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人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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【置】 棕櫚の主日 コゴマ

「……」

人に、誰かに。託して、それで。
託したものが帰ってこなかった時、人はどのように片割れを迎え入れれば良いのか。
帰り路、つかず離れずの距離で資料室までの道をついて歩き、
その間にどれほど言葉を交わせたものか、おそらくは片手で数えられるものだったろう。
駆けつけるも間に合わなければ、手を貸すことも出来ず。
気にしないで良いことなのだろう、それは当人の資質として出来ないことだった。

「……はい。前線を守っていただいたおかげで、こちらは特には。
 状況としては新しいものを見つけられたわけではないですが、まあ。
 聞く限り当面の最も警戒すべきには、対処できたのではないかと」

資料室に入り、状況についていくらか言葉を交わす。
これからどうするか。脱出すべき手立ては、どれだけ見つかったか。
歯がゆさのまま、鉄パイプを握り締めて資料室を出た。

果たして自分はどれだけ彼らを慮れただろうか、わからない。
投げ出すだけを投げ出して、この中で負った苦しみを肩代わり出来たか。
暴れるもののいなくなった廊下はどこまでも静かだった。
遠くの方で聴こえる足音は、幾人かの隊員を失って警戒態勢にあるようで、
あまり広範に見回っている様子でもない。
多少なり不用意にふらついたところで、困るようなことはなさそうだ、と思った。
(L0) redhaguki 2022/06/12(Sun) 18:39:11
公開: 2022/06/12(Sun) 18:45:00