい強いみたいやから」

そこにコードあるから足をひっかけないように、程度の軽さで叛逆者を気遣う。

「そうやんねぇ。ここに来てはらへん人らは、たぶんモニターやら何やらで見てるんやろし。様子を見るだけやったらそれで済むもんねぇ」

と言いつつ、この囚人は処刑室まで足を運んでいるわけだが。
なにせ流れ弾に当たるかもしれない危険には現地にいないと遭遇できないので。

 アマノ
「あ、ッは、」

あなたの動きの急加速を、今までの処刑で何度か見た。それが今目の前に迫っている。今までより早いな、と思うが。

「ーー弾丸よりは遅ェ!」

動きの単純さもあって、予測はできる。身を捻る。それでも、電流で拳以上に当たり判定が広いということを掴み損ねて。
一瞬、筋肉が収縮、硬直した。次の動きに支障が出る。
無理矢理に、脚を持ち上げて脇腹を蹴飛ばしにかかる。距離を空けさせようという動きではあるが、威力を殺してはいない。骨を持っていくほどではないが、息が詰まる程度の痛さはあるだろう。

 ミン
「処刑されたがってるって以上、人数居た方がいいか?ってのが一つ。てめえの時とは違って脱落者も増えて来たしな。
 アレが強いってのは承知の上だ。だから今すぐ向かうんじゃなくて、様子見つつってつもりな訳だし」

実際、加勢する場合は取りに行っている暇は無いだろうと。ジャック時よろしく事前に用意していた拳銃を懐からちら、と取り出して。それをあなたに見せた。

「……知ってんなら、てめえは何で態々ここに?」

 ミズガネ
叛逆者の話を、ふんふんと頷きながら聞いている。

「ミズガネはんって、思ってたより真面目なんやねぇ。確かに、あの人の処刑にはなるべく人がおった方がええやろけど」

賑やかな
(婉曲表現)
処刑の様子を見て思う。この調子であれば、脱落した人間の手が必要になるかもしれないし。
準備されている武器を見て、わぁ、と小さく声を漏らす。

「ミン? ミンは混戦になったらどさくさに紛れて殺してもらえへんかなぁって。
ミンは1回しか死んでへんし、頑張ってくれてはる看守さんになんや悪いなぁって。
武器使っての殴り合いとか、そんなんはあんまり得意やないけど……」

 アマノ
「期待してる」

仲良〜〜く遊んでいた日々が、何となく朧げに思えてしまうほどこの期間中の出来事は濃かったのだが。身体は覚えていたらしい。
距離を離せればその間、自分も蹈鞴を踏むように数歩下がる。

放たれる雷撃に、身体が動く。しかし、光は早いな。やっぱり完全には避けきれず、転びはしないもののまた筋肉の収縮が起こってふらつきはした。
痛みも、ある。鋭く刺すような痛みだ。じわりと冷や汗が滲む。それでも笑みは絶えない。

周囲を見る。誰でも、合間にでも、不意打ちでもなんでも、寄越せとばかりに。笑いながら。

 ミン
「……別に。ああは言ったが、人数減ってたとしてもてめえの処刑には参加しようとしなかっただろうよ。
 あれはどうやら"楽しむ"つもりらしいし。……つってもこの調子じゃ、乱入したらマジで巻き添え死喰らいそうだな」

と、中の様子を端末で見ながら。
実の所もう一つ理由が有るのだが。それは、少し押しつけがましい感情かも知れない。


再び銃を懐に戻し、あなたの告げた理由には少々怪訝そうな表情で。

「……。そんなら部屋ん中入った方がいいんじゃね、というのはさておき。
 てめえさ、なんかこう……僕から見りゃ異様な程、贖罪に拘ってっけど。そうなるぐらいならそもそも何で罪犯そうとか思ったんだ?事故かとも思ったが、事故じゃそうはならねえ内容だし」

 アマノ
空中への動きは自分がよくやること、そこからの動き方は限られてくるとも知れたこと。
だからといって楽観視はしない。そこらに浮いたユニットが、次の行動への『得体の知れなさ』を物語っている。

動き始めを見た。何をしようとしているのか把握をした。
把握はしたのだ。が。

「……ッぎ、ァぐ、」

辛うじて、頭へと下ろされたそれをずらし、左肩を犠牲にするくらいの猶予しかなかった。骨の砕ける音がする。
口から噛み締めたような悲鳴を漏らす。目を細め、寒気すらする痛みを受け。

それでも次の瞬間、降ってきて着地したであろうあなたの腹でも蹴っ飛ばしてやろうと足を動かすのだ。さっきの雷撃でやや威力は落ちているものの、やはり当たれば常人に蹴られたくらいの痛みは与えられるはずで。

 アマノ
「そ、…ッりゃ、どーも、」

当然、この状況では煽りと受け取った。のは、余裕がないせいもあるが、煽った方が面白いからである。
折れた腕をぶら下げる鈍痛に、息は切れがちだが。

あなたの腹へ足が当たる感触を味わいつつ。けれどそれに気を割いていられないのは、あなたが脚を抱え込んだからだ。

あぁ、そういえば、身を挺して脚を捕らえにくる奴は。
この後、

「あっ、あ゛ァア!!」


バキ、と身体の中を伝って音が聞こえる。ぶわ、と全身の毛穴と瞳孔が開く感覚。歯を食いしばることをせず、思い切り喉を開いて濁った悲鳴を上げた。

口元はそれでも笑っている。声に悦を滲ませている。

  チャンドラ・アマノ
声がした。痛みに呻く脳内でもそれはわかる。
咄嗟に振り返って、……掴まれた脚が動かせない。折れた脚に力が入らない。

破片だって馬鹿にならない威力だろう、それほど重力がかかっていたら。背中に激痛が走る。骨が軋む。幸い背骨を直撃はしなかったものの、肋骨にところどころ罅がはいっている気配がした。

「ァ゛……ッ、ぐ、ぅ……!」

動けない。まだ、まだ動けるのに!
折れているにも関わらず、足の付け根から思い切り、振り払うようにアマノごと振り回そうと。叶うかはわからない、雷撃のダメージでパワーは普段の7割以下だろう。

--ここからCM、5,6日目くらいのある日のこと--

「もぁもぁなんだよなぁ……」
考え込んでいるイクリール。
なんと
キンウのふわふわの羽を食べている
ところ。

「……そのままでは食感が最悪……触るのと食べるのではどうしてこうも違う……」
続いてこちらは
サクサクになっているキンウの羽

揚げたり焼いたり挟んだり
ヨョルミ
して、もはやラスクに近い食感。そこによく染み込むシロップで味をつけたもの、粉末状の調味料をかけてみたものの試作が並ぶ。デザートとして丁度いい甘さ。

「や〜〜……いや〜〜〜…………」
確かにこれは、おいしい。でも……この素材の肝は、ふわふわ感では?
口の中に入れると張り付いて最悪になることさえなければ……
以上、一生悩みイクリールの提供でお送りしました。

 アマノ
男は、動けないことに対して酷く思考を乱されているようだった。いつ何時でも、怪我をしていても、筋繊維が引きちぎれようと骨が砕けようと引きずり振り回して動く男なのだ。
だから、振り払おうとしたときには、振り回すことしか考えていなかった。……殺し合うという場において、珍しく冷静でなかった。
頭に向けて攻撃が飛んでくる、と気付いた時、既にそれは間近に迫っていて。

「がっ、」


自らも同方向に倒れ込む、ということで軽減はしたものの、ぐわんと頭が揺らされる。男の中で、最も脆く、最も敏感な部位。
目の前が揺れ、吐き気が込み上げる。そのまま倒れ、すぐに身体を起こそうとするものの、なんとか右手で上体を持ち上げる程度だろう。
あと3秒。3秒の猶予をこの場で貰えるだなんてことがあるなら、立ち上がってまだやれるだろうが。

 アマノ
触れられるだろう、振り払う腕も避ける足も足りない。あなたが何をするかなど、頭上じゃ見えない。けれど、音は聞こえる。揺れる頭の中、ぐわんぐわんと響き渡る。

「あ、」


もうちょっとやりたかったな、存外やっぱり俺はもたないな、人体は脆い、悪魔は人を滅ぼす存在ではない、
楽しめたか?楽しめただろうか、こんなに被害も少なに終わってしまって、まだ手出ししてない奴らもたくさんで、不甲斐ないな、ショーとして不十分なのでは?ああ、

揺れる脳内で、自分へのブーイングが、止まらない。


[▽]


でも、


でも、そうだなぁ。

口元が緩み、にやりと吊り上がる。
もうそこには殺気も害意もないのに、
それらよりずっと悍ましい、歪で、純粋な恍惚だけがある。


「た、のし、かっ、 た ぁ、」


ショートさせられた機械がぶつりと機能しなくなるように。
稲妻は男の意識を刈り取り、脳の中を荒らし回った。

崩れ落ちた。

もう呼吸をしていない。鼓動もない。

処刑された。笑顔のままで。

「いやぁすごかったな!」
パチパチ、拍手。こころから。

「もっと大勢で叩かないと無理かと思っていたんだが。やはり狩りは専門家に任せるに限る。
楽しそうに死んでくれて何より。
おかげで頂けるわけだ」
と、ナフの方へと、用意してきた包丁や器具を手に進む。

 




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