人狼物語 三日月国


111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】

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【墓】 木峰 夏生


[ さっきまで見下ろしていた綺麗な瞳が、
今は俺の顔の上で煌めく。
……ずいぶんと色を変えて。

覆い被さって降る口付けは情熱的で、
食らいつく唇をされるがままに受け止める。
甘くて、激しい。

ネコタチが時に入れ替わる俺たちだけれど、
攻めていても攻められていても、
ギラギラした欲望を滾らせて優位に立とうとする
海斗はとても好き。

喰らい尽くしたい、と溢れる熱を浴びて
幸福感に包み込まれて、
暴れる舌に口内を素直に明け渡した。 ]
 
(+0) 2021/12/10(Fri) 2:11:29

【墓】 木峰 夏生


[ 唇を喰まれれば大袈裟に眉間に皺を寄せて、
切なげな吐息を零す。
掌をさすり上げて、背中を撫でて、後頭部に触れて。
頸にかかる生え際の髪を指で弄び、
赤い花が見えれば指でそっと撫でて。

飲みきれない唾液が口端から流れ伝う。
キスの好きな海斗が、満足気に笑うのが見えた。 ]
 
(+1) 2021/12/10(Fri) 2:12:06

【墓】 木峰 夏生


[ キスをしながら器用に片手で蓋を開ける
ローションのボトル。
手の中に満たされたそれは海斗自身の手でまた
後ろに塗り込められていく。
この体勢からじゃ良く見えないのが残念だなぁと
下卑たことを思った。 ]


  俺がやりたいのに、それ。


[ わざと駄々を捏ねるように口にすれば
心底楽しそうな悪戯な顔で、俺の下腹部に
無造作に注ぎ落とされるローション。

敏感な皮膚に、それなりに冷たい粘液が
纏わりついて、びくんと背が撓る。 ]
 
(+2) 2021/12/10(Fri) 2:13:53

【墓】 木峰 夏生



  ─── 、ッ


[ 刺激と同時に、海斗の考えていることがわかって
少し慌てた。 ]


  おい、ナマはやばいって、


[ 咎めるように腰を引こうとするけれど、
そんなことお構いなしといった様子で先端が
後孔に導かれてしまう。 ]


  ちょ、まっ、って、ん、っ、ううぅっ!


[ 止める間も無く、一瞬でがつんと体重がかかり、
一気に飲み込まれる熱芯。
あまりの衝撃と快感に、後頭部をシーツに押しつけて
ぎゅっと目を閉じた。
瞼の裏で、火花が爆ぜるよう。
あられもない嬌声が漏れる。 ]
 
(+3) 2021/12/10(Fri) 2:17:13

【墓】 木峰 夏生


[ 俺が掘ってるはずなのに、犯されている。
そんな背徳感にひどく興奮してしまう。

煽るつもりはなかったけれど、さっきの海斗と
同じように、手の甲を口元に当てて、
歯を立てて声を殺して苦し気に見上げてやった。 ]


  ん、……ぅっ、かい、と、
  知らねぇぞ、中で、出したら、っ、は
  腹下すん……だから、


[ そっと口元から手を離し、海斗の様子を伺い見る。 ]
 
(+4) 2021/12/10(Fri) 2:18:28

【墓】 木峰 夏生


[ 海斗に余裕がありそうならば、 ]


  そーか、出さなきゃ、いいのか、


[ なんて、ふ、と表情を変えて、にんまりと
唇を歪ませてみようか。
今度は意志を持って、愉悦を逸らしながら、
揶揄ってみたくて。
煽られっぱなしじゃ、悔しいじゃない?

とは言え、中は熱くて蠢く腸壁で締め付けられて
そんなに余裕はないのだけれど。
下から腰をがっしり掴んで突き上げて
腸の行き止まりのその先まで、がつがつと
抉ってしまいたい。
そんな欲望に手綱を引いて、初心な女みたいに
ゆっくりと、ほんの少しだけ、腰をくねらせるだけ。 

─── それだけでも脳髄を快が貫いて、
結構ギリギリでやばい気はしてるんだけど。
 ]**
 
(+5) 2021/12/10(Fri) 2:21:07

【墓】 木峰 夏生



  なんか、背徳感でお兄ちゃん死にそう。
  お前がそんな、自分から、さ───


[ 臆することもなく、なんだったら見せつけるみたいに
自身の後ろを解しては、熱の篭った吐息を
吐き出して咲う海斗を、下から見上げる。

全身に力を入れていないと持っていかれてしまいそう。
ぎり、と眉根は寄せて、それでもどこか
隠しきれない嬉しさが浮かんできてしまって、
困った顔で笑った。 ]
 
(+10) 2021/12/11(Sat) 16:08:38

【墓】 木峰 夏生


[ 現実的な理性の膜さえ放り捨てて、
隔たりのない皮膚と粘膜が触れ合う。
ぐちゅ、といやらしい音が部屋中に響いて、
耳から神経を伝い脳が溶けそう。 ]


  ……ッは、ァッ……ぁっ……くっ、そ、


[ 耐えきれずに喉の奥がぐうと鳴った。
0.02ミリの薄い壁でさえ感じられなかった、
直に伝わる振動、衝撃、快感。


ああ、これが、
本当に、海斗が望んでいたことだったのかな。
ひとつに、溶け合う、みたいなさ。
 ]
 
(+11) 2021/12/11(Sat) 16:09:38

【墓】 木峰 夏生



  ……やれっ、て、言われたら、
  出すなっ、て、言うならさ、
  頑張っては、みる、かな、  ッ、は───


[ 挑む表情で、言葉通り締め付けられたり
搾り取られるように上下されれば、
なかなか難しそうではあったから、
面目にかけるならば自分の根元を握ってでも
耐えたいところ。
だけど海斗は許してくれなさそうで、
両手が伸ばされて握られて。 ]
 
(+12) 2021/12/11(Sat) 16:10:25

【墓】 木峰 夏生


[ 勢いよくずりゅ、と落ちてきた腰は、
腸の行き止まりのその先に触れる。
ふに、とした異なる感触に先端が喰われて、
一瞬意識が飛ぶほどの快感に襲われる。
眼前が明滅して、頭の中が真っ白に爆ぜそうで。
全力で唇を噛み締めて耐えた。
ふつ、と歯が柔らかい皮膚を突き破る感覚があって
鈍い痛みが、ほんの少しだけ、現実に戻してくれる。 ]


  やっ、ぱむり、かも、……ッゔ
  ……てめぇ、覚えてろ、
  あとでぜんぶ、ッ、……ぅ あ゛、
  掻き出してやるからな───

 
(+13) 2021/12/11(Sat) 16:11:58

【墓】 木峰 夏生


[ 前屈みに近づく瞳。
余裕ぶった煌めきと笑顔。
悪魔の囁きに、
心の底から満足気に笑んでしまう。

絡めた指に力を入れて、下から
腰を思い切り突き上げる。
幾度も幾度も。

本当は、ずっとこうしたかったんだ。と
身体も心も悦んでいて、羞恥心も何もかも
今は捨てて、腰を動かした。 ]
 
(+14) 2021/12/11(Sat) 16:12:30

【墓】 木峰 夏生


[ 口内に錆びた鉄の味を感じながら、
一層深く抉った瞬間。

腸の奥深くに、白濁が迸る。

脳から全身から、繋がった結合部から、
ぜんぶ、全部、溶けてしまうような錯覚を感じて。

唸る声を噛み殺して、 ]
 
(+15) 2021/12/11(Sat) 16:13:06

【墓】 木峰 夏生


[ ほたり、ほたりと涙の雫が落ちてくる。

熱で溶けてしまったみたいな身体に
冷たさが沁みて、心地良くて。

雨、みたいだな、と思った。

乾いた地面に染み込んでいくように、
俺の肌から吸収されればいいのに。

なにも、逃さないで、ぜんぶ、俺のものに。 ]
 
(+26) 2021/12/12(Sun) 22:24:59

【墓】 木峰 夏生


[ 繋がったまま倒れ込む身体をがっしりと
受け止めることが出来たのは良かった。

海斗の出したものが腹の間でサンドイッチの具になって、
汗だくだしもうなんかぐちゃぐちゃだったけれど、
珍しく囁かれた素直な愛の言葉は、
やっぱりとても小さかったから。

声も吐息も、一言も聞き漏らさないように
きつく抱き寄せたなら、
頬に触れたキスのお返しを、

俺は優しく、唇に。 ]
 
(+27) 2021/12/12(Sun) 22:26:04

【墓】 木峰 夏生


[ べたべたで、ぐちゃぐちゃで、
それでも、ひっつきあって、
触れ合った熱の温度は、不快さなんて微塵もない。

心地良くて、幸せで、満たされる。

繋がったまま、この胸の中で眠らせてしまおうか。
そんな考えが頭をよぎるけれど。

腹に収めたままでは腹を壊すというのは、
俺が口にした通り。
経験談?さぁどうだったかな。
 ]
 
(+28) 2021/12/12(Sun) 22:27:17

【墓】 木峰 夏生


[ とりあえず重たい身体を引き摺るように起こして
風呂に入ろうと提案したら、素直に頷いたかな。

きっと狭いだのなんだのと
眉間にしわを寄せただろうが、
掻き出してやるっつったろ、と有無をいわせず
にんまりと嗤って約束を持ち出せば、

ぶつくさ言いつつ、しぶしぶ了承してくれただろうか。 ]
 
(+29) 2021/12/12(Sun) 22:28:01

【墓】 木峰 夏生


[ あの夜とは比べ物にならない、自宅の浴室。
幼い頃から、何度も一緒に入ったけれど。

さすがにせまいな、とそれでも心底楽しそうな表情で
男二人、みちみちと入浴を楽しもう。

ざざっと浴槽を流して湯をためる間、
シャワーを手にして、海斗の後ろへ。
適温の湯を頭からかけてやりながら、
どうしても身体が密着してしまうのは、狭いからよ?

シャワーフックに引っ掛けて、
海斗がシャンプーでもしていれば、
ボディソープを手にして背中を洗ってやろう。

もちろん下腹部も尻のあたりも、念入りに。 ]
 
(+30) 2021/12/12(Sun) 22:28:48

【墓】 木峰 夏生


[ 泡だらけの身体を一度、流してしまえば、
壁に手をつかせてシャワーを手に取る。

せっかく綺麗にしたのにまたローションを纏わせて
ゆるりと後孔へ忍ばせた指を、ゆっくり沈めていく。 ]


  ……掻き出して、いいんだっけ?


[ と背後から耳元でいやらしく囁けば、
ぐにぐにと無遠慮に動かしてしまおうか。

だってほら、出さなきゃ腹下すからさ。 ]
 
(+31) 2021/12/12(Sun) 22:29:27

【墓】 木峰 夏生



  腹に力入れてよ。


[ と愉しげに耳朶を喰みながら、
ベッド部を外したシャワーをそっと、当てて。
人肌に温い湯をほんの少しの水流で、入れて、
流して、綺麗にしなくちゃな。

変態、恥ずかしい、そんな罵倒もどうぞご遠慮なく。
甘んじて受けましょう。
だって腹、下すよりいいだろ?
やっていいって言ってくれたし、と
にっこりと笑いながら、いい加減怒られるまで
しつこく洗浄しようかな。

風呂から出たら、シーツとバスタオルをはがして
洗濯機に突っ込めば、
必然的に俺の部屋へ来てくれるだろうなって、
海斗の顔を思い浮かれるのは、

めちゃくちゃ、いい気分。 ]*
 
(+32) 2021/12/12(Sun) 22:30:41

【墓】 木峰 夏生


[ 本日二度目の風呂と、ついでにシャンプーだったのかも
知らない。
だから長湯をすればのぼせてしまうな、とは
心の片隅では海斗を案じながら、
それでも注ぎ込んだ胤が湯に混じり流れていく様に
視線ごと身体を離すことが出来なかった。

鏡に映る海斗の白い肌に、いくつもいくつも
赤が咲いていて、感じたことがないほどの
充足感に満たされてしまうから。

ぶつけるつもりなどさらさら無かった、
それでも迸らせてしまった嫉妬と執着心を
思い出せば我ながら呆れて苦笑いするしかない。

受け止めてくれた海斗が愛しい。

あんなにどす黒い、穢い欲望なのに。 ]
 
(+37) 2021/12/13(Mon) 8:11:11

【墓】 木峰 夏生


[ 排水口に消えていく白に、抱きしめた海斗から
吐息が漏れる。
ほんの少し、切なさと寂しさを含んでいるような声に
俺も気付かれないよう眉尻を下げた。

必要以上に丁寧な愛撫を文句も罵倒も聞き流して
しつこく続ければ、3回も出したものがまた
ゆらりと反応を始めているのが、
動かしている手に微かに触れる。

くつくつと含み笑いを噛み締めながら、
それでもこれ以上ふやけてのぼせると危ないなと
理性を奮い立たせて身体を離した。

湯船に浸かるか、もう先に出るか、
どちらにしても海斗が離れればその間に
俺もざっと身体を洗う。 ]
 
(+38) 2021/12/13(Mon) 8:13:15

【墓】 木峰 夏生



[ ふいに痛みを感じたのは肩で、
視線を落とせば歯形とそこに沿う傷が鮮やかで。


キスマークより深く、きっとそれより
ずっと消えづらい所有印。

さらに満足気に湯気のカーテンの下、ひとり笑んだ。 ]
 
 
(+39) 2021/12/13(Mon) 8:14:20

【墓】 木峰 夏生

**

[ 海斗は部屋の窓を開けていて。
俺は一応、酷使された働き者のマットレスに
シトラスの香りの除菌消臭剤をシュシュっとしておいた。

自室に戻る前にリビングに寄って、
親父の好きなジャパニーズウイスキーをちょっと拝借。
グラスを氷と琥珀色の液体で満たして、
それを手に自分の部屋へ戻れば、

幼い頃と同じように、遠慮もなく俺の布団に潜り込む、
変わらず愛しい弟が居て。

酒を一口、ぐいと呑んだ。
喉を焼くアルコールが心地良い。 ]
 
(+40) 2021/12/13(Mon) 8:16:42

【墓】 木峰 夏生


[ ぽつりぽつりと語られる胸の内。
声はいつもより掠れて、低く艶を帯びて。
妙に大人びて、色っぽく鼓膜を揺さぶる。 ]


  ……まぁ、な。
  どっかで、俺のこと嫌いになって、
  離れていってしまうことを望んでた。
  それが、幸せだって
  思い込もうとしてたから。


[ 返す言葉を、同じように訥々と。
期せずして海斗も同じ気持ちだった、と悟るから、
声はやっぱり同じように少し掠れて。

きっと、俺から終わりを示唆すれば
受け入れるつもりだったのだろう。

避けた唇に、酒が滲みる。 ]
 
(+41) 2021/12/13(Mon) 8:20:33

【墓】 木峰 夏生



  ───…… ああ。
  おれも、おんなじ。


[ 社会的な道義や、モラルや常識の傘を被って、
目を背けていた自分の感情に、
不謹慎にも嬉しくて、
不覚にも、喜んでしまったから。

だから、腹を括る。

高い酒をそんな飲み方するなと
親父の憤慨する声が聞こえそうなほど、
グラスの中身を一気に呷って。

海斗の覚悟を全部受け止める。
そんな決意を一滴残さず、飲み干すように。 ]
 
(+42) 2021/12/13(Mon) 8:25:26

【墓】 木峰 夏生


[ ベッドの海斗にゆっくり近づいた。
胸元に押し付けられる温もりを、優しく、
そしてしっかりと抱きしめながら
狭い布団に滑り込む。
あたたかい、離したくない。
離れたくない、誰にも、渡せない。 ]


  ああ、そうだな。
  ずっと、な───。


[ 自信に満ちた表情でにやりと笑う、
その唇に口付けを落として、髪を撫でる。 ]
 
(+43) 2021/12/13(Mon) 8:26:52

【墓】 木峰 夏生



ふたりは、いつまでも、
   しあわせに、くらしました。




[ いい歳して、デカい図体で、

そんな御伽噺を信じるロマンチックな兄貴でも


海斗おまえは、
しゃーねぇな、良いよって

言ってくれるだろ?─── ]**
 

 
(+44) 2021/12/13(Mon) 8:30:16

【人】 木峰 夏生


[ キノミネくん、最近いい子だね。

ふわりと漂う香水の匂い。
今にも笑い出しそうな声に振り返れば、
件の先輩がデスクのすぐ後ろで
艶っぽい笑みを浮かべて立っていた。 ]


  お疲れ様です。
  そーなんすよ、いい子なんです。


[ リモートワークの隙間、週に一度の出社日も
仕事が済めばさっさと帰宅する。
なんやかんやと理由をつけてダラダラと残業し、
その後も飲みに行ったりホテルに行ったり、
そんな爛れた生活はこのところ
すっかり鳴りを潜めていたから、彼女だけではなく
俺の一面を知る友人や同僚から揶揄されることが
ちょいちょいある。 ]
 
(6) 2021/12/14(Tue) 7:02:45

【人】 木峰 夏生


[ そう、とけらけら笑いながら、
先輩は俺の座る椅子の背もたれに手をかけて、
身体を寄せてくる。

背中に、あいつとは違う柔らかな膨らみ。

今までだったら───そうだな、まぁそれはいいか。


相変わらずな彼女にこちらもふふ、と笑いながら
さりげなく身体を離そうと立ち上がりかければ、
つ、と細くひんやりとした指が、首筋を伝う。 ]
 
(7) 2021/12/14(Tue) 7:03:44

【人】 木峰 夏生



   「 いい子ねー。」


[ まるで歌うみたいに首筋を撫でて。

いつつけられたやつだったかな、
シャツの隙間から覗く肩の咬み傷に、指が、
そして綺麗に整えられ飾らせた爪が、触れた。 ]


   「 えっちー。 」


[ ゲラゲラ笑いながらするりと離れる熱。
こちらが何か言う前に、さっさか歩いて去っていく
しなやかな背中。 ]


  やっぱオンナってこえぇ。


[ こちらも思わず吹き出して。
さっさと帰宅準備を整えれば、席を立った。 ]
 
(8) 2021/12/14(Tue) 7:05:55