【人】 救済者 ユー>>39 >>40 部屋の前 「ああ、いや……?」 二人で部屋の前で何をしていたんだろう、とか 別に部屋に入ってもよかったのに、とか 浮かぶ事こそ色々とあったけれど、 恐らくは、今言うべきはその何れでも無く。 立ち去る介護用グレイを見送って、それから。 見上げる視線と目が合うように、その前に膝をついた。 「…その、すまない、ガル。 きっと僕は君を随分と待たせてしまったのだろうな」 自覚があるのならばまずは面と向かって謝罪をすべきだ。 一度目に塔へ向かった時に言われた事。 何処までも不器用なあなたの友は、ばつが悪そうに口火を切った。 (41) unforg00 2021/10/12(Tue) 23:18:15 |