人狼物語 三日月国


111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】

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視点:


【人】 木峰 海斗

[ あれから、何度か切り出そうとして、
  他の奴らの邪魔が入ったり、タイミングを掴めず、
  首につけられたキスマークのことは、聞けず仕舞い。

  何か、切っ掛けはと思っていれば、
  以前、借りた参考書のことを言われて、
  そういえば、返してなかったことを思い出す。]
 
 
   あぁ? あ、あぁ……今は使ってねーや
   明日、持ってくるか――

   それか、急ぎなら今日取りに来るか?


[ いつもの調子で、明日。
  と終わらせようとして、一瞬だけ考えて。

  いい機会かと、家に誘ってみたが、
  割と察しのいい此奴が、
  ずっと俺に何も言ってこなかったことが、
  少しだけ、引っかかっていた。

  分かってて、避けていたんじゃないかって
  らしくなく、少し伺うような瞳で見つめてみたが]
(1) 2021/12/13(Mon) 23:20:31

【人】 木峰 海斗

[ 友人を家に誘ったのは、大分久しぶりだ。

  兄貴と恋人関係になる前は、時々誘っていたが、
  夜遊びに出ていた兄貴とは、
  そう多く顔を合わせることはなかっただろうが
  数度くらいはあっただろう。


  今日は、早く帰ってきてないといいんだけど、
  キスマークをつけたと思われる奴と、
  意図せず、顔を合わせることになったら、
  そこだけ少し心配だったが、真相を確かめないと、
  睦月との距離感を考えあぐねて、
  気持ちが悪いのも確か。

  二人で一緒に電車に揺られて、
  お互いスマホを見ながら、時々、最近のドラマや
  他の友人に彼女ができたとか、フラれたとか、
  他愛もない話をしながら、家路についた。]
(3) 2021/12/13(Mon) 23:20:38

【人】 木峰 海斗

 
 
   ちゃんと手洗えよ、
   あとは、リビングで、
   適当に座って待ってろよ


[ カチャリ、と鍵を開けて入った家は、
  変わらず、この時間は誰もいない。

  ただいま、なんて小さく律儀に口にしながら
  自分はさっさと手洗いを済ませて、
  返すものを先にとってこようと、
  俺は、一人、二階へ向かった*]
(4) 2021/12/13(Mon) 23:20:45

【人】 木峰 海斗

 
 
   おっかしーな、
   ここだと思ってたんだけど


[ 仕舞ったはずの場所に、目的の参考書がなくて。
  記憶を辿るように、部屋をぐるりと見渡す。

  空調の聞いていない部屋は、
  少しずつ、涼しくなってきたとはいえ、
  さすがに暑くて、とりあえず窓を開けて、
  薄いハイネックのシャツの首を、伸ばして、
  パタパタと仰いだ。

  項に並んだ、赤い花弁が二片。
  多少薄れて、薄桃色に近い色合いになっていた。
  暑いが、絆創膏を貼るのは、逆に目立つし、
  こうして消えるまで隠しておこうと思っている。


  だが、完全に消えるまでに、
  睦月には、きちんと確認をしておきたい――]
(14) 2021/12/14(Tue) 9:48:30

【人】 木峰 海斗

 
 
   ってのに、見つからねー


[ 引き出しの中を見たがなく。
  本棚を上から順番に、確認する羽目になり、
  ぶつくさ、言いながら探していれば、
  階下で物音がして、兄の呼ぶ声が聞こえれば]
 
 
   やっば、


[ 兄貴が帰ってきた。]
(15) 2021/12/14(Tue) 9:48:32

【人】 木峰 海斗

 
 
   すぐ行くから、
   睦月に変なこと言うなよ!


[ その一言だけ、返して。
  参考書探しに急いで戻った*]
(16) 2021/12/14(Tue) 9:48:34

【人】 木峰 海斗

[ 本棚の奥に仕舞っていた参考書を見つけ出して、
  慌てて引っ掴んで、階段を下りていけば、
  一見、和やかそうにソファに座って、
  二人は、コーヒーを飲んでいた。]


   睦月、待たせて悪い
   ほら、これだろ?


[ たん、と足音を鳴らして、兄を無視して、
  睦月の方に近づくと、本を差し出した。

  それから、ちらっと兄貴の方に視線をやって、]
 
 
   じゃ、こいつ駅まで送ってくる


[ 親指で、友人を指せば、
  そのまま、くるりと踵を返して、玄関へと向かった。]
(33) 2021/12/14(Tue) 22:41:47

【人】 木峰 海斗

[ 駅まで送ることを断られれば、
  さて、話す機会をどうするか。
  そんなことを考えながら、玄関に立って、
  靴を履く姿を眺めていれば、出ていく間際に此奴。

  いとも簡単に、俺が悩んでいたことを
  さらっと謝罪してきやがった。]
 
 
   はぁ? ちょっ、
睦月っ!!!



[ しかも、こっちの文句は聞きやしないときた。
  この野郎、と悪態を吐きながら、
  それでも、結局許してしまおうとしている俺がいる。

  はぁ、と深くため息をつけば、
  たんたん、と、不機嫌を隠さない
  いつもより足音でかくリビングに戻る。]
(37) 2021/12/14(Tue) 22:42:09

【人】 木峰 海斗

 

   それで? メシって何の話だよ?


[ 腕組みをして、弟ではない顔を向ければ、
  なんと返ってきたかな。

  どんな答えでも、溜息を吐いて。
  ソファに座った兄貴を後ろから、
  そっと、抱き寄せれば]
(38) 2021/12/14(Tue) 22:42:11

【人】 木峰 海斗

 
 
   犯人……わかったけど、
   まぁ、大丈夫だろ?


[ もう隙は見せないし。
  あの様子なら、反省はしているようだし。

  少し甘いかもしれないが、
  兄貴が文句を言わないのなら、このまま
  あのことは忘れるつもりで、そう零した。
  あとで、なんか奢れよくらいは、送っておくけど。


  今は、一つ悩みが解消して、
  胸の中に蟠りが、多少解れたから。

  腕の中のぬくもりに体重をかければ、
  首筋に顔を埋めて、ちゅっと軽くキスをして、]
(39) 2021/12/14(Tue) 22:42:17

【人】 木峰 海斗

 
 
 心の奥底で、ずっと粘つき、燻っていた。
 ―――― 許されない
心。

 あの日、
てようとした想いは、
 あの日、掬われ繋がり
なった。
 
 
(40) 2021/12/14(Tue) 22:59:53

【人】 木峰 海斗

 
 
 
 枯れさせなければ、いけなかった
草は、
 その色をより色濃く鮮やかとなって、
 この先も季節を超えて、咲き誇り続ける――…
 
 
 
(41) 2021/12/14(Tue) 22:59:55

【人】 木峰 海斗

 
 
 絵本や童話、御伽噺たちとは違う。
 これは現実だから、物語の締めくくりも、
 誰にとやかく言われる筋合いはない。

 あれから先も続いている。
 この物語は、幸せなものなんだって。
 読者のいない物語なのだから、

 結末が幸せかどうかは、
 ―――――――― 俺たちが決めていいだろ?

 だから、これからも俺たちは紡ぎ続ける、
 
 
(42) 2021/12/14(Tue) 22:59:57