人狼物語 三日月国


102 【身内RP】泡沫に消えし夢の随に

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【人】 魔族 ラク・シャサ



   忘れるかよ。
   元気そうで何よりや。
   お父上お母上は息災か。


[ レーヴとは同じような年頃だと記憶はしていたが
  さてどうだったか。
  記憶の中にある、彼の両親の顔を思い出しては
  にへへと嬉しそうな顔をもっとよく見ようと
  瞬きを忙しく繰り返した。

  光を撥ねてキラキラと輝く黄金の髪。
  穏やかな物言いとのんびりとした佇まいの彼のことは
  好ましいと思っていた
  
───向こうはどうか知らないけれど。


  見えづらそうにしていることに気づいたのだろう、
  言葉で銅貨3枚だと>>1:43
  わざわざ付け加えてくれるあたり、
  彼の人柄が見えそうなものだ。 ]
 
(0) 2021/10/21(Thu) 17:15:08

【人】 魔族 ラク・シャサ


[ 手際良く捌かれて焼かれていく肉と、
  その手つきを見ながら、二、三の言葉を交わし。



  たった銅貨一枚のチップで、再会を約束した。
 ]
 
 
 
(1) 2021/10/21(Thu) 17:16:54


   チップケチらんと
   もっと渡しといたらよかったなぁ〜


[ 荒い息と流れ出る赤で衣類と肌を染めたまま
  大きな岩に背を凭せ、昼だか夜だかもうわからない
  空を見上げた。

  記憶の中の彼の口調を真似て戯ければ、
  いつかのドラゴンステーキを想う。

  重い瞼をゆっくりと閉じればにしし、と
  悪戯っぽい笑顔が瞼の裏に浮かんで、

  終わろうとする世界の片隅、
  西の山で、

  大事な友人の無事を心から祈った。 ]
 

【人】 魔族 ラク・シャサ

**


[ あぁしまった、と思った。
  彼女のしなやかな手が、その細い喉に触れるのを
  目にして。>>1:52
  上手く話せないのなら、事情も知らず
  迂闊なことを言ったものだ。

  少々決まりの悪い顔で、謝罪の言葉を
  口にしようとした時、微かな声と
  ふふ、と綻ぶ表情に、ほんの一瞬、瞬きを忘れた。 
 

  昼でなくてよかった。
  その宝石のような瞳の色が、はっきりと見える。
  ─── 同族ではない、瞳の色。
 ]
 
(2) 2021/10/21(Thu) 17:21:21

【人】 魔族 ラク・シャサ



   そうか、よかった。


[ 怪我はないと聞けばゆるりと笑んだ。
  これしきのことで、礼などと。
  きちんとした娘なのだろうと思う。
 
  …… 心の臓が、どくんとひとつ跳ねた。 ]
 
(3) 2021/10/21(Thu) 17:22:15

【人】 魔族 ラク・シャサ



[ 馬鹿馬鹿しい。一目惚れだとでも言いたいのか。
  名も知らぬ、種族も分からぬ、ただの可憐な少女。

  ほんの、気まぐれで、助けただけ。 ]

 
 
(4) 2021/10/21(Thu) 17:22:59

【人】 魔族 ラク・シャサ



   礼を言われるようなことでは。
   困っているのが綺麗な人なら誰だって
   助けたくなるもの。


[ ふ、と表情を緩めて背筋を伸ばした。
  がらりと口調を変えて、恭しく右手を胸に
  礼節正しい一礼を。 ]
 

   名も名乗らず、ご無礼を。
   我が名はラク・シャサ。
   花のように美しいお嬢さんに、
   創造主様のご加護がありますよう。


[ かつん、と靴の踵を打ち鳴らし、
  くるりと背を向ける。 ]
 
(5) 2021/10/21(Thu) 17:24:40

【人】 魔族 ラク・シャサ




   同族でもなければ、恋の一つも出来ぬとは。
   馬鹿馬鹿しいとは思いませんか、ねぇ母上。



 
(6) 2021/10/21(Thu) 17:25:18

【人】 魔族 ラク・シャサ

**

   あぁ、やっぱりあの時の。


[ 名乗ってくれるその口調は、どこか耳に心地良い、
  詠うような声音を帯びて。 ]


   ユーラ。
   とんでもない、こちらも色々と不躾でした。


[ 普段の砕けた口調をもうすっかり
  曝け出してしまってはいたけれど。
  再び確かに目の前で煌めくその瞳に、
  慌てて背筋を伸ばして頭を下げた。 ]
 
 
(7) 2021/10/21(Thu) 17:26:49

【人】 魔族 ラク・シャサ



   創世祭、楽しんでおられますか。


[ 悩んだ挙句、きちんとした言葉で話しかけたのは、
  ほんの気まぐれが偶然産んだこの再会に

  胸の奥がざわめき立っていることを
  悟られないように、などという、
  魔族に似合わぬ女々しい努力。 ]**
 
(8) 2021/10/21(Thu) 17:28:47
 
 暗闇の中。
 音と気配だけを頼りに、横に飛ぶ。

 小さく、息を詰めて
 槍を握る手に力を込めた。

 世界は暗闇だというのに。
 相変わらず眠くて、身体は重くて。


 自分では気づいていないけれど、
 腕には黒い痣が広がっていた。

 けほ、と時折、咳をすれば
 こぽり、と口から何かが零れる。

 口の中が鉄錆のような味で気持ちが悪い。

 

 
 
 もう生きる意味などない。
 そう思うのに、身体は勝手に戦ってしまう。
 魔族の本能か、狩人としての癖なのか。
 

  「 燃え尽きろ!! 」
 
 
 血を吐きながら、叫べば
 炎を纏った槍で、対峙していた悪夢の化け物の
 頭部を突き刺した。

 はぁ、はぁ、と荒い呼吸と
 ぽたり、ぽたりと、血を流していれば、
 ふいに懐かしい顔を思い浮かべる。
 

 
 
  「 助け、に……こんままじゃ〜
    いけんよね〜 チップ返さんとかな〜? 」
 
 
 同族の青年。
 あの日、多く貰ったチップの分。
 彼を手助けする日は、未だに来ていなかった。

 にへへ、とわざとらしく緩く笑ったら、
 頬を伝うものを感じて、もう一つ笑い声を落とす。
 
 槍と杖にするように、大地に突き刺して
 大きく一呼吸すれば、見えはしないが、
 空を見上げて、祈った。
 
 
 大事な友人が、無事であることを――

 
 

 
 それから、森の匂いに誘われて
 木々の合間を歩んでいれば、ひゅーひゅーを
 隙間風のような音が微かに聞こえた。
 
 槍を構えながら、音に近づいた。
 
 
  「 生きてるヒトかな〜?
    生きてるなら、なんか話してくれんかな? 」

 
 慎重に進み、警戒をしながら、
 口調だけは、緩やかにそう告げれば、
 身じろぐ気配を感じた。

 だが、その人はもう、手遅れのようだった。
 もうすぐ悪夢の化け物になってしまうらしい。

 自分の意識がなくなる前に殺してくれと頼まれた。
 

 
 
 
俺は――――
 
 
 
 

 
 俺は、彼が望むままに、トドメを刺した。
 エルフの青年だったらしい。
 青年と言っても、恐らく俺よりは年上だと思うけど。

 こういうことは、よくあった。
 悪夢が蔓延るようになってから、何度もあった。
 
 仕方がなかったんだ。
 もうどうしようもなかったんだ。


 創造主様ですら、悪夢の化け物になったものを
 殺して浄化するしかできない。

 浄化したとしても、その人は元には戻らないんだ。
 

 
 
 
  「 ………… もう、疲れた、なぁ 」

 
 
 
 乾いた声が、乾いた風に乗って、      
 カサカサと、木々の葉を揺らしていた。**  

 


 
 誰もが笑い、誰もが幸せで、誰もが失うことのない
 美しいもので溢れた世界 ────

 そんな「夢」みたいな世界はやっぱり
 存在なんてしなかったんだ。


  

  大丈夫だ、私。
  まだ化け物にはならないよ。
  救わないといけない人が沢山いるからね。
  大丈夫だよ。


[ そう自分自身に言い聞かせる。
  徐々に侵食される世界の中でできることは
  あとどれくらい残されているのだろう。 ]
 



  いくら私が大丈夫だと言っても
  大丈夫にならないことは沢山あるのに。


[ 現在の侵食値:(69)1d100** ]



[ 歌い続けても、いくら歌っても。

  悪夢からは、逃げられないのです。

  悪夢の化け物に姿が変わったものを
  歌の力でもどせたらどんなによかったか。

  わたくしにできることは、生きている者に
  生きて、と生を願うように歌うことだけ。
  癒しを少しでも届けることだけ。


  それすら微々たる力にしかなりませんから。
  魔族の方に助けていただいた時は
  泣きそうになっていました。
  怪我を負わせてしまったと、無力さを痛感して。 ]

  



[ それでも、わたくしが泣き叫ぶことだけは。
  それだけは許されなどしないのです。

  だから、声を殺して、泣くしかできなくて。 ]

 
 


[ 今だって、そうです。
  創造主様の声が聞こえても
  声を殺して震えながら、目からあふれる涙を
  止めることなど出来はしませんでした。

  あの方は、ご無事でいらっしゃるのでしょうか。

  怪我をしていたら、どうしましょう。
  わたくしはどうなったって、いいから。


  ―――あの方に、生きていてほしい。
  

         何かに浸食(98)1d100
         されていく感覚を感じながら。
         思いをはせていました。    ]**

  

【人】 魔族 ラク・シャサ


[ 感情を声にしたくなかった>>24とそう聞けば
  片方の眉を僅かに上げて。
  意味を推察はすれど、口には出さずにいた。

  一輪の花がふわりと咲く様を思わせる笑みを
  しげしげと見つめてしまう。
  会いたい人に、
たった今
会えた>>25
  の言葉が鼓膜に触れる。
  一息置いてその意味を理解すれば
  まるで初心な少年のように顔が熱くなるのを
  感じてしまって、慌てて前髪をぐしゃ、と梳いて
  誤魔化そうとした。 ]


   …… それは、よかった。

 
(31) 2021/10/22(Fri) 17:13:44

【人】 魔族 ラク・シャサ


[ 偶然ですね、と喉まで出かけた言葉は
  どうにか胃の腑へ押し返し。

  飾り気のない誘いの言葉に、だらしなく
  緩みそうになる頬を引き締めて、微笑んで頷いた。 ]
 
(32) 2021/10/22(Fri) 17:14:24

【人】 魔族 ラク・シャサ



   もちろん、喜んで。
   綺麗なお嬢さんのお誘い、断ったりしたら
   バチ当たるわぁ。


[ へらりと戯けて、示されるがまま日陰のベンチへ。

  龍眼水に興味を示される彼女に肩を並べて
  屋台を覗く。
  購入しようとする彼女の手を静かに押さえ、
  暗に己が、と伝えれば遠慮されるだろうか。

  どちらにせよ女性に支払いを任せるような
  格好の悪いことさせんといてくれますか、と
  くすくす笑って半ば強引に
  支払いを済ませてしまうのだけれど。 ]
 
(33) 2021/10/22(Fri) 17:16:03

【人】 魔族 ラク・シャサ


[ 両手に二人分の龍眼水を手に、ベンチに腰かければ
  ひとつを手渡そう。
  まずは眩しそうだと日陰を選んでくれた、
  さりげない優しさに礼を伝えて。 ]


   あぁ、気遣わせてしまって申し訳ない。
   俺は、見ての通り魔族でね。
   昼の光が強くて、眩しくて見えづらい。
   日陰ならいくぶんマシで、助かりました。

 
(34) 2021/10/22(Fri) 17:17:47

【人】 魔族 ラク・シャサ


[ 彼女の声は穏やかで、柔らかな風のように快い。
  詠うような声に変な顔をする輩がいる>>24なんて
  思いもよらないから。 ]


   一度聴いたら忘れぬような
   澄んだ美しい声をお持ちですね。


[ 口にしてしまってから、柄にもないことを言ったと
  照れたように手にしたカップに口をつけ、
  ごくりと大きく一口飲んで、困った顔で笑った。 ]
 
(35) 2021/10/22(Fri) 17:19:55

[ もともと日の光の下では見えづらかったのだから。

  額から流れる血が目に入って赤く染まる視界は
  もうどうでもよかった。

  瞼を閉じれば、宝石のような葡萄色が
  手に取れるように鮮やかに描けるから。 ]
 

 




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