人狼物語 三日月国


111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】

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[犠牲者リスト]
とある書物

二日目

本日の生存者:木峰 海斗、天海谷 睦月、木峰 夏生以上3名


[ 屹立を口に含めば、焼けるような熱で口内が満たされる。
一層濃くなる男の臭いが粘膜越しに脳を揺さぶって、
触れられてもいない自分のものもがっつり
勃ち上がっているのが海斗にも分かってしまうだろうか。

噛み殺す声は甘く、鼻にかかる吐息混じりで
俺をどんどんと昂らせる。

たくしあげていたシャツを取り去って、
ぽいとベッドの外へ放り投げた。
下は上手く脱がせられたか、ベッドの上で
肌を露にする海斗にはいくつも赤い花が咲いていて、
未だ衣類を着たままの自分との対比に
ぞくぞくと欲望が鎌首をもたげて。 ]
 



  ─── ダメ。
  そうだな、やっぱ前言撤回。


[ 自分で言っておきながら、愛撫を止めて顔を上げた。
腕の中の蕩ける身体、染まる頬、
赤くとろんとした瞳を改めてじっと見れば、
自ずと答えはあっさり導かれて。 ]


  悩んでんだぜ、これでもよ。
  このままでいーのか、いーわけねぇよな、って。
 
 


[ 自分の腑の底に、じとりと燻る黒い焔を自覚する。
屹立の先端、鈴口をぐり、と親指で刺激しながら
ぎらぎら嫉妬心と執着心を瞳に纏わせて、
嗤うしかなかった。 ]


  でも、やっぱ無理かも。
  お前が誰かに抱かれてこんな顔してるの想像したら、


[ 一度言葉を切れば、狂気が抑えられなかった。 ]
 


[ 愉しげに、嫌悪感を吐き捨てて、再び口に含む。

海斗の腿で挟まれるのが堪らなく気持ちいい。
気道を全部塞ぐみたいに喉奥まで押し込んでしまっても、
生理的な嘔吐感に粘着く唾液で溺れて
窒息しそうになっても、苦しげに眉根を寄せるだけで
背を粟立たせ耐える。

繋がったままの手が力を増した。 ]
 


[ どくりと脈打つ熱が一層質量を増して、口内で爆ぜた。
甘い、切羽詰まった切なさと、くぐもった喘ぎ声が
鼓膜から脳を溶かす。
奉仕しているだけなのに、海斗の白濁と自分の唾液と
互いの熱が混ざってぐちゃぐちゃで、
あまりの興奮に達してしまいそうだった。 ]


  ─── ッ、 ぅ……ん゛ぅ


[ 呼吸するために、必死で嚥下した。
身体を震わせながら、粘着く液体を全て胃へ
送り込んだら、数回咳き込みながら息を整えて
ゆっくり口を離す。
確かに出したくせに硬さを失わないそれに、
目尻に浮かぶ涙を隠しもせず笑った。 ]
 



  ……っは、なんだよ、足りないか。


[ 惚けたように天井を見上げる海斗に、
若いっていいわね、なんて揶揄えば、
また行儀の悪い足が、俺の熱に触れる。 ]


  ─── っ、 やめて、暴発する。


[ くすくす笑いながら体を引けば、生意気に。
唇を指で指して、煽ってくるのだから。 ]


  ……わぁお、やらしー。
  してくれんの。


[ 冷静なふりをしてはいるが、心臓はどくどくと煩い。 ]
 



  どっちでも、海斗のしたいようにしてよ。
  ……久しぶりだから、早く抱きてぇのもあるけど。


[ 余裕を見せて、指をそっと海斗の後孔に触れて。
くい、と刺激を与えながら、答えを待ってみようかな。
海斗が俺のこと攻めたいってんなら、
もちろんやぶさかじゃないけどね。 ]**
 

[ ぱさり、とシャツを脱がされ放られ、
  するり、とスウェットも下着も、抜き取られる。

  日焼けしていない
い肌を露わにして、
  日焼けをした小麦色の腕を伸ばして、

  指を絡めて、髪に触れて。

  もっと深く触れ合いたいと、想いながら、
  まだ、理性が残る今は、口には出せない。

  零れるのは、小生意気に煽る言葉ばかりで。

  それでも、兄貴は笑ってくれるから、
  それでも、
してくれるから、
  俺は、また一歩、深く
っていく。]

[ あっさりと、撤回される言葉と、
  ねっとりと、吐き捨てられる嫌悪感。

  俺が、兄貴以外に抱かれるなんて、
  想像もできないけれど。
 
  それに、酷く嫉妬する。
  その狂気に、痺れる程の快感を覚える。

 悩んでいると、いう。       
 これでいいのかと――       

  同じようなことを悩んでいるのは、
  兄弟なのだから、当たり前だけれど、
  同じように、それは無理だと思っている。

  そう聞けば、どくり、とまた心臓が鼓動を打つ。
  嬉しくて、幸せで――
しくて、]
 
 
   …… だよな?


[ 深く咥えられて、脈打つものを
  また、一回り大きくすれば、にやりと嗤う。

  ―――― なら、と唇だけで、言葉を落とせば、
]

[ 悪魔の囁き。
  そうとも取れるような、
  脳髄まで侵して、犯して、正常な判断なんて、
  もうできないようにしてしまいたい。

  そんな俺の狂気を孕んだ甘い声は、
  とろんと蕩けて、掠れて、小さかったけれど、
  きっと、兄貴の耳には届いている。そうだろ?]

[ 一度、達した後も、
  それだけでは、まだ足りないと、
  すぐに固さを取り戻す様を揶揄われても、
  ふふ、と愉しそうに、喉奥を震わせて、悪戯して。

  くすくす、と冗談なのか、
  本気なのか、分からないような顔で、笑って
  身体を離して、いつもの調子で声をかけてくる。
  その余裕そうな兄貴面を早く崩したくて、堪らない。]

[
  なぁ、冷静なふりなんて、すんなよ。
  もっと、俺に夢中になれよ。
  もっと、欲しがれよ。


  狂暴さすら滲む欲求を満たすために、
  俺は、また嗤う。]
 
 
   っ、ん、――じゃあ、来いよ


[ 後孔に、微かに感じるむず痒いような刺激に
  小さく息を詰めながら。

  わざと、指を飲み込むように、
  腰を揺らして、そこを、ひくつかせた。

  風呂場でローションまで使って、
  念入りに解した場所は、
  指を埋めれば、容易く飲み込むだろう。
 
  自分で、入り口を捏ねて、肉壁を掻いて、
  それでも届かなかった奥を刺激して欲しいと、
  あの時、いない兄貴を呼んだ自分の声を思い出して
  羞恥芯に、目元や、頬を染めながら、]

 
 
   ―― 夏生、はやく、

 
[ 入れろと、求める。 ]      

[ 淫乱だ、なんだと、
  いつかのように、揶揄われても構いやしない。

  そう思う反面、それでも恥ずかしさはまだあって、
  言った言葉の恥ずかしさを誤魔化すように。

  俺に選択肢なんて、与えている余裕なんて無い程
  もっと夢中になれよ、というように、
  逃げた腰を負って、足を延ばせば、
  待ち望んで仕方がない兄貴のものを、
  足先で、撫で上げて、器用に指で先端を刺激すれば、
  さて、
やさしい
お兄ちゃんの顔を保っていられたか**]


[ 脳髄まで侵す悪魔の囁きは、小鳥の羽ばたきのように
小さな声だったけれど、
一語一語漏らさずに着実に鼓膜を擽り、
小指の爪ほどは残っていたはずの理性や常識が
犯されていく。

甘い、極上の、
毒。


一滴残さず飲み干して、食らい尽くしてやれば
毒がまわってぶっ飛んで気が狂ってくれやしないか。

そうすればいつか、
お前のことだけを考えていられる日が、─── ]
 


[ ふ、とこれ以上ないほど幸せな笑みを口元に寄せた。 ]


  ……最高。


[ 天使の誘いいざないに、
返す言葉は悪魔の蠱惑。

余裕なんて、初めから。
冷静?馬鹿言うなよ、
お前につけられた赤を目にした時から。

気づかないフリしていただけで、
嗚呼認めてしまう。

頭のネジがぶっ飛んで、
ずっと嫉妬で焼き切れそうだった
どす黒く醜い自分を。
]
 


[ 来いよ、と声が聞こえて、ふつりと
理性の糸が切れた。
後孔に添えた指がほとんど抵抗無く
飲み込まれていく様もそれに拍車をかける。

幾度となく体を重ね、あのホテルの一夜からは
随分柔らかくなったそこでも、所詮は排泄孔。
普段からこんなに柔らかくは、ない。
準備、してなきゃね。


ほとんど引きちぎるような手つきで衣類を脱ぎ捨てた。
両親と暮らす自宅で、弟の部屋で、
いい歳の男二人、まだ早い時間から裸体を晒して、

その卑猥さに震えるほどの興奮に襲われた。 ]
 


[ 慎重ではあるけれど多少荒っぽい手つきで、
ぐぐと指を一本、ねじ込んだ。
ぐじゅ、と粘性の音がする。
指に纏いつくのは、男なら自然に湧き上がるはずのない
潤滑液の滑らかさ。
意地悪な笑みが止まらない。 ]


  ─── 準備してたの?
  ひとりで。


[ 耳元に唇を寄せて、囁いて。
ああ、前は、口の中で出されたものを飲み込んだら
歯磨きしないとキスはしないとか言われたんだっけな。
今はそんなこと、構っている余裕はないけど。 ]
 


[ 雄臭さの残る口内で、耳を食む。
舌を耳の穴に突っ込んでわざとじゅるりと音を立てて
耳殻の軟骨や皮膚をねろりと舐めて。 ]


  風呂場で?
  ローション埋めて?
  誰のこと考えてこんなとこ解してたんだよ、
  俺のかわいい淫乱な弟くんは。


[指を一本増やして、ぐちゃりと音を聞かせるように
出し入れを繰り返した。
腹側の痼を見つけるのも、もう場所を指が覚えてるから
簡単で。
そこを執拗に指で刺激すれば、
詰めた息は声に変わったかな。

耳に這わせていた唇を下げて、胸の突起を食んで、
軽く歯を立てて、
空いた手は海斗屹立の根元をぎゅ、と握って追い立てた。]
 


[ 一方的に攻めさせてはもらえないのか、
足癖の悪い天使は、俺の熱を的確に捉える。
先端を抉られれば噛み締めた唇から声が漏れた。]


  ─── ッ、 ぅ……


[ 眉間にきつく皺を寄せて、快感に押し寄せる
吐精感をどうにか宥める。
ふー、と大きな息を吐いて、後孔に沈めていた指を
引き抜いた。
同時に手早く避妊具に手を伸ばして、
袋に歯を立てて開封し着けようか。 ]
 


  
はやく


[ 急き強請る声に、言われずともと滾る熱を
ひたりと押し当てた。
それだけで先端が飲み込まれ、どく、と脈打つ。]


  ……、欲しいって、言えよ。


[ ぬるぬると暖かい粘膜に包まれて、
快感に背を毳立たせながら、
それでも奥歯を噛み締めてゆっくり、ゆっくりと
腰を進めていく。

一気に奥まで穿ってしまいたい。
そんな欲望を全力で抑えるためには、
かっこいい兄貴の顔は出来なかっただろうな。
だけど焦ったい、と叱られても、
額に浮かぶ汗に顔を顰めながら、
はじめての体を開くようにゆっくり、挿れていこう。 ]
 



  どうして欲しいか、言えよ。

  ……、─── 無防備に、キスマークなんか
  つけられてんじゃねぇぞクソが。



[ とうとう吐き出してしまった感情に、
ギラリと狂気を光らせて嗤う。
にいちゃん、とあどけなく笑う海斗が
閉じた瞼の裏に浮かんで。

軽蔑されるかもな、独占欲丸出しの
かっこ悪い兄貴の姿は。

けれどもう、止められなくて。 ]
 



[ と、

さっきの狂気を一瞬で翻し、
迷子の幼児に似た声色を、耳に再び寄せた唇が

微かにかすかに、紡いだ。 ]*
 

[ 荒々しく自身の衣服を脱ぐ衣擦れの音に、
  また、どくりと興奮を覚えてしまうのは、
  その勢いのまま、求めているものを
  与えられると期待してしまうせいだ。

  既に柔くなった肉壁に、
  太い指が遠慮なくねじり込まれて、
  だけど、そこは拒むことなく、女のそれのように
  ぐちゅり、と淫猥な音を立てて受け入れて。]
 
  
  ん、ッ、……ぁ


[ 思わず漏れる、嬌声に近い呻き声。
  準備をしていたのかと、問われれば、
  羞恥に瞳を揺らして、すい、と視線を流せば、
  むわ、と雄の匂いが近づいてきて。
  顔を逸らすと、耳元に楽し気な声が落ちてくる。]

 

  
―― ッ、
そう、だよ……悪い、かよ
  

[ 耳を擽る唇が、優しく食む感触に、
  びく、と肩を震わせながら、
  甘さの残る悪態を零せば、手の甲を唇に押し当てて
  漏れそうになる声を押し殺す。

  だが、なお柔らかくぬめったものが、耳を犯す。
  猥雑な水音が、直接頭に響いて、
  脳すら犯されているように錯覚を起こし、
  逃れるように、頭を仰け反らせるけれど、
  下肢に走る刺激に、意識をもっていかれて、
  逃れることなんて、できなかった。]

 
 
   はぅ、……ッ、ん、
   そ、んなの……お前に、
――ッ、!



[ 耳を犯されながら、
  後孔も執拗に責められれば、
  堪らず、抑えきれない声が溢れ出す。

  増えた指すら、嬉しそうに飲み込んで、
  奥のしこりを、弄ばれれば、
  色に染まった声は、部屋に響いた。]