「堂本、軟弱」

年上を軟弱呼ばわり！

「……でも気持ちもわかるから……
　素直に男湯いくのが平和ではないのかね」

「水着があるなら、水泳の授業と
　あまり変わらないと思うのだけれど」

流石に裸で混浴と言われたらNOである。

>>氷室さん



茫然です。



壊れたロボットみたいになっています。

「女の子も見られて良い気分しないんじゃない、かなぁ…。」

あれ、僕がずれてるの…？
少し自信なくなってきた。

謎の持論が飛び出しました。

だが確実に負けてる、色々。

「ってかさー、そりゃプールと同じかもだけど
　色々気分が違いすぎねぇ……？」

「時間をずらしたり、好きな方に入ったりすればいいだろ。
　俺はもう体をあっためたあとだから、布団敷いてもう寝る。
　テーブルとか食器の残りとか、廊下に出すからな」

土鍋とかコンロだとか、手入れのいるものはさすがに施設側が手入れするだろう。
事後処理はどのようにすればいいかを聞き取ってそれに従いつつ、
食べ終わった残骸であったり大テーブルの周りを囲んだ座布団だったりをまとめていく。

ｻﾞﾜ……



女子と裸の付き合い、を？

「見てくれだけならそりゃあプールと同じですけどね。
　実際には色々違うじゃないですか。
　お風呂とプールは……違うんですよ！
　違うんです！」

どうにも生理的な部分が大きく、説明できなかったので
こう言う他なかった。
女湯に入ればいいだけなのになぜかくだらない論戦をしてしまう図。

「…？ええと…真尋くんのそれ、色々誤解が出そうだけど…大丈夫？」

思春期あるまじき発言に首を傾げた。

「あ、残ってる食器は
　あたしこのまま洗っちゃ、う、よ──」

洗い場に立っている少女。
蛇神から食器を受け取ろうとして、
久瀬の言葉に硬直してしまいました。

「久瀬。」

爆弾発言その２。
言葉裏を察して子供のころの話をしてるんだと思いますよ。

ｻﾞﾜｻﾞﾜ……



恐ろしい子！！

「うん…僕も…。阿門くんに続こうかな。
お風呂は夜中に済ませちゃうけど一応ノックはするから返事くれると助かるかも。」

冷えてきたなぁと両手を擦り合わせつつ
食べ終わった食器はゴム手袋をして洗い、適当に整頓する。

「ん…あ。何かあったら個室借りてるからノック…ええと、多めにしてくれれば出るね。」

「わー修羅場」

スッポ抜けた行間に察しは付くけど語弊がすごいね。

「まあどこ入るかは個人の自由ってやつじゃん？
　俺はしないけど…」

>>33
「あ、手伝うよ」
硬直してる人の横からお皿をかっさらい、洗った。

どゆこと！？

「いや、気にするでしょっていうか……
　入ったら通報されるっしょ……何いってんのマジ……」

「俺は……うん、性別関係なしに水浴びしてたかも。
　父さん母さんは気にしないでいいって言ってたけど、普通気にするんだよこれが。今思うとよくない」

ちょっと苦い顔をしている。
察しているのか適当に乗っているのか。

「久瀬は言葉に出す前に作文用紙に全部書き出せ」

食器や備え付けのものを渡してすっかりきれいになったテーブルを拭いて、端に寄せた。

「男湯に人がいるかもしれない状況で女湯に入りたくなくなってきた」

だって、衝立……
この状況で衝立……

>>39

「────」

「あ、ありがとう」

再起動しました。

「といっても、ずっと一緒に手伝ってくれてたから
　もうすぐ終わるけど。
　助かったよ」

「ぼくがぼんやりしてる間に、
　なんだかやらしい話してる？？」

察する能力が最底辺。
空気が読めない男である。

色々カルチャーショックを受けながら立ち上がった。
このままではいけない。

「あー……腹いっぱいになったし、俺ちょっと身体動かしに行くわ。ダンスバトル近いんだよ」

ずっとだらけているわけにはいかないと、踊りに向かう様子だ。

「日本語って難しいわよね」

分かってて続きを促していたらしい。

「嫌がるなら俺は風呂入るのを後にしてもいい」
「配慮は、大事だから」

原因を全部投げ出して譲るポーズを見せる。