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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【赤】 “観測者” 処暑

―― とある“手紙” ――



『 5月×日 天気:晴れ 気温:恐らく少し日差しが暑い

  この地は水田が広がっている。
  立夏の季節であるから田植えの終えた水田が見受けられる。
  水の張られた田が、青空を映している。
  その中に立てば、美しいと思うのかもしれない。

  海では初鰹の季節だ。
  船が大物を運んできている。
  そろそろ、海に行っても心地の良い季節かもしれない。

  ……                        』


[ 『エアリス』の文の内容は様々だけれど。
 気紛れに“返事”を書いた時の手紙には、此方の様子を聞く言葉が書かれていたのかもしれない。>>3:*105
 ……はっきりとは、覚えていない。あくまで気紛れでしかなく、相手の事を思って書く手紙、とは言い辛いものであったのだから。
 私は文学者ではないから、飾り気もない描写。

 ……それの何が面白かったのか、それからも“ななし”宛に『エアリス』からの手紙は届いたし、私も返事を書く頻度は増えた。 ]
(*12) 2022/01/27(Thu) 2:33:36

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 『大寒の灯守り』である彼女。
 同じ、と言っていいかは分からないが、双方領域からあまり出る事はなく。>>3:*103
 統治域も離れているし、灯守りとしての関わりは、そう多くはなかった。

 但、この手紙は私と彼女を繋いでくれていた。
 私は『エアリス』が“誰”かという事は知っていたけれど……“灯守り”とやりとりをしているというよりは、月に語りかけているような、そんな心地であったけれど。
 そんな、不思議な感覚を覚える関係だと思っていた。 ]

 
(*13) 2022/01/27(Thu) 2:34:12

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ ある日の『エアリス』からの手紙。
 そこに綴られた言葉に、私は動きを止めた。>>3:*107
 今の私の在り方の本質を突くような言葉。
 返事に何を書くべきかは迷い、暫く白い紙の前で一文字も書けなかった。 ]
 
(*14) 2022/01/27(Thu) 2:34:42

【赤】 “観測者” 処暑

 

 『 私は、世界が嫌いです 』


[ 
ユラ
弾き出した
世界、なんて。
 私はもう、世界というものを
せない。 ]

 
(*15) 2022/01/27(Thu) 2:35:20

【赤】 “観測者” 処暑

[ 素直に質問の答えを書いたのは、別段隠す事でもない、と思っていたからというのもあるけれど、
 人に伝えるという事が欠けている私がきちんと答えを返せたのは、これが手紙という媒体であったから、というのもあるだろう。
 私は、文字でなら、僅かに雄弁であるから。>>3:20


 但、深い理由は書かずに、質問の答えとしてシンプルなそれだけの文。
 どうして彼女は私にそれを尋ねたのか。
 此方の事を見透かしているのだろうか、とも思ったけれど、もうひとつ思うところがある。 ]


 『 貴方も、世界が嫌いなのですか? 』


[ 自分を傍観者に置いてしまいがちの私が、こうして誰かに質問をするのは、とても珍しい事だった。
 大寒の領域、それから統治域は雪の世界。
 それを知ってはいるけれど、彼女の内面まで、“見る”事は出来ないから、彼女がどう思っているのか、ということは、私は知らなかった。

 さて、返事らしい返事はあったかどうか。 ]
(*16) 2022/01/27(Thu) 2:36:01

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……あ

  ………………こんにちは、大寒さん


[ 手元には、食べかけの椿餅と菓子切り。
 和菓子を放置して、また手帳へと向かっていた私は、不意の声掛けに顔を上げた。>>3:118
 雪のような白いドレスに、それから中央の人間に渡されていたブーツ。大寒の灯守りである彼女の珍しい姿。
 何の用だろうか、と、じっと見つめたけれど、沈黙の落ちる時間はそう長くはなかったか。 ]


  ……?

  ……………ええ、構いませんよ


[ 大寒の彼女の言葉に、私は目を瞬かせる。
 どうして彼女が誰かの手紙を預かり、それを処暑域の誰かに届けようとしているのか。様々な疑問が浮かんでいく。
 面倒、だと思う訳ではない。むしろ、興味を引かれる。
 しかしそれが会合の資料の裏に書かれたものである事に気付けば、私はぴたりと固まった。 ]
(11) 2022/01/27(Thu) 2:37:12

【人】 “観測者” 処暑

 
  ――――――……


[ “ななし”宛の手紙。
 内容はまだ読んでいないけれど、それに気付いた。
 預かった、と言っているけれど、今書いたということが分かったから。
 ……確かに処暑域の話であることは考えれば分かるかもしれないし、領域に送っているのだから、灯守り相手だということは、彼女にも分かっていたのかもしれない。

 彼女が続ける話には応えられず黙ったまま。>>3:119
 彼女は行ってしまったか。 ]


  …………………


[ どうして私が元気そうならば、安心するのか分からない。
 『大寒の灯守り彼女』と『処暑の灯守り』はそんなに親しかっただろうか。
 ……それとも『エアリス』は、何かななしに思う事があったのだろうか。
 私はそれを知らない。聞く事はなかったから。 ]
(12) 2022/01/27(Thu) 2:37:45

【人】 “観測者” 処暑

[ 大寒の彼女が立ち去れば、私は手紙に目を落とす。
 常と変わらない柔らかい語り口で、綴られるのは今この時の事。>>3:*109
 “観察”するだけの灯守りの、内面に触れられたのは嬉しかった、と、
 “観測者”の目線で思ったのもつかの間。 ]


  ………………


[ 「友達」――と。
 私がそれを見た時に、最初に思ったのは戸惑いだった。
 「友達」というもの。それはどういったものであるのか分からない。
 今は人を遠ざけているのだから当然として、普通の人間であった頃も、そう呼べる人が居たかどうか……怪しい。

 ただ、「友達」というものに興味がない訳ではない。
 そして「友達になりたい」と、そう言ってくれた『エアリス彼女』とならば、その関係へと、一歩踏み出してみても良いのかもしれない、とは。 ]
(13) 2022/01/27(Thu) 2:39:00

【人】 “観測者” 処暑

 
[ “彼”が私の側に居てくれたように、
 彼女がこの詰まらない“私”を望んでくれるなら。

 『エアリス彼女』が、手紙の上だけでなく、一人の灯守りとしての貌としても、私と話したいと願うなら。 ]

 
(14) 2022/01/27(Thu) 2:39:38

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 但、人との接し方を忘れた私には、その一歩が恐ろしい。
 大寒の彼女へと視線を遣るが、彼女はどうしていたか。
 暫く交互に、彼女と手紙を見つめていた。* ]
 
(15) 2022/01/27(Thu) 2:40:03

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 空が夕焼け空紅掛空色になる頃、彼女を訪ねる私が、居るかもしれない。 ]


  …………………大寒さん


[ 長い沈黙の後で、差し出すのは手紙。
 手帳を千切った、飾り気のない便箋。 ]
 
(16) 2022/01/27(Thu) 2:41:14

【赤】 “観測者” 処暑

 
『 私は、友人というものが何であるのか分かりません
  だから、どうしたら良いのか、分からないのです

  私は、人と話すのも苦手です
  ですので、貴方の望むようにはお話し出来ないと思います

  ただ、貴方が貴方の事を話してくれるなら、私はそれを聞きたいと思います
  貴方が私の事を聞きたいと思うならば、何れ話せる日が来るのかもしれません

  それは友達と言えるのでしょうか

  また、貴方と顔を合わせて話したいと、私は思っています 』
 
(*17) 2022/01/27(Thu) 2:41:45

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 相変わらず署名のない手紙を読んで、彼女はどう思うのか。
 その光景は、今回の会合に存在したか、どうか。* ]
 
(17) 2022/01/27(Thu) 2:42:07

【赤】 “観測者” 処暑

 

  『  わたしも、世界が嫌いだわ  』


[ それが、彼女の答えだった。>>165
 ななしに、世界が好きかと問うということは、質問者は世界に対して何かを抱いているのではないか、と。
 返ってきた答えは予想通り、と言えばそうなのだけど、驚いた気持ちを覚えたのも現実だった。

 魂の管理者、人を守るために存在する“灯守り”。
 私は、“灯守り”というものは、基本的には人間を慈しんでいるものであると思っていた。
 しかし大寒の灯守り彼女は、世界を嫌いだと言う。
 私と同じ想い。世界を嫌いなまま、この地位に居る。
 だからこそ、興味を持った。そして……共感も。 ]
 
(*137) 2022/01/30(Sun) 17:40:37

【人】 “観測者” 処暑

[ 夕焼けを見ていたらしい彼女が振り返る。>>166
 二人、向き合って、それでも私は、名前の他何も言うことはなく、唯、手紙に全てを託した。 ]


  ………………


[ 手紙の返事は声で返ってくる。
 目の前の彼女が微笑むのを、私は唯見ていた。>>167
 彼女の友人から聞いたという言葉。どこか懐かしむような彼女。
 自分の目で見る彼女は、“観測”するよりも、温かみがあると思った。]


  ………………………………ええ

  …………また、貴方の灯宮の番が終わった後にでも新しい春がやって来たら、どうぞ


[ 彼女の内面を私は知らないから、恐らくどんな内容でも興味深い。
 上手く話せないというならば、話してもらえるまで、ずっと待つつもりはあった。>>168
 私の所へ来る、と聞いたときは、少し驚いたかもしれない。
 彼女が、他の領域へと出向く所を、私は見たことがなかったからだ。
 彼女の変化を……興味深く思いながら。それを“観測”出来た事は、私の幸せだと思った。
 しかし田園風景を見るならば、今の時期でない方が良いのかもしれない。
 少なくとも田は、乾いた土が剥き出しになっているだけであるから。

 ……領域内では、関係ない事ではある。
 ]
(234) 2022/01/30(Sun) 17:41:39

【人】 “観測者” 処暑

 
  …………………………


[ 改めて名乗られた名前に、私は暫く黙っていた。>>169
 灯守りを号の名で呼ぶ、というのは、私にとって、自分に踏み入れられたくないという線引き。
 自分からも踏み入らないという、距離を置くためのもの。

 けれど、 ]


  …………………………はい
  …………エアリス、さん


[ それが“友人”の形であるのならば、そちらに沿おうと思う。
 踏み入る事を望んで、踏み入られる事を許そうとするのだから。

 初めて音にした、雪のしずくが、ぽつりと落ちる。 ]


  ……私は…………呼ばせるような名前が、ありませんが
  ……………処暑で、構いません。……今は


[ まだ、“私”の名を口にする事は出来なかったけれど。
 何れ、呼ばれても良いと思える日が来るのかもしれない。
 不透明な未来は分からないから、今論じるつもりはない。

 けれど、彼女が「処暑」でも「ななし」でも他の名前でも呼ぶことを決めるなら、それを受け入れるつもりはある。 ]
(235) 2022/01/30(Sun) 17:42:53

【人】 “観測者” 処暑

 
  ………………………それでは、また、お会いしましょう
  ……エアリスさん


[ 何時も通りの会合の、少し珍しい事象が起こした、小さな変化。
 私にとっては、この日は、忘れられないものになるのだろう。** ]
(236) 2022/01/30(Sun) 17:43:20

【人】 “観測者” 処暑

[ さて、パーティーの場が閉じられる時が近付いてきた。
 皆が此処から去るというのならば、私も此処に留まる意味はない。
 そんな頃だったか、白露の彼女に声を掛けられたのは。>>200 ]


  …………………………白露さん

  …………はい、お疲れ様でした
  ……?


[ 言葉を出すのを迷う様子をじっと眺める。
 詰まる様子は気にしないけれど、そうまでして私に何の用だろうか、という思いはあった。
 差し出されたのは――手紙。
 益々、私に話し掛けた訳が分からず、不思議に思う。
 一応受け取れば、彼女はお辞儀をして去っていってしまった。 ]
(237) 2022/01/30(Sun) 17:44:54

【人】 “観測者” 処暑

 
  ……………………


[ 残された私は手紙を開けた。
 大寒の彼女……エアリスのように誰かに渡しておいてとも言われなかったので、私に宛てたものだろうと。
 
 手紙の内容は、私の“趣味”が気になった、というもの。>>201
 ……そういえば、白露の彼女が会合へ初参加だったならば、この私の姿は初めて見るものだろう、という事に思い当たる。
 私自身が“観測”されていたという事を知ってそうだったのか、と思いはしたけれど、
 もし彼女が私にそれを聞いたとしても、私と彼女では、会話の成立に時間がかかるだろうとも思う。
 故に……彼女の言うように、こうして手紙でやりとりをする方が私達には合っているのだろう。
 ……今まで気付かなかったのは、隣の灯守りであっても、距離を置いてきた故、か。 ]
(238) 2022/01/30(Sun) 17:45:30

【人】 “観測者” 処暑

[ それから、手紙はもう1枚。
 白露域に私を招待したい、というもの。>>202>>203
 ……私は未だ、殆ど外には出ない。
……出られない。

 誘いは有り難いけれど、そういうことは全て、処暑域の行政職員に任せておけばいい。

 ……唯、彼女が、隣の灯守りとして関係を深めたいと思っているならば、これについては少し考えた方が良いだろう、とも思う。 ]
(239) 2022/01/30(Sun) 17:46:08

【人】 “観測者” 処暑

[ 後日、白露の彼女の元へと、その手紙は届くだろう。]


『 白露さん

  お手紙ありがとうございました。
  私は皆さんを観察して、その記録を手帳につけています。
  灯守りと蛍という存在が、気になるのです。

  白露さんと同じように、私も話すのは得意ではありません。
  ですので、こうした手紙のやりとりは、私達に合うのかもしれませんね。 』


『 展示会へのお誘い、ありがとうございます。
  ですが、私は領域の外へ出るのが好きではありません。
  申し訳ありませんが、そちらへは行けません。

  但、貴方さえ良ければ、展示会の様子を教えてください。
  文字でも、絵でも、言葉でも、貴方が私に話したいと望むなら。
  ……貴方の領域に足を運ぶ努力はしようかと思います。 』


[ 最後に『処暑』と署名の付いた、隣人への手紙。
 淡々とした、簡潔な文は、常のものでありながら、声よりは幾らか雄弁。
 これから長い付き合いになるのだろうと思いながら、私は彼女からの返事を、きっと待っている。** ]
(240) 2022/01/30(Sun) 17:47:48

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 領域の私の部屋。
 洋室でありながら床の間のように作られたスペースに、それは置かれている。

 夕焼けの海を模したテラリウム風の、半球状の器。
 その中で灯るのは、
黄金色
の私の灯り。

 外見は変わっても、灯りの色はそのままに。 ]

 
(244) 2022/01/30(Sun) 18:29:29

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 私が『処暑の灯守り』になって、長い時が過ぎた。
 “彼”は私に民を託し、処暑域の魂の管理を任せた。
 けれど、私はそんな彼の思いを延々と踏みにじり続けている。
 統治の殆どは職員任せであるし、魂の送り迎えさえ……私には、他の灯守りのような慈愛はないだろう。
 唯、義務的に生まれ行く魂を迎え、死に行く魂を送っている。
 私が初めて送った魂の中には、ユラの魂もあったのだと思う。
 しかしそれも分からない程、気にもしない程、無関心だった。

 ずっと変わらず、責務に従って淡々と熟している。

 処暑域の人間に対して、不義理を働いているという自覚はある。
 唯、それに対する申し訳なさなんて、最初から持ち合わせていなかった。 ]
 
(245) 2022/01/30(Sun) 18:30:00

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ ――灯守りになった当初、無気力な私に対し、職員は「灯守りを務めるつもりがないのならば、さっさと灯りを他に譲ればいい」という事を口にしていた。
 私はそれに応じるどころか、返答をする事もしなかったのだけど、
 そうすると、「先代はどうしてあれを後継に選んだのか」という話が聞こえてくるようになった。
 彼は、立派な統治者であり、灯守りであった。それは未来永劫語られる事だろう。
 ……が、私の存在によって、彼の尊厳が危ぶまれている。それは、あってはならない事だと思った。

 彼の願い、彼の尊厳、それを守るために、きちんと継がなくてはという思いはあった。
 ――けれど、私には出来なかった。
 向いていないというのもあるけれど、どうしても、この世界を愛そうとすると吐き気を覚えてしまう心地がした。
 
 それならば、他の人間に灯守りの位を譲るべきだった。
 けれど、私はそれも出来なかった。
 彼が私に託したものを、他の人に渡したくなかった。
 彼が残してくれた想いを、中途半端に、自分に都合の良いように解釈しながら、私は今も、この地位にいる。
 最初から、私はずっと彼のことばかりで、民の事など何も考えていなかった。
 ]
 
(*138) 2022/01/30(Sun) 18:30:41

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 『処暑の灯守り』が代々継ぐ能力『風星』。

 先々代の処暑様は、人前での演説等以外では、一般市民の前に姿を見せる人ではなかった。
 けれどその代わり、この能力で、人々を近いところで見守っていた、らしい。

 先代の彼は、自らが人々の近い所へ行く人だったため、この能力は、先々代程は使ってはいなかったらしい。
 とはいえ、彼の足が及ばないところや、目の届かないところまでも気遣うために、風を“目”としていたようだ。

 ……私はというと、灯守りになった当初は、領域の外へ出る事が出来なかった。
 彼へと悪意を向けた世界。そんな悪意に私も殺されるのではないか、と怖かったからだ。
 故に、人の手の入ったものも、長く口に出来なかった。

 そのため『風星』で“外”を見て回るのが常だった訳だけれど。
 彼の愛した処暑域。けれど、そんな彼を裏切った世界。
 見れば見る程に、分からなくなってしまう。
 この地は、この人間達は、守る価値があるのだろうか、と。
 彼が命を賭してまで守るものであったのかと。
 ]
 
(*139) 2022/01/30(Sun) 18:31:28

【赤】 “観測者” 処暑

 
[ 降り募っていく不信感。
 全他者に対しての嫌悪感。
 故に私は、部下になった行政職員に対しても心を開くことが出来なかった。
 
 それでも右も左も分からない状態であった頃は、職員の助けがなくてはならず、領域へ入る事は許可していた。
 しかしあの事件――私の個人的な日記を勝手に持ち出されて以来、私は領域へも人を入れなくなった。
 ――やはり人間はどうしようもないのだと、私はその時点で心を閉ざしてしまったから。

 蛍は当然置こうと思わなかった。
 『処暑号の蛍』そのものを私は憎んでいて、到底受け入れられなかった。

 だから私の領域へは、灯守り以外誰も入れないままに、
 今日も私は世界との関わりを絶って、領域へと引きこもっている。 ]
 
(*140) 2022/01/30(Sun) 18:32:01

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 長い時が過ぎた。
 本来ならば、彼と二人、穏やかに過ごしているはずの時まで。

 だけど、私は未だに彼の事を忘れられない。
 自分の灯りのように、心は未だ、何時かの
夕焼け
の海にある。

 普通の人間であれば、そろそろ寿命、と言える歳。
 もし苦しみと言えるものから解放される事を願うなら、『証』を受け渡せば死ぬ事は出来る。そんな、二重の意味で絶好の機会。
 ……だけど私は、そうする事も選べない。
 私が死んだところで彼に会えないことは分かっているのだから、意味を感じない。
 それならば、私は彼との思い出を抱いて共に“生きて”いたいと思ってしまう。
 彼を思い返し、その度に彼を殺して、それでも彼の影を追いかけ続ける。


 もうひとつの理由は、『処暑の灯守り』を託せる人間が居ないこと。
 彼が死の際に触れた悪意。
 そうでない人間に託す事が彼の想いだとして、私には、人間の全てが悪意に見える。
 ――人間にきちんと向き合うことを放棄しているのだから、当然のことだ。

 だから、それならば、私が持ち続けていたいと思う独善。
 私は、私の選択で世界が悪意に曝されるのを、酷く恐れている。
 ]
 
(246) 2022/01/30(Sun) 18:33:07

【人】 “観測者” 処暑

 
[ しかし灯守りも万能ではない。
 いずれ私も、魂への負荷で苦しむ時が来るのだと思う。
 そうなれば私は『証』を投げ出すだろうか?
 ……否、きっと、灯りが負荷に食いつぶされるまで、“生きる”ことを選ぶのだろう。

 ――そうして苦しみながら死んでいく、というのは、報いとして相応しい最期であるのだろうと思う。
 ]
 
(247) 2022/01/30(Sun) 18:33:53

【人】 “観測者” 処暑

 

[ しかし私は、長い生の中で、    
  他の“灯守り”という存在に触れた。 ]


 
(248) 2022/01/30(Sun) 18:34:23

【人】 “観測者” 処暑

 
[ 世界にある24の統治域、そこに座す、24人の灯守り。そしてその下に付く蛍達。
 魂の管理者たる彼彼女らは、世界を守るために、人々を守るために、存在しているように見えた。

 しかし、私は“灯守り”にも様々な事情があることを知った。
 世界を愛する人も居れば、世界を疎む人も居る。
 普通の人間とは一線を画しながらも、普通の人間とは変わらない心の動きをすることもある。

 だから、“灯守り”を知ろうと思った。
 彼彼女らが“世界”へと向ける想いを知れば、何か分かるのではないかと思ったから。

 「人々を守る」と称される灯守りは、何を考え、何を思いながら、その位に就いているのか。
 それを知ることが出来れば、私は、―――― ]
 
(249) 2022/01/30(Sun) 18:35:19
 




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