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人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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【赤】 騎士 ノア


 [ わるいゆめを みた ]

 
(*3) 翠 2022/05/25(Wed) 5:59:52

【赤】 騎士 ノア



             [ そう信じていたかった。 ]

 
(*4) 翠 2022/05/25(Wed) 6:00:22

【赤】 騎士 ノア


 [ これは 公に知られている

             美しい王女の話である。 ]
 
(*5) 翠 2022/05/25(Wed) 6:01:59

【赤】 騎士 ノア

 
[ ───王様と妃様の間には、
  三人の子どもがおりました。

  二人の王子と、一人の王女。
  
  皆、御二方に似て容姿端麗でありましたが
  王女様は、その中でも特段美しく。

  金糸のような色に絹のように滑らかな髪
  コバルトブルーの海より鮮やかな瞳
  噂伝いではありましたが
  国中が彼女の美しさを知っておりました。 ]
 
(*6) 翠 2022/05/25(Wed) 6:02:29

【赤】 騎士 ノア

 
[ ようやく両手を使い歳を数えるようになったころ
  王女様は剣を選びます。
  自分のことを守る大切な剣。

  選ばれたのは水色の髪が特徴的な
少年
でした。 ]
 
(*7) 翠 2022/05/25(Wed) 6:03:02

【赤】 騎士 ノア

 
[ 夢を捨て、王女様に仕えることになった少年。

  王女様と少年の仲が深まるのには、
  かなりの長い、長い時間がかかりました。

  少年が青年へと成長し
  王女ではなく、一人の少女として
  王女のことを見続けようと決めてから


  時が経ち、指を折り返し数えて、
  王女様12の誕生日を迎えた後のことです。─── ]
 
(*8) 翠 2022/05/25(Wed) 6:03:50

【赤】 騎士 ノア

 
[ ────いつものように、
  青年に甘い笑顔を向けて町へと向かい
  喧騒の中でも美しい花を咲かせていたお忍びの王女様。

  "貴女が振り向く場所へ私がいよう"

  そんな騎士の誓いはあっけなく、
  破り落とされてしまうのです。 ]
 
(*9) 翠 2022/05/25(Wed) 6:04:20

【赤】 騎士 ノア

 
[ どれほど御本人が
  忍びたいと言っていても、一国の王女。
  まさか本当に忍んでいたわけもなく、
  護衛は近衛騎士以外にもおりました。

  安全な環境にいた。
  間違いのない時間だったのです。

  ですが。 ]

 
(*10) 翠 2022/05/25(Wed) 6:05:34

【赤】 騎士 ノア


[ 彼女は騎士たちの前から姿を消しました。 ]

 
(*11) 翠 2022/05/25(Wed) 6:06:03

【赤】 騎士 ノア


[ 王女様の美しさに目が眩んだ賊が、
  禁じられた魔法を使って
  王女様を攫ってしまったのです。

  手がかりはほんのわずか。
  辿れるような魔法に長けた者を
  探すにも時間がかかります。

  悠長にしていたら
  王女様は二度と帰ってこないのではないか?
  そんな不安が、王室中を襲いました。

  突如として消えた王女様。
  王様へ報告に駆けつけたのは、
  彼女の近衛騎士─────では、ありませんでした。

  彼女の近衛騎士も、居なくなっていたのです。
  「 必ず見つけてくる 」

  そう伝えて貰うよう、言い残して。 ]
 
(*12) 翠 2022/05/25(Wed) 6:07:56

【赤】 騎士 ノア


[ ───そうして二人が消え、
  1週間ほど経った頃。
  
  水髪の近衛騎士は、王女様を背負って現れました。

  騎士は確かに、誓いを守ったのです。

  幸い、王女様はずっと気を失っていたのか
  以前とお変わりのない様子で
  また国民達の光となりました。

  王女様を助け出した騎士は、
  その功績を持って罪を免れることにもなったのです ]
 
(*13) 翠 2022/05/25(Wed) 6:09:04

【赤】 騎士 ノア


                  [ 幻想:終 ]**
(*14) 翠 2022/05/25(Wed) 6:09:32

【人】 騎士 ノア


[ なんで、の理由を話してしまえば、
  芋ずる式に全てが曝け出されてしまう。

  大きな嘘をつくのは、苦手だ

  疑問を抱かせた言葉は聞こえていても、
  その問いに答えることはなく。>>1:239 ]



   する気はないんだ…
そっか。

   じゃあ、一緒に楽しく飲んでよ。
   


[ 良いゴースト
  悪いゴースト そんな言葉があるならきっと
  彼は多数の人間にとっては良いゴーストなんだろう。

           僕にとっては、都合が悪い
           都合が悪いからこそ、
           助けられている。 

  内心なんて、届かなくて正解だ。 ]

 
(28) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:21

【人】 騎士 ノア



    ───よく分かったね?
    結婚するんだって


[ どうだったか?>>1:240
  男は更に誤解を招く発言を重ねた。


  結婚するのは仕える姫の方だ。
  もうすぐ16。
  ここよりら少し遠くなる、
  西の国の王子のもとへ
  彼女は嫁いでいく。

  そうなれば、長かった近衛もお役御免。
  魔法国家の王女を貰うというのに
  魔法を嫌う王だというから、
  国に入るには一定の魔力以下
  でなければならないそうだ。


  単に門が狭い国であるのに加えて、
  就労に永住となれば
  魔力の高いこの身には無理難題。 ]

 
(29) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:25

【人】 騎士 ノア


[ 一口ずつ、ワインを舌に乗せていく。

  更に誤解されても、されなくても、
  アルコールの苦味広がり回る舌で
  ぽつぽつとそんな話をしただろう。

  ───それだけなら、別によかったんだ。
  本当の憂いは… ]



   ……こんなんだからさ、現実って厳しいよね。


[ …冒険者を辞めたのも、姫に仕える為だった。


  表情に映る憂いは、
  10年来の喪失の色だけに見えていただろうか。
  見えていたらいいと思う。


  誰にも話してはいけないのだと、
  口固く、閉ざされている。
  だから直接的なことは、何も言えない。


  席に座ったあたりで、一つだけ。
  踏み込む前、
  他愛ない例え話のように軽く、
  質問を飛ばした。 ]
 
 
(30) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:34

【人】 騎士 ノア



   ユスターシュはさ、
   もし、自分の大切な人が一生幸せに過ごせるとしたら

   その為にどんな事でもするのは、
   間違ってると、思う?



[ 合わさった視線>>1:240

  恐らく僕が向けていたのは、
  狂気にも近いようなある種の
熱情


  それを感じ取られたかは、分からないが

            彼が守るべきもののために
            理不尽な死を経験したのなら


   この迷いの答えに近づけるのかもしれないと。 ]

 
(31) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:42

【人】 騎士 ノア



   …だよね。


[ 踏み出した足は、底へ着く。

  未練。
  強い思いを抱えたまま死んだから、
  こうしてこの世に居るのだろうか。

  深く考えをまとめる前に、
  願いを聞くチャンスは訪れた。>>1:241 ]
 
(32) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:46

【人】 騎士 ノア



   聞くよ。…話してほしい。

   まだ、仕えの身だから…
   すぐに叶えられることかは、
   聞いてみないと、わからないけど

   ───
僕は何も断らない

   それが生き方で、守るべき信念だ
   約束するよ。

 
(33) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:49

【人】 騎士 ノア


[ 幼い頃から続けてきた生き方。
  まして知人の頼みとあれば
  聞かない、という選択肢はない。

             それも生きる理由になるのなら

            
  真っ直ぐに夢を見ていた頃からは
  
せた瞳になってしまったかもしれない

  ただ、根底に棲む心だけは
  変わっていないと 逸らさずに目を見つめ返した ]**
  
(34) 翠 2022/05/25(Wed) 13:26:52

【独】 騎士 ノア

/*
時間無さすぎてめちゃくちゃはしょってしまった
えーーんごめん 拾いたいとこまだまだあったのに…ぐぬぬ………でも次夜なんよ(つら
(-11) 翠 2022/05/25(Wed) 13:28:54

【独】 騎士 ノア

/*
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なるほど……………………………
(-27) 翠 2022/05/25(Wed) 20:58:37

【独】 騎士 ノア

/*
お前の本心を履き違えるな

これダイレクトヒットやな…………
(-29) 翠 2022/05/25(Wed) 20:59:50

【独】 騎士 ノア

/*
今まさにもやむさんの上手さをひしひしと体感してます 上手いなあ……
(-30) 翠 2022/05/25(Wed) 21:01:22

【独】 騎士 ノア

/*
これは死ねんわ
お返事書こ…
(-31) 翠 2022/05/25(Wed) 21:03:07
騎士 ノアは、メモを貼った。
(a7) 翠 2022/05/25(Wed) 21:13:40

騎士 ノアは、メモを貼った。
(a8) 翠 2022/05/25(Wed) 21:13:54

【赤】 騎士 ノア


[ あの話の真実は1つ。
  姫は賊に攫われたこと。


            嘘が1つ。
            騎士が姫を救い出したこと。 ]
 
(*41) 翠 2022/05/26(Thu) 13:44:55

【赤】 騎士 ノア


[ ほんの僅かに、手が届かず。
  耳障りな嗤い声と共に
  私の目の前で彼女は攫われた。


  …追わなければ。
  首を飛ばされるだけでは済まないなんて
  罪と罰の行く末など今はどうだっていい
 
  守ると誓った
  己の意思で、その日まで命を全うすると

  嫌いだった
  嫌いになんてなりきれなかった
  一番近くで6年もの間、見てきたんだ

  失いたくない
  守らなければ
  助けなければ
  駆られる衝動の正体を僕は知らない まま。 ]

 
(*42) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:00

【赤】 騎士 ノア


[ 薄い魔力の痕跡
  途中、途中、途切れ
  迷いながらも、追いきった。

  暗雲立ち込める趣味の悪い敵のアジト
  まさかダンジョンの中層部から
  通じているだなんて。


  一歩を踏み出す度に
  ざり、と土の軋む音がする。 ]
(*43) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:04

【赤】 騎士 ノア



                 …けて、



[ 遠く
  微かに耳が拾いあげたのは、
  か細い女の子の声。

  ぷつり、と 慎重の糸が切れて落ちる。

  うだうだとしている暇はない
  考えを纏めるより先に、
  声の聞こえた方へ駆け出した。

                  愚かだった。 ]
(*44) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:08

【赤】 騎士 ノア


[ 辿り着いた部屋に居たのは
  賊のリーダーらしき男
  縛られて床に転がされている主

    姫様と幾分も歳の違わないだろう
    二人の少女 2人とも違う国の姫だ


  認識するまでの数瞬の間に
  
一人の少女の首が持ち上げられる
 ]
 
(*45) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:11

【赤】 騎士 ノア


[ 目が合った。
  にぃ、とリーダーらしき男が 嗤う。

  石より冷たい、非道へ堕ちた者の眼。

  ───動けない
  逸らすことも 閉じることも出来ない


  悲鳴が 耳をつんざいた。 ]

 
(*46) 翠 2022/05/26(Thu) 13:45:15