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人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:


【人】 闇の精霊 アルカード

―― 学園寮/屋根の上 ――


 ……ここにいたか、娘。
 
 
[夜闇に紛れて、ゆらりと
我が姿を現したのは学園寮の屋根の上。

部屋から気配が消えたので何処へ消えたかと探していれば。]


 まったく。
 これで風邪を引いたらどうするのだ。
 我は看病などせぬからな。


[言いながら、手にしたマグカップの片方を娘に差し出す。
屋根の上に座り込む娘の傍らに腰を下ろせば、
羽織っていたマントを娘の背にかけた。
これで少しはマシだろう。]
(4) yuno02 2022/05/25(Wed) 23:01:41

【人】 闇の精霊 アルカード



 ――…それで、どうした?


[ 娘がこうしてふらりと屋根の上に昇ろうとするときは
 大抵何かを悩んでいるときだいうのが、
 ここ数か月のあいだに学んだことの一つだった。
 
 マグカップの紅茶を一口飲んでから、
 覗き込むように首を傾げて娘の顔を見やる。 ]*
(5) yuno02 2022/05/25(Wed) 23:02:04

【人】 闇の精霊 アルカード

 

 おい。

 
おい。


 寝るな、小娘。


[真面目に話を聞いていたらこれである。>>37
せめて返事を聞いてからにしろ。
いろいろと台無しが過ぎる。

というよりこれは、あれだ。
たぶん、十中八九、寝たふりだな。]
(40) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:22:58

【人】 闇の精霊 アルカード



 …はぁ。
 
 
[ 仕方がない。
 此方の肩に身体を預ける、杏子茶色の髪にため息を一つ吐くと、
 娘の身体を姫抱きに抱えて、部屋まで運ぶ。

 いつか、初めて出逢った夜のように
 娘をベッドまで運んで、身体を横たえさせれば
 そのまま、ゆるやかに寝息を立てる顔を覗き込む。 ]
 
 
 ……。
(41) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:23:31

【人】 闇の精霊 アルカード



 なぁ、娘よ。


[娘の杏子茶色の髪に触れる。

―――…お前が望むなら、命尽きるそのときまで傍にいよう。

人の子の寿命は我や我らより遥かに短く、それまで共にあることなど造作もない。

そう、口にするのは容易いはずなのに。]


 …。
(42) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:30:38

【人】 闇の精霊 アルカード

[それが憚られたのは。

人ならざる自分と共に在ることが「愛されることで温もりを知りたかった」という>>35
娘の願いを叶えることから遠ざけてしまうような、そんな気がしてしまったから。

傍にいることを願われて、嬉しいと。
自分の中にある感情を知って、驚きはすれど嫌な思いはない。

だが同時に、命尽きるそのときまで己と共にあるということは。
良い意味でも悪い意味でも純朴で人の好いこの娘から「愛し、愛される」という人並みの幸せを奪うことになるのではないか。
そんなふうに思えてならなかった。]
(43) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:32:54

【人】 闇の精霊 アルカード

[白い手袋越しに、彼女の髪に触れていた手を頬へと滑らせる。
擽ったさに小さく身を震わせるのが、面白い反面もどかしくもあった。

我は、この娘に触れられない。
直に触れれば彼女を凍えさせ、我自身は娘の光に灼かれてしまう。


それでも、娘に触れていたくなる。
この感情を、なんといえばいいのだろうか。
この娘と出逢ってから、名前の知らない感情が己の中に増えていく]
(44) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:35:24

【人】 闇の精霊 アルカード



 …。


[娘の口許に掌を添えると、
白い手袋に覆われたその掌越しに娘に口づけた]
(45) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:35:35

【人】 闇の精霊 アルカード



 おやすみ、娘よ。


[ちゃんと、あたたかくして寝ろよ、と。
その身体に毛布を掛け直すと、娘の部屋から朧気に姿を消した]**
(46) yuno02 2022/05/28(Sat) 5:35:55

【雲】 闇の精霊 アルカード

―― 図書館 ――

[そろそろ、娘の授業が終わる頃かと
室内に据え置かれた柱時計を一瞥する。

ん、と軽く伸びをして立ち上がろうとしたときだった。]

 ……鼠がいるらしいな?
 それもずいぶん、毛艶のいい鼠が数匹…っと。

[言葉を紡ぎ終わるより先に、炎が我の鼻先を掠める。
幸い、蔵書たちに火の粉がかかるより先に消えたが。


我が領域で、このような暴虐を成すとは許しがたい。]
(D18) yuno02 2022/05/28(Sat) 7:30:40

【雲】 闇の精霊 アルカード



 中世の詩人に曰く、
「本を焼く者は何れ人を焼くようになる」
 知っているか、人の子の、それも王たらんとするものよ。


[我を取り囲もうとする人の子の影。
見覚えのある顔のうち、小さな炎の矢を此方の鼻先に掠めた
金髪の鼠にそう声をかける。
此れは確か、此の国の双子の王子の片割れであったか。]


(此れが何れ王となる国か……。
 あの娘、本当に見る目がないな)


[呆れ半分、ため息を吐く。

それはともかく。
この鼠共は我が気配を辿って此処へやってきたということか。]
(D19) yuno02 2022/05/28(Sat) 7:31:21

【雲】 闇の精霊 アルカード


 去れ。人の子らよ。
 何故此処を訪れたかは知らぬが
 今退くならばあの娘に免じて慈悲をくれてやる。


[此方の呼びかけに応じることなく。
深いな金属の音と共に剣戟が我が周囲を舞った]


 ―――…は。
 全く、愚か者め……ッ


[鼠共の剣を伸ばした触手で捕らえるのと同時、
その剣を触手の表面から流れる酸で腐食させていく。

そのまま、触手を伝わせて奴らを軛き殺そうとしたところで
娘の声が聞こえた。
どうやらあちらでも何か良くない動きがあったらしい]
(D20) yuno02 2022/05/28(Sat) 7:32:25

【雲】 闇の精霊 アルカード


 ……ふん。


[何やら不快なことが続く。
とりあえず目の前の不愉快な連中を皆殺しにしてやりたいが
今は、娘の許へ駆けつけるのが先決だ。

ゆらり、足元の影を揺らめかせて。
そのままとぷん、と水面に沈むようにして
影にその身を潜らせる。

鼠共の前から姿を消したところで、影の中から娘の気配を探った。
そうして地上に視える"光”を捉えれば、其方へと身を運ぶ。]
(D21) yuno02 2022/05/28(Sat) 7:33:05

【雲】 闇の精霊 アルカード



 ―――娘よ、無事か?


[娘の身を搔き抱くようにして人の身を顕現させる。
そして取り巻くようにして、触手めいた影を周囲に揺らめかせた。
それはさながら、威嚇する異形の群れ。

――人の子からすれば、化け物以外の何者でもないその姿は、
さながら神話の再現。
囚われの姫を攫わんとする、異形の怪物に視えたかもしれない]*
(D22) yuno02 2022/05/28(Sat) 7:33:35