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人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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【人】 声無きを聞け マユミ

古後の召使が如く、しかし重い物は古後に任せて
軽めの資材を満載して戻ってくるでしょう。
なるべく音が響かないように、そーっと置きました。
戻って置くなり、タブレットを取り出してすいすい。

『古後様、ありがとうございました』

義務であろうと楽をさせて貰った事には違いないですから、
ゆるゆると頭を下げるでしょう。
それから切断した細いパイプを矢に使おうと
3、4本見繕って、やっと会議室を見渡します。
タブレットの画面には

『僕は見覚えないのです。
 最初のタブレット探しの時以降、ここでしか。
 当然、今戻ってくる時も見なかったのです』

そのように表示されました。
(4) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 21:53:13

【人】 声無きを聞け マユミ

『案外もう脱出路を見つけて、
 そのままおひとりで抜け出たのかもです?
 関係者が逃げ去ろうとする者追わない訳もなし』

『援軍なりの期待は……怪しいのです。確率的に』

そう表示した画面を見せつつ、
ぐー、ぱー、と手の具合を確かめて、
出ていく人々を見送っています。

『僕はちょっと休憩するのです。必要なら
 タブレット間の連絡中継くらいはするのです』

そんな画面を見せて、0番端末を充電器にセットしました。
結構使い倒しでしたから。
そして余っている別のタブレットを手に、
ちょこんと正座しています。
(10) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 22:19:50

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『ここはどこだー、もしもーし』

貴方の脳裏に突然言葉が流れ込む。

『誰か聞こえてるー?』

その"声"は目の前の眠っている男の声に感じる。
幻聴か……?

ちなみにこの幻聴、口に出さなくても返信は可能だ。
(-12) toumi_ 2022/05/31(Tue) 22:27:52

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

目をぱちぱち、辺りを見回しています。それから
首を傾げてぢっ……と眠っている篝屋に目をやりました。

『……篝屋様?』

頭の中にそう、思い浮かべる。
もしこれがあなたにも"声"として聞こえるのなら、
年齢の割には凛とした涼やかな声が返るでしょう。
(-15) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 22:36:12

【人】 声無きを聞け マユミ

目をぱちぱち、辺りを見回しています。
それから首を傾げて、人々をぢっ……と見ました。
タブレットをてちてち。

『寝るのも一苦労な場所なのです。
 眠れる時に寝ておくに越したことはないのです。
 もしストレスで倒れたら
 毛布の山に突っ込むくらいはするのです』

画面を見せながら、どこかぼんやりしています。
(14) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 22:44:57

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『あれ、誰? ちゃんと人がいるじゃーん、此処!
 っていっても姿見えねえなー。真っ暗!!』

言葉の向こうの人間は身動きをしているのだろうか?
貴方の声を見つけては反応するような声。
まるで一人の空間で彷徨っていたかのように。

『……あれ? もしかして俺ちゃん変なことしてる?』

『……そう、いえば、さっきまで部屋に居たような。
 なんか思い出してきた、お? なんだ之、なんだこれ〜!
 何処だ〜〜?? 元気〜〜? そっちは暗くないか〜??』

どうやら声の主は元気そうだが、この現状を全く理解していないらしい。
この現状を一言で説明すると"テレパシー"と呼ばれるものだろうか。身体は爆睡しているが。
(-17) toumi_ 2022/05/31(Tue) 22:52:56

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

『神陰間です。あの和服で喋れない』

簡素な自己紹介でした。

『篝屋様はつい先ほど突然お眠りになられました。
 今は爆睡しながらテレパシー?か何かを
 僕に飛ばしてきているようです。
 超能力者だったのですか』

幾分声は冷静に。そんな声が返るでしょう。
(-20) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 23:02:59

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『俺超能力者だったの〜〜〜〜〜??
 すげーじゃん!! ココどこかわかんねえけど!
 テレパシーってこういうのなワケ?』

『神陰間ちゃんか! 俺今どうなってんの?
 寝てるはずじゃね? そろそろ寝るサイクルでさ。
 寝不足のせいなんだけど! 
あ、離れれば聞こえなくなりそう……


『ん〜〜よくわからないけど便利?? な気がする。
 誰とでも電話じゃーん。やりかたわかんないけど。
 なぁなぁ、ちょっと暇だったら話そ〜。
 なんかしてたら起きてるときでいいや!』
(-24) toumi_ 2022/05/31(Tue) 23:34:01

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

『さあ……生憎超能力者になった事がありませんから』
『ええ、寝てますね。毛布かけておきましょうか』

切断されても困るから手を伸ばして届く範囲の毛布ですが。

『距離的に微妙な気もしますけれど……
 構いません。休憩中ですから』

途中で誰かに話しかけられでもすれば
ちょっとこんがらがりそうな気もします。
まあ、皆疲れているのでそうそうないでしょう。
(-27) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 23:40:23
マユミは、カジヤマに手の届く範囲にあった毛布を引っ張ってきて、掛けました。
(a6) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 23:41:11

【人】 声無きを聞け マユミ

ここに来てからあまり変わらない顔のまま、
タブレットをスリープさせてぼんやりしています。
休憩中……。特に何をするでもなく、
特に何かを警戒するでもなく。

矢代わりのパイプ数本を手慰みに指先で
くるくると回しています。
(15) shell_memoria 2022/05/31(Tue) 23:43:16

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『超能力ってこんな簡単に手に入るんだな!
 あ、距離ってのは、俺め〜〜っちゃ広い
 真っ暗ななんもない場所に居る感じでー。
 君の"声"もここまで走ってたら見つけた、みたいな?』

楽しそうに話しているが、それがまた異様だろうか。
嘘偽りに聞こえないその楽観さが他の人々よりは目立つだろう。

『あ、話といえばー。
 連れてこられた理由とか想像つく? 俺さー。
 ここ来年入社希望だったんだー。そんなけなんだけど』
(-29) toumi_ 2022/05/31(Tue) 23:54:43

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

『その言いぶりからすると今さっき突然
 テレパシーを身に着けたように聞こえるのですが』

まさしくそうなのかもしれません。
テレパシーのせいか頭痛がする気もします。

『僕は特に理由は思い浮かびませんが。
 ……アーチェリーの練習に向かっていた時、
 近道に山に入ったくらいでしょうか?
 進入禁止区域だったのか、完全に一人だったからか……
 精々そんな所ではないかと』
(-34) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 0:04:28

【人】 声無きを聞け マユミ

言葉に、ワンテンポ遅れて首を傾げました。
スリープしていたタブレットをオンにして、てちてち。

『口に出さずに声を出す方法があるなら
 ご教授頂きたいのです?』

『冗句はさておき、僕にはそう聞こえましたが。
 僕がおかしくなったのかもしれません?
 頭痛がする気がしないでもないですし』

逆サイドに首を傾げています。
毛布やそれに包まれた人を眺めて。

『いや単に寝不足かもしれないのですが』

昼も夜もわからない状態ですから。
(17) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 0:14:13

【人】 声無きを聞け マユミ

『正しく。叶様と同じ内容だったのです』

『僕だけがおかしくなった訳ではなさそうです?
 或いは僕と叶様がおかしくなった。
 もしくは深和様が単に口に出していた……など?』

叶の方へ頷いてみせました。
タブレットの文面は大分失礼です。
(19) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 0:26:55

【人】 声無きを聞け マユミ

タブレットを指が滑ります。

『確かめるのは簡単なのです。
 叶様が僕の心を読めるか試し、
 深和様が念じて言葉が通じるか試してみればいいのです』

『まあどれも無意識でないとダメとかなら
 なんにもわからないでただ疲れてるだけになるのです?
 その時はさっさと寝るに限るのです。……交代で』

流石に全員ねます。はまずいと思ったようでした。
(22) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 0:47:10

【人】 声無きを聞け マユミ

素早く指がタブレットを叩く。

『そういうの信じないでもねえけど、
 なかなか突拍子もないことを言いやがるなあ』

『なるほど。深和様は存外口が悪いのです?』

タブレットを見せました。

『寝るのはお先にどうぞ、です』

これは追記。
(24) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 1:02:36

【人】 声無きを聞け マユミ

『ストレスで超能力とは、大人って大変なのです。
 あいあいさ、です』

なるべく軽い調子で慰めるような文面です。
そしてずるずる、毛布を引きずって深和に渡しました。

『叶様もどうぞなのです』

ずるずる、毛布を引きずって以下略なのです。
自分は矢を置いた傍の床に正座しています。
ぢっ……と会議室の全員を見たり見なかったり。
静かに過ごしているようです。
(27) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 1:21:29

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『前に寝落ちた時はノイズがあって〜。
 こんなに動き回れはしなかったなー。
 まーじでついさっきじゃね?』

わかんねー、といいながらも楽観的だ。
頭痛が酷ければ、いつでも止めて欲しい。
声が聞こえなくなったら彼はまた声を探しに何処かに行くのだろうか。

『アーチェリーの練習に山?! 
 すげー、格好良いじゃん。
 そういや、弓探してるとかいってたっけ。
 全然やったことなくてさ、指とか痛くないの?
 やりはじめたきっかけは〜〜? めっちゃ似合ってんね!』
(-43) toumi_ 2022/06/01(Wed) 1:33:36

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

『ふむ』

合間に、深和との会話も挟みながらの思考です。

『全員、超能力に目覚めるような事でもされてる?
 なんて事は流石にないでしょうか。
 まあ、その内わかるでしょう。多分』

その内念力を使う人とかも出るのでしょうか。

『山は近道ですよ、近道。
 アーチェリー自体は普通にそういう場でやります』

勝手に狩りなんてしてたら捕まっちゃいますからね。

『指はまあ、それなりに。慣れました。
 きっかけは――実家が神社で。
 習い事の一種……まあ、その頃は弓道でしたが。
 結果として趣味になってるので感謝というべきか』
(-45) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 1:42:49

【人】 声無きを聞け マユミ

叶に対して

『済みません、今色々聞いているもので。
 僕にも外の音は聞こえなかったのです』

と画面を見せて以降、眠りもせずぼんやりとしていました。
ぼんやりすぎて起きた事に咄嗟に反応は出来ませんでしたが、
結木と伊縫の様子はぢっ……と見ていたようです。

首を傾げて、またぽやっとし始めました。
いよいよ寝不足が響いているのかもしれません。
(39) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 8:51:51

【独】 声無きを聞け マユミ

思考の中でもキャラ作るの、面倒になったからやめましょう。
入力の時だけそうしてればいい訳ですし。

さて、いよいよ本当に超能力実験でもされてそうですね。
深和様は一方通行?のテレパシー。
篝屋様は双方向のテレパシー。
……まあ、こちらは寝てる時限定かもしれませんけど。
結木様は千里眼?ですか。

次はなんでしょうね。テレキネシス?
こんな場所でパイロキネシスは勘弁して貰いたいですが。
存外、叶様の言うような『覚』もいたりして。
迂闊な事を沈思黙考するのはやめた方がいいでしょうか。

……いや、双方向テレパシーの時点で手遅れか。
まあ、現状特に困らないしいいでしょう。
誰を騙すつもりもないですしね。今の所は。

――私にも何かがあるなら、何が発生するんでしょうか。
神通力、とかなら自分を恨み殺してしまうかもしれません。
(-65) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 9:00:59

【人】 声無きを聞け マユミ

ドアが開いた瞬間矢を手に吶喊姿勢を取りましたが、
聞き覚えのあるその声にスン…と正座に戻りました。

『飴、有難くいただくのです。
 奈尾様、実はメチャつよなのです?』

そんな画面を見せながら、片手はタブレット、
もう片手は飴の袋をいじいじしています。
片手じゃすぐには開けられません。何味だろう?

『かくかくしかじかこれこれうまうま』
『もとい、なんだかよくわからないうちに
 超能力を使う人が増えたのです。
 僕は今の所使えないのです。
 原因不明、理由不明。奈尾様はどうですか?
 さいきっくぱぅわー』
(42) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 12:27:31

【秘】 篝屋に来た カジヤマ → 声無きを聞け マユミ

『どーなんだろ〜。これがなんかすげー能力って言うなら。
 ……………
 
えっ俺ちゃんの超能力地味すぎ……?


地味なような、すごいような。十分ではあるが。

『あ、近道! ゴルフ場みたいな感じのとこネ!
 近所にあったんだ、へ〜〜。今度探してみよっと』

『実家が神社だから、ってそれっぽ〜! やば〜!
 巫女さんってやつ?
 好きなもんにできてるのさいこーじゃん、俺も俺も!
 薬作るの好きだから製薬会社入ろうとしてて。
 職とか勿論、趣味をずっと続けられるのって幸せだよなー』

そうしてしばらく話していれば、なんだか声が少し遠くなる。

『お? なんか明るくなってきたかも。起きられるかも!!
 突然終わるの? これ。』

『何にせよ声が聞けて良かった〜。
 せっかくだし、あとでまた話そうぜ?
 付き合ってくれてありがとうな〜』
(-71) toumi_ 2022/06/01(Wed) 12:38:59

【秘】 声無きを聞け マユミ → 篝屋に来た カジヤマ

『その内進化するんじゃないですか?』

無茶苦茶な事を言っています。

『迂闊に山に入ると拉致されますよ。丁度僕のように』
『そですね。元、ですけど。
 薬作るのが好きは大分違法度が高い気もしますが。
 まあ幸せならそれに越したことはないかと』

遠くなっていく声には頷いて見せます。
いや、見えないでしょうけれど。

『寝てる時限定ですかね。謎めいています。
 はい、じゃあおはようございます。
 僕はそろそろ寝ようかな……では』

そうして声は聞こえなくなるでしょう。お互いに。
(-72) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 12:47:45

【人】 声無きを聞け マユミ

『そですか。やっぱり大人は大変なのです』

大人しくあーんしています。ぱくり。
口に含んだ途端、表情はそのままにタブレットをたぷたぷ。

『すつはい』

レモン味が味蕾に直撃したようでした。
正座のままにプププと小刻みに震えています。
そのままよぼよぼ毛布の山の方に移動していって、
毛布を被ってしまいました。
元気いっぱいに吐きそうになった人だったり
飛び起きてしまったサイキッカーだったり
一気に色々起きていますね。
(46) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 13:09:52

【独】 声無きを聞け マユミ

毛布に逃げ込んだ理由は、
まあ、確かに酸味が苦手なのもあるけれど。
なにかがおかしい、とそう思ったから。
なにかが自分の中に……"溜まっていく"と感じたから。
痛みと共に。


海外では、優れた才を持つ人の事をギフテッドと呼ぶらしい。
   gifted
『神からの贈り物』?なら、ここで手に入るかもしれない
超能力もカミサマありがとう、とでも言えばいいのか?
痛みをくれてありがとう、おかげで力を得られました、と?

ふざけるな。

神などいてたまるものか。
そんなものが居るなら、何故僕は捨てられた。
神に宛がう供物として生まれたのに。
そう育てられたのに。くだらない理由で、廃棄された。
みし、と毛布を握りしめる拳が軋む。

神など、いてたまるものか。それを証明する。
神に宛がう供物などないと。この手であの神社を潰して。
その為ならこの場での痛みなど耐えてやる。

捧げられる男娼

神の陰間などという名など、破壊してやる。
その為にも――

僕は僕でなくならなくてはならない。


ぱきり、身体のどこかで何かが砕ける音がした。
(-76) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 13:50:59

【人】 声無きを聞け マユミ

もぞもぞ、毛布おばけから手が伸びました。
水を受け取るとすぐに引っ込んで、ぱきり。
ぱき、ぼり、ばり、ごくっごくっごくっ。
色々な音がしました。頑張って飲んでいるようです。

それから少しして、毛布おばけから
いつもと変わらない顔で出てきました。
でもタブレットをたぷたぷする手がちょっと遅いですね。

『死ぬかと思ったのです。
 すっぺえすっぺえすっぺえな
 あなたが思うより本格です なのです』

大分酸味が強い味だったらしいです。
ぱきぽり、ちょっと残っていた残骸を
口の中で処理して、お水のお代わり。
は、と空気が漏れる音がしてごちそうさまをしました。
(49) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 13:56:49

【人】 声無きを聞け マユミ

若干疑いのまなざしが向きましたが、
身体は正直な物で甘いものを欲しがりました。
ぱくりと餌付けを受けると頷いています。
味は気に入ったようでした。何せ酸っぱくないですから。

『ごちそうさまなのです。
 さて、甘いもの食べてお水も飲みました。
 そろそろ僕も寝たいのです。
 何かあったら起こして欲しいのです』

そんな画面を表示したタブレットを充電器に挿して
自分の傍に立てかけました。
またもうふおばけになって横たわるでしょう。
(51) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 14:28:14

【独】 声無きを聞け マユミ

酷く痛む。表に出さずに済むのが
神社での日々のお陰だったかと思うと腹立たしい。
必ず潰してやる――。決意する度、痛みが増す。
その決意が本物か、試す様に。

ぱきん。ブドウの飴にひびが入った。
何故か、口の中にブドウではなく、レモンの味が広がった。
みし、ぱきり。自分にしか聞こえない微かな音が響く。

ああ、もうさっさと眠ってしまおう。
そうすればこの痛みも少しはマシになる――。

みし、ぱき。
体に生えていく、半透明の檸檬色の鱗。

少女がそれに気付くまでは、まだかかるだろう。
(-82) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 14:47:01
マユミは、野宿よりは全然いいのです。
(a30) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 19:50:37

【人】 声無きを聞け マユミ

突然、毛布おばけが起き上がりました。
まだ飴が口に残っていたのでしょう、ぱきと音がして。
目を2、3度瞬かせて首を回します。
タブレットに指を這わせて、起きている人員に見せました。

『おはようございます。
 何か変わった事などありましたか?』

何もなければ一度頷いて、
各端末の連絡を同期しました。

『僕もお手洗いに向かうのです。
 ついでに弓用に配管もげないか探してくるのです』

止めなければさっさと立ち上がり、タブレット1台と
矢代わりのパイプ数本を伴って出ていくでしょう。
(62) shell_memoria 2022/06/01(Wed) 21:37:32