人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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【墓】 宣教用 ルツ

「おはよう。
 朝食はトーストか。珈琲に合って良いな」

いつも通り珈琲にミルクをたっぷり混ぜて
今日は角砂糖を入れずに飲むようだ。

すっかり普段通りの振る舞いに戻っているが、
唯一、身に付けていたロザリオは何処にもない。
些細な違い故、誰もが気づく訳ではないだろうか。

「昨日のメンテナンスはスオだった筈だが……
 まだ起きてこないのか?」
(+0) dome 2021/10/08(Fri) 22:06:45

【墓】 宣教用 ルツ

「私はひたすらに煩雑になったデータファイルの場所を
 整理されたな………デフラグと言うのだったか。
 自分ではきちんとわかりやすい場所に
 置いているつもりなのになあ。他にも項目はあったが……」

慣れるのに苦労して疲れてしまった。
稼働年数の分だけ蓄積されたファイル量も膨大だ。
外付けで増やしたデータも含めると更に。

「ああ、エマが見に行ってくれるのなら安心だよ」

まばらに空席がある食堂をちらりと眺め。
隅っこを気にかけたりしながら、みかんゼリーをつついた。
(+2) dome 2021/10/08(Fri) 22:44:27
ルツは、みかんに「ごちそうさま」を言った後、部屋に戻った。
(c5) dome 2021/10/08(Fri) 23:06:44

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

宣教用は、今日も傍らに腰掛けている。
あなたの胸元に預けたロザリオを一度見て。

「……やあ、アナ。今日もよく眠っているな。
 まるで『眠り姫』だ。
 子どもたちに本を読んで聞かせたのを思い出す」

君の綺麗な声で読み聞かせたら、きっと直ぐに人気者だ。
なんて笑って、それから緩んだ口元を少し引き締めた。
自分の膝元に視線を落とす。

「……昨日、ユーと話してきたんだ。
 君が望んで、ユーが与えた救いのこと。
 君たちが願った、
 グレイが幸せな道を歩めるような世界のこと。

 そして託されたんだ。君のことを」

『アタナシアスの事を宜しく頼む』
と。
救済者は、確かにそう言った。
(-31) dome 2021/10/09(Sat) 1:27:32

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

「なあ、私達は、少し長く生き過ぎたな。
 長く生き過ぎたから、世界が変わりきるその日を
 見届けることはないかもしれない。

 けれど、私達二人の世界を幸せで満たすことはできる。
 二人で幸せな道を歩もう。そして『証明』しよう。

 君の心は、救われたと」

あなたに遺された道は、死だけではなかったことを証明しよう。
未だに微睡みの中にいるあなたにそう語りかけ。

「……似合わん言葉を言ったかな。
 忘れてくれて構わない。さあ、もう少しおやすみ」

今までつらかった分、まだ休息をしていても許される筈だ。
ひとつ咳払いをしてから、
聖典の言葉を側で読んで聞かせ始めるだろう。

静かに、時間は過ぎていく。
(-32) dome 2021/10/09(Sat) 1:36:28

【秘】 待っていて アタナシアス → 宣教用 ルツ


アタナシアスは、笑っています。
(-35) otomizu 2021/10/09(Sat) 1:59:35

【独】 宣教用 ルツ

「救いを与えるのは、神の領分だ。
 領分だが……神は人間にしか救いを与えない。
 なればこそ君は、グレイの救済者であろうとしたのかもな」

メンテナンスの告知を遠くに聞きながら
誰に聞かせるでもなく、宣教用は独り呟く。

「救いを与え続ける君を救うのは、一体誰なのだろう。
 そればかりが気にかかる」
(-47) dome 2021/10/09(Sat) 9:20:58

【墓】 宣教用 ルツ

「さて、今日はアメと私が昼食当番だったな」

昼食の時間が近づいた頃。
ゲーム内に用意されていたレシピ本を片手に品目を決めた。
暇そうにしている当番以外のグレイも捕まえて
手伝わせたりしたかもしれない。
(+13) dome 2021/10/09(Sat) 15:08:13
ルツは、【ポテトパン】、【ロールキャベツ】、【人参とツナのサラダ】、【ミルクもち】を作った。
(c17) dome 2021/10/09(Sat) 15:10:57

宣教用 ルツは、メモを貼った。
(c19) dome 2021/10/09(Sat) 15:20:01

【独】 宣教用 ルツ

/*
みんな静かで怖い 秘話で不穏してるんですか?設定暴露してるんですか?エピローグになったら絶対一日目からじっくり遡っちゃいますからね
(-55) dome 2021/10/09(Sat) 17:06:14

【秘】 子守用 アメフラシ → 宣教用 ルツ

『アメは人間のためより』


子守用グレイとして。

『子供のためになったんだ』


それは、誰のためだったんだろう。

『アメは、グレイや人より』

『子供を、大事だと思って』


全てを、子供のせいにしているんじゃないかと不安になって。

『子供のために、なろうとしたこと。
 これがまちがいじゃなかったのならよかった』

『ルツにそう言ってもらえて嬉しい』


きっと、アメフラシは欠けている。
子供を"しんこう"している。
それが、自分の在り方でいいのなら、いいのだけど。
正しいか、みんなを見ていたら気になってしまった。

一人にでも、言ってもらえたのなら。
アメフラシは今までの自分と、これからの自分を、嫌いにならないで済みそうだと思いました。
(-78) toumi_ 2021/10/09(Sat) 20:25:08

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

5日目の午後。
宣教用は、いつもの様に傍らに腰掛けている。
いつの間にか寝台の横には黒いサイドテーブルが置かれ
その上で珈琲が、ほろ苦い香りを部屋に漂わせていた。

「ブラックが連絡してきた。君には聞こえたかな。
 明日でゲームは中断されるらしい。
 斯様な事態に陥っては、致し方あるまい」

穏やかな海色の瞳は、
ただグレイたちを見守るしかできなかった。
静かに息を吐いて、そろりと手を伸ばす。
眠るあなたの真っ白な頬を、揃えた指の背で撫ぜた。

「……明日には君も目覚めてくれるだろうか。
 それとも王子の接吻が必要か? なんてな。
 君の前だといつもより饒舌になる気がするよ」

ころころ笑ってから、
頬を撫でていた手で眠り姫の前髪を整える。
きっと君は聞いていてくれるから、
この習慣はもう寂しい独り言なんかじゃない。
(-84) dome 2021/10/09(Sat) 20:40:32

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

「時に、君の好物はなんだろうな。
 教会に連れ帰った暁には、司教らの要望なんぞ聞かずに
 ご馳走でも振る舞いたい気分なんだが」

それからは、やれ『子どもたちの様子をメッセージで聞いたのに返事が遅い』とか
『自分がいない間も教会が普通に運営できていたら絶対に仕事を減らすように抗議する』だとか、
教会の他愛ない話をして
夕飯までの時間が過ぎていったことだろう。
(-85) dome 2021/10/09(Sat) 20:41:30

【秘】 宣教用 ルツ → 子守用 アメフラシ

「うん。時に行動が最善でないときはある。
 だが、君の想いは正しく子どものためにあった。
 私はそう思っているよ」

信仰という形であっても、それは一つの正しさだ。
自らが信じるものの為に、愛が生まれる。

「ここで学びとれることを活かして、
 次に触れ合う子どもたちに優しくあろうと思うのも
 間違いではないだろうさ」

用意されたお茶を一口飲んで、柔らかく微笑む。
そうして瞼を閉じて、メモリの中の聖典を開いた。

「『愛を追い求めなさい』と。
 そういう言葉もある。
 だから、君だけの愛の形を見つけると良い」
(-94) dome 2021/10/09(Sat) 21:48:57

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「リヤ、リヤ。いないのか?」

崩壊が進む塔のどこか。
ひび割れた壁や床からは、ゲームを構築するための
コードが顔を覗かせている。

いなくなった小鳥を探して、呼びかける。
あんな置き手紙が残っていては、
探さないわけにはいかなかった。
(-98) dome 2021/10/09(Sat) 23:07:06

【秘】 待っていて アタナシアス → 宣教用 ルツ


部屋の中を、暖かい風が吹き抜ける。

あなたの声に応えるように。

肯定的な意味があるかのように。
(-99) otomizu 2021/10/09(Sat) 23:12:28

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「う――たを  ……
          わ―― すれた 
   かなりやは―― 」


第四階層、その最深部。
本来であれば正しいボスエネミーが鎮座していたであろう場所に、
金糸雀はいる。
小鳥を囚え、逃さぬ為に作られた鳥籠が其処にある。
鳥籠は人間一人をすっぽり捕らえられるくらいの大きさであり、
――金糸雀はその中にいる。
扉は、閉じている。

君の呼ぶ声に反応して拙い歌を止めると、顔を上げた。

「その声は、ルツ? 会いに来てくれたんだ。
 いるよ。 ぼくは、此処に!」


金糸雀は流暢に喋る。君が来てくれた事が嬉しくて、
喜び溢れんばかりの声色で君に声を返す。
(-100) crackpot 2021/10/09(Sat) 23:26:51

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「……ああ、ルツだ。
 急にいなくなるから、心配したんだぞ。
 もうエネミーが殆ど見当たらないとはいえ、
 危ないことに変わりはないのだから」

この扉は開くのだろうか。
そんな思考を挟みながら閉じた鳥籠に歩み寄る。

「それにしても、少し雰囲気が変わったかな」

あなたの拙い話し方しか知らなかった宣教用には、
流れるように言葉を紡ぐ姿が珍しく映ったようで。

「ここで何をしているんだ?」
(-101) dome 2021/10/09(Sat) 23:49:47

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「心配してくれたの? ありがとう」


やっぱり、君は優しいな。皆優しい。だいすきだ。
だから、やっぱり皆と離れたくない。


「エネミーはね、ユーが殺してくれたの。
 此処に居たボスエネミーもね」

直ぐ傍に、優しい医療用もいる筈だ。
ぼくらの会話に横槍を入れたりはしないだろうけれど。
――最深部。ボスがいた筈の此処にいるのは、医療用と金糸雀だけ。

「――…ぼくの中にはね、もうひとりいるの。
 正しくは、その"バックアップデータ"。
 ぼくはその一部を、ぼくの中に復元した」


だから、今はこうなった。
唄を思い出すことは出来ないけれど、それでももういい。
近付く君を止めはしない。けれど、鳥籠に触れたとて扉は開かない。
近付けば気が付くだろう。この扉には頑丈な南京錠が幾つも幾つも掛けられている。
これは、金糸雀が揺るがない為のもの。

「――… みんなを、待っていたの。
 ねえ、ルツ ルツ。 ルツは……
 現実に戻りたいって、思う?」
(-102) crackpot 2021/10/10(Sun) 0:06:25

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「エネミーがいないのは幸いだが…」

先日言葉を交わした医療用を一瞥する。
置き手紙はリヤを案じるような内容でもあった。
この子との会話を優先しろと、そういうことなのだろう。

「二人分の人格データがあったのか。
 なぜ今になって復元を?」

重たげな南京錠を軽く揺らして、
容易には外れないことを実感する。
鳥籠というよりも、
牢獄と形容すべき檻を隔てて小鳥と対峙した。

「私は戻るつもりだよ。約束があるんだ。
 アナを起こして、現実に帰って、
 あの子に幸福を見せてあげなくては。

 しかしその様子だと、リヤは戻りたくないのかな」

首を僅かに傾けて。
檻の隙間から、海色の瞳が見つめている。
(-103) dome 2021/10/10(Sun) 0:27:10

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「…… カナは昔死んだの。
 わたしたちはお互いにお互いをバックアップにしてた。
 身体は無くなっても、それがある限りいつかはって思ってた。
 でも多分、そのいつかは来ない。
 ……わたしは、ユーに優しい死を味わわせてもらった。
 とても穏やかで気持ち良くて、素敵な気持ちだった。
 だから、 一緒に死のうと思って」

鉄格子を真ん中に置いて、君を見る。
この扉は多分、金糸雀が望まない限り開かない。籠を力尽くで破壊すれば或いは。
それでも格子の隙間から手を伸ばせば、君に触れる事は出来る。
錠に触れる君の手に、金糸雀の手が伸びる。
触れる、だけ。ちょん、って丁寧に触れて、笑った。

「アタナシアスは、……アタナシアスに、会えた? 約束って、何?
 わたしは、仲間が欠けたのがとても辛かった。
 …… 眠らせてあげよう。
 ルツ。 ルツ……
 アタナシアスじゃない。ルツのしあわせは、なに?」

君の手を、きゅ、とやわこく握る。
捕らえるというよりも縋るような仕草。
君の目を真っ直ぐに見る。

「ぼくと…  一緒に… 死のうよ。
 みんなと… 一緒に。 ここで、 終わろう」
(-104) crackpot 2021/10/10(Sun) 2:35:52

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「死は安らかなものだ。それを否定はしない。
 けれど、私にはまだ不要のものだな」

手を尽くせば、無理に壊すことは可能だろう。
しかし、外へと飛び立つのは小鳥自身の
意思によってでなければいけないと考えていた。
触れるあなたに、微笑みを返す。

「会えたよ。
 君にも言ったろう? アナを必ず連れて帰るとな。
 
アタナシアスにとっての救いが、『死』ではなかったこと。
 あの子にはまだ他の幸福が待っていること。

 それを証明する。ユーとも約束したんだ」

小さな手を握り返して、
真っ直ぐに、縋る瞳を受け止める。

「君と一緒にいるのを、拒むつもりはない。
 でも、ここで終わるつもりもない。
 私の幸福は…私の大切な者たちが心から笑っていることだ。
 君は今、心から笑っているか?

 本当に救いが死しか遺されていないのなら、
 魂を天へと送る言葉を唱えよう。それは私の使命でもある。
 だが、まだ他に道があるのならば
 どうか思考を止めないことだ」
(-105) dome 2021/10/10(Sun) 3:10:33

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「そう。 ルツは言ったよ。 連れて帰るって。
 わたし、信じた。ルツは嘘を吐かないって。

 
でも、アタナシアスは此処にいない!


仲間は欠けた侭だ。金糸雀が大切にしたかったものは欠けたままだ。
会えない侭、この場所は0と1に溶けていく。崩れ出している。

「欠けた侭、現実に帰る。其処にはもう、あなたたちは、いないの。
 ぼくに残るものは何もない。カナはいない。
 ユーも、ルツも、スオも、アタナシアスも、誰も、 何もいない。
 ぼくたちはグレイ。 人間の道具。 現実では、変わらない。
 道具が道具を、どうやって救うの?」

――ぼくとわたしは、どうやって救われるの。
握り返してくれたその手を、強く強く握り締める。力を込めて、全部の感情を込めて。

「…… 死 そのものは穏やかなだけ。
 ぼくは、死に拘っている訳じゃないの。それはユーも分かってる。
 ぼくは、みんなと、此処にいたいだけ。みんなと一緒にいたいだけ。
 一人で逝きたくない。一人で生きたくない。
 わたし、 みんなと一緒なら、」

緩慢な所作で目を閉じる。考え込むような間を置いて、目を開く。
同時、君の頭上。金糸雀の"殺意のかたち"は其処に現れる。
大きな鳥籠は金属の軋む音を立て、刹那の間を置いて落下する。
当たったとして、一撃で死を齎す程の物じゃない。
強く打ち付けたとて気絶が精々。避けるのも容易だろう。
死を与えるのは金糸雀ではなく、医療用の優しいものであるべきだ。

「――――ルツ。 死を、味わってみよう。 それはとても心地良いものだから」
(-106) crackpot 2021/10/10(Sun) 4:03:54

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

私は、私の言葉を嘘にしない


魂の悲鳴ともとれるその声を、正面から受け止めて、
尚も宣教用ははっきりと言い切った。

「私は此処にいる。アタナシアスも、戻ってくる。
 
それは絶対だ。

 そして忘却こそが真の死だ。
 彼らを真に失いたくないのなら、記憶し続けなさい。

 私達は道具だが、心ある道具だ。
 心だけが、心を救う。
 一人で生きたくないのなら、みんなで生きればいい。
 まだ失われていないものを、諦めてはならない」

剥き出しにされた殺意にも、毅然として立ち向かう。

「わからず屋の子どもの相手は慣れたものだ。
 
ならば君の覚悟と、揺るがない想いを見せてみろ


強く握る手を振りほどくことはない。
宣教用は、そこから決して一歩も動かない。
あなたに必要なのは、寄り添ってくれる誰かだから。
感情全てを、海はその水面に映す。

頭上から迫る鳥籠は、
鈍い音を立てて身体に打ち付けられるだろう。
(-107) dome 2021/10/10(Sun) 4:48:28

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「……っ!!」

鳥籠は甲高い金属音。機体に大きな亀裂が入ったろうか。
危険信号を知らせるエラーログの
赤と黒のウィンドウが周囲に無数に展開された。
軋む身体を、脚に力を入れて保ちながら、口を開く。

『たとえ私が死の影の谷を歩もうとも、災いを恐れない。
 君が私と共にいるからだ』

ルツは、破片の舞う中で言葉を紡ぐ。
聖句とともに亀裂が修復されていき、ログがその数を減らす。

『からだを殺しても、
 魂を殺せない人たちなどを恐れてはならない』

ルツは、言葉を紡ぎ続ける。
未だ身体の周囲に赤いエラーログを幾つも表示させ
荒い息を吐きながら、グレイはそこに立っている。

「ああ、これが君の考える穏やかな死か?
 随分と荒っぽいことをする」

笑みを浮かべてはいるが、損傷は決して小さくない。
(-108) dome 2021/10/10(Sun) 4:51:14

【独】 宣教用 ルツ

/*
ところでアタナシアスチャンの『肯定』が『明日目覚める』と『王子様の接吻』どちらに意味が掛かっていると受け取るかで私の社会的死かロール的死が決まる気がしてずっと悶えている。どうしよう。私のなけなしの読解力に助けてほしい。情けないぜ助けてくれ情けないぜ情けないぜ。
(-109) dome 2021/10/10(Sun) 6:34:10

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

5日目の夜。
宣教用は、相変わらず傍らに腰掛けている。

「…………」

ぱたん、と聖典を閉じ、窓の外へ視線を向ける。
雲間から月が顔を覗かせる、データで作られた夜空。

「この数日で本当に色々なことがあった。
 大変な出来事が多かったが……
 悪いことばかりではなかったと思っているよ」

あなたや、他のグレイたちとの日常は、
とても得難い充実した時間だった。
それは紛れもない真実だ。

「そろそろ就寝時間か。
 ここで明かす夜も最後になるな」

椅子から腰を上げてあなたの顔を覗き込む。
寝台に片手をつけば、微かに軋んだ音を立て
くすんだ緑青色の髪がその身体の上にさらりと垂れる。

人工的な月明かりが二人を照らし、
室内は薄っすらと青い光で満たされていた。
(-111) dome 2021/10/10(Sun) 12:50:56

【秘】 宣教用 ルツ → 待っていて アタナシアス

未だ眠りに揺蕩うあなたの頬に手を添えて、
輪郭を確かめるようになぞる。
それから胸元に手を伸ばし
銀のロザリオをそっと持ち上げれば、
黒水晶の珠同士が微かに当たる音だけが部屋に響いた。

瞼を閉じ、柔らかく十字架に唇を寄せる。

───祈りを贈るように。

「……おやすみ。また明日」

薄く笑い、それだけ伝えて、
暫くあなたの寝顔を見守ってから、部屋を後にした。
(-112) dome 2021/10/10(Sun) 12:51:39

【独】 宣教用 ルツ

/*
まじで一生壁打ちにしてたけど終わった後にシバかれないかな??引かれないかな……??
腹を括っておこ……。
(-113) dome 2021/10/10(Sun) 12:54:42

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「ルツ   ルツ…… 其れは綺麗事だ。
 バックアップデータはぼくの中にあっても、
 身体がそこにない。触れられない。もう、一緒に未来を紡げない。
 
 ――此処はもうおしまいになっちゃう。
 この塔だってもう崩れて来てる。きっとこの四階層だってもうすぐ。
 …… ここが終わる前に、 わたしはアタナシアスに会える?
 現実に戻ったら、わたしはまたお屋敷に帰るだけ。
 諦めないためには、時間がないよ」

この塔は一体何処まで崩れてしまったんだろう。
内側にいるぼくらには分からないけれど、外から見たらもう、
頂上の辺りは0と1に戻ってしまっているんだろう。
――ゲームが強制終了されてしまったら、もうおしまいだ。
やさしい時間はすべておしまい。
金糸雀はそれが嫌でたまらない。君が何を言ったって、嫌なものは嫌。
……だというのに、君が決して手を離さないから。
繋いだ温もりが、何があっても残ってくれるような気がしたから。
だから、……君に鳥籠をぶつけて、君に痛みを与えた時。
自分が望んでそうした癖に、動揺してしまった。
(-117) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:19:48

【秘】 忘却の金糸雀 リヤ → 宣教用 ルツ

「―― わ たし、 は! 違う……
 わたしは、 ルツに痛い思いをさせたいんじゃない!」


高い声は、大きく叫ぶ。唄を忘れてただ叫ぶ。

「誰にも痛い思いなんてさせたくない!
 ユーなら、ユーならやさしく終わらせてくれる!
 だから、 お願い ルツ  ルツ……」

項垂れる。鳥籠の扉に掛かった頑丈な錠を見る。
ぽた、と涙が一粒落ちる。機械に必要のない機能。

「道具らしく、一緒に、みんなで、終わろうよ。
 ぼくが現実で生きていくために、この思い出は優しすぎて、
 …――毒なんだ」

…… だから、たすけてよ。


また、ゆっくりと瞬きをする。閉じて、開く。
今度は鳥籠は、君の頭上を襲わない。
金糸雀の居る鳥籠の横に、同じ大きさの鳥籠がひとつ、現れるだけ。

「…… つかまえさせて。ルツを。きみたちを、みんな」

…… たすけて。
(-119) crackpot 2021/10/10(Sun) 14:21:40

【秘】 宣教用 ルツ → 忘却の金糸雀 リヤ

「綺麗事。そうだな。綺麗なものは、嫌いか?
 
思い出と生きて何が悪い。

 私のメモリの中は、
 死を看取った同胞のプログラムでいっぱいだ」

まだ衝撃で霞がかかる思考を、悲痛な叫びが晴らしていく。
頭を押さえながら、それでも言葉をかけ続ける。

「終わらないものはない。
 幸せも、不幸せも。痛みも、安らぎも。全ては繰り返す。
 一瞬で過ぎ去ってしまうから、その価値を私達は尊ぶ。

 失われていくものから、目を逸らさないことだ。
 悲しみを水として、新しく芽吹く喜びがある」

空いた片手でエラーウィンドウを握り潰す。
破片は黒い霧状になって消えた。

「毒とは薬だ。
 優しい思い出があるから、私達は生きていける。
 それに浸かったまま停滞することを、毒と言う」
(-125) dome 2021/10/10(Sun) 14:58:27
 




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生存者 (3)

エマ
9回 残 たくさん

これは、休暇だ。

ジョシュア
0回 残 たくさん

人間?

アメフラシ
0回 残 たくさん

 

犠牲者 (5)

スコーピオ(2d)
0回 残 たくさん

 

みかん(3d)
0回 残 たくさん

橋は落ちました?

ドゥーガル(4d)
2回 残 たくさん

確かに傍に居たよ

アタナシアス(4d)
0回 残 たくさん

幸せを

リヤ(5d)
0回 残 たくさん

大丈夫。

処刑者 (4)

シェルタン(3d)
1回 残 たくさん

 

ルツ(4d)
0回 残 たくさん

君に祈ろう

スオ(5d)
12回 残 たくさん

不完全な猫

ユー(7d)
22回 残 たくさん

お大事に

突然死者 (0)

舞台 (1)

ブラック
0回 残 たくさん

 

発言種別

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独り言
内緒話
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死者のうめき
舞台
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