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人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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【人】 雨宮 瀬里

 

 きっとお祖父さんが、
 もしくはお手伝いの人が。

 治療が1日近く掛かることを私に伝えたのは
 それから間もなくのことだったし、
 きっと、私は不自由なく滞在させてもらえたのだろう

 食事も、寝床も、きちんと宛てがわれて
 私はそこで貴方を待つことになる

 
(19) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:58:57

【人】 雨宮 瀬里

 

 1時間、2時間、
 経過する時間の中で、
 私は常に貴方のことを思い浮かべた。

 まだ、私は貴方のことを愛している。

 そんな言葉を反芻しながら、
涙を流しながら

 恋心を何度も確かめた。

 同時に、恋心を抱いているということは
 まだ、貴方の治療が終わっていないということだ。
 それは、私にもわかること。

 同時に、貴方のことを思い出せるということは
 まだ、貴方の治療が終わっていない可能性があるということ
 それは、私にはわからないこと。


 貴方への恋心を最後に確かに感じたのは、
 私が眠りにつく前のことだった。 *

 
(20) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:59:50

【人】 宮々 蓮司

瀬里が泣いていた。
わかってる。
あの微笑みが作り笑いじゃないことぐらい。
あれは瀬里の心からの微笑みだ。
でも、そう、泣き顔をかくした顔だった。



瀬里をひとり残して離れへと向かう。
沐浴を済ませ、鎮痛成分のある薬湯を飲んだ。
精神が追いついてきてゆっくりと眠気にもにた浮遊感に包まれる。

思い浮かぶのは瀬里のことばかり。
もしも、俺が変わってしまったら、瀬里は泣くだろうか。
瀬里まで変わってしまうことは思い及ばなかった。

(21) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 19:23:54

【人】 宮々 蓮司

 
 「 爺さま。
   瀬里を、連れてきた女の子なんだけど。」


準備をする祖父に向けて話しかける。


 「 もしも、
   俺が彼女のことがわからなくなっても、
   ……彼女に会わせて欲しい。」


恋心が失われて、もしかしたら記憶までなくなって、彼女のことがわからなくなっても、会えばきっと思い出せる。
思い出せるはずなんだ。
(22) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 19:24:17

【人】 宮々 蓮司

陽が落ちて、
月が昇り、木々が風に揺れる。

背中に祖父の気配を感じながら、
頭の中は瀬里のことだけで一杯にしていた。


初めて会った時のことも、
恋矢によって結ばれた時のことも、
それから一年の間はずっと瀬里との思い出ばかり。
笑顔も、真剣な顔も、それから……



 
「 泣き顔は、……まだ見たことなかったな。」



そう小さく呟いくと同時に、
意識が段々と小さく希薄になっていった。
(23) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 19:24:45

【人】 宮々 蓮司

夢を見た。

とても大切な人と手を繋いでどこかへと歩いている夢。
顔には陰が掛かっていてそれが誰かはわからない。
俺は、その子の名前を呼んでいるのに、それがどんな音なのかわからない。
聞こえない。
自分の声も、彼女の声も。


 
目を覚ました時。
朝の日差しが辺りを包んでいた。

まだ早朝だと言うのに随分と暑く感じられ、季節がもう夏へと移り変わったのだと知った。*
(24) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 19:27:10

【人】 雨宮 瀬里

 

 夢を見た。

 とても大切な人と手を繋いでどこかへと歩いている夢。
 顔には陰が掛かっていてそれが誰かはわからない。

 私は、誰かの名前を呼んでいるのに、
 それがどんな音なのかわからない。

 聞こえない。自分の声も、誰かの声も。

 
(25) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:14

【人】 雨宮 瀬里

 

 目を覚ますと、私は知らない場所にいた。
 朝の陽ざしがとても眩しく、暑く。

 季節が夏に移り変わっていることを知る。

 
   知らない場所、というのも語弊があった
   私は確かにそこを知っていた。
   知っているはずなのに、思い出せないのだ。



 
(26) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 私は私のものであるらしい♀唐開ける

 私のものであることはわかっている
 だけど、そう、何かが違う。
 
 鞄の中を開ければそれは顕著で、
 詰められた服はどれもカジュアルなものばかり
 
 だけどそれも、
 どうしてか私のものであることはわかってる。
 ただ、それを着ていた記憶がないだけだ。

 
(27) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:50

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋矢を取り除いた貴方と
 それに伴って恋矢が消滅した私と
 その程度に差があったかどうかは神のみぞ知る話

 少なくとも私には
 あの春から今までの記憶が
 ぼんやりと、朧げにしか残っていなかった
 朧げに、残っていたことは、不幸中の幸いか。


 ……いや、思い出そうと思えば
 思い出せることもある
 
 例えば私が、学校を卒業して弟子入りをしたこと
 そういえば着る服が変わったということ
 そう、私は確かにあれから1年以上の歳月を
 雨宮瀬里として生きてきたのだ。

 季節が夏に移り変わっていたことも、
 次第に納得することは、できた。

 
(28) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:22:27

【人】 雨宮 瀬里

 

 私がそれを見つけたのは、
 たくさんの違和感を抱えながら
 見知らぬ部屋を見まわしているときだ

 一通の手紙。>>1:L0

 瀬里へ、と書かれたそれを、手に取ると
 私はその封を開く。

 見慣れた文字。
 見知らぬ文字。


 「 瀬里へ 」


 小さな声でそれを呟く。
 誰かの声がそれに重なった気がしたけれどすぐに霧散した

 
(29) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:22:44

【人】 雨宮 瀬里

 


        


        
宮々


        
蓮司


        


        
お見合い


        
記憶



 手紙に書かれた単語が、
 ただの単語として、意味も成さずに滑り落ちていく

 だけど、ここに書かれたことが本当だとすれば……
 私は、暫くその文字をずっと指で辿っていた。 *

 
(30) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:23:18

【人】 宮々 蓮司

俺は宮々に戻っていた。
そう、体の不調を祖父に相談し、その治療のために。
それを思い出して最悪の気分だった。


とても幸せな夢を見ていた気がする。
どうしてもどんな夢だったか思い出せないが、とても幸せな夢。


だが、其れがただの夢であるとわかればあとは憂鬱だけが残った。
これから陽が高くなればまだまだ蒸し暑くなるだろう。
(31) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 22:27:57

【人】 宮々 蓮司

着替えを済ませて離れを後にした。
昨日は顔を合わせなかったが、いつまでもそうではいられないだろう。

父と母、そして弟と妹。
祖父を除けばそれが家族と呼べる者たちだ。
本音を言えば顔も見たくない。


気が重い。
足取りも。

ここへ来るときは、そんなことほとんど気にしなかったのに。
なぜだろう、わからない。
(32) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 22:28:16

【人】 宮々 蓮司

瀬里の部屋の扉を誰かが三度叩いた。


 『 雨宮瀬里さん、と言ったか。
   よく寝られたかな? 』


扉を開ければそこにいたのはひとりよ老人だった。
好々爺といった感じで笑みを浮かべた物腰柔らかな老人。
髪は白く、皺は深く、そして両の瞳は紅く。


 『 朝から突然すまんの。
   いきなりじゃが、

   あんた、
   ……ここに来た理由を覚えておるか? 』


ニコニコとした笑顔。
だが、その目は決して笑ってはいなかった。*
(33) JohnDoe 2022/05/27(Fri) 22:29:09

【人】 雨宮 瀬里

 

 扉が3回叩かれる。
 そこに立っていたのは見知らぬ老人だった。
 ほんの少し、身構える。

 人のよさそうな顔つき、白い髪、刻まれた皺
 そして ────── 紅い瞳。


 「 ……あの、えっと。
   ここに来た理由…?
   いえ、覚えていません。 」


 不安げな表情を浮かべながら、
 私はその老人に答える

 紅い瞳が、どうにも心をざわつかせる。

 
(34) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:40:45

【人】 雨宮 瀬里

 

 答えながら、私は老人にさらに問いかけるだろう
 手に持っていた封筒を見せながら。

 手紙を見せはしないが、
 いわゆるラブレターというやつに近い。
 他人に中身を見せるものでもないだろうから。


 封筒の表面には「瀬里へ」と書かれており、
 裏面には「蓮司」と書かれているはずだ。


 「 手紙は、蓮司、という人からのものでした
   私は、……ちょっと、わからなくて。
  
   あの、ここは、どこなんでしょうか。
   あと、この、宮々、というのは、その… 」


 言葉を紡げない。
 宮々が何を指すのかはわからないし、
 矢継ぎ早に聞いた質問の答えは、
 この目の前の老人が持っている、そんな気がした。

 答えを待つのが正解だ、と。

 
(35) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:41:22

【人】 雨宮 瀬里

 


 私は、気づかなかった。
 
 その名前を、滞ることなく宮々いえみやと読めたことに。

 かつて冗談でもなんでもなく
 雨宮瀬里という人間は、その名前を初見の時に
 みやみやさん、と呼んだというのに。 *


 
(36) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:41:51

【人】 宮々 蓮司

老人はその答えに目を細めた。
崩れぬ笑みはその胸の内を明かさない。


 『 そうか。』


短くそう言うと老人の背中に純白の翼が現れる。
恋天使の翼。老人は女に自分が同類であると示したのだ。
小さな身体に似合わないかなり大きな翼。


 『 宮々はその蓮司≠フ家じゃよ。
   今のあんたには知らん男だろうがな。』


相変わらず口元には笑みを浮かべたまま、笑わぬ目を女に向けていた。
(37) JohnDoe 2022/05/28(Sat) 9:41:59

【人】 宮々 蓮司

老人は少しばかり逡巡するようを見せた。
飄々とはしていたが何か迷いのようなもの。


 『 恋矢についは知っておるな?
  蓮司≠ヘあんたの恋人≠カゃった。

   ……手違いでな。

   それでわしがその手違いを元に戻したのじゃよ。』


老人は言う。
ちょっとした事故で二人は恋矢に結ばれてしまったと。
宮々にはそれをなかったことにする方法があって、二人の同意のもとにそれを行ったのだと。今はその影響で少し記憶に混乱が生じているだけなのだとも。
(38) JohnDoe 2022/05/28(Sat) 9:43:10

【人】 宮々 蓮司

 
 『 朝食が済んだら駅まで送らせよう。』


老人の赤い目が笑う。
その背の大きな翼をはためかせながら。*
(39) JohnDoe 2022/05/28(Sat) 9:43:29

【独】 雨宮 瀬里

/*
どうしようかな!このままかえるか、あいにいくか
(-4) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 9:49:26

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ………手違い 」


 私はただその言葉を繰り返す。
 ちょっとした事故、恋矢をなかったことにする、
 その言葉を頭の中で繰り返した。

 
 「 そう。なんですね。でも、 」


 でも、の言葉の先を紡げない。
 この頭にこびりつくほんの少しの違和感はなんだろう。

 
(40) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 10:06:13

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋天使のお見合いのことは知っている。
 蓮司という人が手紙に書いていた、
 お見合い、というのはそのことだろう。

   恋天使のお見合いで
   手違いなどが起こるだろうか


 手紙が本当であるならば
 蓮司という人は、私を愛していてくれたらしい
 記憶を喪っても、取り戻したいと思うほどに。

   一番私が引っかかっているのは
   その感情を目にしても、
   何も嫌な気持ちが起こらないということ。
   私が恋に抱いていたはずの忌避感を
   なぜか抱いていないということ

 ── まさに、私は恋をしていたのだろう。
    そしてそれが、嫌な感情でなかったことだけは
    どうしてか、今も思い出せるのだ

 

 
(41) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 10:06:42

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ……あの。
   蓮司さん?に、会うことはできますか 」


 私はまっすぐに紅い瞳を見つめて問う。
 
やっぱりこの紅い瞳は私の心をざわつかせる。


 会ってもわからないかもしれない。
 会っても思い出せないかもしれない。
 思い出しても、何の意味もないのかもしれない

 だけど手紙のそのひとは、私に会いたいと望んでいた
 それが、そのひとと記憶にない私が望んだことならば
 せめて叶えるくらいは、……そう願って。 *

 
(42) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 10:07:02

【人】 宮々 蓮司

老人は目を伏せた。
先ほど広げられた翼は折り畳まれている。


 『 会ってどうする?
   既に恋矢は抜き取ったあとじゃ。
   二人ともそれはよくわかってるはずじゃろうに。』


口調が少しだけ棘を帯びた。
恋矢が結びつけた二人の恋。
それがなくなったのだから、二人はもはや恋人でも何でもない。
赤の他人になったのだと、老人はつげていた。
(43) JohnDoe 2022/05/28(Sat) 10:47:24

【人】 宮々 蓮司

記憶の混乱。
なぜここにいるのかその理由すらわからず、突然恋人がいたのだと言われればその混乱は益々深まったことだろう。
それをどうにかしたいと思うのは、極自然のこととは言え。


 『 あまり混乱はさせたくないんじゃが。」


老人が渋っているのは明らかだった。


 『 まずは朝食を摂りなさい。
   その間に蓮司に会うかどうか聞いておく。』


老人はそういうと女の意向など気にもせずに部屋を後にする。
蓮司≠ェ会うと言うのならば会わせる。
そうでなければ──── *
(44) JohnDoe 2022/05/28(Sat) 10:47:57

【人】 雨宮 瀬里

 

 広げられた大きな翼
同族の証
が畳まれる
 残ったのは紅い瞳のそのひとだけ。

 
 「 それは…… 」


 会ってどうする?の問いには言葉を詰まらせる
 話しがしたいという気持ちもないし
 会っても知らない人だろう、という想いは強い
 赤の他人になった、そう告げる老人の声は、
 まぎれもなく事実だった。

 それは今の私にとって≠サの通りの意味を持つ
 
だけど前までの私≠ノとっては?


 
(45) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 11:32:10

【人】 雨宮 瀬里

 

 手紙が残っていたことと、
 手紙にお見合いと書かれていたこと
 恋に対する忌避感がないこと。

 それらは確かに私に恋人≠ェいたのだろう事実を
 浮かび上がらせる。

 老人や、この手紙の主が嘘を吐く理由もない…筈だ。
 老人が渋っているのもそれが真実だからだろう。

 そして老人にも、私が戸惑っている様子は
 そのまま伝わるに違いない。

 
(46) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 11:32:22

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ……だけど、
   会わないのは、後悔すると、思うから。
   多分記憶が混乱する前の私だったら、
   会いたい、って願うような、そんな気がするんです 」


 そのひとの気持ちはわからない。
 今の私の気持ちでもない。

 だけど今までの雨宮瀬里≠セったら。
 そうしたい、と望むだろうから。

 気の強い、私のことだから。
 20年以上この心で生きてきた。
 記憶がなくても、私のことくらいはわかる。


 朝食を食べろという声には頷いて、
 私は蓮司≠フ意向を、老人の答えを、待つことにする
 
(47) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 11:33:31