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人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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視点:


【人】 晨星落落 ヌイバリ

目を閉じて、しばらく後のこと。
部屋に皆が戻ってきて、無事な人もいれば無事ではない人もいて。
それは分かっていても、どうにも目を開けることができなくて。

指先だけが熱くて、頭が急速に冷えていく。
まだ息をしている。けれど、それだけだ。
側から見れば眠っているように見えるだろう。
寝ずに待ってる、という言葉を嘘にしないためにも、意識だけは保っていた。

このまま指先から燃えていっちゃったりしないかな。
そんな馬鹿なことを、熱に浮かされた頭で考えていたところ。

ぶす、と遠慮なく腕に針が突き立てられた。
そのまま薬液が体内に注入されていく。

「痛ぁ!?」


思わず声が出た。
と同時に、体の自由が戻っていることにも気づいた。

あれあれ、おかしいな。殊勝に覚悟を決めていたはずなのに。
目を白黒させながら、数日ぶりに会う女性の姿を見て。
ああ、結木さんのことを信じてよかったな、とだけ、
最初に思ったのだった。
(3) NineN 2022/06/13(Mon) 15:25:58

【人】 海底撈月 ヌイバリ

>>4 古後

しばらくはあちこち体を確かめたり、眉間に皺を寄せてなにごとやら考えていたようだ。
顔色はまだ万全とは言えないが、それでもあなたを見るとぱっと破顔した。

「愛施!おかえり!
ん〜…………ちょっと熱っぽかったんだけど、薬打って貰ったら楽になったよ。気が抜けたのかなあ。
あ、ちゃんと説明は聞いてたからな!目閉じてただけで、寝てたわけじゃないからな!」

少し考え込むような、誤魔化すような物言いだった。
死の予感は実際のところすぐ間近までやってきていてものだから、あれは薬の副作用だったのだろうと青年は考えている。
去った危険については知らせない方がいいだろう、と判断して、自分から言い出した約束は決して破っていないと必死にアピールする。

「あれ、そういえば愛施はもう注射したのか?」

なんだか予防接種もう行った?とでも言うような、気軽〜な問いかけが飛んだ。
(5) NineN 2022/06/14(Tue) 21:28:14

【人】 海底撈月 ヌイバリ

>>6 古後

「話が分かって助かる〜。
はあ、あれ便利だったんだけどな……」

ふるり、と身を震わせてから青年は不思議そうな表情を作った。
自らの『想い』を『意思』のままに制御下に置いていた分、全ての主導権を一気に失ってしまったかのような感覚になる。
例えばそれは、恐怖であったり。


じっとこちらを睨むあなたと目を合わせ、へにゃりと笑う。
ここにいるのは怖い。怖かった。でも今は何だか大丈夫だと思えた。
無理矢理に誤魔化すのではなく、自然とそう思えた。
あなたがそこにいるからだ。

「……あんまり、無理しちゃだめだぞ?
出るまでの話とはいえさ、使うのも辛いだろうし。
注射怖かったら手握っててやるから言えよな……


あなたの能力に救われた人間はここにいる。
忘れることで救われる人間だってきっといる。
そのためにあなたが身を削ることだけは、釘を刺しておかねばと思った。
(10) NineN 2022/06/16(Thu) 11:09:52

【人】 海底撈月 ヌイバリ

>>12 古後

「うんうん、こんな場所のことすっかりさっぱり忘れたい〜!って人もいると思うしな。
……あとはまあ、出る前に怪我とかする人も、いるかもだし……」

いない方がいいのは間違いないが、途端に不吉な想像が湧き上がる。
見知った顔が苦しむ顔も、血に塗れた姿も、もう見たくないものだ。
腕を組んで深く頷いた。

「あ〜、今のは言葉の綾ってやつでぇ〜……
あてて、ごめん、ごめんって!注射する前にはちゃんと消毒しろよ!」

いつぞやのように、眉間に皺を寄せるあなたの顔を見て。
仕返しのようにつつかれた額を抑えて、青年はやっぱり笑った。
膝を抱えるように座ったまま、頭も膝に乗せるようにして丸くなる。

そうしてそのまま、差し伸べられたあなたの手を見て。
何やらむにゃむにゃと言葉にならない声を発してから、意を決したように口を開いた。
(13) NineN 2022/06/17(Fri) 13:12:35

【秘】 暗夜行路 ヌイバリ → 棕櫚の主日 コゴマ

「……ありがとうな、愛施。
俺、ずーっと怖かったんだ。
お前がそこにいてくれて、本当に嬉しいよ」
(-38) NineN 2022/06/17(Fri) 13:17:18
ヌイバリは、差し伸べられた手をとった。
(a33) NineN 2022/06/17(Fri) 13:18:26

ヌイバリは、ずっとずっと、怖くて仕方なかったけれど。
(a34) NineN 2022/06/17(Fri) 13:18:43

ヌイバリは、一人ではないので。
(a35) NineN 2022/06/17(Fri) 13:19:40

ヌイバリは、やっぱり、あなたに会えてよかった。
(a36) NineN 2022/06/17(Fri) 13:26:12

【置】 暗夜行路 ヌイバリ

>>叶

それは、叶の端末に届いたひとつのメッセージ。
いつの間にやら届いたそれを、あなたはそれを読んだかもしれないし、読まなかったかもしれない。

『はばかりさんへ
…やっぱり今は叶さんて呼んだ方がいいのかな、
わかんないや。ごめんね。
高校の時、姉ちゃんの周りちょろちょろしてた俺の事、覚えてるかなあ?
俺もようやく思い出したくらいだから、
覚えてなくても当然なんだけど…

直接顔を合わせたら怖がらせちゃいそうだから、
こういう形にしました。

助けてくれてありがとう。
皆を守ってくれてありがとう。
こんなことでお礼を言われるの、嫌かもしれないけど。
辛い思いもたくさんして、悩んで、
これから、たくさん大変なことがあるかもしれないけど。
どうか少しでも怖いことが起こらないように、
平和に過ごせるよう願ってます。


いつかお礼ができるように、
今住んでる住所と連絡先書いておきます。
思い出したくないな、って時は消しちゃってください。


(漢字、覚えてなくてごめんね…)
(L2) NineN 2022/06/18(Sat) 19:01:39
公開: 2022/06/18(Sat) 19:10:00
ヌイバリは、皆と、自分を傷つけた人のことを、許せない。
(a58) NineN 2022/06/18(Sat) 20:49:52

ヌイバリは、許せなくても、理解できなくても、褒められた喜びは忘れられない。
(a59) NineN 2022/06/18(Sat) 20:51:35

ヌイバリは、時折うずく痣と一緒に、奈尾さん・・・・のことを思い出す。
(a60) NineN 2022/06/18(Sat) 20:54:22

【秘】 棕櫚の主日 コゴマ → 暗夜行路 ヌイバリ

「……僕は何もしていない。
ただ、怖かっただけだ。
お前があそこで、消えていってしまうのが」
(-50) redhaguki 2022/06/18(Sat) 20:55:50