人狼物語 三日月国

113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】


【人】 灯屋 レイ

>>31 アイシャ
どうしてその花を指したのか。
ただ向けた先にあったのか。それとも、貴方の瞳の色と同じそれについ意識が向いたのか。

差し出される紫の花を見つめる。不信感。期待。
どこか、見透かされているような気さえした。


「期待に応えられるかは、わかりませんよ」

リボンの添えられたラベンダーを受け取る。
壊れ物を触るように、両手でそっと。

「―――私は、貴方のような。
このような場でも人々を和ませる事ができる、笑顔を振りまける、貴方のような者が。
何事もなく過ごせる場所を願っていました」

張り紙を見たこれにとって、その願いは過去形だ。
礼を告げ、対価はまた後日にと続けただろう。
(38) sym 2021/12/11(Sat) 20:13:09